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最終章 半端でも仙人
第151話 ペロの進化と自由な牡鹿
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光が収まってくると、ペロの全体が見えてきた。
金属質の光沢は変わらないが、体の背中側に柔らかそうな毛が生えている。さらに、骨格が変わり、犬のように立ち上がっている。
「ペロちゃんの足が長くなった!」
なんか違うと思うけど、そういうことにしておこう。
「進化したな。魔力が増えたからか、特殊な素材を食べたからか。どっちにしろ強くなったことに違いない」
「ペロちゃんが進化! やりましたね!」
流し目でこちらを見る様子は自信ありげ。
頭や尻尾はトカゲの特徴を残しているが、体が獣のようになっている。色々な地域を巡ってきた中でも、こんな生物は見たこともない。
「面白い生き物になったねー。どんなことが出来るか本人に聞いてみなよ」
「そうですね」
カオルがペロと念話をしていると、街に残してきた2人が帰ってきた。
「置いていくなんてヒドイですよ?」
「海野さんたちも着いてきてると思ったんだけどなぁ」
「そんなこと思ってないですよね!?」
思ってないですよ?
ミコに気を取られて声に反応しないんだから、仕方なく置いてきたんだ。
「あっ! 先生!」
「明石さん、どうしまし……。おぉ!?」
俺のことよりもペロのほうが気になり出した。
「まさか。あのトカゲさんですか?」
「たった今、進化したようです。かっこよくなりました!」
カオルも上機嫌で自慢する。
見てなかった2人が、詳しく聞き出していると、だいぶん時間が経ってしまった。
「そろそろ訓練再開するよ!」
それぞれ返事するが、気が入ってない。ペロが強化されてるのは間違いないので、今まで以上に振り回されるだろう。そのことを伝えると、やっと集中し始めた。
くらげたちとの追いかけっこを余裕で躱せるようになったが、カオルの体が追いつかない。視点も高くなり、枝葉にバンバン当たるようになってしまった。
「ぐふ。もうちょっと慣れないと、怪我が増えますね……」
「回復します」
明石さんの回復を受けるが、やはり不機嫌。嫌なら早く怪我しないように慣れることだな。
回復をかける明石さんも苦笑いしている。
海野さんもその様子は理解しているようだが、特に助言もしていなかった。
カオルはそのまま回避の訓練をさせる。
海野さんは良いとして、明石さんが動けない人だった。木に登れない、走るの遅い、力が弱い。回復は強力だけど、狙われたら終わりじゃないか?
「そう思ったんだけど、今までどうしてたの?」
「えっと、回復だけしてたら良いと言われ、守られてました」
なんとも可哀想な人たちに囲まれていたようだ。さすがに逃亡している時は、自分で歩いていたようだ。それでも体力がついた位で、体を扱えていない。
「これは初歩からやらないといけませんなぁ。海野さん」
「はい!」
「明石さんに体の動かし方を教えてあげて」
「そうですね。私も来る途中でやろうかと思ったんですけど」
長旅で疲れていたから、遠慮していたんだろう。海野さんから教えてもらった方が早く成長する。
ピッチフォークの先を取り外し、棒を投げ渡す。
「その立派な杖を壊さないように、こっちを使ってね」
どこかで見たような錫杖。ちょっと高そうなので、壊されてどこからか文句を言われても困るしな。
「明石さんはこっちで練習しましょう」
「あ、はい」
森から出て、広い場所で訓練を始める。
遠目で見送ると、カオルに新しい指示を出す。
「ちょっと行く場所があるから着いてきて」
「え? 訓練の途中じゃ?」
「着いてくるのも訓練だよ」
くらげたちを畑に返し、天候操作を行った山へ向かう。
それなりに離れているので、森の中を走って2時間程度かかった。ここに行きたかったというより、ここに現れた者に会いに来たと言った方が良いかな?
「うぅぅ。ペロちゃんの揺れが大きくなった」
「進化したばかりだから、まだ慣れてないんだろう」
ペロも力が有り余っているのか、立ち止まっても小刻みに揺れている。早く次の訓練をしようと言いたげだ。
「ペロも待ってくれ。ちょっと会いたいお方がいるんだ」
「会いたい? 知り合いですか?」
「古い先輩かなぁ。出会いの早さならドラちゃんより先だね」
「王様より!? そんな長生きな人が他にも居たなんて……」
人ではないんだよ。
俺もまさか居るとは思ってなかったからな。
山の中腹でしばし待っていると、木々の奥から草木を押し分ける者がやってきた。
前から思っていたが、面白い動物だよな。その方が移動すると、草木のほうが形を変えて道を作る。
軽やかな四足歩行で飛び出してくると、俺を見かけてひと言鳴く。
「ピェェェェ」
「どうも、お久しぶりです」
鹿に向かって拱手する。
「まさかの鹿!?」
「バカ言うな! ただの鹿じゃなくて、師匠と一緒にいた鹿さんだぞ!」
「でも、鹿ですよね?」
鹿なのは間違いないか。
「まぁ、そうだな。それより、紹介するぞ。」
「はい」
「こっちの子は俺が軽く教えている子です。よろしくお願いします」
鹿が値踏みするように、ペロに乗ったカオルを見やる。鹿が近づくにつれてペロが落ち着き始め、隣に来る頃には膝を折って座っていた。
「あんなに興奮していたのに……」
「ちなみに、この鹿さんはドラちゃんと同じくらい強いからね」
「えぇ!?」
俺から見ても、威圧感とかは全然無いんだよね。だけど、自然そのものというような恐れはある。
「ところで何しに来られたんです?」
「ぷぇぇ」
なるほど。
天候操作で俺の存在に気づかれたということですか。
「ぷぇぷぇー」
「どうぞどうぞ。畑を耕してるので、少しなら野菜ありますし」
鹿さんが満足そうに頷くと、俺を持ち上げて背中に乗せた。
「カオル。鹿さんをお連れするぞ」
「話に着いていけない……」
「とにかく、家に戻るぞ」
森の中を軽やかに駆け回る鹿さん。その後にペロが食らいつこうとするが、徐々に離されてしまう。時折立ち止まり、ペロが近づくのを待ってから、再び駆け出す。
家に到着するまで話してみたが、ほとんどの動物は姿を変え、適応しているらしい。変わってないのは、繁殖力の強い少数の動物。それ以外だと、鹿さんのように力を持っている特殊な生物くらいだとか。
懐かしい名前を聞いた。遠くの森で2度だけ出会ったという猩猩《しょうじょう》さん。鹿さんが遭遇した時は、保護した人と村を作っていたところ。可哀想だからと守ってあげていたそうだ。
100年程前に、俺たちが作ったゴンにも出会ったと言う。ゴンは気づいていなかったが、一般的な鹿だと思って食料をくれた。それが懐かしい野菜で嬉しかったそうだ。
ウチの畑はキャベツが多いからなぁ。満足してくれると良いんだけど。
家に到着すると、さっそく寝床を探し始めた。どこで寝ても良いけど、そこまで整備はしていない。数分ウロウロと跳ね周っていたせいか、野次馬が増えてきた。
「あれって鹿ですよね?」
「このファンタジー世界に鹿ですか?」
ブルブルブル!
ぷるぷる!
「実さんのお知り合いだそうです」
ザワつき始めたところで、ようやく居心地の良い場所を見つけられたみたい。
「ぷぇぇぇ!」
「あぁ、やっぱりそこですか……。一番良い場所を取られちゃったな」
いつも夜空を見ていた屋根上を占領されてしまった。
「ぷぇぷぇ」
「どうぞどうぞ。十分堪能したのでお譲りしますよ」
満足したのか、次の目的地を見ている。そこで浮きくらげに目が行き、ひと声「ぷぇ」と鳴くと、くらげたちを共にして畑へ行ってしまった。
「いつもながら自由な行動ですね」
「え? 実さんがそれを言うんですか?」
カオルは勘違いをしているぞ。
俺よりも自由な人はたくさんいるんだ。
ん? 人じゃなかったか。
金属質の光沢は変わらないが、体の背中側に柔らかそうな毛が生えている。さらに、骨格が変わり、犬のように立ち上がっている。
「ペロちゃんの足が長くなった!」
なんか違うと思うけど、そういうことにしておこう。
「進化したな。魔力が増えたからか、特殊な素材を食べたからか。どっちにしろ強くなったことに違いない」
「ペロちゃんが進化! やりましたね!」
流し目でこちらを見る様子は自信ありげ。
頭や尻尾はトカゲの特徴を残しているが、体が獣のようになっている。色々な地域を巡ってきた中でも、こんな生物は見たこともない。
「面白い生き物になったねー。どんなことが出来るか本人に聞いてみなよ」
「そうですね」
カオルがペロと念話をしていると、街に残してきた2人が帰ってきた。
「置いていくなんてヒドイですよ?」
「海野さんたちも着いてきてると思ったんだけどなぁ」
「そんなこと思ってないですよね!?」
思ってないですよ?
ミコに気を取られて声に反応しないんだから、仕方なく置いてきたんだ。
「あっ! 先生!」
「明石さん、どうしまし……。おぉ!?」
俺のことよりもペロのほうが気になり出した。
「まさか。あのトカゲさんですか?」
「たった今、進化したようです。かっこよくなりました!」
カオルも上機嫌で自慢する。
見てなかった2人が、詳しく聞き出していると、だいぶん時間が経ってしまった。
「そろそろ訓練再開するよ!」
それぞれ返事するが、気が入ってない。ペロが強化されてるのは間違いないので、今まで以上に振り回されるだろう。そのことを伝えると、やっと集中し始めた。
くらげたちとの追いかけっこを余裕で躱せるようになったが、カオルの体が追いつかない。視点も高くなり、枝葉にバンバン当たるようになってしまった。
「ぐふ。もうちょっと慣れないと、怪我が増えますね……」
「回復します」
明石さんの回復を受けるが、やはり不機嫌。嫌なら早く怪我しないように慣れることだな。
回復をかける明石さんも苦笑いしている。
海野さんもその様子は理解しているようだが、特に助言もしていなかった。
カオルはそのまま回避の訓練をさせる。
海野さんは良いとして、明石さんが動けない人だった。木に登れない、走るの遅い、力が弱い。回復は強力だけど、狙われたら終わりじゃないか?
「そう思ったんだけど、今までどうしてたの?」
「えっと、回復だけしてたら良いと言われ、守られてました」
なんとも可哀想な人たちに囲まれていたようだ。さすがに逃亡している時は、自分で歩いていたようだ。それでも体力がついた位で、体を扱えていない。
「これは初歩からやらないといけませんなぁ。海野さん」
「はい!」
「明石さんに体の動かし方を教えてあげて」
「そうですね。私も来る途中でやろうかと思ったんですけど」
長旅で疲れていたから、遠慮していたんだろう。海野さんから教えてもらった方が早く成長する。
ピッチフォークの先を取り外し、棒を投げ渡す。
「その立派な杖を壊さないように、こっちを使ってね」
どこかで見たような錫杖。ちょっと高そうなので、壊されてどこからか文句を言われても困るしな。
「明石さんはこっちで練習しましょう」
「あ、はい」
森から出て、広い場所で訓練を始める。
遠目で見送ると、カオルに新しい指示を出す。
「ちょっと行く場所があるから着いてきて」
「え? 訓練の途中じゃ?」
「着いてくるのも訓練だよ」
くらげたちを畑に返し、天候操作を行った山へ向かう。
それなりに離れているので、森の中を走って2時間程度かかった。ここに行きたかったというより、ここに現れた者に会いに来たと言った方が良いかな?
「うぅぅ。ペロちゃんの揺れが大きくなった」
「進化したばかりだから、まだ慣れてないんだろう」
ペロも力が有り余っているのか、立ち止まっても小刻みに揺れている。早く次の訓練をしようと言いたげだ。
「ペロも待ってくれ。ちょっと会いたいお方がいるんだ」
「会いたい? 知り合いですか?」
「古い先輩かなぁ。出会いの早さならドラちゃんより先だね」
「王様より!? そんな長生きな人が他にも居たなんて……」
人ではないんだよ。
俺もまさか居るとは思ってなかったからな。
山の中腹でしばし待っていると、木々の奥から草木を押し分ける者がやってきた。
前から思っていたが、面白い動物だよな。その方が移動すると、草木のほうが形を変えて道を作る。
軽やかな四足歩行で飛び出してくると、俺を見かけてひと言鳴く。
「ピェェェェ」
「どうも、お久しぶりです」
鹿に向かって拱手する。
「まさかの鹿!?」
「バカ言うな! ただの鹿じゃなくて、師匠と一緒にいた鹿さんだぞ!」
「でも、鹿ですよね?」
鹿なのは間違いないか。
「まぁ、そうだな。それより、紹介するぞ。」
「はい」
「こっちの子は俺が軽く教えている子です。よろしくお願いします」
鹿が値踏みするように、ペロに乗ったカオルを見やる。鹿が近づくにつれてペロが落ち着き始め、隣に来る頃には膝を折って座っていた。
「あんなに興奮していたのに……」
「ちなみに、この鹿さんはドラちゃんと同じくらい強いからね」
「えぇ!?」
俺から見ても、威圧感とかは全然無いんだよね。だけど、自然そのものというような恐れはある。
「ところで何しに来られたんです?」
「ぷぇぇ」
なるほど。
天候操作で俺の存在に気づかれたということですか。
「ぷぇぷぇー」
「どうぞどうぞ。畑を耕してるので、少しなら野菜ありますし」
鹿さんが満足そうに頷くと、俺を持ち上げて背中に乗せた。
「カオル。鹿さんをお連れするぞ」
「話に着いていけない……」
「とにかく、家に戻るぞ」
森の中を軽やかに駆け回る鹿さん。その後にペロが食らいつこうとするが、徐々に離されてしまう。時折立ち止まり、ペロが近づくのを待ってから、再び駆け出す。
家に到着するまで話してみたが、ほとんどの動物は姿を変え、適応しているらしい。変わってないのは、繁殖力の強い少数の動物。それ以外だと、鹿さんのように力を持っている特殊な生物くらいだとか。
懐かしい名前を聞いた。遠くの森で2度だけ出会ったという猩猩《しょうじょう》さん。鹿さんが遭遇した時は、保護した人と村を作っていたところ。可哀想だからと守ってあげていたそうだ。
100年程前に、俺たちが作ったゴンにも出会ったと言う。ゴンは気づいていなかったが、一般的な鹿だと思って食料をくれた。それが懐かしい野菜で嬉しかったそうだ。
ウチの畑はキャベツが多いからなぁ。満足してくれると良いんだけど。
家に到着すると、さっそく寝床を探し始めた。どこで寝ても良いけど、そこまで整備はしていない。数分ウロウロと跳ね周っていたせいか、野次馬が増えてきた。
「あれって鹿ですよね?」
「このファンタジー世界に鹿ですか?」
ブルブルブル!
ぷるぷる!
「実さんのお知り合いだそうです」
ザワつき始めたところで、ようやく居心地の良い場所を見つけられたみたい。
「ぷぇぇぇ!」
「あぁ、やっぱりそこですか……。一番良い場所を取られちゃったな」
いつも夜空を見ていた屋根上を占領されてしまった。
「ぷぇぷぇ」
「どうぞどうぞ。十分堪能したのでお譲りしますよ」
満足したのか、次の目的地を見ている。そこで浮きくらげに目が行き、ひと声「ぷぇ」と鳴くと、くらげたちを共にして畑へ行ってしまった。
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