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最終章 半端でも仙人
第146話 富士山
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「これを使ってくれ」
ドラちゃんから渡された物は、長方形の途中で折れ曲がった金属板。
こいつで麺を作ってくれということだ。
この用意周到さを考えると、作らせようと準備していたに違いない。
生地を片手で抱え、反対に特殊な包丁を持つ。
そのまま沸騰する大鍋の前に立ち、周りを見渡す。
「ふぅ。じゃあ始めるよ!」
久しぶりだから緊張するな。
始めはゆっくり削る。
ひと削り、ふた削り。
削った生地が小気味良い水音を立て、鍋の中で踊り出す。
徐々にスピードを上げ、リズムよく削っていくと、感覚を取り戻して来た。
「久々だけど、うまく出来て良かたねー」
「さっすが、ミノちゃん。これが楽しいんだよね」
周りの人達も興味津々で覗き込んでくる。
「俺にも見せてくれ」「面白い料理だな」「作ってる時も楽しめるのか」
楽しんでくれているようで良かった。
「刀削麺ですか! 私も食べるのは始めてです」
「え? カオルもこっちが良いの?」
「食べたいです!」
そうすると俺も俺もとワラワラと集まってくる。
そこ!
削ってる時に触るんじゃない!
「ちょっと! 離れろ!」
離れたのを確認すると、余りの生地を見てみた。
うーん。
全然足りない。
「今日は無理かなぁ」
周りから「えぇぇ」と残念そうな声が響く。そうは言っても、材料が足りない。あとは、少しずつでも良いなら。
「ひと口ずつなら、何とか出来るか?」
全員から「それで良い」と返事を貰った。
「先にドラちゃんの分ね」
茹でられた麺をスープに入れ、粉末唐辛子と削り胡椒を散らす。
「久しぶりの刀削麺だ!」
「麺も違うし、味付けもなんちゃってだからね?」
「わかってるって」
「しっかりしたの食べたかったら花椒《かしょう》は用意してね」
すでに食べ始めて、俺の話なんて聞いちゃいない。
他の奴らも待ってるから、次を作り始めようか。
カオルにスープの配合を教え、そちらは任せておく。
「ノールがこんな技を持ってたとはなぁ」
「ニールセンに居た時は、本当に材料が無くてな。あの時は、食材集めの為に働いてたな」
会話しつつも麺を削り続け、茹で終わったら、ささっと器に入れる。
「そういえば、屋台もやってたと聞いたな」
「それでも、まだここまで作れなかったよ。ようやく作りたかった麺が出来る」
「それはこの後のか?」
「そっちは、もっとインパクト強いよ?ふふふ」
全員分の刀削麺は食べ終わっていて、次のラーメンに移る。
先ほどは、薄めのスープにしたが、今回はガンガン濃くしていく。
今回も、そちらはカオルに任せて、他に力を入れる。
太麺を茹で、隣の鍋では野菜が踊っている。
良い具合に茹でられたら、自家製の網杓子《あみじゃくし》でちゃちゃっと湯切りして、器に入れる。
よく見てろよぉ?
厚切りチャーシューを置く。
まずは一人目。
「おぉ! これがラーメンか」
「野菜は入れるかい?」
「え? じゃあ頼む」
「量は? 少なめ?普通?多め?」
「えーと、多めで」
ニヤリ。
器からはみ出ない程度にてんこ盛り!
「す、すげー」
「ニンニク入れますか?」
「え? じゃあ入れてくれ。こっちも量か……普通で」
よし!とくと味わうが良い!
5本指でニンニク微塵《みじん》を摘み、端っこに添える。
「はい。お待ち!」
「おぉぉぉぉ! 見た目も衝撃的だが、臭いも強烈だな」
横目で見つつ、次を作り始める。
「早く食ってみろよ」
「そ、そうだな」
フォークとスプーンで、スープに浸かった野菜を食べる。
「以外と味は薄いな」
「なんだ。そんなもんか」
次に麺を引っ張り出し、口に入れる。
カッと目を開き、無言で食い進める。
周りの奴らも、様子がおかしいと声を掛けるが、返事は無い。
ものすごいスピードで具が減り、半分まで行ったところで一言。
「うまい。こんな強烈な食い物初めてだ」
「本当か! 俺のはまだか?」
「こっちも!」
「俺も食いたい」
押しかける者共を宥《なだ》めつつ、どんどん麺を上げていく。
「野菜とニンニクは?」
「多め!」
「俺も多め!」
「こっちも!」
満足のボリューム感で、おかわりする猛者はいなかった。
人間ではな。
ブルブル!
ぶるっぶる!
ぶるるる!
「残りは俺の分しかないって言ってるだろ!」
ぶるぶーる!
ぶるるる。
ぶる。
「次な。その為にもニンニク頼むよ?」
ぷるっぷる!
浮きくらげ達が満足して帰ったのを見計らい。自分の分を用意し始める。
周りの者共は、満腹になって座り込んだり、寝転ぶ者もいた。
「さて、作るか。ふふふふ」
「あ。実さんもしかして」
「黙ってな。ずっと楽しみにしていたんだ。誰にも邪魔させん」
麺は普通で良い。
今回のは、通常の店でもなかなか頼めなかったやつだ。
今なら食えると信じてる。
いざ!
「え?」
「ん? どうした?」
「あれを見ろ」
その指先に移るのは、両手で抱えるデカイ器に、高く聳え立つ山。
緑に彩られ、独自の生態系を作っている。
麓《ふもと》にいるのは、オークのチャーシュー達。
その横に控えるニンニクが、小さな山を形成している。
最後に見上げるほどの高さを作っているキャベツ達。
「同志達よ。覚えておけ」
至る所から「ゴクリ」と生唾が聞こえてくる。
「これこそ、俺が長年求め続けた我が国のラーメン。『マウントフージー』だ。」
カオルの冷たい目など怖くない。
俺は新しい同志達に、現状の最高峰を見せたかったんだ。
「そして、これを食い切ることが大事だ!」
ひと口、ふた口と食い進めて、山を切り崩していく。
野郎共は、みるみる減っていく野菜達を見て、呆然としている。
驚くのも仕方ない。
野菜だけとは言え、サイズは3倍もあったからな。
「俺より細いのに」
「野菜が多いからいけるのか?」
「いや、厳しいんじゃ」
ペースを崩さず食い続け、数十分で固形物が無くなる。
塩分?そんなもの気にせず残りのスープも飲み切る!
ズズズズー。
「ふぅ。ごっつぁんです!」
「「「「おぉぉぉぉぉ!」」」」
拍手の嵐に吹かれながら、空っぽになった器を見せつける。
中の文字を見ろ!
「幸せ?」
「底に文字いれてんのか!?」
「まさか、そこまで手をかけているのか」
わざわざこちらの文字に変えてまで作った丼だ。
「昔からそういうこだわり強いよねー」
「ドラちゃんだってこだわり強いじゃないか」
「どこが?」
「わざわざルーマニア料理を覚えさせたところ」
ギクリという音が出そうな反応をする。
こういう事も面白がってやるから、あと何千年か飽きることは無さそうだな。
「あとはロボットのパーツを追加したり」
「それは、ミノちゃんもいっぱい取り付けてたじゃないか!」
「俺は必要な物をつけただけだぞ!」
「肩からクワが飛び出す構造はいらないだろ!? ゴンだって一度も使ってないぞ!」
「ゴンの奴め。ちゃんと耕せと言ってたのに」
何にせよ。
今日のパーティーは大成功だったな。
この中からラーメン職人が出ることを願う。
***
ここから駄文になります。
やっと作れるラーメン回だ!と意気込んで書いている時に、ふと自分の食事について考えました。
ここ1週間何を食べたかと。
主人公ほどではありませんが、私も記憶力が無い方です。
普段なら覚えてない食事ですが、なぜか夕食を覚えていたわけです。
普段覚えてないことを覚えてると、ちょっと怖いですよね。
なぜ覚えていたかと言いますと。
ここ一週間。
夕食は全部鍋を食っていたことがわかりました。
選択肢が1つだと覚えるという行為すら省ける事実。
最後のオジヤが好きです。
ドラちゃんから渡された物は、長方形の途中で折れ曲がった金属板。
こいつで麺を作ってくれということだ。
この用意周到さを考えると、作らせようと準備していたに違いない。
生地を片手で抱え、反対に特殊な包丁を持つ。
そのまま沸騰する大鍋の前に立ち、周りを見渡す。
「ふぅ。じゃあ始めるよ!」
久しぶりだから緊張するな。
始めはゆっくり削る。
ひと削り、ふた削り。
削った生地が小気味良い水音を立て、鍋の中で踊り出す。
徐々にスピードを上げ、リズムよく削っていくと、感覚を取り戻して来た。
「久々だけど、うまく出来て良かたねー」
「さっすが、ミノちゃん。これが楽しいんだよね」
周りの人達も興味津々で覗き込んでくる。
「俺にも見せてくれ」「面白い料理だな」「作ってる時も楽しめるのか」
楽しんでくれているようで良かった。
「刀削麺ですか! 私も食べるのは始めてです」
「え? カオルもこっちが良いの?」
「食べたいです!」
そうすると俺も俺もとワラワラと集まってくる。
そこ!
削ってる時に触るんじゃない!
「ちょっと! 離れろ!」
離れたのを確認すると、余りの生地を見てみた。
うーん。
全然足りない。
「今日は無理かなぁ」
周りから「えぇぇ」と残念そうな声が響く。そうは言っても、材料が足りない。あとは、少しずつでも良いなら。
「ひと口ずつなら、何とか出来るか?」
全員から「それで良い」と返事を貰った。
「先にドラちゃんの分ね」
茹でられた麺をスープに入れ、粉末唐辛子と削り胡椒を散らす。
「久しぶりの刀削麺だ!」
「麺も違うし、味付けもなんちゃってだからね?」
「わかってるって」
「しっかりしたの食べたかったら花椒《かしょう》は用意してね」
すでに食べ始めて、俺の話なんて聞いちゃいない。
他の奴らも待ってるから、次を作り始めようか。
カオルにスープの配合を教え、そちらは任せておく。
「ノールがこんな技を持ってたとはなぁ」
「ニールセンに居た時は、本当に材料が無くてな。あの時は、食材集めの為に働いてたな」
会話しつつも麺を削り続け、茹で終わったら、ささっと器に入れる。
「そういえば、屋台もやってたと聞いたな」
「それでも、まだここまで作れなかったよ。ようやく作りたかった麺が出来る」
「それはこの後のか?」
「そっちは、もっとインパクト強いよ?ふふふ」
全員分の刀削麺は食べ終わっていて、次のラーメンに移る。
先ほどは、薄めのスープにしたが、今回はガンガン濃くしていく。
今回も、そちらはカオルに任せて、他に力を入れる。
太麺を茹で、隣の鍋では野菜が踊っている。
良い具合に茹でられたら、自家製の網杓子《あみじゃくし》でちゃちゃっと湯切りして、器に入れる。
よく見てろよぉ?
厚切りチャーシューを置く。
まずは一人目。
「おぉ! これがラーメンか」
「野菜は入れるかい?」
「え? じゃあ頼む」
「量は? 少なめ?普通?多め?」
「えーと、多めで」
ニヤリ。
器からはみ出ない程度にてんこ盛り!
「す、すげー」
「ニンニク入れますか?」
「え? じゃあ入れてくれ。こっちも量か……普通で」
よし!とくと味わうが良い!
5本指でニンニク微塵《みじん》を摘み、端っこに添える。
「はい。お待ち!」
「おぉぉぉぉ! 見た目も衝撃的だが、臭いも強烈だな」
横目で見つつ、次を作り始める。
「早く食ってみろよ」
「そ、そうだな」
フォークとスプーンで、スープに浸かった野菜を食べる。
「以外と味は薄いな」
「なんだ。そんなもんか」
次に麺を引っ張り出し、口に入れる。
カッと目を開き、無言で食い進める。
周りの奴らも、様子がおかしいと声を掛けるが、返事は無い。
ものすごいスピードで具が減り、半分まで行ったところで一言。
「うまい。こんな強烈な食い物初めてだ」
「本当か! 俺のはまだか?」
「こっちも!」
「俺も食いたい」
押しかける者共を宥《なだ》めつつ、どんどん麺を上げていく。
「野菜とニンニクは?」
「多め!」
「俺も多め!」
「こっちも!」
満足のボリューム感で、おかわりする猛者はいなかった。
人間ではな。
ブルブル!
ぶるっぶる!
ぶるるる!
「残りは俺の分しかないって言ってるだろ!」
ぶるぶーる!
ぶるるる。
ぶる。
「次な。その為にもニンニク頼むよ?」
ぷるっぷる!
浮きくらげ達が満足して帰ったのを見計らい。自分の分を用意し始める。
周りの者共は、満腹になって座り込んだり、寝転ぶ者もいた。
「さて、作るか。ふふふふ」
「あ。実さんもしかして」
「黙ってな。ずっと楽しみにしていたんだ。誰にも邪魔させん」
麺は普通で良い。
今回のは、通常の店でもなかなか頼めなかったやつだ。
今なら食えると信じてる。
いざ!
「え?」
「ん? どうした?」
「あれを見ろ」
その指先に移るのは、両手で抱えるデカイ器に、高く聳え立つ山。
緑に彩られ、独自の生態系を作っている。
麓《ふもと》にいるのは、オークのチャーシュー達。
その横に控えるニンニクが、小さな山を形成している。
最後に見上げるほどの高さを作っているキャベツ達。
「同志達よ。覚えておけ」
至る所から「ゴクリ」と生唾が聞こえてくる。
「これこそ、俺が長年求め続けた我が国のラーメン。『マウントフージー』だ。」
カオルの冷たい目など怖くない。
俺は新しい同志達に、現状の最高峰を見せたかったんだ。
「そして、これを食い切ることが大事だ!」
ひと口、ふた口と食い進めて、山を切り崩していく。
野郎共は、みるみる減っていく野菜達を見て、呆然としている。
驚くのも仕方ない。
野菜だけとは言え、サイズは3倍もあったからな。
「俺より細いのに」
「野菜が多いからいけるのか?」
「いや、厳しいんじゃ」
ペースを崩さず食い続け、数十分で固形物が無くなる。
塩分?そんなもの気にせず残りのスープも飲み切る!
ズズズズー。
「ふぅ。ごっつぁんです!」
「「「「おぉぉぉぉぉ!」」」」
拍手の嵐に吹かれながら、空っぽになった器を見せつける。
中の文字を見ろ!
「幸せ?」
「底に文字いれてんのか!?」
「まさか、そこまで手をかけているのか」
わざわざこちらの文字に変えてまで作った丼だ。
「昔からそういうこだわり強いよねー」
「ドラちゃんだってこだわり強いじゃないか」
「どこが?」
「わざわざルーマニア料理を覚えさせたところ」
ギクリという音が出そうな反応をする。
こういう事も面白がってやるから、あと何千年か飽きることは無さそうだな。
「あとはロボットのパーツを追加したり」
「それは、ミノちゃんもいっぱい取り付けてたじゃないか!」
「俺は必要な物をつけただけだぞ!」
「肩からクワが飛び出す構造はいらないだろ!? ゴンだって一度も使ってないぞ!」
「ゴンの奴め。ちゃんと耕せと言ってたのに」
何にせよ。
今日のパーティーは大成功だったな。
この中からラーメン職人が出ることを願う。
***
ここから駄文になります。
やっと作れるラーメン回だ!と意気込んで書いている時に、ふと自分の食事について考えました。
ここ1週間何を食べたかと。
主人公ほどではありませんが、私も記憶力が無い方です。
普段なら覚えてない食事ですが、なぜか夕食を覚えていたわけです。
普段覚えてないことを覚えてると、ちょっと怖いですよね。
なぜ覚えていたかと言いますと。
ここ一週間。
夕食は全部鍋を食っていたことがわかりました。
選択肢が1つだと覚えるという行為すら省ける事実。
最後のオジヤが好きです。
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