精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる！が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

第68話

　色々シスターと話をしたが、修道院で暮らす女性の個人情報にかかわる事柄だと言って、教えてくれなかった。

　オリビア達の事も聞いてみたが、いくら俺の屋敷で働いてくれるといっても、
　あくまで修道院に籍があるからと、こちらも教えてくれなかったが、色々あったが今後も屋敷へ派遣したままにしてくれるらしい。

　俺はどうせ後から金が手に入るからと、シスターの制止を振り切り、持ち金全部寄付して帰った。

　色々あったが、今日から屋敷で暮らす。
　今まで宿で寝泊まりしていたから、かなり緊張する。
　尤もその理由の大部分は、慣れない共同生活だ。

　俺が屋敷の主と言う事なので、気を遣わなくてもいいらしいが、相手は女性ばかりだ、緊張もするし気を遣う。
　しかし修道院で過ごしていた3人に、そう言った気配りは・・・・駄目だった。
　まるで遠慮がない。
　俺が屋敷で最初の入浴時にそうだったように、多分羞恥心がないのだろう。
　いや、俺が子供の様な背格好なのが原因で、男として見られていないのだろう・・・・事実俺が知る大人のあれと俺では大きな違いがあったからきっとそうなのだろう。

　・・・・
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　あれから1ヶ月程経った。

　俺は未だ全身が痛くて、あまり活動していない・・・・むしろ精霊達が過保護に接してくれ、やっぱり地面に寝っ転がっていさえすれば後は色々してくれる・・・・この事だけだと俺って自堕落冒険者だが、実際地脈に繋がる必要があるにもかかわらず、繋がるには寝っ転がるのが一番効率がいいという・・・・まあ今更だが。

　一応毎日草原に来ている。
　雨の日だと地面に突っ伏すのは大変宜しくないので行かないが、こういう時はダンジョンへ向かう事にしている。
　エレンと共に100層からのスタート。
　まあ転移陣で100層へ向かっても、結局101層からのスタートになるんだが。
　レベルアップした俺は、待望の魔力アップ達成となって、1度の戦闘程度だと魔力枯渇に陥る事なく、精霊達に頑張ってもらったり、自身の魔力で仕留めたりできている。

　気が付けば俺のレベルは20を超えており、エレンは60を突破したそうだ。

「流石はヘイマンス殿だ。特に魔力の増え方が凄まじい。」

　そうなんだ。俺の魔力は元々1だったのが、ダンジョンから帰還後呪いから解放された俺はレベルアップし・・・・ダンジョン100層のボス部屋でもレベル10に達していたのだが・・・・今の魔力は１00を超えている。

　通常総魔力量は50あればいい方だと言われており、そう思うと俺の総魔力量ってかなりのもんだ。