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第105話
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オリビアさんに指摘され、俺って実は高スペックだった?自分が稀有な存在だったと気付かされた。
だがここで調子に乗ってはいけない。
何故ならば、オリビアさんが俺を煽てている可能性があるからだ。
尤もそんな事をオリビアさんがするとは思えないんだが。
「私が主と仰ぐヘイマンス様にはもっと自信をもって頂きたいのです。自身の能力を過小評価せず、自分の価値を正しく評価できるようになって頂かなくてはいけません。」
何故だか俺はオリビアさんの主となっているようだ。
あれ?屋敷を管理するのに修道院から派遣されている女性と、屋敷の主、という間柄のはずなのに・・・・どうしてこうなった?
それにオリビアさんから寄せられる全幅の信頼というのが、こそばゆくもありプレッシャーとも感じてしまう。
ただ、まだ出会ってそんなに経っていないんだよなあ。
この後しっかり休んで出発した。
・・・・
・・・
・・
・
80層を突破した。
いくらオリビアさんが新たな武具を得たといっても、70層以降を攻略するのはなかなか時間がかかる。
まず移動距離の問題だ。
低層は広くないのであっという間に突破可能だ。
だが50層を超えたあたりから目に見えて移動距離が増える。
魔物は時間を掛けずに仕留められたとしても、移動距離だけはいかんともしがたく、今現在80層だが、79層だけで数時間かかってしまった。
魔物に遭遇後、現在地が分からなくなり、今いる場所を特定するのに時間がかかったからだ。
方向感覚が無くなるって怖いな、そう思った。
何せ魔物が四方から押し寄せてきたので、2人と精霊さん方で対応したのだが、あまりもの多さに何度も移動を強いられ、結果的に魔物によって見知らぬ場所へ誘導されてしまうという、何とも情けない事なのだが、このせいですっかり方向が分からなくなり、下手な移動をしてしまった事もあり、元居た場所を見つけるのに時間がかかったんだ。
完璧に見えるオリビアさんでさえ防ぐ事が出来なかったんだ・・・・と言い訳をしてみる。
「申し訳ありません、先だってのダメージといい、不甲斐ない自分をどうにかしたいです。」
不甲斐ないのは俺の方なんだよなあ。
おっとそうだ、気が付いた事があるんだが、少し怪しい部分があったりする。
実はオリビアさん、方向音痴ではなかろうか。
「まあその、人間誰しも得手不得手があるし、気にしなくてもいいさ。」
「そうは参りません。ヘイマンス様を私のミスで窮地に追い込んでしまいました。あってはならない事です。」
オリビアさんは一体何を目指しているのだろう。
『誰しも疲れがたまれば正常な判断をし続けるのは難しくなりますし、今日はこの辺りで休んではいかがでしょう?』
水の精霊ウィンディーネさんが助け舟を出してくれた。
「お心遣い感謝いたします。」
この後数日かけて90層へ到達した。
だがここで調子に乗ってはいけない。
何故ならば、オリビアさんが俺を煽てている可能性があるからだ。
尤もそんな事をオリビアさんがするとは思えないんだが。
「私が主と仰ぐヘイマンス様にはもっと自信をもって頂きたいのです。自身の能力を過小評価せず、自分の価値を正しく評価できるようになって頂かなくてはいけません。」
何故だか俺はオリビアさんの主となっているようだ。
あれ?屋敷を管理するのに修道院から派遣されている女性と、屋敷の主、という間柄のはずなのに・・・・どうしてこうなった?
それにオリビアさんから寄せられる全幅の信頼というのが、こそばゆくもありプレッシャーとも感じてしまう。
ただ、まだ出会ってそんなに経っていないんだよなあ。
この後しっかり休んで出発した。
・・・・
・・・
・・
・
80層を突破した。
いくらオリビアさんが新たな武具を得たといっても、70層以降を攻略するのはなかなか時間がかかる。
まず移動距離の問題だ。
低層は広くないのであっという間に突破可能だ。
だが50層を超えたあたりから目に見えて移動距離が増える。
魔物は時間を掛けずに仕留められたとしても、移動距離だけはいかんともしがたく、今現在80層だが、79層だけで数時間かかってしまった。
魔物に遭遇後、現在地が分からなくなり、今いる場所を特定するのに時間がかかったからだ。
方向感覚が無くなるって怖いな、そう思った。
何せ魔物が四方から押し寄せてきたので、2人と精霊さん方で対応したのだが、あまりもの多さに何度も移動を強いられ、結果的に魔物によって見知らぬ場所へ誘導されてしまうという、何とも情けない事なのだが、このせいですっかり方向が分からなくなり、下手な移動をしてしまった事もあり、元居た場所を見つけるのに時間がかかったんだ。
完璧に見えるオリビアさんでさえ防ぐ事が出来なかったんだ・・・・と言い訳をしてみる。
「申し訳ありません、先だってのダメージといい、不甲斐ない自分をどうにかしたいです。」
不甲斐ないのは俺の方なんだよなあ。
おっとそうだ、気が付いた事があるんだが、少し怪しい部分があったりする。
実はオリビアさん、方向音痴ではなかろうか。
「まあその、人間誰しも得手不得手があるし、気にしなくてもいいさ。」
「そうは参りません。ヘイマンス様を私のミスで窮地に追い込んでしまいました。あってはならない事です。」
オリビアさんは一体何を目指しているのだろう。
『誰しも疲れがたまれば正常な判断をし続けるのは難しくなりますし、今日はこの辺りで休んではいかがでしょう?』
水の精霊ウィンディーネさんが助け舟を出してくれた。
「お心遣い感謝いたします。」
この後数日かけて90層へ到達した。
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