女神のチョンボで異世界に召喚されてしまった。どうしてくれるんだよ?

よっしぃ

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ダンジョン

第154話 このままでは

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さて・・・・一応、此処に居る・・・・本来はこんな所に来ないパーティが殆どなんだが・・・・助けるつもりではあるけれど。

今のこの低レベルパーティだと、とてもじゃないが地上まで戻れないだろう。
というか、この安全地帯を抜けて、上一つの階層まで無事に辿り着けるかどうかも怪しい。

強き者が弱き者を助けるのは当たり前?
いや、違うでしょ?
強き者が、先ず自分の身を護れる事が大前提。
そして・・・自分以外にも、護る余裕がある者のみが許される行為。
変な正義感で、助けようとして、自らも敗れ去る・・・自己満足かもしれないが、これは完全な間違い。
自身の実力をきちんと把握する事も大事だ。

完全に依存されちゃあ、後々双方によくない。

低レベルパーティが、何か都合が悪くなると、すぐに自分より高レベルのパーティに頼るようになる。
かといって、このままじゃあ・・・・・悩む・・・・

しかし・・・・え?俺余裕じゃんって?
確かに俺は余裕だけど、クランメンバーは、余裕ないよ?
お互いに支えあう事で、何とか魔物を撃退したけど、本来なら格上かもしれない相手。
それを何とか撃退した状態だから・・・・
え?そんなのグダグダ聞きたくない?
ごめんなさい・・・・


ロンダーヴが俺に聞こえないようにクランメンバーに語り掛ける。
【ますたーの精神状態が悪化してる。ボクから言わせれば、みんなマスターに頼り過ぎ、色々させ過ぎ。責任の重圧で潰れかかってるよ?ねえ、特にますたーの婚約者のみんな?もっと精神的な負担を分かち合えないかな?今はボクの精霊の力でマスターの精神を安定させてるけど、限界があるからね?】

美味しい食事で満足していたクランメンバーは、士門を見てハッとなる。
確かに・・・・今までここに来るのに、殆どの判断を士門にさせてなかったか?
普通の探検、冒険なら兎に角、今は人命救助の重い責任が圧し掛かってる。
士門はそれに潰れかかっている。

本来なら、自分も誰かの指示に従いたいのだろう。だが、変にレベルが高いので、知らず知らず頼られ、いや、依存されている。
そして、以前も同じように士門の精神は不安定になってなかったか?

特に召喚組は、そう感じてしまい、また現地組も、土地勘のない士門に任せっきりだったのではないか?

そんな時、せつがまず声を出す。

「そ・・・・そうでした・・・・しもんさんにまたしても、頼り切ってしいました。ここは・・・・最初に出会った私が・・・・」

さわが遮る。

「いえ・・・ここは一番の大人である私が、本来は士門さんと責任の重さを分かち合わなければいけなかったのですわ・・・」

さらにイベッテが遮る。

「それを言うなら、私がこのダンジョンに一番詳しかったんです。だから私がもっと引っ張らなくてはいけなかった・・・・」

更にシビルが遮る・・・

「それを言うなら実年齢は私が一番上です。経験豊富な私が、もっと色々気が付かなければいけなかった・・・・」

最後に?どう突っ込んだらいいか分からないみつえが・・・・

「えっとその・・・・この中で一番身長が高い私が、もっと見渡せればよかったんじゃ?」

微妙に違うぞ、みつえ・・・・

そこに本白水が割り込んできた。

「クランのもう一つのパーティリーダーの僕が、もっと口田さんの負担を減らすべきでした。」


反省会はまだまだ続く・・・・

いや、まだみんな無事に帰還してないから、反省会は終わってから!
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