70 / 128
第69話
しおりを挟む
最近草原で寝っ転がっていると、
「弟子にしてくれ!」
「兄貴と呼んでいい?」
「俺にも精霊を使役する方法を教えて!」
とまあ、押しかけて来る少年を見かけるようになった。
俺に何のメリットもないし、正直に言えばうざい。
「結婚してもいいわよ?」
「仕方が無いから世話してあげる。」
・・・・女性からのアプローチも多いが、何故かこんなのばかり。
結婚?俺にも選ぶ権利がある。
世話?既に屋敷を持っており、3人のメイドさんでいいのか?と、執事さんがいるから間に合ってます!と言いたい。
まあ時折ステファニーさんみたいに、
「痛くしないからこっちにおいで?可愛がってあげるわよ。」
危ないお姉さまには近づかないに限る・・・・痛くしないって何をする気なんだ?
ダンジョンに向かう時以外、エレンは俺と行動を共にしない。
何かする事があるようだが、ダンジョンの時、つまり雨天時は俺とダンジョンに向かうので一緒にいる。
こんな感じでさらに数週間が過ぎた頃、変な人物がやってきた。
豚の着ぐるみを着て、冒険者ギルドでどんな依頼があるのか確認しに来たのが最初らしい。
いつ街に入ってきたのか誰も気が付かなかったようだ。
あんな目立つ着ぐるみ着ていたら、すぐわかりそうなものだが・・・・認識を阻害させたり隠ぺいをしているのか?
噂の着ぐるみを草原で見かけた時は、びっくりした。
何せショッキングピンクと言われる物凄く濃いピンク色。
顔も着ぐるみだ!
そして・・・・何故か尻尾が常に動いているという、訳が分からないスタイル?だ。
まあ俺には関係ないと思い、いつものように地面に寝そべっていたのだが、どういう訳か精霊の護りがあるにもかかわらず、気が付けば目の前でそれは寝っ転がっていた。
「ああ、邪魔するつもりは無かったのだが、どうしても貴方が行っている行動が気になってね。」
「はあ・・・・俺の事を知っているなら何をしているのかも確認済みなんじゃ?」
「ああ、すまないね、まだ自己紹介すらしていなかった。俺はピンク・ポーク。で、あっちで消えかかっているのが精霊リリスだ・・・・何分こちらの魔力に馴染めなくてね。どうやって魔力を得るか悩んでいたのだよ。すると君を見かけてね。。どうした事か君は恐ろしいほど良質な魔力を地面?から得ているよに見えたので、俺にも同じようにできるのか?と思って君の行動をもっと近くで見てみたくなったのだよ。」
この人も精霊と共に行動しているようだ。
「具体的にどうやっているのか説明できないが、俺はこうする事で地脈と繋がる事が出来るんだ。」
どんな反応があるのかと思ったが、
「あー成程、地脈か!気が付かなかったよ。そうやって繋がるんだね。俺にもできるのだろうか・・・・それにしてもよくこんな事を考え付いたね!素晴らしい!」
何かブタの着ぐるみが寝っ転がって・・・・腹がつっかえて難しそうだ。
「これはなかなか難しいね・・・・仕方がない、尻尾を使おう。」
・・・・尻尾が動いた!地面に刺さる?どうなってんのこの人。
「・・・・ほう、これが地脈か。おお?魔力がいい感じに入ってくるね。しかも俺経由でリリスに魔力が行くので・・・・お?饕餮も復帰できる?」
俺、精霊達と会話ができるのだが、ピンク・ポーク?さんの精霊、見えない。
どうしてだろう・・・・だが、何となく気配があるのは分かるし、あ、なんか変な気配が増えた!
彼は何者なんだろう?
「主役になりそびれたしがない着ぐるみ野郎だよ。」
なんじゃそれ。
「弟子にしてくれ!」
「兄貴と呼んでいい?」
「俺にも精霊を使役する方法を教えて!」
とまあ、押しかけて来る少年を見かけるようになった。
俺に何のメリットもないし、正直に言えばうざい。
「結婚してもいいわよ?」
「仕方が無いから世話してあげる。」
・・・・女性からのアプローチも多いが、何故かこんなのばかり。
結婚?俺にも選ぶ権利がある。
世話?既に屋敷を持っており、3人のメイドさんでいいのか?と、執事さんがいるから間に合ってます!と言いたい。
まあ時折ステファニーさんみたいに、
「痛くしないからこっちにおいで?可愛がってあげるわよ。」
危ないお姉さまには近づかないに限る・・・・痛くしないって何をする気なんだ?
ダンジョンに向かう時以外、エレンは俺と行動を共にしない。
何かする事があるようだが、ダンジョンの時、つまり雨天時は俺とダンジョンに向かうので一緒にいる。
こんな感じでさらに数週間が過ぎた頃、変な人物がやってきた。
豚の着ぐるみを着て、冒険者ギルドでどんな依頼があるのか確認しに来たのが最初らしい。
いつ街に入ってきたのか誰も気が付かなかったようだ。
あんな目立つ着ぐるみ着ていたら、すぐわかりそうなものだが・・・・認識を阻害させたり隠ぺいをしているのか?
噂の着ぐるみを草原で見かけた時は、びっくりした。
何せショッキングピンクと言われる物凄く濃いピンク色。
顔も着ぐるみだ!
そして・・・・何故か尻尾が常に動いているという、訳が分からないスタイル?だ。
まあ俺には関係ないと思い、いつものように地面に寝そべっていたのだが、どういう訳か精霊の護りがあるにもかかわらず、気が付けば目の前でそれは寝っ転がっていた。
「ああ、邪魔するつもりは無かったのだが、どうしても貴方が行っている行動が気になってね。」
「はあ・・・・俺の事を知っているなら何をしているのかも確認済みなんじゃ?」
「ああ、すまないね、まだ自己紹介すらしていなかった。俺はピンク・ポーク。で、あっちで消えかかっているのが精霊リリスだ・・・・何分こちらの魔力に馴染めなくてね。どうやって魔力を得るか悩んでいたのだよ。すると君を見かけてね。。どうした事か君は恐ろしいほど良質な魔力を地面?から得ているよに見えたので、俺にも同じようにできるのか?と思って君の行動をもっと近くで見てみたくなったのだよ。」
この人も精霊と共に行動しているようだ。
「具体的にどうやっているのか説明できないが、俺はこうする事で地脈と繋がる事が出来るんだ。」
どんな反応があるのかと思ったが、
「あー成程、地脈か!気が付かなかったよ。そうやって繋がるんだね。俺にもできるのだろうか・・・・それにしてもよくこんな事を考え付いたね!素晴らしい!」
何かブタの着ぐるみが寝っ転がって・・・・腹がつっかえて難しそうだ。
「これはなかなか難しいね・・・・仕方がない、尻尾を使おう。」
・・・・尻尾が動いた!地面に刺さる?どうなってんのこの人。
「・・・・ほう、これが地脈か。おお?魔力がいい感じに入ってくるね。しかも俺経由でリリスに魔力が行くので・・・・お?饕餮も復帰できる?」
俺、精霊達と会話ができるのだが、ピンク・ポーク?さんの精霊、見えない。
どうしてだろう・・・・だが、何となく気配があるのは分かるし、あ、なんか変な気配が増えた!
彼は何者なんだろう?
「主役になりそびれたしがない着ぐるみ野郎だよ。」
なんじゃそれ。
254
あなたにおすすめの小説
【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。
どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!
スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!
天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる