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5章 獣王国
第92話 地下に潜む
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「見たまえ諸君。これが新型荷車改だ」
「何だそれ。ノールが乗ってるだけだろ」
「わかってないなゲイル君。うつ伏せで足だけ出して……」
この状態で足から気を出す!
ずずずと荷車が動き出した。
「ど、どうだね……はぁはぁ」
「残念だが燃料に問題があるようだね」
良い考えだと思ったんだが、1mで疲れてしまった。
そもそも気って爆発させないと反動ほとんど無いよな。
こんなことをやってるのも、全部暇が悪い。
入り組んだ洞窟の分岐点、ドリーが調べてメサが毒探知。
教授達が研究して、ゲイルがお守りだ。
俺のやることがない。
「暇なら手伝えば良いだろ」
「みんなの仕事をとったら悪いだろ? 俺はちょっくら瞑想して」
「待て、瞑想はダメだ! ノール氏は起きないじゃないか!」
瞑想までダメだったら何すれば良いのよ?
「気配探るくらいしか無いじゃん」
気まぐれで底の方まで調べてみると、大きめの生命反応があった。
ちょっと大きすぎないか?
「なんか見つけた」
「んあ? なんだなんだ?」
「早く言いたまえ」
「いや、気配に引っかかったんだよ。デカイ生命がさ」
そう言いつつ下を指す。
みんなして覗き込むが、そこを見てもただの地面だよ。
「もっと底。深いところにめちゃんこデカイ奴がいる」
「動いてるか?」
「んー。もぞもぞしてるけど、まだ動いて無いね」
みんなでどうするか話し合ったが、なるべく近づかない方向を選びつつ進むことになった。
教授の話でも、アリの巣と形状が似ているらしいので、どこで鉢合わせしてもおかしくないらしい。
この穴を掘るアリだったら、どのくらいの大きさなんだろうな?頭だけで人間サイズはありそうだけど。
さらに1ヶ月進むと、壁の材質も変わってくる。
硬度も上がってくるし、使い勝手はよさそうだ。
「本当にノールは飯食わないのか?」
「ん? 食べて良いよ。あ、一個忘れてた」
巾着からサイズを戻しつつ重量感のあるパンを取り出す。
「パン? 腐らないのか?」
「保存してるのもあるけど、こいつは念入りに作ったんだ。あと10本あるから、食べてくれ」
みんな取り出した食べ物に目が釘付けだ。
「甘い香り、フルーツが入ってる!」
「砂糖漬けか! いや、花の香りもあるから蜂蜜かな?」
「うぉぉ! 3日ぶりのフルーツだ」
「甘みが強い! けど、変わった香りもするな。あと体があったまる」
前に旅行した時に食べたんだけど、香辛料多くてうまかったんだよね。
「パン・デピスっていうんだ。香辛料と蜂蜜多めのドライフルーツで長持ちする」
研究組は角度を変えて色々眺めている。
食べるのを抑えたつもりで、半分が消えた。
「これはどのくらい持つんだ?」
「うまく作って3週間かな。俺の保存術で長くて4ヶ月」
「ノールのその技は反則だよな」
「便利なのは否定しない」
「俺も探索は得意だが、ノールには敵わないな」
それは嬉しいな。
発見したり、調べたりする時はいつもワクワクする。
好きなことを褒められるってのは中々ないからな。
「ところでドリー。先はどのくらいありそうだ?」
「進行は早い。爺さんの経路はほとんど踏破しているから、それから先はもうすぐだね。ただ、そこからが未知だ」
「そこまで行ったら一度休憩しよう。教授や私とも相談した方が良いかもしれない」
予定地まではドリーに任せて問題ない。
実際その日のうちに到着し、大きな跡が残してあった。
「通常モール族がこんなに削ることはない。相当悔しかったんだな」
ドリーの悲しそうな顔が見える。
だけど、先は急いだ方がいいだろう。
教授達も分岐を調べつつ、方向を決めていく。
時折、ごく小さく経路がわかる時がある。
それは6代前が掘った跡だろう。
かなり降りてきたせいか、肌寒くなってきたみたいだ。
「お前の体どうなってんだよ」
「どうって言われても、ずっと作務衣だったしな」
皆んなが上着を着込んでいるなか。
俺とメサだけ入り口と同じ格好をしている。
「バカなのかな?」
「ちょっと待て! それはヒドイんじゃないか?」
「俺も思ったな」
「確かにバカは良くないな」
「そうだな。バカはやめよう」
さすがは教授達!
人の気持ちがわかるって良いな。
「「アホだな」」
ペチペチ。
横を見るとメサが大笑いしていた。
「何がおかしいんだぁ!」
「くらげと喧嘩する奴がいるとはなぁ」
「ソラソラソラソラ!」
ピシピシピシピシ!
俺の拳打とメサの触手がぶつかり合う。
「ほぁぁぁぁ! ちょっと待て」
プルプル……。
地面に耳をつけると妙な音がしている。
さっきから変な響してるんだよな。
「うーん。地面を進むやつがいる。細長いな」
「あ」
「ドリー君は知ってるのかい?」
「たぶんだけど、ワームじゃないかな。そんな噂を聞いたことがある」
ワーム。
ミミズ?
「ワームって、ヤバいだろ?」
「出発準備!」
「そんなに危険なの? ミミズが?」
「良いから急げ! 積んだらすぐ行くぞ」
ゲイルの合図で動き出して数分。
地響きが近づいてくる。
一瞬止まり、通ってきた道を見る。
ゴリゴリ削れる音と共に、左から右へ奥が見えないサイズの何かが通り過ぎる。
まだ通ってる。まだ。
「長すぎだろ! 10mはあるぞ!」
「だからヤバいんだよ! 食事は土だが、巻き込まれたら潰される!」
「進め!」
必死で荷車を押しながら、一瞬の判断で分岐を進んでいく。
もう5回は分岐を進んだがまだ後をついてくる。
「ヒィヒィ。何かが惹きつけてるんじゃ無いか!?」
「何って……パンってちゃんと袋に入れてる?」
「これか?」
ジールが懐から取り出した。
「ミミズは以外と嗅覚良いんだよ! それだ!」
「寄越せ! それ!」
パン奪い取ったゲイルが、そのまま投げる。
それを空中で飲み込んだミミズが、そのまま遠くへ消え去った。
地鳴りは遠くへ向かっている。
「行った」
みんなが一息ついて休む。
「ジール。次から気をつけてくれよ?」
「すまん。スパイスが気になってな。でも、今度から残ったのはノールに返した方が良いかな」
「そうしておくか。しかし、あのパンは相当良い匂いだったんだろうな。他には目もくれなかったな」
「ところで今どこらへん?」
ドリー達と手分けして調べると、古い小さな傷を見つける。
方向は間違っていないようだ。
「爺さん達のところは過ぎてるな。ここからはハッキリとわからない」
「進むしか無いね」
そろそろ潜り始めて2ヶ月。
進行スピードはあまり早く無いが、着実に進めている。
話題も減ってきたので、ジャンル気にせず話している。
時には教授達の講説まで聴き始めてる。
「ところでさ、ゴブリンとかっていないの?」
「いるぞ」
「見たことないよ」
「ノール氏はそこも知らないみたいだな。ゴブリンは東側の大陸中央部に多く生息している。それこそ至る所にだ。西方は排除に力を入れていたので、ほとんど見られないが、やつらは危険だ」
いつになく真剣な表情。
「ゴブリンは進化が早いんだ。他の魔物と違って強くはないが、見つけたら国への報告が義務付けられている」
「ほほお。じゃあこういう洞窟にはいないの?」
「絶対とは言わないが、可能性は低いな。さっきのワーム見ただろ、なぜかゴブリンはワームの餌なんだ」
そりゃ生きてられないな。
「ついでだから言っておこう。他にも人型の危険な魔物はいる。オークやトロール。それにオーガーだな。こいつらは名前順にデカくなり力が強くなる」
それぞれに進化系があり、個体ごとに得意な系統に進化していくらしい。ロードと呼ばれる形態になると大群を率いて国まで作るらしい。
他の人型は、ハーピーやセイレーンが有名で、個体数は少ないがアラクネは、場合により連合軍を作ることもあるらしい。
「あとはお前が遺跡で書いてあったというバンパイアだ。あれは伝説の種族でな。壁画の内容が本当か未だに信じ難いよ。もし大陸中央に行くようなら、周辺の魔物については調べておいた方がいい」
「そんなことを言ってると、いらっしゃったぞ」
カチカチとハサミを鳴らして威嚇している。
「あれは働き蟻だな。ソルジャークラスが来る前に倒すぞ」
教授とジールは魔法で迎撃。
ゲイルとドリーが前衛だ。
ドリーもなかなかやるね。
上手くスコップを使って関節を切り飛ばしている。
「アリだったら蟻酸を持ってるかな……」
何気なく言った言葉だが、後ろから風を吹かせながら飛びかかる奴がいる。
そうだよな…。
ちょっと考えれば酸も範囲内だとわかったことだ。
「すまん。メサが止まらない」
「いや……良いんだが。あれさ。ノールより強くないか?」
「そうかもしれない。でも負けないから良いさ」
あいつの行動は飯が基本だからな。
俺のピンチなんてカケラも気にしちゃいない。
ニンニク投げておけば良いだろ。
「浮きくらげも強いな。従魔にしたら便利か?」
「ちゃんと言うこと聞かせたいならオススメしない。でも霊峰は気にいると思うよ」
毒草多いからな。
しかし、食い尽くしたらいなくなる。
そろそろ終わったかな。
「メサ。そろそろ良いか?」
ブルブルブル。
ちょっと反応がおかしい。
メサの奥を見ると一回り大きなアリが数匹やってきた。
「ソルジャーだ!」
「何だそれ。ノールが乗ってるだけだろ」
「わかってないなゲイル君。うつ伏せで足だけ出して……」
この状態で足から気を出す!
ずずずと荷車が動き出した。
「ど、どうだね……はぁはぁ」
「残念だが燃料に問題があるようだね」
良い考えだと思ったんだが、1mで疲れてしまった。
そもそも気って爆発させないと反動ほとんど無いよな。
こんなことをやってるのも、全部暇が悪い。
入り組んだ洞窟の分岐点、ドリーが調べてメサが毒探知。
教授達が研究して、ゲイルがお守りだ。
俺のやることがない。
「暇なら手伝えば良いだろ」
「みんなの仕事をとったら悪いだろ? 俺はちょっくら瞑想して」
「待て、瞑想はダメだ! ノール氏は起きないじゃないか!」
瞑想までダメだったら何すれば良いのよ?
「気配探るくらいしか無いじゃん」
気まぐれで底の方まで調べてみると、大きめの生命反応があった。
ちょっと大きすぎないか?
「なんか見つけた」
「んあ? なんだなんだ?」
「早く言いたまえ」
「いや、気配に引っかかったんだよ。デカイ生命がさ」
そう言いつつ下を指す。
みんなして覗き込むが、そこを見てもただの地面だよ。
「もっと底。深いところにめちゃんこデカイ奴がいる」
「動いてるか?」
「んー。もぞもぞしてるけど、まだ動いて無いね」
みんなでどうするか話し合ったが、なるべく近づかない方向を選びつつ進むことになった。
教授の話でも、アリの巣と形状が似ているらしいので、どこで鉢合わせしてもおかしくないらしい。
この穴を掘るアリだったら、どのくらいの大きさなんだろうな?頭だけで人間サイズはありそうだけど。
さらに1ヶ月進むと、壁の材質も変わってくる。
硬度も上がってくるし、使い勝手はよさそうだ。
「本当にノールは飯食わないのか?」
「ん? 食べて良いよ。あ、一個忘れてた」
巾着からサイズを戻しつつ重量感のあるパンを取り出す。
「パン? 腐らないのか?」
「保存してるのもあるけど、こいつは念入りに作ったんだ。あと10本あるから、食べてくれ」
みんな取り出した食べ物に目が釘付けだ。
「甘い香り、フルーツが入ってる!」
「砂糖漬けか! いや、花の香りもあるから蜂蜜かな?」
「うぉぉ! 3日ぶりのフルーツだ」
「甘みが強い! けど、変わった香りもするな。あと体があったまる」
前に旅行した時に食べたんだけど、香辛料多くてうまかったんだよね。
「パン・デピスっていうんだ。香辛料と蜂蜜多めのドライフルーツで長持ちする」
研究組は角度を変えて色々眺めている。
食べるのを抑えたつもりで、半分が消えた。
「これはどのくらい持つんだ?」
「うまく作って3週間かな。俺の保存術で長くて4ヶ月」
「ノールのその技は反則だよな」
「便利なのは否定しない」
「俺も探索は得意だが、ノールには敵わないな」
それは嬉しいな。
発見したり、調べたりする時はいつもワクワクする。
好きなことを褒められるってのは中々ないからな。
「ところでドリー。先はどのくらいありそうだ?」
「進行は早い。爺さんの経路はほとんど踏破しているから、それから先はもうすぐだね。ただ、そこからが未知だ」
「そこまで行ったら一度休憩しよう。教授や私とも相談した方が良いかもしれない」
予定地まではドリーに任せて問題ない。
実際その日のうちに到着し、大きな跡が残してあった。
「通常モール族がこんなに削ることはない。相当悔しかったんだな」
ドリーの悲しそうな顔が見える。
だけど、先は急いだ方がいいだろう。
教授達も分岐を調べつつ、方向を決めていく。
時折、ごく小さく経路がわかる時がある。
それは6代前が掘った跡だろう。
かなり降りてきたせいか、肌寒くなってきたみたいだ。
「お前の体どうなってんだよ」
「どうって言われても、ずっと作務衣だったしな」
皆んなが上着を着込んでいるなか。
俺とメサだけ入り口と同じ格好をしている。
「バカなのかな?」
「ちょっと待て! それはヒドイんじゃないか?」
「俺も思ったな」
「確かにバカは良くないな」
「そうだな。バカはやめよう」
さすがは教授達!
人の気持ちがわかるって良いな。
「「アホだな」」
ペチペチ。
横を見るとメサが大笑いしていた。
「何がおかしいんだぁ!」
「くらげと喧嘩する奴がいるとはなぁ」
「ソラソラソラソラ!」
ピシピシピシピシ!
俺の拳打とメサの触手がぶつかり合う。
「ほぁぁぁぁ! ちょっと待て」
プルプル……。
地面に耳をつけると妙な音がしている。
さっきから変な響してるんだよな。
「うーん。地面を進むやつがいる。細長いな」
「あ」
「ドリー君は知ってるのかい?」
「たぶんだけど、ワームじゃないかな。そんな噂を聞いたことがある」
ワーム。
ミミズ?
