精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

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第112話

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 さて、ボスを仕留め戦闘は終わったんだが、問題の2人はどうしている?
 俺は起き上がり周囲を確認すると、おや?2人の問題児がいないぞ?
 そう思ったが、どうやら2人はそれぞれ別の場所で倒れていた。何だ、魔物にやられたのか。
 残念だったねえ、と思ったが、ピクピクしているのが見えた。
 意外としぶといな。
 俺は近くの方へ向かい、様子を見ると気を失っているようなので、急いで装備を土の精じいちゃんに引っぺがしてもらい、もっと性能のある武具に変えておいた。

 もう1人の方も同様にし、これでめでたく任務完了!
 呪いのアイテムを確保したし、めでたしめでたしだ。
「ヘイマンス殿、何から何まで全て頼ってしまった。感謝以外の何物でもないが、報酬は後々支払うとして、いったんダンジョンの外へ出ようと思うのだが、いかがだろうか。」
 いかがって言われても、エレンから報酬は貰う訳にはいかないし・・・・何故って一緒のパーティーだから。
「俺とエレンは同じパーティーだ。だから報酬云々は無しだ。それとダンジョンから出るのは賛成だ。ではこの2人をさっさと運んでしまおう。」

 俺はエレンが何かを言おうとしているのを手で制し、オリビアさんにも協力してもらい、何とか3人をボス部屋から運び出した。

 因みに俺とエレンがやり取りしている間に、オリビアさんは色々なアイテムを回収してくれていた。
 さっきまで俺にへばりついていたはずなのに、いつの間に!

 で、気を失っている野郎2人を何とかダンジョンの外まで連れだした。

 これで君達2人は晴れて子爵様だよ!何せ2人は嫡男ではないので、長男に何か不測の事態が無い限り、親の爵位を引き継げないんだよな。
 だから無理にもダンジョン100層を目指したのだろうが、チート装備が無ければ絶対に到達できなかったんだろうな。
 ま、今後結婚して子供が産まれても、残念ながら子爵位は譲る事が出来ないが、何らかの手柄を立てればあるいは・・・・俺はその辺全く知識が無いから嘘は言えんが、何かしら方法があると思いたい。
 それを言えば俺もそうだ。
 今の所まだ子供の姿だし、俺の子供を産んでくれる女性は今の所・・・・あ、エレンがなんか狙っていた気もする・・・・いないというか無理だよな、知らんけど。

 そうそう、後で野郎2人をきちんと調べて、闇の勢力に関する影響がないか・・・・無いと思いたい・・・・きっちり確認しておかないと安心できない。
 念の為回収した装備一式・・・・いやいや二式だったな・・・・には直接触れずに、つまりじいちゃんに頼んでカバンの中に回収できた。
 これで持ち運びも問題ないだろう。

 闇の勢力が罠をしかけた装備に触れても、精霊には影響がないらしい。

 俺とオリビアさんは久しぶりに地上へ出た。
 多分エレンもそうだと思うが、再会して時間が経っていないからよくわからない。
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