68 / 128
第67話
しおりを挟む
「それに色々迷惑をかけたうえに、ひどい仕打ちをしてしまった。詫びという訳ではないが・・・・我々は君の回復アイテムを何度も利用させてもらった。むしろ奪っていたといっても過言ではない。今まで得た魔石等、君が持ち運んだ物は全て今回の詫び代、そしてアイテム代としてそのまま受け取ってくれ。」
その後ボプさんは受付で4名が所持していた魔石やらドロップアイテムを買い取ってもらい、臨時パーティーの解散手続きを行った。
そして4名で帰って行った。
・・・・あれ?俺何しに来ていたんだっけ。
・・・・
・・・
・・
・
ボプさん達が去ってから数分後、誰かが我に返った。
「精神攻撃じゃない!何よこれ!」
そう言えば精神に対し、ある程度護ってくれるような魔道具を身につけていたんだよな。
だけど・・・・あれ?なんでボプさん普通に帰ったんだ?
確か犯罪者として手配がかかっていたはず。
なのに何故誰も対応できなかったんだ・・・・俺もだが。
「これはどうした事だ!あいつが来たら問答無用で取り押さえるはずが、俺も動けなかった・・・・あいつの語りを何の疑いもなく聞き入ってしまった!魔道具を装着していたというのに・・・・」
ギルドマスターは後手に回った事を詫びつつ、急ぎボプ達を追うべく討伐隊を向かわせたが、既に行方が分からなくなっていた。
・・・・何だったんだ、一体。
それに実際失ったアイテムや武具は、ダンジョンで得た魔石やドロップアイテムを換金すれば、損失どころか相当な利益が出る、むしろ儲けた?
だが俺は忘れない。
確かに100層のボス部屋へ放り投げられたんだ。
幸い?な事にエレンは何とか間に合って、結果俺とエレンは100層を2人で攻略、何とか生き残る事が出来た・・・・
俺は気が抜けたみたいにその場へ座り込んだ。
帰ろう。
後の事はステファニーさんに託し、俺はエレンと共に屋敷へ戻った。
あれ?エレンも屋敷で暮らすのか?
戻って直ぐに、そう言えば随分修道院へ行っていなかったな!と思い出し、1人で向かう事にした。
道中色々な人に声を掛けられ、細かな頼まれ事を【精霊が】解決してくれ、少し時間はかかったが無事修道院に到着した。
「あらヘリット様、お久しぶりですわ!」
いつもの女性だ・・・・少し年上なのだが、そんな感じを微塵も見せない、まあ年齢不詳な見た目なんだな。
「まあその、ずっとダンジョンに籠っていたので、寄付できずにごめんなさい。」
「何を仰るのですか!聞けば修道院からヘリット様の屋敷へ派遣した3名を解呪なさったとか。もうそれだけで充分過ぎるのですよ?寧ろこちらがお支払いをしなくては。」
俺は思った。
オリビアさんが喋っていた事もそうだが、何故こうも呪われた人がいるのか、何故3名とも呪われているのか。
聞いたら答えてくれるかな?
その後ボプさんは受付で4名が所持していた魔石やらドロップアイテムを買い取ってもらい、臨時パーティーの解散手続きを行った。
そして4名で帰って行った。
・・・・あれ?俺何しに来ていたんだっけ。
・・・・
・・・
・・
・
ボプさん達が去ってから数分後、誰かが我に返った。
「精神攻撃じゃない!何よこれ!」
そう言えば精神に対し、ある程度護ってくれるような魔道具を身につけていたんだよな。
だけど・・・・あれ?なんでボプさん普通に帰ったんだ?
確か犯罪者として手配がかかっていたはず。
なのに何故誰も対応できなかったんだ・・・・俺もだが。
「これはどうした事だ!あいつが来たら問答無用で取り押さえるはずが、俺も動けなかった・・・・あいつの語りを何の疑いもなく聞き入ってしまった!魔道具を装着していたというのに・・・・」
ギルドマスターは後手に回った事を詫びつつ、急ぎボプ達を追うべく討伐隊を向かわせたが、既に行方が分からなくなっていた。
・・・・何だったんだ、一体。
それに実際失ったアイテムや武具は、ダンジョンで得た魔石やドロップアイテムを換金すれば、損失どころか相当な利益が出る、むしろ儲けた?
だが俺は忘れない。
確かに100層のボス部屋へ放り投げられたんだ。
幸い?な事にエレンは何とか間に合って、結果俺とエレンは100層を2人で攻略、何とか生き残る事が出来た・・・・
俺は気が抜けたみたいにその場へ座り込んだ。
帰ろう。
後の事はステファニーさんに託し、俺はエレンと共に屋敷へ戻った。
あれ?エレンも屋敷で暮らすのか?
戻って直ぐに、そう言えば随分修道院へ行っていなかったな!と思い出し、1人で向かう事にした。
道中色々な人に声を掛けられ、細かな頼まれ事を【精霊が】解決してくれ、少し時間はかかったが無事修道院に到着した。
「あらヘリット様、お久しぶりですわ!」
いつもの女性だ・・・・少し年上なのだが、そんな感じを微塵も見せない、まあ年齢不詳な見た目なんだな。
「まあその、ずっとダンジョンに籠っていたので、寄付できずにごめんなさい。」
「何を仰るのですか!聞けば修道院からヘリット様の屋敷へ派遣した3名を解呪なさったとか。もうそれだけで充分過ぎるのですよ?寧ろこちらがお支払いをしなくては。」
俺は思った。
オリビアさんが喋っていた事もそうだが、何故こうも呪われた人がいるのか、何故3名とも呪われているのか。
聞いたら答えてくれるかな?
246
あなたにおすすめの小説
【完結】魔術師なのはヒミツで薬師になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
ティモシーは、魔術師の少年だった。人には知られてはいけないヒミツを隠し、薬師(くすし)の国と名高いエクランド国で薬師になる試験を受けるも、それは年に一度の王宮専属薬師になる試験だった。本当は普通の試験でよかったのだが、見事に合格を果たす。見た目が美少女のティモシーは、トラブルに合うもまだ平穏な方だった。魔術師の組織の影がちらつき、彼は次第に大きな運命に飲み込まれていく……。
【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。
どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!
スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!
天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる