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第五章
寝ぼけた先生は好きですか?(ハイ、スキデス)
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どうしよう、先生にバレていた?
俺の心臓は、さっきから壊れるんじゃないかと思うくらいバクバクと煩い。
背中から伝わる先生の体温、嬉しいけれど今はそれどころじゃない。
俺のことが大事だから煽るなと、さんざん注意してくれてたのに、俺はその先生の言葉を無視するような行動をとってしまった。
呆れてる……?
もしかしたら怒ってるかもしれない。
どうしようと思いながら、全神経を背中に集中する。
スー……。
……ん?
寝息?
「みな……み」
キューン(*‘ω‘ *)
むにゃむにゃとした舌足らずな声は、寝言にしか聞こえない。
もしかしたら一瞬意識が浮上して、寝ぼけていただけなのかもしれない……。
俺の全身が熱くなる。
しかも下がギンギンに反応してしまって、大変な状態だ!
……このまま先生に背後から抱きしめられた状態では、俺の息子は治まらないだろうし、とてもじゃないけど眠れそうにない。
どうにかして、この腕の中から抜け出したいが……。
悲しいことに、先生の腕を外してベッドに戻る選択も、俺は選べそうにも無かった。
だって……。
だって、先生の腕の中で眠ってるんだよ!?
こんなおいしいシチュエーション、初めてなんだもん。
棚から牡丹餅的なこのご褒美を、無下に放り出すなんて、俺には出来ないよーっ!!
「……んっ」
ズキューン!
先生の甘い息に甘い声。
しかも、頬を擦り付けるように背後からスリスリされて、ズクンと(主に下半身が)反応した。
や、やべぇ!
マジやべぇ。
な、何とか気をそらさなければ……!
ええっと、ええっとぉ……。
キュウ。
ヒ~!!
今度は、俺を抱きなおすように、きゅうっとしがみ付く。
なんだか泣きたい……。
何ですか、先生。なんで寝てるときはこんなに可愛いんだーーーー!!
寝たいのに眠れなく、自業自得とはいえ、俺は俺の下半身と情けない戦いを繰り広げていたのだった。
×××××
「……ん?」
ゴソゴソと動き出す気配に、ぼんやりと反応する。
「えっ、ああ……。ええっ!?」
ああ、先生が起きたんだなと理解して、重い瞼をゆっくりと開けた。まだあまり明るく無い。もう少しは、寝ていられそうだ。
「お前っ……、なんでココで寝てるんだ!?」
……ああ、やっぱりあれは寝ぼけてたんだな。
「ん~、だって先生が引っ張ったんじゃないかぁ」
「俺が!?」
「そう……。寝付けなかったから、先生の寝顔を拝んでいたら……ふぁっ。先生に腕引っ張られて……、抱きしめられちゃって……。んー、眠い……」
「……マジかよ」
先生はだいぶ端折って、かなり嘘を吐いた俺の言葉を信じたようだ。
「……先生、今何時?」
「ああ、そろそろ6時だ。……悪かったな、寝づらかっただろ? もう少し寝ていて良いぞ」
「うん……」
「お母さんに、7時前にご飯を食べに降りてらっしゃいと言っていただいてたから、飯食べ終わったら起こしに来てやる。それまでは寝ていていいぞ」
「うん、ありがと……」
そこまで会話して、俺の瞼はどんどん重くなってきた。重力に負けるように意識が沈んでいく中で、突如、俺の体がふわりと持ち上がる。
そしてすぐに、柔らかな布団の上に降ろされるうよな感覚。
「お休み……」
柔らかな甘い声と共に、おでこに感じる温かく柔らかな感触に、俺は幸せに微笑んで落ちていく意識に身を任せた。
俺の心臓は、さっきから壊れるんじゃないかと思うくらいバクバクと煩い。
背中から伝わる先生の体温、嬉しいけれど今はそれどころじゃない。
俺のことが大事だから煽るなと、さんざん注意してくれてたのに、俺はその先生の言葉を無視するような行動をとってしまった。
呆れてる……?
もしかしたら怒ってるかもしれない。
どうしようと思いながら、全神経を背中に集中する。
スー……。
……ん?
寝息?
「みな……み」
キューン(*‘ω‘ *)
むにゃむにゃとした舌足らずな声は、寝言にしか聞こえない。
もしかしたら一瞬意識が浮上して、寝ぼけていただけなのかもしれない……。
俺の全身が熱くなる。
しかも下がギンギンに反応してしまって、大変な状態だ!
……このまま先生に背後から抱きしめられた状態では、俺の息子は治まらないだろうし、とてもじゃないけど眠れそうにない。
どうにかして、この腕の中から抜け出したいが……。
悲しいことに、先生の腕を外してベッドに戻る選択も、俺は選べそうにも無かった。
だって……。
だって、先生の腕の中で眠ってるんだよ!?
こんなおいしいシチュエーション、初めてなんだもん。
棚から牡丹餅的なこのご褒美を、無下に放り出すなんて、俺には出来ないよーっ!!
「……んっ」
ズキューン!
先生の甘い息に甘い声。
しかも、頬を擦り付けるように背後からスリスリされて、ズクンと(主に下半身が)反応した。
や、やべぇ!
マジやべぇ。
な、何とか気をそらさなければ……!
ええっと、ええっとぉ……。
キュウ。
ヒ~!!
今度は、俺を抱きなおすように、きゅうっとしがみ付く。
なんだか泣きたい……。
何ですか、先生。なんで寝てるときはこんなに可愛いんだーーーー!!
寝たいのに眠れなく、自業自得とはいえ、俺は俺の下半身と情けない戦いを繰り広げていたのだった。
×××××
「……ん?」
ゴソゴソと動き出す気配に、ぼんやりと反応する。
「えっ、ああ……。ええっ!?」
ああ、先生が起きたんだなと理解して、重い瞼をゆっくりと開けた。まだあまり明るく無い。もう少しは、寝ていられそうだ。
「お前っ……、なんでココで寝てるんだ!?」
……ああ、やっぱりあれは寝ぼけてたんだな。
「ん~、だって先生が引っ張ったんじゃないかぁ」
「俺が!?」
「そう……。寝付けなかったから、先生の寝顔を拝んでいたら……ふぁっ。先生に腕引っ張られて……、抱きしめられちゃって……。んー、眠い……」
「……マジかよ」
先生はだいぶ端折って、かなり嘘を吐いた俺の言葉を信じたようだ。
「……先生、今何時?」
「ああ、そろそろ6時だ。……悪かったな、寝づらかっただろ? もう少し寝ていて良いぞ」
「うん……」
「お母さんに、7時前にご飯を食べに降りてらっしゃいと言っていただいてたから、飯食べ終わったら起こしに来てやる。それまでは寝ていていいぞ」
「うん、ありがと……」
そこまで会話して、俺の瞼はどんどん重くなってきた。重力に負けるように意識が沈んでいく中で、突如、俺の体がふわりと持ち上がる。
そしてすぐに、柔らかな布団の上に降ろされるうよな感覚。
「お休み……」
柔らかな甘い声と共に、おでこに感じる温かく柔らかな感触に、俺は幸せに微笑んで落ちていく意識に身を任せた。
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