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「3件はいかがでしたでしょうか?」
「保留にさせてください」
「気に入った箇所と気になる箇所をお伺いしても宜しいですか?」
「はい、3件ともトイレに着いては問題ありませんがセキュリティが少し心配です」
「分かりました、ではこちらはいかがでしょうか?
こちらは鍵が2つで騎士団の巡回が朝と昼と夜2回、必ず行われます。徒歩15分の場所です」
「先ほどの3件よりも厳重ですね、何か理由がありますか?」
「ここは周りに商店が多いので巡回も多くなってます」
「この部屋は何ですか?」
「ここはクローゼットになります。お渡ししている3件よりも少し値段は高くなりますが部屋も少し広く2人ベッドが3つ置ける広さにクローゼット、水栓トイレがついてます。」
「そうですね、先ほどよりも興味があります」
「有難うございます。次にこちらをご覧ください。ここは鍵は1つですが魔法を使用した鍵でしてリュカ様の血で鍵を作りますので他の人は開けることが不可能です。」
何と!それはかなり魅力的!
「部屋は2人ベッドが2つ置ける広さ、こちらもクローゼットと水洗トイレがついています。値段は張りますが安全面では間違い無いと思います。
学校まで徒歩30分、巡回は朝と夜あります。」
確かに高いけど…鍵は確実にこれだな
「魔法の鍵に抜け道、他の人が使用できる可能性はゼロですか?」
「はい。無理に開けようとすればきぜつするほどのショックが与えられますし、エントランスに自動的に連絡が行き騎士団が直ぐに駆けつける仕組みになっています。
エントランスには必ず2人以上のギルド職員が在住しておりますので不審者は勿論、予定の無い外部からの侵入にも目を光らせております。」
「商業ギルドが経営しているのですか?」
「はい、ここは我が商業ギルドの経営する、この街で1番安全なアパートです。」
「ではここを見学させてください」
「分かりました。先に他の物件も紹介してもよろしいでしょうか?物件の見学は午後からにいたしましょう。」
「はい、この後の物件は魔法の鍵を使う物件だけの紹介で大丈夫です」
「かしこまりました。ではあと2つのアパートと3つの一軒家をご紹介いたします。」
「こちらは徒歩20分、部屋が2人ベッド1つと1人ベッドが1つの広さでクローゼットはありません。巡回は朝と夜にあります。」
「先に次の部屋も紹介をお願いします」
「はい、次はこちらです。徒歩40分と少し過ぎてしまいますが魔法鍵の物件では値段が一番安いです。巡回は朝と昼と夜2回、周りに商店が多いので巡回が多いです。」
「では商業ギルドが経営しているアパートと徒歩40分のアパートの見学をお願いします。」
「かしこまりました。では次に一軒家の紹介をいたします。
ここは徒歩30分、魔法鍵で水洗トイレ付き、巡回は朝と夜の2回です。2階建てで1階がキッチンとリビング、2階に部屋が2つあります。」
「他の2件もお願いします」
「はい。こちらは徒歩50分、1階建ての平家となっています。キッチンとリビング、2部屋ともクローゼットが着いています。巡回は朝と昼と夜にあります。」
「はい」
「最後は3階立てですキッチンはありません。1階は玄関とリビング、2階と3階に2人用ベッドが3つの広さの部屋があります。それから屋上にも出ることができます。
学校までは徒歩1時間、巡回は朝2回と昼と夜にあります。」
「最後の物件、鍵が魔法鍵ではなさそうですがどうなってますか?」
「はい、この物件は魔法鍵の取り付けが可能な物件となってますので、今は普通の鍵ですがこちらが気に入って下さったのであれば魔法鍵に変更ができます」
「なるほど、値段がかなり安いのはその為でしょうか?」
「実は…言いにくいのですがキッチンがない上に階段も少し急ですので、家を買う世代には大変でして…そもそも元々縦に長いタイプの物件はあまり需要がないので中々貰い手見つからないのです。
外観デザインも少し変わっているので…でも周囲は穏やかですし巡回もしっかりありますし、魔法鍵にしたら安全面での心配はいらないです。
魔法の鍵に変更しても値段の変更はないと考えてもらって大丈夫です」
つまり人気がなくて早く貰い手が欲しいってことね
魔法鍵への変更が無料なのか…良い!良いよ!ここ!
「何故そのような家を建てたのか分かりますか?」
「趣味と言いますか、家主が面白がって建てたとしか言いようがありませんね。」
「その家主さんも住んだ事はないのですね?」
「はい。5年前に建てたきり、誰も住んだ事はありません。」
「5年…ですか、なるほど、建て直したり無くすという発想はなかったのでしょうか?」
「それは…何度も打診しているのですがきっと直ぐに見つかると聞かなくて、、その家主はうちのギルドマスターなんですけどね。全く困った方です、、」
「…ギルドマスターですか…その3階建ての家も見学させて下さい」
「!?かしこまりました!直ぐに手配します。ではアパートが2件と最後の家の見学、3件を見学するという事で宜しいでしょうか?」
インディードさんが少し驚いた顔になった気がするけど気のせいかな?
「はい、宜しくお願いします」
「では1時間後、また不動産窓口にお越しくださいませ。」
「はい。ネンさんもそれで良いですか?」
「大丈夫だよ!」
「では外までお送り致します。」
「「ありがとうございます」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ネンさんとお腹を満たして帰りの馬車用のクッションを買って(ネンさんも買ってた)ギルドに戻る時、5歳の可愛い迷子の男の子に出逢いました
「保留にさせてください」
「気に入った箇所と気になる箇所をお伺いしても宜しいですか?」
「はい、3件ともトイレに着いては問題ありませんがセキュリティが少し心配です」
「分かりました、ではこちらはいかがでしょうか?
