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異世界合コン、スタート。俺以外の合コン参加者ハイスペック過ぎる
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俺は霧島 大翔。営業職の会社員をして3年。12時間労働、月2日休みの社畜生活を送っていた。ある日、目覚めると、いきなり酒場にいた。
訳分かんねぇ!
俺は椅子に座っていて、目の前の長方形のテーブルにはジョッキと食べ物が並べられている。そしてテーブルにいるのは俺だけじゃない。
他に5人がテーブルを囲むように座っていた。
俺の正面に座るのは可愛い猫のような顔をした巨乳の女の子。むっつりな俺は目を逸らし、もう一度よく見ると頭から猫耳が生えている。
猫耳の女の子の隣には透き通る肌の美しい女性。鼻は高く、耳は長かった。映画やアニメに出てくるエルフの特徴に一致していた。
間違いない。ここは……異世界だ。
俺は異世界転生した。
自分の体を触ると大人の男だった。
異世界転生するなら、赤ちゃんからスタートしたかった!大人から始まる異世界転生なんて嫌だ。これは転生っていうか、転移か?どちらにせよ今すぐ鏡で自分の容姿を確認したい。目で見える範囲では細い腕に、手の爪の間に土みたいな汚れが付いてる細い指が見える。これは俺の腕や手じゃない。やはり転生していると確信した。
「人も集まったことだ。始めますか!」
隣に座る黒い甲冑を着た金髪ロン毛のチャラそうな男が開始の合図を発した。今から何かが始まる。
「ジョッキを持って」
俺以外ジョッキを持った。慌ててジョッキを持つと、「ガルパーニュ!」と言いながらジョッキを高く上げ、ジョッキに入った酒を飲み干した。
「では自己紹介をお願いします」
自己紹介?
「それならワシからいこう」
俺の右横のさらに隣の髭の生えた背の小さな男が立ち上がった。
「ワシの名はグルド。種族はドワーフ、職業は銅プレート冒険者で白狼旅団のメンバーだ。特技は盾防御と斧投げ。力には自身がある!よろしくな!」
ドワーフ?銅プレート冒険者?特技の発表?なにこれ?
「じぁあ次は私」
ドワーフのグルドの向かいの全身黒尽くめの服を着た女性が立ち上がる。細くてスタイルが良い。顔に巻いた黒いスカーフを外すと小顔で鼻筋が通った美人だった。
「私は人族。職業はアサシン。名前は職業上伏せておく。名前は好きに呼べばいい。暗殺を生業にしている。アサシンのリーダーが絶対に会に出ろと口うるさく言うから仕方なく参加したまでだ」
言葉も棘があって怖い。冷徹そうな感じが伝わる。
「じぁあ次は俺な」
次は俺の右横のチャラ男だ。
「はーい。俺に注目!俺はライアス。人族。職業は勇者で銀プレートの冒険者兼、聖騎士団に所属している。よろしくー」
「「おー」」周りが驚いている。
驚くところなのか……?
チャラ男の向かいの白い服に白いフードを被った女性が立ち上がる。
「わ、私は神官をしていますアリエです。このような会は初めてで、緊張してます。よろしくお願いします」
「アリエちゃん可愛いねー」
チャラ男が褒めるとアリエは顔を赤くして俯いた。
「次、君ね」
俺の番か!
「あ、俺はきりしまひろと。人間で会社員……」
横のチャラ男が飲んでいたジョッキをドン!と音を立て机に置いた。
「そんな長い名はこの国では許されない。ニンゲンてなんだよ!頭大丈夫か?」
「でも……俺は誰か分からないし、何の会か分からない……」
「記憶喪失か?スキルプレート読めば思い出すかもよ」
スキルプレート?
