それって食べ物ですか？いいえ飲み物です。

14章

304 融点突破

レヴァン　視点

「あっきゃっ！あっきゃっ！むっきゃっ！むっきゃっ！」
"Ｑ(｀∇´)Ｑ"

キラティアは炉の中で団扇を仰いで温度を上げていた。
温度計を見ると3000℃を超えていた。

普通の炉なら火事になっていただろうが俺の専用の鍛冶場の炉は10000℃だろうが大丈夫に作られている。
だが、外は違う。
部屋全体の温度が上がり神族か火炎耐性を持つ生き物しか居られない。
まさに灼熱地獄となった。
誰かが入れば焼け死ぬ。
俺はすぐに換気ボタンを押した。

「キラティア！温度上げすぎだ！！仰ぐの止めろ！！」

「あとちっと！！」

「何言ってんだ！魔鉄の溶融温度は1500℃だ。それ以上は…」

俺は坩堝を覗くと今鉱石が溶け始めた感じだった。
現在の温度は7000℃。
オリハルコンやヒヒイロカネの溶融温度を超えた温度だ。
それを超える鉱石なんてほとんどな…
そうか、キラティアは重力岩を溶かしているのだ。

「俺の部屋で危険な実験するな！！他でやれ！！」

「もうちょと！！」"Ｑ(｀∇´)Ｑ"ぱたばた！！

炉の中のキラティアの身体は赤く光燃え上がり近くの壁が黒くなっていた。

「できたー！！」かさかさ…

その声が聞こえると坩堝をアホ毛で掴みハイハイで出てきた。
その様子はフレイムコックローチだった。

「周囲を燃やしながら来るな！」

「むー」(｀ε´*)

キラティアは方向転換して型の方に向かった。