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ボロ竿だろうが釣竿に変わりなし
ドワーフ村で
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あの場所を見ても、中に入る気力があるとは…。
オトシンさん侮りがたし!
結果として、彼女は木工工房で欲しい物を頼むことに成功した。
彼女のバイタリティには頭が下がるよ。
戻って宿を探したが、全部埋まって居た。
仕方なく、広場で野営セットを展開。
まさか初使用が広場になるとは思わなかったな。
数人あぶれた者達が居たので、そいつらは俺とオトシンさんのテントに詰め込む。
それまでが昨日のこと。
「野営セット使えるな」
片付けが少し手間だけど、持ってると、安心感があるね。
オトシンのテントは畳んであるから、もう雑貨屋行ったかな?
雑貨屋へ行くと、外で成人組2人とオトシンが話している。
「おはよー。集まってどうしたの?」
「よぅ。昨日の流通の話をしてたんだよ」
「オトシンさんが言ってたやつね」
グスタフさんやテッケンさんも、流通については気づいてなかったみたい。
出来ても、そちらにまわす余裕も無かったからね。知ってても最近まではやってなかったと思う。
「ハッチさん。オトシンさんも竹林誘いましょう」
「ん? 別に良いですけど、どうして?」
「彼女。戦闘スキル高いですよ」
そうなのか?
「オトシンさんの戦闘スキルって、いくつあります?」
「アタシは、槍が14で蹴りが16だな」
「ぶっは! 俺の何倍だ!?」
確かグスタフさんの槍が、やっと10になったんだっけ?
テッケンさんの剣が13でしょ。
蹴り16って、どうやって上げたんだ?
「ここに来る途中ヒマでさ。乗ってた牛を足で小突いていたら、上がっちゃったんだよね」
「マジかよぉ! そんなので上がるなら……」
「あぁ。すまんが、もう出来ないと思う」
さすがオトシンさん。すでに運営に報告済みで、対策されているらしい。発見者で誤差範囲ということもあったので、成長分は見逃し対象になっていた。
「報告してなかったら、アタシのアカウントが無くなってたよ。ははは」
それはありえるからな。
残念だけど仕方ない。
「それで、オトシンさんも来ます?」
「面白そうだから行くよ」
「それなら……」
斧とスコップを渡さないとね。
「さんきゅ。じゃあ行こうか」
彼女が口笛を吹くと、『クルス』が走ってくる。
可愛いなぁ。
俺とテッケンさんが触ろうとすると、スルリと躱し、オトシンの隣に落ち着いた。
「ダメか……。ヤマトに慰めてもらおう」
「ん? ヤマトってなんだ?」
カバンから機獣の卵を取り出し、魔力を流す。
毎度ながら、この変形の音が気持ちいい。
「それを見ると俺も機械言語取りたくなってくるよ」
「テッケンさんは、先に魔力覚えないとですよ」
「そっちはあと少しなんだよね。皮の加工もあるからなぁ」
生産に手を出すと、やることいっぱいになるよね。
まぁ、釣り用品が出来たら、そっちの配分を増やして行くけどさ。
「お、おい。……そいつは何だ?」
「オトシンさんは初めてだっけ。こいつ、機獣の『ヤマト』って言うんだ」
オトシンさんが触ろうとすると、今度はヤマトが避ける。
「俺たちは大丈夫なんだけどな?」
「アタシはダメなのか……」
そこでグスタフさんが話出す。
「考えてたんですけど、ドワーフは動物にマイナス補正ですよね?」
「そうですね」
「その代わりに、機械にプラス補正が付いたのかと思います。動物にプラスの種族は逆なのかもしれないです」
「なるほど。テイムの代わりにこいつが用意されたのかな?」
他の種族でも、こういう代替の要素があるかもしれないな。
まとめサイトとか作れないから、口コミか個人サイトを探すしか無いんだよな。
それを探すのが面倒なんだけどね。
話も長くなってしまったが、短時間でも竹林に行ってみようとなる。
道中のネズミを、オトシンさんに倒してもらうと、蹴り一撃で終わった。
小手調にもならないね。
竹林に到着すると、守衛さんが待ち構えていた。
「初めてのもんがいるな。お前の名前はぁ?」
「オトシンだ」
守衛さんの手から、薄いモヤがオトシンさんに振りかかっている。当のオトシンさんは、守衛の手を不思議そうに見ているだけ。モヤは見えてないのか?
「リリーの弟子か。入っていいと言いたいが、こいつを持って村長のところへ行きな」
「え? 入れないの?」
オトシンさんが、困惑しながらも巻物を受け取っている。
しまった。許可貰うの忘れてたよ。
テッケンさんも俺と同じような顔をしている。
「どっちにしろ来ないとダメでしたよ」
「グスタフさんわかってたの?」
「そうではないかと。絶対では無かったので言いづらかったのです。それに、来なかったらクエスト出なかったと思いますよ」
確かにそうだけど、一言あっても良かったと思う。
グスタフさんらしいっちゃ、らしいんだけどね。
「オトシンさん。一度村長のところに行こう。どっちにしろ、ドワーフ村の許可貰わないと、色々行けない場所多いし」
「ドワーフ村はそんな風になってるのか…。街とは違うんだな」
そのまま、ドワーフ村へUターン。
オトシンさん侮りがたし!
結果として、彼女は木工工房で欲しい物を頼むことに成功した。
彼女のバイタリティには頭が下がるよ。
戻って宿を探したが、全部埋まって居た。
仕方なく、広場で野営セットを展開。
まさか初使用が広場になるとは思わなかったな。
数人あぶれた者達が居たので、そいつらは俺とオトシンさんのテントに詰め込む。
それまでが昨日のこと。
「野営セット使えるな」
片付けが少し手間だけど、持ってると、安心感があるね。
オトシンのテントは畳んであるから、もう雑貨屋行ったかな?
雑貨屋へ行くと、外で成人組2人とオトシンが話している。
「おはよー。集まってどうしたの?」
「よぅ。昨日の流通の話をしてたんだよ」
「オトシンさんが言ってたやつね」
グスタフさんやテッケンさんも、流通については気づいてなかったみたい。
出来ても、そちらにまわす余裕も無かったからね。知ってても最近まではやってなかったと思う。
「ハッチさん。オトシンさんも竹林誘いましょう」
「ん? 別に良いですけど、どうして?」
「彼女。戦闘スキル高いですよ」
そうなのか?
「オトシンさんの戦闘スキルって、いくつあります?」
「アタシは、槍が14で蹴りが16だな」
「ぶっは! 俺の何倍だ!?」
確かグスタフさんの槍が、やっと10になったんだっけ?
テッケンさんの剣が13でしょ。
蹴り16って、どうやって上げたんだ?
「ここに来る途中ヒマでさ。乗ってた牛を足で小突いていたら、上がっちゃったんだよね」
「マジかよぉ! そんなので上がるなら……」
「あぁ。すまんが、もう出来ないと思う」
さすがオトシンさん。すでに運営に報告済みで、対策されているらしい。発見者で誤差範囲ということもあったので、成長分は見逃し対象になっていた。
「報告してなかったら、アタシのアカウントが無くなってたよ。ははは」
それはありえるからな。
残念だけど仕方ない。
「それで、オトシンさんも来ます?」
「面白そうだから行くよ」
「それなら……」
斧とスコップを渡さないとね。
「さんきゅ。じゃあ行こうか」
彼女が口笛を吹くと、『クルス』が走ってくる。
可愛いなぁ。
俺とテッケンさんが触ろうとすると、スルリと躱し、オトシンの隣に落ち着いた。
「ダメか……。ヤマトに慰めてもらおう」
「ん? ヤマトってなんだ?」
カバンから機獣の卵を取り出し、魔力を流す。
毎度ながら、この変形の音が気持ちいい。
「それを見ると俺も機械言語取りたくなってくるよ」
「テッケンさんは、先に魔力覚えないとですよ」
「そっちはあと少しなんだよね。皮の加工もあるからなぁ」
生産に手を出すと、やることいっぱいになるよね。
まぁ、釣り用品が出来たら、そっちの配分を増やして行くけどさ。
「お、おい。……そいつは何だ?」
「オトシンさんは初めてだっけ。こいつ、機獣の『ヤマト』って言うんだ」
オトシンさんが触ろうとすると、今度はヤマトが避ける。
「俺たちは大丈夫なんだけどな?」
「アタシはダメなのか……」
そこでグスタフさんが話出す。
「考えてたんですけど、ドワーフは動物にマイナス補正ですよね?」
「そうですね」
「その代わりに、機械にプラス補正が付いたのかと思います。動物にプラスの種族は逆なのかもしれないです」
「なるほど。テイムの代わりにこいつが用意されたのかな?」
他の種族でも、こういう代替の要素があるかもしれないな。
まとめサイトとか作れないから、口コミか個人サイトを探すしか無いんだよな。
それを探すのが面倒なんだけどね。
話も長くなってしまったが、短時間でも竹林に行ってみようとなる。
道中のネズミを、オトシンさんに倒してもらうと、蹴り一撃で終わった。
小手調にもならないね。
竹林に到着すると、守衛さんが待ち構えていた。
「初めてのもんがいるな。お前の名前はぁ?」
「オトシンだ」
守衛さんの手から、薄いモヤがオトシンさんに振りかかっている。当のオトシンさんは、守衛の手を不思議そうに見ているだけ。モヤは見えてないのか?
「リリーの弟子か。入っていいと言いたいが、こいつを持って村長のところへ行きな」
「え? 入れないの?」
オトシンさんが、困惑しながらも巻物を受け取っている。
しまった。許可貰うの忘れてたよ。
テッケンさんも俺と同じような顔をしている。
「どっちにしろ来ないとダメでしたよ」
「グスタフさんわかってたの?」
「そうではないかと。絶対では無かったので言いづらかったのです。それに、来なかったらクエスト出なかったと思いますよ」
確かにそうだけど、一言あっても良かったと思う。
グスタフさんらしいっちゃ、らしいんだけどね。
「オトシンさん。一度村長のところに行こう。どっちにしろ、ドワーフ村の許可貰わないと、色々行けない場所多いし」
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そのまま、ドワーフ村へUターン。
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