「まさかスキルプレートも分かんじゃと!」
ドワーフが驚いた。
「頭の中でスキルプレートと言うにゃ。きっと頭の中に浮かぶにゃ……名前とスキルと職業が出てくるにゃ」
目の前の猫耳の女の子が教えてくれた。
スキルプレート……
俺の頭の中ではっきりと文字が浮かぶ。
《名:カイト 人族 職業:村人
所持ゴールド:3752ゴールド
スキル
高速穴掘り
栄養増加
高速刈り取り
言語読解
スキルシーフ》
なにこれ?勇者とか剣士がよかったのに職業、村人!転生して村人とかないわ!なんだこの農業特化スキルは!
そしてスキルの最後に謎スキル《スキルシーフ》とあった。
スキルシーフ?
「早く読み上げてくれ」
チャラ男に催促される。
「えーっと、名前はカイト。職業村人、スキルは高速穴掘り、栄養増加……」まで言いかけた時に全員が笑い始めた。
全員ゲラゲラ笑う。チャラ男のライアスは机を叩いて笑う。
なにがそんな可笑しい?
「ちょっと待った。面白い、ハァ、息ができない。職業、村人?君はなんでこの会に参加したの?」
「何度か会に参加したが、村人が参加は初めてじゃ」
「場違いね」
アサシンが冷静に言う。
すごい馬鹿にされてる。村人だとなにが駄目なのか分からない。
「今日は街の中流階級の合同婚活パーティーにゃ」
じぁあ俺は今、異世界の合コンに参加してるのか!
「中流?」
「中流階級はそこそこのステータス持ちってわけ。銅プレート以上の冒険者なんかが多い。お前さぁ、参加資格ないのに嘘ついて参加したのか?」
参加もなにも、転生したら大人の村人で、いきなり合コンに参加してただけだよ。
「何か変かにゃ?人数も丁度いいにゃ。参加してくれて、ありがとにゃ」
猫耳の女の子は優しい。訳も分からず参加した俺に優しい言葉を投げかけてくれて、泣けてくる。
「自己紹介が遅れたにゃ。獣人の猫族で名前はリーニャにゃ。語尾のにゃは気にするにゃ。職業は商工会ギルド銀枠のメンバーで交易商にゃ」
「意外だな。銀枠って言ったら街でも一二を争う巨大商人ギルドだぜ。仲良くしようリーニャちゃん」
「よろしくにゃ」
猫耳がピクピク動いた。
か、かわいい……
訳分かんねぇ!
俺は椅子に座っていて、目の前の長方形のテーブルにはジョッキと食べ物が並べられている。そしてテーブルにいるのは俺だけじゃない。
他に5人がテーブルを囲むように座っていた。
俺の正面に座るのは可愛い猫のような顔をした巨乳の女の子。むっつりな俺は目を逸らし、もう一度よく見ると頭から猫耳が生えている。
猫耳の女の子の隣には透き通る肌の美しい女性。鼻は高く、耳は長かった。映画やアニメに出てくるエルフの特徴に一致していた。
間違いない。ここは……異世界だ。
俺は異世界転生した。
自分の体を触ると大人の男だった。
異世界転生するなら、赤ちゃんからスタートしたかった!大人から始まる異世界転生なんて嫌だ。これは転生っていうか、転移か?どちらにせよ今すぐ鏡で自分の容姿を確認したい。目で見える範囲では細い腕に、手の爪の間に土みたいな汚れが付いてる細い指が見える。これは俺の腕や手じゃない。やはり転生していると確信した。
「人も集まったことだ。始めますか!」
隣に座る黒い甲冑を着た金髪ロン毛のチャラそうな男が開始の合図を発した。今から何かが始まる。
「ジョッキを持って」
俺以外ジョッキを持った。慌ててジョッキを持つと、「ガルパーニュ!」と言いながらジョッキを高く上げ、ジョッキに入った酒を飲み干した。
「では自己紹介をお願いします」
自己紹介?
「それならワシからいこう」
俺の右横のさらに隣の髭の生えた背の小さな男が立ち上がった。
「ワシの名はグルド。種族はドワーフ、職業は銅プレート冒険者で白狼旅団のメンバーだ。特技は盾防御と斧投げ。力には自身がある!よろしくな!」
ドワーフ?銅プレート冒険者?特技の発表?なにこれ?
「じぁあ次は私」
ドワーフのグルドの向かいの全身黒尽くめの服を着た女性が立ち上がる。細くてスタイルが良い。顔に巻いた黒いスカーフを外すと小顔で鼻筋が通った美人だった。
「私は人族。職業はアサシン。名前は職業上伏せておく。名前は好きに呼べばいい。暗殺を生業にしている。アサシンのリーダーが絶対に会に出ろと口うるさく言うから仕方なく参加したまでだ」
言葉も棘があって怖い。冷徹そうな感じが伝わる。
「じぁあ次は俺な」
次は俺の右横のチャラ男だ。
「はーい。俺に注目!俺はライアス。人族。職業は勇者で銀プレートの冒険者兼、聖騎士団に所属している。よろしくー」
「「おー」」周りが驚いている。
驚くところなのか……?
チャラ男の向かいの白い服に白いフードを被った女性が立ち上がる。
「わ、私は神官をしていますアリエです。このような会は初めてで、緊張してます。よろしくお願いします」
「アリエちゃん可愛いねー」
チャラ男が褒めるとアリエは顔を赤くして俯いた。
「次、君ね」
俺の番か!
「あ、俺はきりしまひろと。人間で会社員……」
横のチャラ男が飲んでいたジョッキをドン!と音を立て机に置いた。
「そんな長い名はこの国では許されない。ニンゲンてなんだよ!頭大丈夫か?」
「でも……俺は誰か分からないし、何の会か分からない……」
「記憶喪失か?スキルプレート読めば思い出すかもよ」
スキルプレート?
「まさかスキルプレートも分かんじゃと!」
ドワーフが驚いた。
「頭の中でスキルプレートと言うにゃ。きっと頭の中に浮かぶにゃ……名前とスキルと職業が出てくるにゃ」
目の前の猫耳の女の子が教えてくれた。
スキルプレート……
俺の頭の中ではっきりと文字が浮かぶ。
《名:カイト 人族 職業:村人
所持ゴールド:3752ゴールド
スキル
高速穴掘り
栄養増加
高速刈り取り
言語読解
スキルシーフ》
なにこれ?勇者とか剣士がよかったのに職業、村人!転生して村人とかないわ!なんだこの農業特化スキルは!
そしてスキルの最後に謎スキル《スキルシーフ》とあった。
スキルシーフ?
「早く読み上げてくれ」
チャラ男に催促される。
「えーっと、名前はカイト。職業村人、スキルは高速穴掘り、栄養増加……」まで言いかけた時に全員が笑い始めた。
全員ゲラゲラ笑う。チャラ男のライアスは机を叩いて笑う。
なにがそんな可笑しい?
「ちょっと待った。面白い、ハァ、息ができない。職業、村人?君はなんでこの会に参加したの?」
「何度か会に参加したが、村人が参加は初めてじゃ」
「場違いね」
アサシンが冷静に言う。
すごい馬鹿にされてる。村人だとなにが駄目なのか分からない。
「今日は街の中流階級の合同婚活パーティーにゃ」
じぁあ俺は今、異世界の合コンに参加してるのか!
「中流?」
「中流階級はそこそこのステータス持ちってわけ。銅プレート以上の冒険者なんかが多い。お前さぁ、参加資格ないのに嘘ついて参加したのか?」
参加もなにも、転生したら大人の村人で、いきなり合コンに参加してただけだよ。
「何か変かにゃ?人数も丁度いいにゃ。参加してくれて、ありがとにゃ」
猫耳の女の子は優しい。訳も分からず参加した俺に優しい言葉を投げかけてくれて、泣けてくる。
「自己紹介が遅れたにゃ。獣人の猫族で名前はリーニャにゃ。語尾のにゃは気にするにゃ。職業は商工会ギルド銀枠のメンバーで交易商にゃ」
「意外だな。銀枠って言ったら街でも一二を争う巨大商人ギルドだぜ。仲良くしようリーニャちゃん」
「よろしくにゃ」
猫耳がピクピク動いた。
か、かわいい……
応援ありがとうございます!
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