63 / 129
第4章 天空編
第63話 伐採
しおりを挟む
宴会の翌朝、造船所の船大工の面々は皆二日酔いで倒れていた。
『おーい、お前ら今日から伐採に行くってのになんだその様子は。』
『面目ねぇ、久しぶりの宴で飲み過ぎちまって…』
そういう親方は人一倍飲んでた気がするが、1人ピンピンとしていた。
『何だ、その目は。俺はドワーフの血が混ざっているからな。酒なんて水と同じようなもんさ。』
親方はガハハと笑っているが他の皆が倒れていては伐採にいけないので、昨晩作成した二日酔いに効果的な薬をアリシア達と配って回った。
『うぅ、すまねぇ…』
ドワーフは皆酒豪で水のように酒を飲むとは聞いたことがあったものの、実際に目にしてみると驚くばかりである。
僕達はまだ酒は飲めないけれども、バルトロ兄さんとか結構飲めそうなイメージがあるな…
『そういえばクリオはお酒は飲まないの?』
『私は果実酒以外のお酒は苦手でして… エルフは葡萄酒などの果実酒を飲む人は多いですが、それ以外のお酒はあまり飲まないですね。そもそも手に入りにくいというのもありますが。』
クリオの年齢を聞いたことはなかったが、飲むことはできる様子だった。
しばらくして船大工の面々も元気を取り戻し、専業の木こりを連れて湖へと向かった。
道中は穏やかな気候で魔獣が出ることもなかった。
『なんだかのんびりしててピクニックみたいだね。』
『むさ苦しいおっさんばかりですまないな。だが、もうすぐ着くぞ。』
湖はとても風光明媚な場所で近くに魔獣が出るとは思えなかった。
『よーし、お前ら。ここにキャンプを張るぞ!』
『『よっしゃー、やるぞー!!』』
船大工達はテキパキと自分達のやるべきことをやり始めた。
クリオも風魔術を使って細かい木々を切ったりなどして場所を整えていた。
蒼翠龍様のところで修行してから精霊召喚をしなくても闘技が使えるようになっていた僕は、ナトゥの力を借りた新たな技 土塁陣を使い、キャンプの周囲に土塁を作って周った。
『なぁ、アルクス。土塁じゃなくて土壁は作れないのか?』
『作れるけど、薄いんだよね。魔獣の突進だったらあっさり壊れるからあってもなくても変わらないと思う。』
バルトロ兄さんの指摘の通り、土壁で囲ってしまった方が安心できるかもしれないけど逆に防御力がないから土塁を作って上から攻撃する方が安全なはずという判断に至った。
初日は移動とキャンプの設営だけで終わってしまったものの、大体はこんなものらしい。
キャンプの周囲に土塁ができただけ、普段よりも防衛力が高いから安心できると言われた。
翌朝
『よーし、お前ら今日から本格的に木を切って行くぞ。
アルクスさん達が魔獣は引き受けてくれるから基本的に各班伐採に集中するように!』
船大工達は木こりと協力して伐採作業を開始した。
『森が少しざわついてる…必ず魔獣は現れるからアリシアは魔獣の気配を探ることに集中をお願い。』
『エルフは森で何が起きているのかを感じることができるの?』
『えぇ、私は会話はできないけど木は色々なことを教えてくれるの。』
『自然との対話か。精霊も自然の一部みたいなものだし、ヘルバがいれば何かわかったかも。』
そうしてしばらく各班が伐採を行なっていると、森の奥からマッドボア、ヒュージベア、ブラッディウルフの群れなど今までにも見たことがある魔獣がぽつりぽつりと出てきたので問題なく討伐を進めた。
討伐された魔獣達は即座に解体されて、皆の食材へと変わっていった。
アーラも食事の時だけ外に出てきてムシャムシャとよく食べていた。
アーラを見た船大工達からは『アルクスは魔獣使いなのか?』と聞かれた。
聞いたところによるとどうやら世の中には魔獣を飼い慣らして戦闘や探索に活用する人達がいるらしい。
『魔獣使いではないです。彼は大切な方からお借りしている家族みたいなものですよ。』
2日目の夕方になり、伐採も順調に進んでいたところで地響きがした。
『今のは木が倒れた音じゃないな、何か起きたか!』
親方が驚いて伐採班の前線まで来るとそこで各班が驚いている様子を目にした。
そこには1本の巨木が自身の根を使って動いていた。
『これは樹の魔獣、トレントです。この大きさだとかなり樹齢の長い、エルダートレントかも…』
『そのエルダートレントだと何か問題がある?』
『多彩な風の魔術を使ってくるので、木こりと船大工の皆は逃げて!』
クリオの一声に合わせてエルダートレントから風の刃が飛んできた。
間一髪のところでバルトロ兄さんが守りに入ったことで怪我人は出なかった。
『船大工の皆は俺が守ってキャンプ地まで避難する!』
『わかった、ここは任せて!』
アリシアとクリオの3人で戦うことになった。
『バルトロ兄さんがいないから守りは弱くなるからできるだけ回避に集中して!』
『『わかった!』』
エルダートレントの樹皮はなかなか硬いらしく、クリオが風魔術で攻撃しても傷がついた様子はなかった。
『火の魔術ならなんとかなると思うんだけど使えないから…』
僕も水衝刃で水の刃で斬りつけたものの、ぶつかったタイミングで飛沫と化して、逆に水分を吸収して元気になっている様にも見えた。
『生半可な水の攻撃だと回復しちゃうのか…』
『クリオ、トレントって弱点はあるの?』
『魔獣だから魔石を壊してしまえば魔術は使わなくなるはず。あとは根を断って自分から倒れるようにするか…』
話している間にエルダートレントはその根を鞭の様にしならせてこちらを叩きつけてきた。
『2人とも下がってて!バルトロ兄さんみたいには上手くいかないけども…』
攻撃のタイミングをしっかりと見極めて盾で受けることで何とかやり過ごすことはできた。
『打ち手がない…このままだと厳しいな…』
『すまない、待たせた!戦況はどうだ?』
このまま撤退するしかないかと悩んでいたところバルトロ兄さんが戻ってきた。
『ちょっと敵が硬くて困っていたところ。1つ試してみたいからちょっと守りをお願いできる?』
『おぅ、もちろんだ!』
そうしてバルトロ兄さんがエルダートレントの攻撃を受けている間、集中して新しい闘技を繰り出す準備をした。
『喰らえ、水迅穿!』
武器を突き出した瞬間に、水の力を刃にするのではなく一点に集中して超高圧力で敵にぶつけることでその樹皮を貫くことができた。
当たりどころが良かったのか、エルダートレントの動きが鈍くなり、危険を察したのか逃げ出そうとして。
『そうはいかないぞ!』
背中を見せたエルダートレントにバルトロ兄さんが渾身の一撃を叩きつけて、一番太い根が断ち切られた。
どうやらその根でバランスをとっていたらしく、エルダートレントは倒れてしまった。
倒れたエルダートレントにもう一度バルトロ兄さんの渾身の一撃を叩きつけて動かなくなったことを確認した後、 船大工達を呼び戻した。
『あんた達すごいな。こんなでかい魔獣も倒してしまうなんて…』
『まぁそれが僕達の仕事ですし。』
『おぉ、この木材は今までで一番品質が良いんじゃないだろうか…
樹木の魔物の木材は高品質だったが、今まで見た中でも群を抜いているな…』
エルダートレントの木材は最高品質だと大変喜ばれ、大急ぎで残りの伐採が進められた。
後からやってきた輸送部隊に切られた材木は運ばれていき、翌日には僕達も町へと戻っていった。
町に戻ると良質の材木が大量に手に入ったということで、旅船が出せることになってお祭り騒ぎになっていた。
『お前達、この造船所専属の護衛にならないか?その腕を見込んでできることならお願いしたいんだが。』
『嬉しいお誘いですが、ごめんなさい。やらないといけないことがあるんです。』
『まぁ、そうだよな。わかっていたことだ。あとお前さん、他の奴らは気付いていないが指名手配されているんだろ?』
親方はそう言うと指名手配書を出してきた。
『何をしたかは知らないが、ろくでもない奴にでも目をつけられてるんだろ?
メテンプスだったか。割と連邦の人族が主体の各国の中枢まで入り込んでるらしい。
せっかくの恩人を追い出す様になってしまうのは申し訳ないが、早めに船は修理するからな。
もし連邦に来ることがあればこの町によってくれ。歓迎するぞ。』
メテンプスが蔓延っていること、各国に入り込んでいることまで知っている様子だった。
連邦に戻ってくるのは厳しいかもしれないが、いずれ恩返しができるようにしたいものだ。
『おーい、お前ら今日から伐採に行くってのになんだその様子は。』
『面目ねぇ、久しぶりの宴で飲み過ぎちまって…』
そういう親方は人一倍飲んでた気がするが、1人ピンピンとしていた。
『何だ、その目は。俺はドワーフの血が混ざっているからな。酒なんて水と同じようなもんさ。』
親方はガハハと笑っているが他の皆が倒れていては伐採にいけないので、昨晩作成した二日酔いに効果的な薬をアリシア達と配って回った。
『うぅ、すまねぇ…』
ドワーフは皆酒豪で水のように酒を飲むとは聞いたことがあったものの、実際に目にしてみると驚くばかりである。
僕達はまだ酒は飲めないけれども、バルトロ兄さんとか結構飲めそうなイメージがあるな…
『そういえばクリオはお酒は飲まないの?』
『私は果実酒以外のお酒は苦手でして… エルフは葡萄酒などの果実酒を飲む人は多いですが、それ以外のお酒はあまり飲まないですね。そもそも手に入りにくいというのもありますが。』
クリオの年齢を聞いたことはなかったが、飲むことはできる様子だった。
しばらくして船大工の面々も元気を取り戻し、専業の木こりを連れて湖へと向かった。
道中は穏やかな気候で魔獣が出ることもなかった。
『なんだかのんびりしててピクニックみたいだね。』
『むさ苦しいおっさんばかりですまないな。だが、もうすぐ着くぞ。』
湖はとても風光明媚な場所で近くに魔獣が出るとは思えなかった。
『よーし、お前ら。ここにキャンプを張るぞ!』
『『よっしゃー、やるぞー!!』』
船大工達はテキパキと自分達のやるべきことをやり始めた。
クリオも風魔術を使って細かい木々を切ったりなどして場所を整えていた。
蒼翠龍様のところで修行してから精霊召喚をしなくても闘技が使えるようになっていた僕は、ナトゥの力を借りた新たな技 土塁陣を使い、キャンプの周囲に土塁を作って周った。
『なぁ、アルクス。土塁じゃなくて土壁は作れないのか?』
『作れるけど、薄いんだよね。魔獣の突進だったらあっさり壊れるからあってもなくても変わらないと思う。』
バルトロ兄さんの指摘の通り、土壁で囲ってしまった方が安心できるかもしれないけど逆に防御力がないから土塁を作って上から攻撃する方が安全なはずという判断に至った。
初日は移動とキャンプの設営だけで終わってしまったものの、大体はこんなものらしい。
キャンプの周囲に土塁ができただけ、普段よりも防衛力が高いから安心できると言われた。
翌朝
『よーし、お前ら今日から本格的に木を切って行くぞ。
アルクスさん達が魔獣は引き受けてくれるから基本的に各班伐採に集中するように!』
船大工達は木こりと協力して伐採作業を開始した。
『森が少しざわついてる…必ず魔獣は現れるからアリシアは魔獣の気配を探ることに集中をお願い。』
『エルフは森で何が起きているのかを感じることができるの?』
『えぇ、私は会話はできないけど木は色々なことを教えてくれるの。』
『自然との対話か。精霊も自然の一部みたいなものだし、ヘルバがいれば何かわかったかも。』
そうしてしばらく各班が伐採を行なっていると、森の奥からマッドボア、ヒュージベア、ブラッディウルフの群れなど今までにも見たことがある魔獣がぽつりぽつりと出てきたので問題なく討伐を進めた。
討伐された魔獣達は即座に解体されて、皆の食材へと変わっていった。
アーラも食事の時だけ外に出てきてムシャムシャとよく食べていた。
アーラを見た船大工達からは『アルクスは魔獣使いなのか?』と聞かれた。
聞いたところによるとどうやら世の中には魔獣を飼い慣らして戦闘や探索に活用する人達がいるらしい。
『魔獣使いではないです。彼は大切な方からお借りしている家族みたいなものですよ。』
2日目の夕方になり、伐採も順調に進んでいたところで地響きがした。
『今のは木が倒れた音じゃないな、何か起きたか!』
親方が驚いて伐採班の前線まで来るとそこで各班が驚いている様子を目にした。
そこには1本の巨木が自身の根を使って動いていた。
『これは樹の魔獣、トレントです。この大きさだとかなり樹齢の長い、エルダートレントかも…』
『そのエルダートレントだと何か問題がある?』
『多彩な風の魔術を使ってくるので、木こりと船大工の皆は逃げて!』
クリオの一声に合わせてエルダートレントから風の刃が飛んできた。
間一髪のところでバルトロ兄さんが守りに入ったことで怪我人は出なかった。
『船大工の皆は俺が守ってキャンプ地まで避難する!』
『わかった、ここは任せて!』
アリシアとクリオの3人で戦うことになった。
『バルトロ兄さんがいないから守りは弱くなるからできるだけ回避に集中して!』
『『わかった!』』
エルダートレントの樹皮はなかなか硬いらしく、クリオが風魔術で攻撃しても傷がついた様子はなかった。
『火の魔術ならなんとかなると思うんだけど使えないから…』
僕も水衝刃で水の刃で斬りつけたものの、ぶつかったタイミングで飛沫と化して、逆に水分を吸収して元気になっている様にも見えた。
『生半可な水の攻撃だと回復しちゃうのか…』
『クリオ、トレントって弱点はあるの?』
『魔獣だから魔石を壊してしまえば魔術は使わなくなるはず。あとは根を断って自分から倒れるようにするか…』
話している間にエルダートレントはその根を鞭の様にしならせてこちらを叩きつけてきた。
『2人とも下がってて!バルトロ兄さんみたいには上手くいかないけども…』
攻撃のタイミングをしっかりと見極めて盾で受けることで何とかやり過ごすことはできた。
『打ち手がない…このままだと厳しいな…』
『すまない、待たせた!戦況はどうだ?』
このまま撤退するしかないかと悩んでいたところバルトロ兄さんが戻ってきた。
『ちょっと敵が硬くて困っていたところ。1つ試してみたいからちょっと守りをお願いできる?』
『おぅ、もちろんだ!』
そうしてバルトロ兄さんがエルダートレントの攻撃を受けている間、集中して新しい闘技を繰り出す準備をした。
『喰らえ、水迅穿!』
武器を突き出した瞬間に、水の力を刃にするのではなく一点に集中して超高圧力で敵にぶつけることでその樹皮を貫くことができた。
当たりどころが良かったのか、エルダートレントの動きが鈍くなり、危険を察したのか逃げ出そうとして。
『そうはいかないぞ!』
背中を見せたエルダートレントにバルトロ兄さんが渾身の一撃を叩きつけて、一番太い根が断ち切られた。
どうやらその根でバランスをとっていたらしく、エルダートレントは倒れてしまった。
倒れたエルダートレントにもう一度バルトロ兄さんの渾身の一撃を叩きつけて動かなくなったことを確認した後、 船大工達を呼び戻した。
『あんた達すごいな。こんなでかい魔獣も倒してしまうなんて…』
『まぁそれが僕達の仕事ですし。』
『おぉ、この木材は今までで一番品質が良いんじゃないだろうか…
樹木の魔物の木材は高品質だったが、今まで見た中でも群を抜いているな…』
エルダートレントの木材は最高品質だと大変喜ばれ、大急ぎで残りの伐採が進められた。
後からやってきた輸送部隊に切られた材木は運ばれていき、翌日には僕達も町へと戻っていった。
町に戻ると良質の材木が大量に手に入ったということで、旅船が出せることになってお祭り騒ぎになっていた。
『お前達、この造船所専属の護衛にならないか?その腕を見込んでできることならお願いしたいんだが。』
『嬉しいお誘いですが、ごめんなさい。やらないといけないことがあるんです。』
『まぁ、そうだよな。わかっていたことだ。あとお前さん、他の奴らは気付いていないが指名手配されているんだろ?』
親方はそう言うと指名手配書を出してきた。
『何をしたかは知らないが、ろくでもない奴にでも目をつけられてるんだろ?
メテンプスだったか。割と連邦の人族が主体の各国の中枢まで入り込んでるらしい。
せっかくの恩人を追い出す様になってしまうのは申し訳ないが、早めに船は修理するからな。
もし連邦に来ることがあればこの町によってくれ。歓迎するぞ。』
メテンプスが蔓延っていること、各国に入り込んでいることまで知っている様子だった。
連邦に戻ってくるのは厳しいかもしれないが、いずれ恩返しができるようにしたいものだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。
もる
ファンタジー
剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
50歳元艦長、スキル【酒保】と指揮能力で異世界を生き抜く。残り物の狂犬と天然エルフを拾ったら、現代物資と戦術で最強部隊ができあがりました
月神世一
ファンタジー
「命を捨てて勝つな。生きて勝て」
50歳の元イージス艦長が、ブラックコーヒーと海軍カレー、そして『指揮能力』で異世界を席巻する!
海上自衛隊の艦長だった坂上真一(50歳)は、ある日突然、剣と魔法の異世界へ転移してしまう。
再就職先を求めて人材ギルドへ向かうも、受付嬢に言われた言葉は――
「50歳ですか? シルバー求人はやってないんですよね」
途方に暮れる坂上の前にいたのは、誰からも見放された二人の問題児。
子供の泣き声を聞くと殺戮マシーンと化す「狂犬」龍魔呂。
規格外の魔力を持つが、方向音痴で市場を破壊する「天然」エルフのルナ。
「やれやれ。手のかかる部下を持ったもんだ」
坂上は彼らを拾い、ユニークスキル【酒保(PX)】を発動する。
呼び出すのは、自衛隊の補給物資。
高品質な食料、衛生用品、そして戦場の士気を高めるコーヒーと甘味。
魔法は使えない。だが、現代の戦術と無限の補給があれば負けはない。
これは、熟練の指揮官が「残り物」たちを最強の部隊へと育て上げ、美味しいご飯を食べるだけの、大人の冒険譚。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる