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「どうした? 早く奉仕しろ。お前が言い出したことだというのに。約束を守らぬと言うのなら、お前の国を攻め落としてやっても構わぬのだぞ」
アーサーの抵抗に燃える視線は、カイルの情欲をさらに煽るばかりだった。
(この男の玩具になるくらいなら……)
「舌を噛み切ろうなどと考えるなよ。何度も言わせるな、お前から仕掛けた賭けだ。俺は約束通り『凄く』なってやった。お前も騎士ならば、二言はないはずだろう?」
アーサーの思考を読み透かしたかのように、カイルが強引にその口内へ指を突っ込む。
舌を噛もうとしたアーサーの歯がカイルの親指に食い込み、鉄の味が口中に広がった。
「お前は俺の奴隷だ。その命も、身体も、すべて俺に捧げられたものだ。お前が自由にできることなど、何一つない」
「くっ……」
アーサーは殺意の籠もった目でカイルを睨みつけることしかできなかった。
「俺の前に正座しろ」
椅子に深く腰掛け、カイルが冷酷に命じる。
アーサーは震える膝をつき、屈辱に耐えながらその股間に跪くしかなかった。
「お前も男なら分かるだろう。女にされて気持ちいいように、俺を悦ばせてみせろ」
カイルは嘲笑いながらアーサーの頭を掴むと、猛々しい己の熱をその唇にあてがった。
(……そんなことを言われても、分かるはずがない)
アーサーは目の前の禍々しい「男の象徴」に、生理的な恐怖で顔を歪ませた。
「まさかお前、童貞か? ダッセーやつ」
「うるさ……っ、んぐっ!」
あまりの侮辱に言い返そうとした瞬間、開いた口内へ無理やりカイルの塊が押し込まれた。
「歯を立てるなよ。もし噛みちぎろうなんてしてみろ。お前の国は火の海だ」
「ンンッ!!」
奥まで貫こうとするように、カイルはアーサーの頭を掴んで強引に前後させる。激しい嘔吐感がアーサーを襲い、彼はカイルの太ももを叩いて必死に抗った。
酸素が足りない。何度も胃液がせり上がる。アーサーの目には生理的な涙が浮かび、目尻を濡らしていた。
やがてカイルが手を離すと、アーサーは激しく咳き込みながら、糸を引く唇で顔をのけぞらせた。
「分かったか? 無理やり犯されたくなかったら、自分から舐めろ。それとも、もう一度俺に『躾け』て欲しいか?」
アーサーはカイルの手の冷酷な感触に怯え、小さく首を振った。
「自分でする……。するから……っ」
涙目で懇願するその姿に、カイルは「いい子だ」と満足げにその髪を撫でる。
アーサーは屈辱に震えながら、カイルのものに細い指を添えた。そして恐る恐る、熱を帯びた先端に舌を這わせる。
「ヘッタクソだな。まあいい……そのまま奉仕していろ」
カイルはアーサーに奉仕させたまま、何事もなかったかのように平然と仕事に戻った。広げられた資料にペンを走らせるその横顔は、あまりに尊大で、あまりに遠い。
アーサーは自分が情けなくて、惨めで、ただ悲しかった。ポロポロと溢れ出す涙を抑えることができない。
「惨めだな、アーサー。あんなに勇敢な騎士だったお前が、今や男の玩具だ。……そのうち去勢してやるからな。お前は俺だけの『女』にする」
カイルはアーサーの股間を、挑発するように素足で踏みつけた。
そこには、男であるはずの彼の「証」があるはずだった。
しかし、足裏から返ってくる感触に、カイルは眉をひそめる。
「……お前、付いていないのか?」
小さすぎるのだろうか。それにしても、あるべき手応えがまったくない。まさか、すでに去勢されているのか?
「うわあああぁぁぁ!!」
極限まで張り詰めていたアーサーの精神が、ついに悲鳴を上げた。もう嫌だ、と子供のように声を上げて泣き出してしまう。
「おい……っ! 悪かった、今のは言い過ぎた。……怯えて縮こまっているだけだよな?」
突然の号泣に、カイルは狼狽してアーサーの肩を抱き寄せた。
(……俺は何を、こいつを慰めているんだ?)
憎きアーサーが屈辱に耐えかねて泣いている。復讐を果たした最高の瞬間のはずなのに。
どうしてか、胸の奥を掻きむしられるような痛痒い罪悪感が芽生えていた。
酷い目に遭わせたい、辱めてやりたいと思う一方で、このまま優しく抱きしめて守りたいという矛盾した衝動が突き上げてくる。
カイルは自分自身の制御不能な感情に、激しい混乱を覚えていた。
アーサーの抵抗に燃える視線は、カイルの情欲をさらに煽るばかりだった。
(この男の玩具になるくらいなら……)
「舌を噛み切ろうなどと考えるなよ。何度も言わせるな、お前から仕掛けた賭けだ。俺は約束通り『凄く』なってやった。お前も騎士ならば、二言はないはずだろう?」
アーサーの思考を読み透かしたかのように、カイルが強引にその口内へ指を突っ込む。
舌を噛もうとしたアーサーの歯がカイルの親指に食い込み、鉄の味が口中に広がった。
「お前は俺の奴隷だ。その命も、身体も、すべて俺に捧げられたものだ。お前が自由にできることなど、何一つない」
「くっ……」
アーサーは殺意の籠もった目でカイルを睨みつけることしかできなかった。
「俺の前に正座しろ」
椅子に深く腰掛け、カイルが冷酷に命じる。
アーサーは震える膝をつき、屈辱に耐えながらその股間に跪くしかなかった。
「お前も男なら分かるだろう。女にされて気持ちいいように、俺を悦ばせてみせろ」
カイルは嘲笑いながらアーサーの頭を掴むと、猛々しい己の熱をその唇にあてがった。
(……そんなことを言われても、分かるはずがない)
アーサーは目の前の禍々しい「男の象徴」に、生理的な恐怖で顔を歪ませた。
「まさかお前、童貞か? ダッセーやつ」
「うるさ……っ、んぐっ!」
あまりの侮辱に言い返そうとした瞬間、開いた口内へ無理やりカイルの塊が押し込まれた。
「歯を立てるなよ。もし噛みちぎろうなんてしてみろ。お前の国は火の海だ」
「ンンッ!!」
奥まで貫こうとするように、カイルはアーサーの頭を掴んで強引に前後させる。激しい嘔吐感がアーサーを襲い、彼はカイルの太ももを叩いて必死に抗った。
酸素が足りない。何度も胃液がせり上がる。アーサーの目には生理的な涙が浮かび、目尻を濡らしていた。
やがてカイルが手を離すと、アーサーは激しく咳き込みながら、糸を引く唇で顔をのけぞらせた。
「分かったか? 無理やり犯されたくなかったら、自分から舐めろ。それとも、もう一度俺に『躾け』て欲しいか?」
アーサーはカイルの手の冷酷な感触に怯え、小さく首を振った。
「自分でする……。するから……っ」
涙目で懇願するその姿に、カイルは「いい子だ」と満足げにその髪を撫でる。
アーサーは屈辱に震えながら、カイルのものに細い指を添えた。そして恐る恐る、熱を帯びた先端に舌を這わせる。
「ヘッタクソだな。まあいい……そのまま奉仕していろ」
カイルはアーサーに奉仕させたまま、何事もなかったかのように平然と仕事に戻った。広げられた資料にペンを走らせるその横顔は、あまりに尊大で、あまりに遠い。
アーサーは自分が情けなくて、惨めで、ただ悲しかった。ポロポロと溢れ出す涙を抑えることができない。
「惨めだな、アーサー。あんなに勇敢な騎士だったお前が、今や男の玩具だ。……そのうち去勢してやるからな。お前は俺だけの『女』にする」
カイルはアーサーの股間を、挑発するように素足で踏みつけた。
そこには、男であるはずの彼の「証」があるはずだった。
しかし、足裏から返ってくる感触に、カイルは眉をひそめる。
「……お前、付いていないのか?」
小さすぎるのだろうか。それにしても、あるべき手応えがまったくない。まさか、すでに去勢されているのか?
「うわあああぁぁぁ!!」
極限まで張り詰めていたアーサーの精神が、ついに悲鳴を上げた。もう嫌だ、と子供のように声を上げて泣き出してしまう。
「おい……っ! 悪かった、今のは言い過ぎた。……怯えて縮こまっているだけだよな?」
突然の号泣に、カイルは狼狽してアーサーの肩を抱き寄せた。
(……俺は何を、こいつを慰めているんだ?)
憎きアーサーが屈辱に耐えかねて泣いている。復讐を果たした最高の瞬間のはずなのに。
どうしてか、胸の奥を掻きむしられるような痛痒い罪悪感が芽生えていた。
酷い目に遭わせたい、辱めてやりたいと思う一方で、このまま優しく抱きしめて守りたいという矛盾した衝動が突き上げてくる。
カイルは自分自身の制御不能な感情に、激しい混乱を覚えていた。
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