ネオ・アース・テラフォーミング〜MRMMOで釣り好きドワーフの生産奮闘記〜

コアラ太

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ボロ竿だろうが釣竿に変わりなし

竹の加工も大変よ?

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 竹竿作成と木工クエスト消化のために向かっている。
 場所?
 聞かなくてもわかるでしょ?

「あら? 最近はよくいらっしゃるわね」

「えぇ。今日はクエスト消化と竹竿の作成にきました」

「竹竿? これかしら?」

 モウカさんが出したのは物干し竿。だけど、出来が良くて見入ってしまった。ツヤがあって凹凸も少ない。俺のポンコツ竿とは格が違う。
 じっくり確認した後に、ようやく返事してないことに気づいた。

「いえ。釣竿の方ですよ」

「あぁ。そっちですね。とにかく入ってください」

 中に入ると、いつもの混沌とした空間は無く、数人が作業しているだけだった。

「こんなに人いないのは珍しいね」

「ここには、ですわね。この先に新しいスペースが出来ましたの」

 アルデンさんも、その先にいるというので、言われるがまま進んでいく。水瓶が細工された扉を開くと、学校の体育館を何倍にも大きくした、だだっ広い作業スペースに出た。

「すげぇ」

 気の効いた言葉も出せず、ただ凄いとだけ言って、首を上下左右に振って見渡す。スペースの割には置いてあるものは少なく、遠くに小指サイズのアルデンさんと弟子たちが見える。
 アルデンさんがこちらに気づいて手を振っている。その横にデカい丸太が気になる。

「さぁ、行きましょう」

 モウカさんの後について行くと、丸太のサイズ感がオカシイ。

「このサイズの丸太って、初めて見たかも」

「これはポックル村に行く途中で、横道に外れないと見つかりませんわ」

「え? それって敵強いんじゃないの?」

 妖精族の村を繋ぐ街道沿いは、比較的に弱いモンスターしか出ないようになっているが、ちょっとでも外れると一気に強くなると聞いた。俺のスキルレベルだと、村から数キロ圏内が適正になる。竹林もこの範囲かな?

「行けるのは、私とあと2人くらいでしょうか。他の方はまだ難しいですわ」

 少し誇らしげにしているが、嫌な感じはしないな。

「今日は何の用で来たのかな?」

 アルデンさんに言われて思い出した。

「そうだった。竹の加工方法を教えて欲しいのと修練クエストです」

「それならちょうど良かった。修練も竹に関することだよ」

 おぉ。たまたまだけど一気に出来るなら助かるな。

 モウカさんは向こうのファンたちに合流し、アルデンさんがこっちに来て指導を始めてくれた。丸太の横でファンたちが動いてないので、キャラが分身したんだろう。必要があれば、NPCが増加して付き添ってくれたり相手してくれたりする。洞窟の監督と似たようなものだな。

「竹は持ってるかい?」

「今出しますね」

 カバンから取ってきた竹を何本か取り出す。アルデンさんはそれを眺めると、一度頷いて返してくれる。

「僕はこっちを使うから、それは自分で使うと良いよ」

 近くの箱から、似たような竹を取り出して来た。

「まずは乾燥なんだけど、さっき返したのと、他のやつを比べてみて」

 言われた通り比べてみると、アルデンさんに返された方はパリっとしていて、握った時に滑りづらい。

「そっちはさっき乾燥をしておいたんだ。ハッチ君はまだ乾燥アーツ持ってないでしょ?」

 そんなものがあったのか。木工スキルが成長すると、貰えるみたいなので、がんばって育てるよう言われた。

「乾燥はすべての木材に使うから、そこまでは取っておいた方が良いよ」

 俺が使っている木材は、全部乾燥してもらったやつを使っていたみたいだ。木材使うときは、親方が一度間に入る理由がわかったよ。

「枝は落としてあるけど、まだ雑かな。これを削って……」

 ノコギリで余計な出っぱりを落として、ヤスリで削るのは合っていた。太い部分と細い部分を分けて、竹竿は先端1.3m程を使うことになる。ポンコツ竿は、人族に合わせた分デカかったし、重くて使いづらかった。
 根本の太い部分は、器にも出来るし、柵を作る時の枠組《わくぐみ》にも出来る。

「おすすめは水筒かな。一番サイズのあるところで、いくつか作っておくと便利だよ」

 なるほど。確かに水筒なら多めにあっても使えば良いし、今なら売れそうか。水分って細々取っていると、すぐになくなるんだよね。

「今回はハッチ君の希望通り、竹竿の作り方にしよう」

 やっほい!


 _______________

 ポックル村
 ●
 ↑
 ↑  ◇
 ↑ 
 ↑        ☆△
 ↑←←←←←←←←←○
          ドワーフ村
 _______________

 △鉱山
 ☆竹林
 ◇丸太を取って来た場所(推測)

 主人公の地図イメージは上記のようになっています。
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