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2.初夜①
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「ブランシュ……、私のことは王子だと思わず、好きにしてほしい」
ベッドの上で、彼ははっきりとそう言った。耳を疑ったけれど、目の前で寝衣を脱ぎ捨てたフェリクス様が、肌をあらわにして更に私へお願いをしてきた。
「私はもう君のものだ。君のその美しく冷たい瞳に見られながら好きなように弄ばれたいんだ。2年間、ずっとこの日を待ち侘びていた」
やだ何この王子。鬼畜どころか家畜じゃない。いえ、家畜に失礼だわ。家畜を手酷く扱って良いわけはないもの。
でも、氷の鬼畜王子を合法的にいじめても良いだなんて、ドキドキしてしまう。
元来私は人を困らせたり嫌がることをするのが大好きなのだ。そしてその相手が澄ました相手ならなおさらだ。
はやる気持ちを抑えながら、私は平静を装い口を開いた。
「承知しましたわ。フェリクス様。今夜は私が許すまで……私の身体に指一本触れてはいけませんよ?」
彼の喉仏がゴクリと音を立て動いたのが見えた。
横たわる様に促してフェリクス様の下腹部に跨ると、下着越しに硬い感触が伝わってきた。あまり直視はしないようにしていたけれど、とても大きくて立派なものをお持ちみたい。
彼の身体をじっくりと眺めてみる。引き締まっていてとても筋肉質。鍛錬でもされているのかしら。厚い胸板に指を滑らせて、少しだけ存在を主張している頂を軽く指先で弾いた。ぷくりと主張を強くした頂の周りを優しく撫でていると、時折憂いげに息が漏れ出る音が聞こえる。そのままひたすら頂を除いた胸を入念に撫で続けた。
「頼む、……先にも、触れてほしい」
フェリクス様の声が寝室に響く。
その声を無視し、今度はくっきりと筋の割れ目が見える逞しい腹へと両手を這わせた。
「フェリクス様のお腹はとっても硬いのね。日頃はどんな鍛錬をされてますの?」
「……剣の稽古を」
「まぁ、勇ましいこと。それでは私なんて指一本で一捻りされてしまいそう」
指先でゆっくりと脇腹をなぞると、ぴくりと身体が反応した。私に触れられないフェリクス様は、シーツを握り締めながら刺激をどう逃して良いのか探っているようだ。
「……ブランシュ、お願いだ。もっと強く触れてくれ」
「あら、フェリクス様は我慢ができないのかしら。鍛錬が足りないんじゃありませんこと?」
指を滑らせて、形良く整った細長の臍の穴へとたどり着かせ、くぼみに小指を入れた。
「とってもお綺麗な形をしてますのね。妬けちゃうくらい」
指先で穴を軽く刺激していると、跨っていた私の秘処に硬さの増したものが当たる。
「ふふ、そんなにこの穴がお好きなの?じゃあもっと弄ってさしあげないと……」
小指の先を突き刺して、中に無理やり押し入れてみる。精々第一関節くらいしか入らないけれど、臍の中を蹂躙してやるつもりでしつこく何度もぐりぐりしてやった。
私の下でなされるがままの王子様は、はっはっと息が短くなり、身を軽く捻って刺激に耐えている。ひとつに結んださらさらの銀髪は乱れて解けてしまっている。
大きな犬みたいでとっても可愛い。
そんな王子様が、家畜系ならざることを言ってきた。
「君にこのような趣向があっただなんて嬉しいよ。もっともっと、弄ってくれ。できれば……私の硬く滾っているところも触れてほしい」
いただけない。私の趣味ということにして、さり気なく事をすすめるつもりなのが、実にいただけない。
私より優位に立とうとするフェリクス様の発言に苛ついた私は、この際、徹底的にいじめつくそうと誓った。
ご自身のあそこに触れるようにも言ったわよね。
それも実に腹立たしい。そう簡単にそんな如何わしいものを私に触らせようだなんて。
泣いて懇願するなら考えてあげても良いけれど、今夜は絶対にわからせてあげないといけない。
