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無自覚美少年の男子校ライフ♪
危機感持てよ! by浩太
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蓮先輩を見送って、浩太と2人で校門を出た。
「じゃあね」と、別れようとしたら「送る」と言われた。
「え? さすがにもういいよ。あれから僕、木村先輩の顔すら見てないよ」
「油断すんじゃねーよ。なんかあの人、相当ヤバそうじゃん。…会長にも頼まれてるしさ」
浩太は戻るつもりはないと言わんばかりに、先頭を切って歩き出した。
…ホントに良いやつだよな。浩太って。
僕はちょっと小走りになって浩太の横に並んだ。隣に来た僕をちらりと見て、浩太が口元を緩める。
その雰囲気に、僕は先ほどから気になっている事を思い切って尋ねてみた。
「…あのさ、浩太。もしかして今日蓮先輩と待ち合わせしてたの?」
「会長と? 俺が?」
「うん…」
「まさか、何でおれが会長と会う約束なんかするんだよ」
…? あれ、じゃあ僕の思い違い?
「だって、さっき待ったとか探しまわったとか言ってたじゃないか…。それに、2人ともなんだか息が合ってるし…」
「はあ!?」
僕の言葉に本気で驚いたように、浩太が目を見開いた。そしてガシガシと頭を掻く。
「…んなわけねーじゃん。まあ、息が合っているとしたら、考えてることが一緒だからだろ?」
「考えてること…?」
歩を緩める僕を無視したように、浩太はさっさと前を行く。僕は慌てて小走りになり、浩太の横に並んだ。
「…心配なんだよ伸之助が。俺が探し回ったのはお前だ。一人になって万が一、木村先輩に捕まってたらと思ったら、居ても立ってもいられなかったんだよ」
「浩太…」
なんて良いやつなんだ! 友達思いで優しくて…!(顔はこんなに怖いのに!)
感動してうるうると浩太を見上げると、いきなり彼の大きな掌が、僕の顔をガシッと鷲掴みにする。
「ちょ、な、なに!?」
ま、前が見えない…! てか、痛いっ!!
「だから! そういうトコ。危機感無さすぎるんだよお前!」
「き、危機感ってなんだよ! なんで浩太相手に危機感持たなきゃいけないわけ?」
「…っ」
僕の顔を掴んでいたその手を離して、浩太は後ろを向いた。
「浩太…?」
「だからっ、俺相手がどうとかじゃなくて! 無防備な顔をみんなに晒してんじゃないって言ってんだ!」
無防備な顔…? ええっと、それはどういう…。
「分かったか!」
顔を赤くして怒る浩太の勢いに負けて、僕は慌てて肯いた。
…だけど、無防備って何?
浩太の怒る理由に今一納得のいかない僕だった。
「じゃあね」と、別れようとしたら「送る」と言われた。
「え? さすがにもういいよ。あれから僕、木村先輩の顔すら見てないよ」
「油断すんじゃねーよ。なんかあの人、相当ヤバそうじゃん。…会長にも頼まれてるしさ」
浩太は戻るつもりはないと言わんばかりに、先頭を切って歩き出した。
…ホントに良いやつだよな。浩太って。
僕はちょっと小走りになって浩太の横に並んだ。隣に来た僕をちらりと見て、浩太が口元を緩める。
その雰囲気に、僕は先ほどから気になっている事を思い切って尋ねてみた。
「…あのさ、浩太。もしかして今日蓮先輩と待ち合わせしてたの?」
「会長と? 俺が?」
「うん…」
「まさか、何でおれが会長と会う約束なんかするんだよ」
…? あれ、じゃあ僕の思い違い?
「だって、さっき待ったとか探しまわったとか言ってたじゃないか…。それに、2人ともなんだか息が合ってるし…」
「はあ!?」
僕の言葉に本気で驚いたように、浩太が目を見開いた。そしてガシガシと頭を掻く。
「…んなわけねーじゃん。まあ、息が合っているとしたら、考えてることが一緒だからだろ?」
「考えてること…?」
歩を緩める僕を無視したように、浩太はさっさと前を行く。僕は慌てて小走りになり、浩太の横に並んだ。
「…心配なんだよ伸之助が。俺が探し回ったのはお前だ。一人になって万が一、木村先輩に捕まってたらと思ったら、居ても立ってもいられなかったんだよ」
「浩太…」
なんて良いやつなんだ! 友達思いで優しくて…!(顔はこんなに怖いのに!)
感動してうるうると浩太を見上げると、いきなり彼の大きな掌が、僕の顔をガシッと鷲掴みにする。
「ちょ、な、なに!?」
ま、前が見えない…! てか、痛いっ!!
「だから! そういうトコ。危機感無さすぎるんだよお前!」
「き、危機感ってなんだよ! なんで浩太相手に危機感持たなきゃいけないわけ?」
「…っ」
僕の顔を掴んでいたその手を離して、浩太は後ろを向いた。
「浩太…?」
「だからっ、俺相手がどうとかじゃなくて! 無防備な顔をみんなに晒してんじゃないって言ってんだ!」
無防備な顔…? ええっと、それはどういう…。
「分かったか!」
顔を赤くして怒る浩太の勢いに負けて、僕は慌てて肯いた。
…だけど、無防備って何?
浩太の怒る理由に今一納得のいかない僕だった。
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