精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

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第113話

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 俺達全員、つまり5人が地上へ戻って直ぐに、エレンの弟と従弟が意識を取り戻した。

「あ、あれ?ここは何処?」
「うん?どうしてこんな所にいるのだろう。」

 気を失っていて、意識を取り戻したら見知らぬ場所に居たんだ、混乱するのも仕方がない。

 2人の様子を見ているが、暫く呆然としてたようだが、周囲を見渡すという状況確認をやっとしている。

 どうやらエレンを見つけたようで・・・・そりゃあ一緒に地上へ戻たんだ、近くに居て当たり前なんだが・・・・起き上がってエレンの直ぐ近くに向かう。
 俺も一応何かあった場合に備え、警戒は続ける。

 だがそれも杞憂に終わりそうだ。
 先程までとは違い、エレンに対し突っかかるような様子が無いように見えたからだ。
 やはり闇の勢力が残していったアイテムを持っていないという事実が、アイテムの呪い?の影響力がいかに大きいか、改めて気づかされる。
「姉さん、何故私達は外に居るのでしょうか?」
「そうですよ!先程までダンジョンに居たはずなのですが、気が付けば外に。エレン姉さん何か知りませんか?」

 ・・・・性格まで変わってしまうほどの影響力がある、という事なのだろうか。
 まだ俺は闇の勢力って理解しきれていない。
 ピンク・ポーク氏に言われるまでその存在自体知らなかったぐらいだからな。

「2人共、先程まで装着していた武具が呪われていたのだ。それを取り換えたので呪いの影響下から脱却できた。そのせいで前後の記憶が曖昧なのだろう。」

 エレンはできうる限り丁寧に説明をしようとしているようだが、もっと掘り下げて説明しなくていいのだろうか。

「そう言われると、我々の武具は私の知る物とは違うようです。姉さん、この武具は?」
「お前達が持ち出した武具は闇の勢力という、私もあまり知らないのだが悪しき組織によって呪いが仕掛けられていたようなのだ。それを知ったのも私が実家へ武具を返却した後。急ぎ回収をしようと思ったが時既に遅し。お前達が既に持ち出した後で、急ぎ後を追ったのだが、こうしてようやく回収できたのだ。」
「ええとエレン姉さん、つまり我々は呪いによって何らかの影響があった、という事でしょうか?」
「恐らく。ただ安心してほしい。お前達2人は呪いの武具を得た後、真っ直ぐにダンジョンへ向かった故、処罰されるような事件は犯していないはずだ。」
「まだよくは理解できませんが、姉さんがそう言うのであればそうなのでしょう。」
「流石はエレン姉さんだ、感謝しかありませんが・・・・我々は100層を突破した、でいいのでしょうか?」
「ああ、それは間違いない。一旦街へ戻ろう。詳しい話は父の元でしよう。」

 一応話がまとまったようだ。
 さて、俺とオリビアさんはどうしたらいいのだろう。
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