精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

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第108話

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 本来であれば直ぐにでもエレンを追いかけなくてはいけないが、この時はどうしてかこのまま留まるべきという、よくわからない直感が働いた。
 ここは直感に従った方がいい・・・・今までこんな事は一度もなかったし、オリビアさんと接吻してから何か変わった気がするので、一度試してみようと思ったのもある。
 で、何を試すかと言えば、ずばり【地脈】だ。
 土の精霊であるじいちゃんは地脈を通る事が出来る。
 他の精霊にはできない・・・・出来るかもしれないが、俺の周囲ではじいちゃんしかできない・・・・何か理由がある、若しくは方法及び能力が絡んでいると思うが、能力こそが今回理解した【地脈】ではないかと思うんだ。

 それに俺は何となくだが、どうすればいいか理解した。
 こうなると後は実践あるのみ!
「オリビアさん、今から地脈を試そうと思うんだ。なので・・・・」
 俺は最後まで言えなかった。
 何故なら、オリビアさんがしがみ付いてきたからだ。
「このままお試し下さい。私がこうしてヘイマンス様にしがみ付く事で、相乗効果が得られます。」
 相乗効果とは?
 まあいい、このままするか。
 それに何だかオリビアさんにしがみ付かれるって状況が、俺の何かを刺激している。
 何かは分からないが、何だか下半身に違和感を覚えるが、しがみ付かれているので分からない。

「じゃ、じゃあ試してみるよ?」
 オリビアさんの力がますます増し、もう密着度が凄いというか。
 俺は【地脈】を発動した。
 何故かどうすれば発動するか分かってしまったんだ。
 今まで全く知らなかった事が急に理解でき、あまつさえ実行できる不思議。

 そして気が付けば、俺とオリビアさんは地面の中に居た。

 暫くして、何か隧道とでも言うべきか、何かトンネルみたいな場所に出た。
 これが地脈か。
 それにしても不思議な空間だ。
 俺はオリビアさんにしがみ付かれたまま移動を試みた。
 尤も歩くのではなく、念じる事で移動する。
 何故かそうできると理解した。
 で、実際できた。

 で、あらゆる物理を無視し、100層まであっという間に到達できた。

「流石です。覚醒し、直ぐに能力を使用できるのは才能ある証拠。そのような殿方にお仕えできる、オリビアは幸せを感じます。」
 今もそうだが、オリビアさんが理解できない。
 オリビアさんが思っている価値が分からないのだ。

 俺の思う事柄と相違あると思うが、何を基準として行動しているのか。
 何かが大きく違うと思うが、何だろう?
「ヘイマンス様は私との考え方に大きな違いを感じておられますね。これは致しかたありません。私の行動は神によって相当縛られておりますから。」

 そう言えば神の所有物って言っていたね。
 神って何だろう。
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