「ワームって、ヤバいだろ?」
「出発準備!」
「そんなに危険なの? ミミズが?」
「良いから急げ! 積んだらすぐ行くぞ」
ゲイルの合図で動き出して数分。
地響きが近づいてくる。
一瞬止まり、通ってきた道を見る。
ゴリゴリ削れる音と共に、左から右へ奥が見えないサイズの何かが通り過ぎる。
まだ通ってる。まだ。
「長すぎだろ! 10mはあるぞ!」
「だからヤバいんだよ! 食事は土だが、巻き込まれたら潰される!」
「進め!」
必死で荷車を押しながら、一瞬の判断で分岐を進んでいく。
もう5回は分岐を進んだがまだ後をついてくる。
「ヒィヒィ。何かが惹きつけてるんじゃ無いか!?」
「何って……パンってちゃんと袋に入れてる?」
「これか?」
ジールが懐から取り出した。
「ミミズは以外と嗅覚良いんだよ! それだ!」
「寄越せ! それ!」
パン奪い取ったゲイルが、そのまま投げる。
それを空中で飲み込んだミミズが、そのまま遠くへ消え去った。
地鳴りは遠くへ向かっている。
「行った」
みんなが一息ついて休む。
「ジール。次から気をつけてくれよ?」
「すまん。スパイスが気になってな。でも、今度から残ったのはノールに返した方が良いかな」
「そうしておくか。しかし、あのパンは相当良い匂いだったんだろうな。他には目もくれなかったな」
「ところで今どこらへん?」
ドリー達と手分けして調べると、古い小さな傷を見つける。
方向は間違っていないようだ。
「爺さん達のところは過ぎてるな。ここからはハッキリとわからない」
「進むしか無いね」
そろそろ潜り始めて2ヶ月。
進行スピードはあまり早く無いが、着実に進めている。
話題も減ってきたので、ジャンル気にせず話している。
時には教授達の講説まで聴き始めてる。
「ところでさ、ゴブリンとかっていないの?」
「いるぞ」
「見たことないよ」
「ノール氏はそこも知らないみたいだな。ゴブリンは東側の大陸中央部に多く生息している。それこそ至る所にだ。西方は排除に力を入れていたので、ほとんど見られないが、やつらは危険だ」
いつになく真剣な表情。
「ゴブリンは進化が早いんだ。他の魔物と違って強くはないが、見つけたら国への報告が義務付けられている」
「ほほお。じゃあこういう洞窟にはいないの?」
「絶対とは言わないが、可能性は低いな。さっきのワーム見ただろ、なぜかゴブリンはワームの餌なんだ」
そりゃ生きてられないな。
「ついでだから言っておこう。他にも人型の危険な魔物はいる。オークやトロール。それにオーガーだな。こいつらは名前順にデカくなり力が強くなる」
それぞれに進化系があり、個体ごとに得意な系統に進化していくらしい。ロードと呼ばれる形態になると大群を率いて国まで作るらしい。
他の人型は、ハーピーやセイレーンが有名で、個体数は少ないがアラクネは、場合により連合軍を作ることもあるらしい。
「あとはお前が遺跡で書いてあったというバンパイアだ。あれは伝説の種族でな。壁画の内容が本当か未だに信じ難いよ。もし大陸中央に行くようなら、周辺の魔物については調べておいた方がいい」
「そんなことを言ってると、いらっしゃったぞ」
カチカチとハサミを鳴らして威嚇している。
「あれは働き蟻だな。ソルジャークラスが来る前に倒すぞ」
教授とジールは魔法で迎撃。
ゲイルとドリーが前衛だ。
ドリーもなかなかやるね。
上手くスコップを使って関節を切り飛ばしている。
「アリだったら蟻酸を持ってるかな……」
何気なく言った言葉だが、後ろから風を吹かせながら飛びかかる奴がいる。
そうだよな…。
ちょっと考えれば酸も範囲内だとわかったことだ。
「すまん。メサが止まらない」
「いや……良いんだが。あれさ。ノールより強くないか?」
「そうかもしれない。でも負けないから良いさ」
あいつの行動は飯が基本だからな。
俺のピンチなんてカケラも気にしちゃいない。
ニンニク投げておけば良いだろ。
「浮きくらげも強いな。従魔にしたら便利か?」
「ちゃんと言うこと聞かせたいならオススメしない。でも霊峰は気にいると思うよ」
毒草多いからな。
しかし、食い尽くしたらいなくなる。
そろそろ終わったかな。
「メサ。そろそろ良いか?」
ブルブルブル。
ちょっと反応がおかしい。
メサの奥を見ると一回り大きなアリが数匹やってきた。
「ソルジャーだ!」
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