こちらは鍵が2つで騎士団の巡回が朝と昼と夜2回、必ず行われます。徒歩15分の場所です」
「先ほどの3件よりも厳重ですね、何か理由がありますか?」
「ここは周りに商店が多いので巡回も多くなってます」
「この部屋は何ですか?」
「ここはクローゼットになります。お渡ししている3件よりも少し値段は高くなりますが部屋も少し広く2人ベッドが3つ置ける広さにクローゼット、水栓トイレがついてます。」
「そうですね、先ほどよりも興味があります」
「有難うございます。次にこちらをご覧ください。ここは鍵は1つですが魔法を使用した鍵でしてリュカ様の血で鍵を作りますので他の人は開けることが不可能です。」
何と!それはかなり魅力的!
「部屋は2人ベッドが2つ置ける広さ、こちらもクローゼットと水洗トイレがついています。値段は張りますが安全面では間違い無いと思います。
学校まで徒歩30分、巡回は朝と夜あります。」
確かに高いけど…鍵は確実にこれだな
「魔法の鍵に抜け道、他の人が使用できる可能性はゼロですか?」
「はい。無理に開けようとすればきぜつするほどのショックが与えられますし、エントランスに自動的に連絡が行き騎士団が直ぐに駆けつける仕組みになっています。
エントランスには必ず2人以上のギルド職員が在住しておりますので不審者は勿論、予定の無い外部からの侵入にも目を光らせております。」
「商業ギルドが経営しているのですか?」
「はい、ここは我が商業ギルドの経営する、この街で1番安全なアパートです。」
「ではここを見学させてください」
「分かりました。先に他の物件も紹介してもよろしいでしょうか?物件の見学は午後からにいたしましょう。」
「はい、この後の物件は魔法の鍵を使う物件だけの紹介で大丈夫です」
「かしこまりました。ではあと2つのアパートと3つの一軒家をご紹介いたします。」
「こちらは徒歩20分、部屋が2人ベッド1つと1人ベッドが1つの広さでクローゼットはありません。巡回は朝と夜にあります。」
「先に次の部屋も紹介をお願いします」
「はい、次はこちらです。徒歩40分と少し過ぎてしまいますが魔法鍵の物件では値段が一番安いです。巡回は朝と昼と夜2回、周りに商店が多いので巡回が多いです。」
「では商業ギルドが経営しているアパートと徒歩40分のアパートの見学をお願いします。」
「かしこまりました。では次に一軒家の紹介をいたします。
ここは徒歩30分、魔法鍵で水洗トイレ付き、巡回は朝と夜の2回です。2階建てで1階がキッチンとリビング、2階に部屋が2つあります。」
「他の2件もお願いします」
「はい。こちらは徒歩50分、1階建ての平家となっています。キッチンとリビング、2部屋ともクローゼットが着いています。巡回は朝と昼と夜にあります。」
「はい」
「最後は3階立てですキッチンはありません。1階は玄関とリビング、2階と3階に2人用ベッドが3つの広さの部屋があります。それから屋上にも出ることができます。
学校までは徒歩1時間、巡回は朝2回と昼と夜にあります。」
「最後の物件、鍵が魔法鍵ではなさそうですがどうなってますか?」
「はい、この物件は魔法鍵の取り付けが可能な物件となってますので、今は普通の鍵ですがこちらが気に入って下さったのであれば魔法鍵に変更ができます」
「なるほど、値段がかなり安いのはその為でしょうか?」
「実は…言いにくいのですがキッチンがない上に階段も少し急ですので、家を買う世代には大変でして…そもそも元々縦に長いタイプの物件はあまり需要がないので中々貰い手見つからないのです。
外観デザインも少し変わっているので…でも周囲は穏やかですし巡回もしっかりありますし、魔法鍵にしたら安全面での心配はいらないです。
魔法の鍵に変更しても値段の変更はないと考えてもらって大丈夫です」
つまり人気がなくて早く貰い手が欲しいってことね
魔法鍵への変更が無料なのか…良い!良いよ!ここ!
「何故そのような家を建てたのか分かりますか?」
「趣味と言いますか、家主が面白がって建てたとしか言いようがありませんね。」
「その家主さんも住んだ事はないのですね?」
「はい。5年前に建てたきり、誰も住んだ事はありません。」
「5年…ですか、なるほど、建て直したり無くすという発想はなかったのでしょうか?」
「それは…何度も打診しているのですがきっと直ぐに見つかると聞かなくて、、その家主はうちのギルドマスターなんですけどね。全く困った方です、、」
「…ギルドマスターですか…その3階建ての家も見学させて下さい」
「!?かしこまりました!直ぐに手配します。ではアパートが2件と最後の家の見学、3件を見学するという事で宜しいでしょうか?」
インディードさんが少し驚いた顔になった気がするけど気のせいかな?
「はい、宜しくお願いします」
「では1時間後、また不動産窓口にお越しくださいませ。」
「はい。ネンさんもそれで良いですか?」
「大丈夫だよ!」
「では外までお送り致します。」
「「ありがとうございます」」
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ネンさんとお腹を満たして帰りの馬車用のクッションを買って(ネンさんも買ってた)ギルドに戻る時、5歳の可愛い迷子の男の子に出逢いました
応援ありがとうございます!
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