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第1章 天使降臨!!
第13話 勝手に契約すんなゴラ!
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ちょっとテンプレきたっ! やっぱり私は主役だったらしい。これから薔薇色ストーリーが展開されるはず。
わくわくと胸に期待を躍らせる私に、なぜか残念そうな顔をするアール。
「だから、なりそこないって言ったでしょ? あくまで、直接転移して女神様の加護を得た聖女じゃなくて、魂の可能性に賭けただけだって」
「おーい、私の魂でギャンブルすんな」
「まあ、本当は転移に失敗したらしいけど? しらなーい」
「失敗だと!」
詳しくはアールも本気で、知らないらしい。
こいつ使えない、だが聞き捨てならない事言ったよね?
失敗って、なんだ?
「でも、私はまあ、チビ姫に可能性があると思って契約したけど?」
「契約?」
「精霊が、命をかけて加護する代わりに、お前から力を貰う契約」
るんるんと、嬉しそうに笑うアールは上機嫌だが、私は首をかしげる。
「そんな契約、した覚えないけど」
「したんだよ、私の涙食べたし」
「そんな汚いもの、食べないし」
「おいおい精霊の加護は、とっても神聖で価値があるんだぞ。なんたって四大精霊・風の狼のアールシャンテスの守護なんだからな」
「だから知らないって」
「飴美味しかった?」
「あーっ!」
あれか、なんか口に放り込んだ甘いやつ!
知らない間に、幼女に無断で契約すんなっ!
「気に入ったんだよね、もしかしたらお前は世界を救うかも知れないよ?」
「金にもならない事や、面倒はしたくない」
「あはは、聖女には程遠いけど、それでもちびっこのスキルは本物だよ」
私のスキル? 発酵が何か?
そういえば、調理室で私のスキルの酒とパンを美味しそうにコイツ食ってたな。
「そのスキルを使った食べ物には、精霊の力を大いに回復させる力があるんだよ」
「ほえーっ」
「ずっとシリウス王子の小さな力だけで、なんとかなるか不安だったんだ。だから彼との契約は様子見だった」
「それ代々の王族としてるの?」
「まさか、守護は国に対してて、王族はあくまで私の世話役であり、契約できた人間なんて最近では少ないよ」
「なら、なんで護衛騎士してるの?」
「暇だから」
寝とけよ狼、ここで引きこもっとけ。
「力があれば、ここから国全体に結界を張ることも出来たんだけどね、流石に私も弱って範囲が狭くなったから、王子と国中回ってたんだ」
「力の源は、人の祈りとスキルだったよね? なら一杯祈って貰えば?」
「祈りの質も、スキルも低下してるんだってば。ともかく、チビ姫のご飯で久しぶりに元気が出たよ。お前の力は別格だ」
生きもの係になってしまった。知らない間にだ。
てか、この世界に転生したのは、女神様のせいなのか。しかも失敗って……覚えてろよ。
怒りをこらえて、ともかく話を聞き出した。
アールは色々教えてくれた。
この世界は今は四大精霊が各国を守護しているが、どれも弱ってきている事。
そのせいで各自の精霊は、互いの行き来も困難となり、自国に引きこもっているらしい。
各国の餌やり係や王族のスキルも、必ずでるとは限らず、そのスキルを使って精霊を支えてきたのに、それも難しくなっている事。
力を失った精霊は消えるし、国の守護もなくなると人だけの力で生きていくことになる。
「精霊の守護なしでも、人が頑張ればいいじゃない」
「魔物に対して人だけで対抗するなら、それでいいけど?」
「がんばれば、なんとか。他人事だけど」
「……四大精霊がそれぞれ、魔界の扉の封印を守っているんだけど?」
「精霊が弱ってるから、魔物が出てきてるの?」
「そう、我らが消えたら魔界復活で世界は終了」
不作になったり、魔物が山を荒らしたり洞窟に住みついたり、中には遺跡が住処となってダンジョン化している所もあるのだが、何しろ人は無力で倒す以上に魔物が増えているのが問題だ。
魔素が増えると魔物が増えるし、疫病が流行したり不作になったりする。
魔界が封印されて二千年、再び扉が開いたら今度は聖女も勇者もいないのだ。
ちなみに女神はアテにできそうにない。
ならば精霊は必要だ。ご飯代のかかるセーフティーガードだが必須みたい。
私は腕を組んで考えた。
せっかく、楽しく暮らせると思ったのに、とんだ狼の世話を押し付けられてしまった。
しかも、性格最悪な狼だ。
「ともかく、ご飯を食べさせたらいいのね」
「正解!」
わしわしと頭をかき回すな!
狼のいきもの係として、躾は厳しくするからな。
「ともかく、みんなの前では私はアイドルであり、あどない天使のアリアナちゃんなんだから、イメージ壊さないでよね!」
わかったでしゅか! とビシッと指差すと、はいはいと適当な返事をされた。
まあいい、こいつの食事が私頼みという事は、精霊の命を握ったという事だ。
よしアール、私を拝めよ? さすれば救われん。
わくわくと胸に期待を躍らせる私に、なぜか残念そうな顔をするアール。
「だから、なりそこないって言ったでしょ? あくまで、直接転移して女神様の加護を得た聖女じゃなくて、魂の可能性に賭けただけだって」
「おーい、私の魂でギャンブルすんな」
「まあ、本当は転移に失敗したらしいけど? しらなーい」
「失敗だと!」
詳しくはアールも本気で、知らないらしい。
こいつ使えない、だが聞き捨てならない事言ったよね?
失敗って、なんだ?
「でも、私はまあ、チビ姫に可能性があると思って契約したけど?」
「契約?」
「精霊が、命をかけて加護する代わりに、お前から力を貰う契約」
るんるんと、嬉しそうに笑うアールは上機嫌だが、私は首をかしげる。
「そんな契約、した覚えないけど」
「したんだよ、私の涙食べたし」
「そんな汚いもの、食べないし」
「おいおい精霊の加護は、とっても神聖で価値があるんだぞ。なんたって四大精霊・風の狼のアールシャンテスの守護なんだからな」
「だから知らないって」
「飴美味しかった?」
「あーっ!」
あれか、なんか口に放り込んだ甘いやつ!
知らない間に、幼女に無断で契約すんなっ!
「気に入ったんだよね、もしかしたらお前は世界を救うかも知れないよ?」
「金にもならない事や、面倒はしたくない」
「あはは、聖女には程遠いけど、それでもちびっこのスキルは本物だよ」
私のスキル? 発酵が何か?
そういえば、調理室で私のスキルの酒とパンを美味しそうにコイツ食ってたな。
「そのスキルを使った食べ物には、精霊の力を大いに回復させる力があるんだよ」
「ほえーっ」
「ずっとシリウス王子の小さな力だけで、なんとかなるか不安だったんだ。だから彼との契約は様子見だった」
「それ代々の王族としてるの?」
「まさか、守護は国に対してて、王族はあくまで私の世話役であり、契約できた人間なんて最近では少ないよ」
「なら、なんで護衛騎士してるの?」
「暇だから」
寝とけよ狼、ここで引きこもっとけ。
「力があれば、ここから国全体に結界を張ることも出来たんだけどね、流石に私も弱って範囲が狭くなったから、王子と国中回ってたんだ」
「力の源は、人の祈りとスキルだったよね? なら一杯祈って貰えば?」
「祈りの質も、スキルも低下してるんだってば。ともかく、チビ姫のご飯で久しぶりに元気が出たよ。お前の力は別格だ」
生きもの係になってしまった。知らない間にだ。
てか、この世界に転生したのは、女神様のせいなのか。しかも失敗って……覚えてろよ。
怒りをこらえて、ともかく話を聞き出した。
アールは色々教えてくれた。
この世界は今は四大精霊が各国を守護しているが、どれも弱ってきている事。
そのせいで各自の精霊は、互いの行き来も困難となり、自国に引きこもっているらしい。
各国の餌やり係や王族のスキルも、必ずでるとは限らず、そのスキルを使って精霊を支えてきたのに、それも難しくなっている事。
力を失った精霊は消えるし、国の守護もなくなると人だけの力で生きていくことになる。
「精霊の守護なしでも、人が頑張ればいいじゃない」
「魔物に対して人だけで対抗するなら、それでいいけど?」
「がんばれば、なんとか。他人事だけど」
「……四大精霊がそれぞれ、魔界の扉の封印を守っているんだけど?」
「精霊が弱ってるから、魔物が出てきてるの?」
「そう、我らが消えたら魔界復活で世界は終了」
不作になったり、魔物が山を荒らしたり洞窟に住みついたり、中には遺跡が住処となってダンジョン化している所もあるのだが、何しろ人は無力で倒す以上に魔物が増えているのが問題だ。
魔素が増えると魔物が増えるし、疫病が流行したり不作になったりする。
魔界が封印されて二千年、再び扉が開いたら今度は聖女も勇者もいないのだ。
ちなみに女神はアテにできそうにない。
ならば精霊は必要だ。ご飯代のかかるセーフティーガードだが必須みたい。
私は腕を組んで考えた。
せっかく、楽しく暮らせると思ったのに、とんだ狼の世話を押し付けられてしまった。
しかも、性格最悪な狼だ。
「ともかく、ご飯を食べさせたらいいのね」
「正解!」
わしわしと頭をかき回すな!
狼のいきもの係として、躾は厳しくするからな。
「ともかく、みんなの前では私はアイドルであり、あどない天使のアリアナちゃんなんだから、イメージ壊さないでよね!」
わかったでしゅか! とビシッと指差すと、はいはいと適当な返事をされた。
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