47 / 300
ダンジョンに取り残される
第47話 それぞれの自己紹介
しおりを挟む
僕が自己紹介をすると、目の前で女性はじっと僕を見ているようです。
「セシル・ヴァウテルス。」
名前だけ・・・・?
「今の現状ってわかるかな?」
「・・・・私は、同行していたパーティーメンバーに突き落とされたようだ。」
なんだかぶっきらぼうな言い方ですが、仕方ないでしょう。
「それは本当?確かに君が落ちてきた時、近くに冒険者の姿を見たけれど、どうして突き落とされたのか、わかる?」
「・・・・私は嫌だったんだが、パーティーは遊び人狩りを行っていたようだ。そして貴方を、貴方とその連れを追っていたみたいで、私は恐らくだが、貴方を監視するように言いつけられた。そして大穴の淵に連れられた・・・・その時、背後から誰かに突き落とされた、という訳だ。たぶん私を貴方にぶつけようと思ったのだろう。そしてそれは見事命中。」
淡々と喋っているようで、声が震えています。
「じゃあ僕の職業が遊び人って知っていた?」
「ええ・・・・あの時、3つのジョブ全て遊び人を引き当てた人でしょう?私はその後に呼ばれ、選定を受け神聖騎士になった。」
あの時に凄いのを引き当てた人がいたはずだけど、彼女がそうだったんだ。
「その、神聖騎士って確か今回一番凄いと言われている職業だよね?」
「確かに滅多に出ない、とんでもない職業と聞いていた。それが駄目だった。」
え?駄目って何かな?
「どうして駄目なのかな?」
「レベルが上がらない、成長が遅すぎると皆に散々指摘された。しかしどうしろというのだ?こう言っては何だが、パーティーメンバーの誰よりも魔物を仕留めた。3倍は仕留めた。だがそれでもレベルは上がらない。皆早く中層に行きたいと言っていた。私のレベルが低すぎて中層に行けない。そして最後は見捨てられ、こうして突き落とされたという訳だ。」
・・・・淡々と言っているけれど、声も震えているし、今では肩も震えているし。
「ああうん、そして僕を仕留めるのに利用されちゃったんだね。」
「すまない。結果的に私も遊び人狩りに加担した訳だ。何故遊び人がいけないのか、追わねばならないのか、最後まで理解できなかった・・・・どうしてなのだ?」
セシルという女の子はそう聞いてくる。僕のほうが聞きたい。
「その前になんだけど、セシルって呼んでいい?僕はデルクと呼び捨てでいいよ。」
「じゃあデルク、デルクは私を恨むのだろう?」
「え?何で恨まないといけないの?」
「私のせいでこうなった。」
「うーん・・・・そんな事はないよ。あ、それとさっきから気になっていたんだけど、その装備、外せなかったんだ。どうやったら外す事ができるの?」
「これ?後ろにボタンがあって、押せば外れる・・・・え?外れない?ヘルメット・・・・どうしよう、ヘルメットも外れない。今思えば私は自分で装備を外した事が無い。」
え?これは問題じゃない?
鎧はまあいいとして、ヘルメットが外せないと、食事はどうしたら?
「あ・・・・水分補給や、食事ってどうするの?」
「それは問題ない。ヘルメットは、顔の部分が少し動く。」
そう言って口元を上にあげるセシル。小さな口が見えるけど、それ以上は見えない。
そしてこのヘルメット、顔全体は開いたりできないようで、口だけみたい。
「司祭様が言うには、神聖騎士専用の装備らしい。神聖騎士になれば皆、この装備を使用するようで、大きさは自動で調節してくれるようだ。だが、重くて・・・・私は体が小さいから、あまり素早く動けない。」
うん、何となく察してた。
さて・・・・この後どうしたらいいのか。
「セシル・ヴァウテルス。」
名前だけ・・・・?
「今の現状ってわかるかな?」
「・・・・私は、同行していたパーティーメンバーに突き落とされたようだ。」
なんだかぶっきらぼうな言い方ですが、仕方ないでしょう。
「それは本当?確かに君が落ちてきた時、近くに冒険者の姿を見たけれど、どうして突き落とされたのか、わかる?」
「・・・・私は嫌だったんだが、パーティーは遊び人狩りを行っていたようだ。そして貴方を、貴方とその連れを追っていたみたいで、私は恐らくだが、貴方を監視するように言いつけられた。そして大穴の淵に連れられた・・・・その時、背後から誰かに突き落とされた、という訳だ。たぶん私を貴方にぶつけようと思ったのだろう。そしてそれは見事命中。」
淡々と喋っているようで、声が震えています。
「じゃあ僕の職業が遊び人って知っていた?」
「ええ・・・・あの時、3つのジョブ全て遊び人を引き当てた人でしょう?私はその後に呼ばれ、選定を受け神聖騎士になった。」
あの時に凄いのを引き当てた人がいたはずだけど、彼女がそうだったんだ。
「その、神聖騎士って確か今回一番凄いと言われている職業だよね?」
「確かに滅多に出ない、とんでもない職業と聞いていた。それが駄目だった。」
え?駄目って何かな?
「どうして駄目なのかな?」
「レベルが上がらない、成長が遅すぎると皆に散々指摘された。しかしどうしろというのだ?こう言っては何だが、パーティーメンバーの誰よりも魔物を仕留めた。3倍は仕留めた。だがそれでもレベルは上がらない。皆早く中層に行きたいと言っていた。私のレベルが低すぎて中層に行けない。そして最後は見捨てられ、こうして突き落とされたという訳だ。」
・・・・淡々と言っているけれど、声も震えているし、今では肩も震えているし。
「ああうん、そして僕を仕留めるのに利用されちゃったんだね。」
「すまない。結果的に私も遊び人狩りに加担した訳だ。何故遊び人がいけないのか、追わねばならないのか、最後まで理解できなかった・・・・どうしてなのだ?」
セシルという女の子はそう聞いてくる。僕のほうが聞きたい。
「その前になんだけど、セシルって呼んでいい?僕はデルクと呼び捨てでいいよ。」
「じゃあデルク、デルクは私を恨むのだろう?」
「え?何で恨まないといけないの?」
「私のせいでこうなった。」
「うーん・・・・そんな事はないよ。あ、それとさっきから気になっていたんだけど、その装備、外せなかったんだ。どうやったら外す事ができるの?」
「これ?後ろにボタンがあって、押せば外れる・・・・え?外れない?ヘルメット・・・・どうしよう、ヘルメットも外れない。今思えば私は自分で装備を外した事が無い。」
え?これは問題じゃない?
鎧はまあいいとして、ヘルメットが外せないと、食事はどうしたら?
「あ・・・・水分補給や、食事ってどうするの?」
「それは問題ない。ヘルメットは、顔の部分が少し動く。」
そう言って口元を上にあげるセシル。小さな口が見えるけど、それ以上は見えない。
そしてこのヘルメット、顔全体は開いたりできないようで、口だけみたい。
「司祭様が言うには、神聖騎士専用の装備らしい。神聖騎士になれば皆、この装備を使用するようで、大きさは自動で調節してくれるようだ。だが、重くて・・・・私は体が小さいから、あまり素早く動けない。」
うん、何となく察してた。
さて・・・・この後どうしたらいいのか。
9
あなたにおすすめの小説
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
ダンジョン経営から始める魔王討伐のすゝめ 追放された転生ダンジョンマスターが影から行う人類救済
斑目 ごたく
ファンタジー
異世界でドッペルゲンガーとして転生した、しがないサラリーマン古木海(ふるき かい)は、意外な事に魔王軍の中で順調に出世していた。
しかし順調であった筈の彼の生活は、あっさりと崩壊してしまう。
中央の魔王軍から辺境のど田舎へと追放されてしまった彼は、しかしそこで自らの天職とも言える立場を手に入れる。
ダンジョンマスターとしてダンジョンを運営し、こっそりと冒険者を強化することで人類を滅びの危機から救いたい彼は、恐ろしい部下達の目を盗みながら彼らの味方をしていく。
しかしそれらの行動は何故かいつも思いも寄らぬ方向へと転がっていき、その度に彼らは周りからの評価を高めていってしまう。
これは戦闘能力が皆無の主人公が、強大な力を秘める部下と恐ろしい上司の板ばさみに苦しめられながら、影から人類を救済していく物語。
毎週水・土 20:10更新です。
この作品は「小説家になろう」様にも投降されています。
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました
久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。
魔法が使えるようになった人類。
侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。
カクヨム公開中。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる