上 下
157 / 167
戦争に巻き込まれた

第157話 転移陣?というらしい

しおりを挟む
 兵に囲まれているのでわからないが、この様子だと大丈夫そうだ。

「見えないな。」

 俺は無意識にそうつぶやいたみたいだ。
「肩車いたしましょうか?」

 ヨゼフィーネが提案する。
「なあ、普通男が下で女が上じゃねえのか?」
「ではそう致しましょうか?」
「俺があんたを持ち上げる。」
 俺はしゃがんで、ヨゼフィーネの股に頭を突っ込み、乗せる。そして立ち上がる。
「しっかり掴まってろよ。」

 俺はヨゼフィーネの足を掴み、ヨゼフィーネは俺の頭を持つ。
 そして立ち上がると、
「あん♪」
 と色っぽい声が聞こえたが今の俺は容赦がない。
「まじめにやらんと・・・・わかるよな?」
 俺はそう言った。
「だって、股間の刺激が強すぎるのですもの。そのまま一周ぐるっと、そう回転して下さるかしら?」
 俺はゆっくり回った。
 1回転したので、降ろすが、何だか首の後ろが生暖かいのだが・・・・こいつやらかしやがったな!
「そのごめんなさい、感じすぎて潮吹いてしまいました♪」

「おい!人の首で何て事を・・・・で、どうだった?これ以上は・・・・」
「特に何も変化は見られませんね。この円から兵を全員出させ、警戒しつつ全ての兵を順次連れてこさせましょう。境目はわかりますか?」
「ああ、それはわかる。白線あるのか?」
「はい。アレイトが用意していますわ。」
 そう言うと、アレイトがまた道具をもってやって来た。
「じゃこれで線を引くから、兵を移動させてくれ。」

 俺はそう言って、再び円を・・・・円だよな?辿っていく。
 すると、向こう側?と同じぐらいの大きさ・・・・同じ大きさだよな?の円になった。
「この線より中に入るな!皆離れて周囲を警戒しろ!」

 ヨゼフィーネの命令があり、兵は皆円外に展開。

 そして何度目かの魔法を使用後、全員の移動が終わる。

 その間に、周りを偵察してもらっている。

 全部で50人程、四方八方へ。
 そして、誰かが何かを発見したようだ。

「申し上げます!ここより1キロ以内に多数の生体反応あり!敵か味方かまではわかりません。」
 そして、近い方向から別の報告が。
「魔物の群れを発見!ものすごい数です!」
 この2人の周りから、似たような報告があった。

 他は芳しくない。

「どうする?魔物は間違いないが、敵か味方か分からない生体反応が気になるな。」
 俺はヨゼフィーネと話をする。
 そうは言っても王女4姉妹もいるのだが、こういった事は専門外のようで黙って聞いているようだ。

「隠密スキルもちに探らせよう。」

 俺の傍にいつの間にか数人の兵がいた。
 うわ!全く気が付かなかったぞ。これが隠密か?

 そして、音もなく消えていった。

 あれ、戦闘中に背後に来たら、気が付かないな。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

転生幼女はお詫びチートで異世界ごーいんぐまいうぇい

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:4,061pt お気に入り:23,945

家族もチート!?な貴族に転生しました。

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:113pt お気に入り:4,127

乙女ゲーム関連 短編集

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:1,462pt お気に入り:156

学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:1,217

幼馴染がそんなに良いなら、婚約解消いたしましょうか?

恋愛 / 完結 24h.ポイント:19,459pt お気に入り:3,529

処理中です...