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第247話:王女の夜、そして白百合の決意
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エルドリアの新しい王都は、アキオたちの来訪と、二人の王女の出産という吉報に、復興への新たな希望で満ち溢れていた。アキオ一行は、クリストフ王子の強い勧めで、数日間この地に滞在することになった。
その夜、アキオはセレスティーナの私室へと招かれた。昼間、母親として子供たちに愛情を注ぐ彼女の姿も美しいが、今、ランプの灯りに照らし出されたその姿に、アキオは息をのんだ。
彼女が身にまとっていたのは、エルドリア王家に伝わる、優雅で気品あふれる正装のドレスだった。煌びやかな絹の生地、胸元に輝く王家の紋章の刺繍。それは、彼女がただの母親ではなく、一つの国の未来を背負う、誇り高き王女であることを、改めてアキオに強く認識させた。
「アキオ様…今宵は、エルドリアの王女としてではなく、ただ一人の、貴方を愛する女として、お迎えいたします」
その言葉とは裏腹に、彼女のその神々しいまでの姿は、アキオの心の奥底に眠っていた、ある種の征服欲と、そして高貴なものへの憧憬を激しく掻き立てた。
その夜の二人の盛り上がりは、儀式的で、そしてどこまでも官能的だった。アキオは、一国の王女をその腕に抱いているという背徳的なまでの喜びに打ち震え、セレスティーナもまた、愛する男に全てを支配される悦びに、その身を委ねた。
しかし、情熱の頂点を迎えた後、セレスティーナは、アキオの瞳の奥に、まだ満たされぬ炎が揺らめいているのを見逃さなかった。彼女は、聖母のような笑みを浮かべると、そっとアキオの耳元で囁いた。
「アキオ様…このドレスでは、少し窮屈ですわね」
彼女は立ち上がると、隣の部屋から、もう一着のドレスを持ってきた。それは、かつては美しかったであろうが、戦火の中で所々が焼け焦げ、裾がほつれた、捨てる直前のドレスだった。
「これならば、アキオ様が、そしてわたくしが、どれほど乱暴に愛し合っても、もう誰も悲しむことはありませんわ」
その言葉は、アキオの最後の理性を吹き飛ばした。
彼女がそのドレスに着替えた瞬間、二人の営みは、野生の獣のような、全てを解き放った激しいものへと変貌した。ドレスが破れる音、熱い吐息、そして互いの名を呼び合う声だけが、部屋に響き渡る。それは、国の再興という重責を忘れた、ただの男と女の、純粋な欲望の爆発だった。
その頃、王宮の別の客間では、レオノーラ、凛、そしてクラウディアが、静かにお茶を飲んでいた。
「セレスティーナ様も、アキオ殿の腕の中で、ようやく心からの安らぎを得られたことでしょう」
レオノーラが、主君を想い、安堵のため息をつく。
「ええ。アキオ様は、本当に不思議な方。あの方の隣にいると、凍てついた心さえも、解かされていくようですわ」
凛は、自らの経験を重ねるように、遠い目をして呟いた。
クラウディアは、そんな二人の様子を、興味深そうに見つめていた。
「お二人とも、すっかり村長様に夢中ですのね。まあ、わたくしも、あの方の知性と器の大きさには、日々驚かされてばかりですけれど」
三人の才媛は、それぞれの立場から、アキオという一人の男について語り合う。その会話は、彼女たちの間に、種族や身分を超えた、一人の女性としての、そしてアキオを支える仲間としての、新しい親交を生み出していた。
翌朝、アキオの腕の中で目覚めたセレスティーナの表情は、これまでにないほど晴れやかで、そして満ち足りたものだった。
そして、その次の夜は、レオノーラとアキオの夜となることを、皆が、そして何よりもレオノーラ自身が、静かな期待と共に予感していた。
その夜、アキオはセレスティーナの私室へと招かれた。昼間、母親として子供たちに愛情を注ぐ彼女の姿も美しいが、今、ランプの灯りに照らし出されたその姿に、アキオは息をのんだ。
彼女が身にまとっていたのは、エルドリア王家に伝わる、優雅で気品あふれる正装のドレスだった。煌びやかな絹の生地、胸元に輝く王家の紋章の刺繍。それは、彼女がただの母親ではなく、一つの国の未来を背負う、誇り高き王女であることを、改めてアキオに強く認識させた。
「アキオ様…今宵は、エルドリアの王女としてではなく、ただ一人の、貴方を愛する女として、お迎えいたします」
その言葉とは裏腹に、彼女のその神々しいまでの姿は、アキオの心の奥底に眠っていた、ある種の征服欲と、そして高貴なものへの憧憬を激しく掻き立てた。
その夜の二人の盛り上がりは、儀式的で、そしてどこまでも官能的だった。アキオは、一国の王女をその腕に抱いているという背徳的なまでの喜びに打ち震え、セレスティーナもまた、愛する男に全てを支配される悦びに、その身を委ねた。
しかし、情熱の頂点を迎えた後、セレスティーナは、アキオの瞳の奥に、まだ満たされぬ炎が揺らめいているのを見逃さなかった。彼女は、聖母のような笑みを浮かべると、そっとアキオの耳元で囁いた。
「アキオ様…このドレスでは、少し窮屈ですわね」
彼女は立ち上がると、隣の部屋から、もう一着のドレスを持ってきた。それは、かつては美しかったであろうが、戦火の中で所々が焼け焦げ、裾がほつれた、捨てる直前のドレスだった。
「これならば、アキオ様が、そしてわたくしが、どれほど乱暴に愛し合っても、もう誰も悲しむことはありませんわ」
その言葉は、アキオの最後の理性を吹き飛ばした。
彼女がそのドレスに着替えた瞬間、二人の営みは、野生の獣のような、全てを解き放った激しいものへと変貌した。ドレスが破れる音、熱い吐息、そして互いの名を呼び合う声だけが、部屋に響き渡る。それは、国の再興という重責を忘れた、ただの男と女の、純粋な欲望の爆発だった。
その頃、王宮の別の客間では、レオノーラ、凛、そしてクラウディアが、静かにお茶を飲んでいた。
「セレスティーナ様も、アキオ殿の腕の中で、ようやく心からの安らぎを得られたことでしょう」
レオノーラが、主君を想い、安堵のため息をつく。
「ええ。アキオ様は、本当に不思議な方。あの方の隣にいると、凍てついた心さえも、解かされていくようですわ」
凛は、自らの経験を重ねるように、遠い目をして呟いた。
クラウディアは、そんな二人の様子を、興味深そうに見つめていた。
「お二人とも、すっかり村長様に夢中ですのね。まあ、わたくしも、あの方の知性と器の大きさには、日々驚かされてばかりですけれど」
三人の才媛は、それぞれの立場から、アキオという一人の男について語り合う。その会話は、彼女たちの間に、種族や身分を超えた、一人の女性としての、そしてアキオを支える仲間としての、新しい親交を生み出していた。
翌朝、アキオの腕の中で目覚めたセレスティーナの表情は、これまでにないほど晴れやかで、そして満ち足りたものだった。
そして、その次の夜は、レオノーラとアキオの夜となることを、皆が、そして何よりもレオノーラ自身が、静かな期待と共に予感していた。
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