「あら、フェリクス様。私の下にすこーしだけ、硬いものはありますけど。これが限界なんですの?フェリクス様は可愛らしいものをお持ちなのね。ふふっ」
俯いたフェリクス様の唇が、何か言いたげに動いたのが見えた。
「何ですの?何かおっしゃりたいことがありますの?はっきり言ってくださらないとわからないわ」
秘処に擦り付けるように軽く前後に腰を動かすと、当たっているものがグッと硬さと大きさを増す。下着越しからでも熱感が伝わってくる。フェリクス様も腰を浮かせながら私の下着越しの秘処に熱塊を擦り当ててくる。
「もう、フェリクス様ったら、ダメでしょう。自分から動いちゃいけません」
控えめな胸の飾りを摘んできゅっとつねると、フェリクス様の腰の動きが止まった。
決めた。フェリクス様のお胸をいっぱいいじめてあげることにしよう。そういえば、お胸の先にも触れてほしいとお願いしていたものね。
左右の飾りをそれぞれ爪先でカリカリと引っ掻いてあげると、甘さを含んだ声が漏れ聞こえてきた。必死で抑えているようだけれど、我慢できないようだ。
「あら、ココがお好きなのね。もっと強い方が良いかしら?」
摘んだ側面をコリコリと扱いてあげると、いよいよ我慢できなくなったフェリクス様が潤ませた声色を上げた。
「ブランシュ……ッ、それ……もっと……っ、もっと、してほしい」
「それとは何ですの?お願いする時は、しっかり言葉で教えてくださらないと」
「……っ、……乳首を、もっと扱いて、痛いくらいにつねってほしい……」
「まぁ!王子様からのお願いなら仕方ありませんわね」
扱く強さと速さを増していくと、フェリクス様の腰がもぞもぞと動く。また私の秘処に猛った熱を押し当ててくる。先端から溢れる汁が私の下着を濡らしてびしょびしょだ。
お仕置きとばかりにぷくりとした飾りをきゅうっとつねると身体が跳ね上がる。強弱をつけながらつねり続けていると、フェリクス様の腰が小刻みに動き出した。そろそろ限界が近いのかもしれない。
真っ赤に主張した尖りから手を離し、私は彼の上からベッドの上へと下りた。
ベッドの上で、彼ははっきりとそう言った。耳を疑ったけれど、目の前で寝衣を脱ぎ捨てたフェリクス様が、肌をあらわにして更に私へお願いをしてきた。
「私はもう君のものだ。君のその美しく冷たい瞳に見られながら好きなように弄ばれたいんだ。2年間、ずっとこの日を待ち侘びていた」
やだ何この王子。鬼畜どころか家畜じゃない。いえ、家畜に失礼だわ。家畜を手酷く扱って良いわけはないもの。
でも、氷の鬼畜王子を合法的にいじめても良いだなんて、ドキドキしてしまう。
元来私は人を困らせたり嫌がることをするのが大好きなのだ。そしてその相手が澄ました相手ならなおさらだ。
はやる気持ちを抑えながら、私は平静を装い口を開いた。
「承知しましたわ。フェリクス様。今夜は私が許すまで……私の身体に指一本触れてはいけませんよ?」
彼の喉仏がゴクリと音を立て動いたのが見えた。
横たわる様に促してフェリクス様の下腹部に跨ると、下着越しに硬い感触が伝わってきた。あまり直視はしないようにしていたけれど、とても大きくて立派なものをお持ちみたい。
彼の身体をじっくりと眺めてみる。引き締まっていてとても筋肉質。鍛錬でもされているのかしら。厚い胸板に指を滑らせて、少しだけ存在を主張している頂を軽く指先で弾いた。ぷくりと主張を強くした頂の周りを優しく撫でていると、時折憂いげに息が漏れ出る音が聞こえる。そのままひたすら頂を除いた胸を入念に撫で続けた。
「頼む、……先にも、触れてほしい」
フェリクス様の声が寝室に響く。
その声を無視し、今度はくっきりと筋の割れ目が見える逞しい腹へと両手を這わせた。
「フェリクス様のお腹はとっても硬いのね。日頃はどんな鍛錬をされてますの?」
「……剣の稽古を」
「まぁ、勇ましいこと。それでは私なんて指一本で一捻りされてしまいそう」
指先でゆっくりと脇腹をなぞると、ぴくりと身体が反応した。私に触れられないフェリクス様は、シーツを握り締めながら刺激をどう逃して良いのか探っているようだ。
「……ブランシュ、お願いだ。もっと強く触れてくれ」
「あら、フェリクス様は我慢ができないのかしら。鍛錬が足りないんじゃありませんこと?」
指を滑らせて、形良く整った細長の臍の穴へとたどり着かせ、くぼみに小指を入れた。
「とってもお綺麗な形をしてますのね。妬けちゃうくらい」
指先で穴を軽く刺激していると、跨っていた私の秘処に硬さの増したものが当たる。
「ふふ、そんなにこの穴がお好きなの?じゃあもっと弄ってさしあげないと……」
小指の先を突き刺して、中に無理やり押し入れてみる。精々第一関節くらいしか入らないけれど、臍の中を蹂躙してやるつもりでしつこく何度もぐりぐりしてやった。
私の下でなされるがままの王子様は、はっはっと息が短くなり、身を軽く捻って刺激に耐えている。ひとつに結んださらさらの銀髪は乱れて解けてしまっている。
大きな犬みたいでとっても可愛い。
そんな王子様が、家畜系ならざることを言ってきた。
「君にこのような趣向があっただなんて嬉しいよ。もっともっと、弄ってくれ。できれば……私の硬く滾っているところも触れてほしい」
いただけない。私の趣味ということにして、さり気なく事をすすめるつもりなのが、実にいただけない。
私より優位に立とうとするフェリクス様の発言に苛ついた私は、この際、徹底的にいじめつくそうと誓った。
ご自身のあそこに触れるようにも言ったわよね。
それも実に腹立たしい。そう簡単にそんな如何わしいものを私に触らせようだなんて。
泣いて懇願するなら考えてあげても良いけれど、今夜は絶対にわからせてあげないといけない。
「あら、フェリクス様。私の下にすこーしだけ、硬いものはありますけど。これが限界なんですの?フェリクス様は可愛らしいものをお持ちなのね。ふふっ」
俯いたフェリクス様の唇が、何か言いたげに動いたのが見えた。
「何ですの?何かおっしゃりたいことがありますの?はっきり言ってくださらないとわからないわ」
秘処に擦り付けるように軽く前後に腰を動かすと、当たっているものがグッと硬さと大きさを増す。下着越しからでも熱感が伝わってくる。フェリクス様も腰を浮かせながら私の下着越しの秘処に熱塊を擦り当ててくる。
「もう、フェリクス様ったら、ダメでしょう。自分から動いちゃいけません」
控えめな胸の飾りを摘んできゅっとつねると、フェリクス様の腰の動きが止まった。
決めた。フェリクス様のお胸をいっぱいいじめてあげることにしよう。そういえば、お胸の先にも触れてほしいとお願いしていたものね。
左右の飾りをそれぞれ爪先でカリカリと引っ掻いてあげると、甘さを含んだ声が漏れ聞こえてきた。必死で抑えているようだけれど、我慢できないようだ。
「あら、ココがお好きなのね。もっと強い方が良いかしら?」
摘んだ側面をコリコリと扱いてあげると、いよいよ我慢できなくなったフェリクス様が潤ませた声色を上げた。
「ブランシュ……ッ、それ……もっと……っ、もっと、してほしい」
「それとは何ですの?お願いする時は、しっかり言葉で教えてくださらないと」
「……っ、……乳首を、もっと扱いて、痛いくらいにつねってほしい……」
「まぁ!王子様からのお願いなら仕方ありませんわね」
扱く強さと速さを増していくと、フェリクス様の腰がもぞもぞと動く。また私の秘処に猛った熱を押し当ててくる。先端から溢れる汁が私の下着を濡らしてびしょびしょだ。
お仕置きとばかりにぷくりとした飾りをきゅうっとつねると身体が跳ね上がる。強弱をつけながらつねり続けていると、フェリクス様の腰が小刻みに動き出した。そろそろ限界が近いのかもしれない。
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