ネオ・アース・テラフォーミング〜MRMMOで釣り好きドワーフの生産奮闘記〜

コアラ太

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何をするにも道具から

魔力を覚えるために1

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「そうぞうしい奴だな。で、どうした?」

「こいつ!」

「んー?」

 両手で捕まえてた奴を、開いて見せる。
 親方だけでなく弟子達も見るが、弟子には見えていないようだ。

「なんだ土精霊か。こいつがどうした?」

「え!? やっぱり知ってるんですか?」

 周りもザワつき始めた。
(土精霊だって)
(見えないぞ)
(私もわかんない)

「静かにしろーい! とりあえず離してやれ」

 地面に下ろしてやると、親方に手を上げ、おいっすと挨拶してから走り去って行く。

「土精霊。炉の中にいたのは!」

「火精霊だな。どれも木端の小精霊だが、色々手伝ってもらっている」

 親方の話だと妖精種が多い地域に集まりやすく、魔力が発現されると、見えるようになるらしい。
 グスタフも言ってなかったけど、これも禁止ワードだったのか。魔法が解禁されたから、周りにもワードは聞こえているのかな?

「親方に何か聞こうと思ったんだけど、何だっけ?」

「知るわけねぇだろ」

 魔力に関係してたのは覚えてるんだけど…。

「ハッチさん。配信で見てたけど、動く機械は何だったの?」

「ぶち猫さん!それだよ!」

 荷物を漁って、銀色の卵を取り出す。

「これを起動させようと思ったんですけど、うまく魔力使えなくて」

「お前…機械言語を持ってたのか?」

「えっと、はい」

 機械言語を取得するのは難しく、先天的に持って無い場合は、時間をかけて覚えるしかない。親方は時間をかけたみたいで、相当苦労したらしい。

「とりあえず、魔力の流れを覚える必要があるな。新しい魔法は覚えたな?」

「クリエイトストーン!」

 四角い石が出来上がった。

(魔法だ!)
(あとは何があるんだ?)
(ストーンだから飛ばすんじゃ無いか?)

「以上です」

 周囲から一斉にため息が漏れるが、魔法初心者に期待しすぎないで欲しい。
 魔法を使ってた様子を、じっくりと見ていた親方の目が光る。

「なるほどな。お前は魔力操作を使ってないから、その卵が展開出来ないんだ。魔力操作っつうと、祠に行くしか無いか」

 結構長くドワーフ村にいるけど、祠なんて見たことないぞ。他の弟子達を見ても、知ってそうな人はいない。

「まぁ、知らないだろうな。鉱山の2層にあるから、成人しないと入れない。あと村長の許可もいるからな」

「村長の許可なんて持ってませんけど?」

「いや、持ってるはずだ。称号のところにあるだろ?」

 そんなのあったかなと、称号を探ってみたら、怪しいのが1つあった。これも効果無しとスルーしてたけど、もしかして…。
 一番最後に載っている『ドワーフ村出身』の称号。

「あったな。それが村長の許可だ」

「じゃあ、このまま行っても良いんですね?」

「待て待て、一筆ぐらい書いてやるよ。その方がやりやすいだろう?」

 親方マジイケメン!一生ついていきます!
 ゲンコツ無ければ…。

「では皆んな。しばらく修行に行ってきます!」

「ついでにお使いと、鉄鉱石取ってきてくれ。2層ならマシなの取れるだろ」

《お使いクエスト:神官に奉納品を届けよ! が開始されました。》
《納品クエスト:鉄鉱石を3個納品せよ! が開始されました。》

 しっかりクエストを受けるのは、久しぶりかもしれないな。手間はかかるんだけど、何気に報酬金は良いんだよね。

「行ってきまーす」

 監督を伴わない初の鉱山。
 そう思ってたが、行くまでの短い距離で接敵。

「まさか、ここもネズミ出るのかよ!」

 いつもは監督が守ってくれていたのか?
 どちらにしろ対処しないと。

「えいやぁ!」

 俺の振りかざす鉈に、反応無くすっぱりと切れてしまった。

「うそぉ!?」

 スキルも鉈は持ってないし、器用か力か?
 成人力のおかげ?
 うまく倒せたんだから良いか。

 鉱山に到着すると、0層は相変わらず人でごった返している。
 なぜかわからないが、俺とグスタフさんの鼻歌が定着しているんだよね。

「掘ってー掘ってーまた掘ってー」「そうてん、そうてん、また装填」

 横目で見つつ先に進んでいく。
 1層に出てくるネズミがスパスパ切れて、鉈がこんなに便利だったとは知らなかった。
 グスタフさんめ、こんな楽に倒してたのか…。
 これからは俺も同等レベルに成長してやるぞ!
 そんなことを考えつつ、2層に行く階段手前まで、ささっと辿り着けた。

「ここが2層か」

 周辺は薄暗く、どうにも見づらいと思っていたが、よく考えるといつも監督がランタンを持っていた。
 くそぉ!
 一番大事な物を用意し忘れてるじゃないか!
 グスタフさんも毎回松明持ってたよ!

 一度帰らないといけないか…。
 手間だけど戻ろう。
 と思っていた時、階段から音が降りてくる。
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