46 / 111
ボロ竿だろうが釣竿に変わりなし
竹の加工も大変よ?
しおりを挟む
竹竿作成と木工クエスト消化のために向かっている。
場所?
聞かなくてもわかるでしょ?
「あら? 最近はよくいらっしゃるわね」
「えぇ。今日はクエスト消化と竹竿の作成にきました」
「竹竿? これかしら?」
モウカさんが出したのは物干し竿。だけど、出来が良くて見入ってしまった。ツヤがあって凹凸も少ない。俺のポンコツ竿とは格が違う。
じっくり確認した後に、ようやく返事してないことに気づいた。
「いえ。釣竿の方ですよ」
「あぁ。そっちですね。とにかく入ってください」
中に入ると、いつもの混沌とした空間は無く、数人が作業しているだけだった。
「こんなに人いないのは珍しいね」
「ここには、ですわね。この先に新しいスペースが出来ましたの」
アルデンさんも、その先にいるというので、言われるがまま進んでいく。水瓶が細工された扉を開くと、学校の体育館を何倍にも大きくした、だだっ広い作業スペースに出た。
「すげぇ」
気の効いた言葉も出せず、ただ凄いとだけ言って、首を上下左右に振って見渡す。スペースの割には置いてあるものは少なく、遠くに小指サイズのアルデンさんと弟子たちが見える。
アルデンさんがこちらに気づいて手を振っている。その横にデカい丸太が気になる。
「さぁ、行きましょう」
モウカさんの後について行くと、丸太のサイズ感がオカシイ。
「このサイズの丸太って、初めて見たかも」
「これはポックル村に行く途中で、横道に外れないと見つかりませんわ」
「え? それって敵強いんじゃないの?」
妖精族の村を繋ぐ街道沿いは、比較的に弱いモンスターしか出ないようになっているが、ちょっとでも外れると一気に強くなると聞いた。俺のスキルレベルだと、村から数キロ圏内が適正になる。竹林もこの範囲かな?
「行けるのは、私とあと2人くらいでしょうか。他の方はまだ難しいですわ」
少し誇らしげにしているが、嫌な感じはしないな。
「今日は何の用で来たのかな?」
アルデンさんに言われて思い出した。
「そうだった。竹の加工方法を教えて欲しいのと修練クエストです」
「それならちょうど良かった。修練も竹に関することだよ」
おぉ。たまたまだけど一気に出来るなら助かるな。
モウカさんは向こうのファンたちに合流し、アルデンさんがこっちに来て指導を始めてくれた。丸太の横でファンたちが動いてないので、キャラが分身したんだろう。必要があれば、NPCが増加して付き添ってくれたり相手してくれたりする。洞窟の監督と似たようなものだな。
「竹は持ってるかい?」
「今出しますね」
カバンから取ってきた竹を何本か取り出す。アルデンさんはそれを眺めると、一度頷いて返してくれる。
「僕はこっちを使うから、それは自分で使うと良いよ」
近くの箱から、似たような竹を取り出して来た。
「まずは乾燥なんだけど、さっき返したのと、他のやつを比べてみて」
言われた通り比べてみると、アルデンさんに返された方はパリっとしていて、握った時に滑りづらい。
「そっちはさっき乾燥をしておいたんだ。ハッチ君はまだ乾燥アーツ持ってないでしょ?」
そんなものがあったのか。木工スキルが成長すると、貰えるみたいなので、がんばって育てるよう言われた。
「乾燥はすべての木材に使うから、そこまでは取っておいた方が良いよ」
俺が使っている木材は、全部乾燥してもらったやつを使っていたみたいだ。木材使うときは、親方が一度間に入る理由がわかったよ。
「枝は落としてあるけど、まだ雑かな。これを削って……」
ノコギリで余計な出っぱりを落として、ヤスリで削るのは合っていた。太い部分と細い部分を分けて、竹竿は先端1.3m程を使うことになる。ポンコツ竿は、人族に合わせた分デカかったし、重くて使いづらかった。
根本の太い部分は、器にも出来るし、柵を作る時の枠組《わくぐみ》にも出来る。
「おすすめは水筒かな。一番サイズのあるところで、いくつか作っておくと便利だよ」
なるほど。確かに水筒なら多めにあっても使えば良いし、今なら売れそうか。水分って細々取っていると、すぐになくなるんだよね。
「今回はハッチ君の希望通り、竹竿の作り方にしよう」
やっほい!
_______________
ポックル村
●
↑
↑ ◇
↑
↑ ☆△
↑←←←←←←←←←○
ドワーフ村
_______________
△鉱山
☆竹林
◇丸太を取って来た場所(推測)
主人公の地図イメージは上記のようになっています。
場所?
聞かなくてもわかるでしょ?
「あら? 最近はよくいらっしゃるわね」
「えぇ。今日はクエスト消化と竹竿の作成にきました」
「竹竿? これかしら?」
モウカさんが出したのは物干し竿。だけど、出来が良くて見入ってしまった。ツヤがあって凹凸も少ない。俺のポンコツ竿とは格が違う。
じっくり確認した後に、ようやく返事してないことに気づいた。
「いえ。釣竿の方ですよ」
「あぁ。そっちですね。とにかく入ってください」
中に入ると、いつもの混沌とした空間は無く、数人が作業しているだけだった。
「こんなに人いないのは珍しいね」
「ここには、ですわね。この先に新しいスペースが出来ましたの」
アルデンさんも、その先にいるというので、言われるがまま進んでいく。水瓶が細工された扉を開くと、学校の体育館を何倍にも大きくした、だだっ広い作業スペースに出た。
「すげぇ」
気の効いた言葉も出せず、ただ凄いとだけ言って、首を上下左右に振って見渡す。スペースの割には置いてあるものは少なく、遠くに小指サイズのアルデンさんと弟子たちが見える。
アルデンさんがこちらに気づいて手を振っている。その横にデカい丸太が気になる。
「さぁ、行きましょう」
モウカさんの後について行くと、丸太のサイズ感がオカシイ。
「このサイズの丸太って、初めて見たかも」
「これはポックル村に行く途中で、横道に外れないと見つかりませんわ」
「え? それって敵強いんじゃないの?」
妖精族の村を繋ぐ街道沿いは、比較的に弱いモンスターしか出ないようになっているが、ちょっとでも外れると一気に強くなると聞いた。俺のスキルレベルだと、村から数キロ圏内が適正になる。竹林もこの範囲かな?
「行けるのは、私とあと2人くらいでしょうか。他の方はまだ難しいですわ」
少し誇らしげにしているが、嫌な感じはしないな。
「今日は何の用で来たのかな?」
アルデンさんに言われて思い出した。
「そうだった。竹の加工方法を教えて欲しいのと修練クエストです」
「それならちょうど良かった。修練も竹に関することだよ」
おぉ。たまたまだけど一気に出来るなら助かるな。
モウカさんは向こうのファンたちに合流し、アルデンさんがこっちに来て指導を始めてくれた。丸太の横でファンたちが動いてないので、キャラが分身したんだろう。必要があれば、NPCが増加して付き添ってくれたり相手してくれたりする。洞窟の監督と似たようなものだな。
「竹は持ってるかい?」
「今出しますね」
カバンから取ってきた竹を何本か取り出す。アルデンさんはそれを眺めると、一度頷いて返してくれる。
「僕はこっちを使うから、それは自分で使うと良いよ」
近くの箱から、似たような竹を取り出して来た。
「まずは乾燥なんだけど、さっき返したのと、他のやつを比べてみて」
言われた通り比べてみると、アルデンさんに返された方はパリっとしていて、握った時に滑りづらい。
「そっちはさっき乾燥をしておいたんだ。ハッチ君はまだ乾燥アーツ持ってないでしょ?」
そんなものがあったのか。木工スキルが成長すると、貰えるみたいなので、がんばって育てるよう言われた。
「乾燥はすべての木材に使うから、そこまでは取っておいた方が良いよ」
俺が使っている木材は、全部乾燥してもらったやつを使っていたみたいだ。木材使うときは、親方が一度間に入る理由がわかったよ。
「枝は落としてあるけど、まだ雑かな。これを削って……」
ノコギリで余計な出っぱりを落として、ヤスリで削るのは合っていた。太い部分と細い部分を分けて、竹竿は先端1.3m程を使うことになる。ポンコツ竿は、人族に合わせた分デカかったし、重くて使いづらかった。
根本の太い部分は、器にも出来るし、柵を作る時の枠組《わくぐみ》にも出来る。
「おすすめは水筒かな。一番サイズのあるところで、いくつか作っておくと便利だよ」
なるほど。確かに水筒なら多めにあっても使えば良いし、今なら売れそうか。水分って細々取っていると、すぐになくなるんだよね。
「今回はハッチ君の希望通り、竹竿の作り方にしよう」
やっほい!
_______________
ポックル村
●
↑
↑ ◇
↑
↑ ☆△
↑←←←←←←←←←○
ドワーフ村
_______________
△鉱山
☆竹林
◇丸太を取って来た場所(推測)
主人公の地図イメージは上記のようになっています。
0
あなたにおすすめの小説
ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー
びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。
理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。
今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。
ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』
計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る!
この物語はフィクションです。
※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。
【完結保証】科学で興す異世界国家 ~理不尽に死んだ技術者が、「石炭」と「ジャガイモ」で最強を証明する。優秀な兄たちが膝を折るまでの建国譚~
Lihito
ファンタジー
正しいデータを揃えた。論理も完璧だった。
それでも、組織の理不尽には勝てなかった。
——そして、使い潰されて死んだ。
目を覚ますとそこは、十年後に魔王軍による滅亡が確定している異世界。
強国の第三王子として転生した彼に与えられたのは、
因果をねじ曲げる有限の力——「運命点」だけ。
武力と経済を握る兄たちの陰で、継承権最下位。後ろ盾も発言力もない。
だが、邪魔する上司も腐った組織もない。
今度こそ証明する。科学と運命点を武器に、俺のやり方が正しいことを。
石炭と化学による国力強化。
情報と大義名分を積み重ねた対外戦略。
準備を重ね、機が熟した瞬間に運命点で押し切る。
これは、理不尽に敗れた科学者が、選択と代償を重ねる中で、
「正しさ」だけでは国は守れないと知りながら、
滅びの未来を書き換えようとする建国譚。
最初から最強ぼっちの俺は英雄になります
総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる