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特に問題なし!
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ミズキと学校を出て、電車に乗り、アヤミの住む街まで帰ってきた。
ミズキはずっと無言だった。
おそらくアヤミになりきっていた俺にビックリして口も出ないのだろうと思ってた矢先、ミズキは低い声で「おい」と手招きした。
「なんだよあれは!テメェはあやちだろ!だったらあやちっぽく振る舞えよ!」
アヤミに成り切るのは全然駄目だったー!
「テレビの話もしたよ……アイドルの話も、ゲームの話もしたよ……」
「何年前のバラエティ番組の話してんの!アイドルも女性アイドルグループの話だし、あやちはピーエム5もエッキセルボックスとかゲームしないの!」
頭を抱えるミズキ。こんな時は慰めようとそっと肩に手を伸ばそう……
「慰めようとして肩に手を当てようとか考えて触んじゃないよ」と睨まれた。
エスパーかよ!心読まれてる!
「これから、テメェの家に行く。きっとテメェとあやちは入れ替わった」
「分かるの?」
「ドラマとか映画であるあるの展開だろうが!テメェは黙って付いてこい」
こえーよミズキさん。
俺はミズキを俺の実家に案内した。
なんだかプライベートを覗かれたみたいで恥ずかしい。
俺は家のチャイムを鳴らした。
俺の母親が出てきた。
「おか……(お母さんって言いかけた)マサトさん居ますか?」
母親の顔は若干引き攣っていた。それもそうだろう。なんせ引き籠もりニートの家に女子高生が二人も現れたのだから。
「ま、マサトはねぇ。走りに行ったわよ……何かされた?」
母親よ、俺を不審者扱いか。その言い方はないだろう。俺って母親からの信頼度ゼロなんだな。しかし、俺が運動?
「この辺りにいますか?」
「えーっと。公園の方に行ったわよ」
「ありがとうございます」
「ええ……」
終始困り顔の母親の元を去り、公園へ向かった。
公園には沢山の子どもが遊んでいる。砂遊びや鬼ごっこ、駆け回る子ども達に、子ども達を見守る保護者達。
その美しい夕方の日常の光景の中で異彩を放つ存在があった。鉄棒に必死に食らいつき懸垂をしている。全身から汗が噴き出し、グレーのジャージが汗で濃いグレーに変色している。頭から湯気が出て顔は滝行の最中のような水分が額から流れ落ちるマサト(俺)がいた。
「あの鉄棒で懸垂しているのが俺です」
「あのデブがテメェか?」
昨日電車の中ではアヤミがデブって言ってミズキが止めてくれたよね!?普通にデブって言ったぁぁぁ!
懸垂するマサトはミズキに気付いて汗を飛ばしながら小走りで近寄ってきた。
ミズキもマサトに近づく。
「みーちゃん!」
マサトが叫んだ。
「あやちー!」
ミズキも叫ぶ。
まさに感動的な再会に公園にいた子どもと保護者が注目する。
これはもう抱き合う勢い!
「ダメダメ!だめー!その汗だくな姿で近付かないで!」
「みーちゃん、ごめん!」
アヤミの体の俺は静かに近づく。
「俺が願った結果、体が入れ替わったのか?本当にマサトの中身はアヤミなのか?」
「疑ってるの?私には分かる。このキモデブのおっさんの体の中にあやちはいる!」
キモデブって言ったー(泣)
「あやちの大好物は?」
「冷奴!」
マサトは瞬時に答えた。
「あやちの2番目に好きな食べ物は?」
「枝豆!」
アヤミの好物、おっさんが居酒屋で最初に頼むつまみじゃねーか!
「ほら、絶対あやちだよ」
ミズキは特殊能力でもあるようだ。人の中身の姿を見抜く能力がある。
「あー。クラスの女子で1番可愛いあやちー。早く元に戻ってよ」
ミズキは願った。
「……」
しかしアヤミは反応しない。
あれ?アヤミ?何か返事しないのか?どうした?空気が変わったぞ?
さっきまでの勢いとノリどうした?
「でも、入れ替わってあやちの中身が消えたかと思ったから、あやちの中身が無事でよかった」
「私もみーに会えてホッとした。このおっさんの体嫌だから」
「そうだよね。早く元の体に戻りたいよね」
二人とも無茶苦茶暴言吐いて失礼ですよ。
「あのー。ちょっといい?」
俺はマサトを手招きする。
俺はマサトを呼び出してミズキと距離を置いて公園の日陰で二人共屈んで小声で話し始めた。
「アヤミさん例のあのこと言ってないの?」
「例のあのこと?」
マサトは首を傾げた。
「俺、このアヤミさんの体になって知ってしまいました!下に男の大切な部分付いてますよね?」
マサトの顔が真っ赤になる。
「あ、あの……それはぁ、ぜ、ぜっ絶対、言ったら駄目だからぁ!」
「アヤミさん男の娘ですよね?」
マサトはコクリと頷いた。
「絶対みーちゃんには言わないで」
「わかりました。同級生は全員アヤミさんが男の娘だって知らないの?」
「誰にも言ってない。知ってるのは家族と学校の先生達だけ。私ね……この街に今年引っ越してきたん。前の学校では男なのに女装してるからイジメられて……。でも転校した初日から女装して、学校でも特例で名前もアヤミにしてもらって生活してた。そしたら、皆仲良しになって。みーちゃんとも仲良しなって……だからもう今更男に戻れないし……せっかく仲良くなったの壊したくない。私、生まれてからずっと可愛い女の子になりたかったから夢も諦められないから……」
この子も俺と同じ願いだった訳か。
俺も可愛い女子高生になってモテたい。チヤホヤされたいと願っていた。
可愛い女の子になりたいと願ったから……だから俺とアヤミの中身は入れ替わったのか?
「よし!分かった!俺は今はアヤミだから。俺とアヤミさんが元に戻るまで男の娘だって絶対バレないようにするから!」
俺はアヤミを真っ直ぐ見つけて宣言した。
「ありがとう。頑張ってね。絶対言わないでね」
マサト(中身はアヤミ)が初めて笑った。
「みーちゃんのとこ戻りましょ」
「へー。あやちは男の娘やったん」
立ち上がると背後にミズキがいた。
「みーちゃん!」
「ミズキさぁん!?」
ミズキはずっと無言だった。
おそらくアヤミになりきっていた俺にビックリして口も出ないのだろうと思ってた矢先、ミズキは低い声で「おい」と手招きした。
「なんだよあれは!テメェはあやちだろ!だったらあやちっぽく振る舞えよ!」
アヤミに成り切るのは全然駄目だったー!
「テレビの話もしたよ……アイドルの話も、ゲームの話もしたよ……」
「何年前のバラエティ番組の話してんの!アイドルも女性アイドルグループの話だし、あやちはピーエム5もエッキセルボックスとかゲームしないの!」
頭を抱えるミズキ。こんな時は慰めようとそっと肩に手を伸ばそう……
「慰めようとして肩に手を当てようとか考えて触んじゃないよ」と睨まれた。
エスパーかよ!心読まれてる!
「これから、テメェの家に行く。きっとテメェとあやちは入れ替わった」
「分かるの?」
「ドラマとか映画であるあるの展開だろうが!テメェは黙って付いてこい」
こえーよミズキさん。
俺はミズキを俺の実家に案内した。
なんだかプライベートを覗かれたみたいで恥ずかしい。
俺は家のチャイムを鳴らした。
俺の母親が出てきた。
「おか……(お母さんって言いかけた)マサトさん居ますか?」
母親の顔は若干引き攣っていた。それもそうだろう。なんせ引き籠もりニートの家に女子高生が二人も現れたのだから。
「ま、マサトはねぇ。走りに行ったわよ……何かされた?」
母親よ、俺を不審者扱いか。その言い方はないだろう。俺って母親からの信頼度ゼロなんだな。しかし、俺が運動?
「この辺りにいますか?」
「えーっと。公園の方に行ったわよ」
「ありがとうございます」
「ええ……」
終始困り顔の母親の元を去り、公園へ向かった。
公園には沢山の子どもが遊んでいる。砂遊びや鬼ごっこ、駆け回る子ども達に、子ども達を見守る保護者達。
その美しい夕方の日常の光景の中で異彩を放つ存在があった。鉄棒に必死に食らいつき懸垂をしている。全身から汗が噴き出し、グレーのジャージが汗で濃いグレーに変色している。頭から湯気が出て顔は滝行の最中のような水分が額から流れ落ちるマサト(俺)がいた。
「あの鉄棒で懸垂しているのが俺です」
「あのデブがテメェか?」
昨日電車の中ではアヤミがデブって言ってミズキが止めてくれたよね!?普通にデブって言ったぁぁぁ!
懸垂するマサトはミズキに気付いて汗を飛ばしながら小走りで近寄ってきた。
ミズキもマサトに近づく。
「みーちゃん!」
マサトが叫んだ。
「あやちー!」
ミズキも叫ぶ。
まさに感動的な再会に公園にいた子どもと保護者が注目する。
これはもう抱き合う勢い!
「ダメダメ!だめー!その汗だくな姿で近付かないで!」
「みーちゃん、ごめん!」
アヤミの体の俺は静かに近づく。
「俺が願った結果、体が入れ替わったのか?本当にマサトの中身はアヤミなのか?」
「疑ってるの?私には分かる。このキモデブのおっさんの体の中にあやちはいる!」
キモデブって言ったー(泣)
「あやちの大好物は?」
「冷奴!」
マサトは瞬時に答えた。
「あやちの2番目に好きな食べ物は?」
「枝豆!」
アヤミの好物、おっさんが居酒屋で最初に頼むつまみじゃねーか!
「ほら、絶対あやちだよ」
ミズキは特殊能力でもあるようだ。人の中身の姿を見抜く能力がある。
「あー。クラスの女子で1番可愛いあやちー。早く元に戻ってよ」
ミズキは願った。
「……」
しかしアヤミは反応しない。
あれ?アヤミ?何か返事しないのか?どうした?空気が変わったぞ?
さっきまでの勢いとノリどうした?
「でも、入れ替わってあやちの中身が消えたかと思ったから、あやちの中身が無事でよかった」
「私もみーに会えてホッとした。このおっさんの体嫌だから」
「そうだよね。早く元の体に戻りたいよね」
二人とも無茶苦茶暴言吐いて失礼ですよ。
「あのー。ちょっといい?」
俺はマサトを手招きする。
俺はマサトを呼び出してミズキと距離を置いて公園の日陰で二人共屈んで小声で話し始めた。
「アヤミさん例のあのこと言ってないの?」
「例のあのこと?」
マサトは首を傾げた。
「俺、このアヤミさんの体になって知ってしまいました!下に男の大切な部分付いてますよね?」
マサトの顔が真っ赤になる。
「あ、あの……それはぁ、ぜ、ぜっ絶対、言ったら駄目だからぁ!」
「アヤミさん男の娘ですよね?」
マサトはコクリと頷いた。
「絶対みーちゃんには言わないで」
「わかりました。同級生は全員アヤミさんが男の娘だって知らないの?」
「誰にも言ってない。知ってるのは家族と学校の先生達だけ。私ね……この街に今年引っ越してきたん。前の学校では男なのに女装してるからイジメられて……。でも転校した初日から女装して、学校でも特例で名前もアヤミにしてもらって生活してた。そしたら、皆仲良しになって。みーちゃんとも仲良しなって……だからもう今更男に戻れないし……せっかく仲良くなったの壊したくない。私、生まれてからずっと可愛い女の子になりたかったから夢も諦められないから……」
この子も俺と同じ願いだった訳か。
俺も可愛い女子高生になってモテたい。チヤホヤされたいと願っていた。
可愛い女の子になりたいと願ったから……だから俺とアヤミの中身は入れ替わったのか?
「よし!分かった!俺は今はアヤミだから。俺とアヤミさんが元に戻るまで男の娘だって絶対バレないようにするから!」
俺はアヤミを真っ直ぐ見つけて宣言した。
「ありがとう。頑張ってね。絶対言わないでね」
マサト(中身はアヤミ)が初めて笑った。
「みーちゃんのとこ戻りましょ」
「へー。あやちは男の娘やったん」
立ち上がると背後にミズキがいた。
「みーちゃん!」
「ミズキさぁん!?」
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