精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

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第106話

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●  作者からのお知らせ  ●

指の怪我の治りが思わしくなく、そのせいでタイピングが難しく、もう暫く更新が遅れる事になりそうです。
ご了承願います。

●  ここより本篇  ●

 95層へ到達した。

 91層以降は1日2層しか攻略できなかった。
 時間に余裕はあったが、3層突破するには相当無理があるので、大事を取って1日に攻略するのは2層までとした。

「不甲斐なく申し訳ありません。私が足を引っ張るなど本末転倒ですが、今更引き返す訳にも参りません。処罰は100層を攻略後に受けますので、それまでは不本意でしょうが、もう暫く現状維持でお願い致します。」

 ・・・・何度も言うが、オリビアさんは今まで冒険者として活動していなかった。
 なのでいきなりここまでこれたのは、むしろ凄いのだ!
 それなのにこんな事を言わせてしまうなんて。
「オリビアさんはむしろ良くやってくれているさ。俺一人ではここまで来る事も難しいし、実際情報なしでこんなにも早いペースで此処まで到達できたのは、むしろオリビアさんがいたからこそさ。」
「そう言っていただけるとはこのオリビア・・・・感銘を受けました。一生ヘイマンス様についてまいりますわ。」

 オリビアさんらしからぬ物言い、つまり彼女は興奮しているんだ。
 顔もほんのり赤くなているし、いやマジで感銘を受ける程の事ではないと思うんだが。
 それにしても顔を赤らめて興奮しているオリビアさん、妙な色気があるんだよな。
 おっと、彼女は修道院から派遣された女性だ。
 所謂神の所有物と言われているから、間違っても手を出す訳にはいかないし、そもそも彼女にその気はないだろう。
 思わず勘違いしてしまいそうになる。
 多分美女フィルターがかかってしまっているんだ、気を付けねば。
 エレンと言い、オリビアさんと言い、俺は美女の行動、表情、そして言動に勘違いしてしまう。
 尤もエレンは世間知らず?な所があるし貴族のご令嬢だから俺達庶民とは感覚が違うしな。
 オリビアさんも修道院で暮らしているから、やはり庶民とは違う感覚だ。
 やばいやばい!

 こうしてオリビアが、頑張って男性に初めてアピールをしているのに気が付いていないヘイマンス・・・・彼女に報われる日は来るのだろうか?

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 翌日からは1日1層の攻略となった。
 やはり魔物が強くなっているのと、数が多くなっているせいもあり、フィールドの広さも相まって相当時間がかかってしまう。

 尤も無理をすれば2層をいけない事もないが、今更危険を冒してまで急ぐ必要はないだろうから、安全に進む事にした。

 尤もなかなか進めないのは、俺のせいなんだがな。
 何せ精霊さん方が十全に活動してもらうには、俺は地脈に繋がらないといけなくなってしまうからだ。
 当然地面に寝そべるから、戦闘中は先に進めない。
 しかも魔物を仕留めて移動を開始しても、すぐにまた魔物と戦闘になってしまうので、遅々として進まない。
 もどかしいがこればかりは仕方がない。
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