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ジュリグー魔法学院

第106話 ベティーナの力で一応収束

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「うーん、どうしようかな。バカ親子神のしでかした不具合だし、それを何故私が対応しなくちゃいけないか理解できないけれど、ショースケが困っているから対応しちゃうわ!」

 時々理解しがたい反応のベティーナさま。

 何となくわかるのですが、それを言っちゃうの?

 まあ何とかしてくれそうなので黙っておきましょう。

「流石はベティーナさま!」

「そ、それよそれ!私の事はベティって呼んでいいわよ。何だかベティーナさまって言われちゃうと距離を感じちゃうのよねえ。」

 神様を愛称で呼んじゃっていいのですか?
 と言うかそう言う意味だよね?

「神様をそんな風に呼んでもいいのですか?」
「どんどん呼んじゃって!それよりもね、今から私の力の一部を開放しちゃうから、あの桃色世界は収まると思うわよ。但し美醜が元に戻っちゃってるのは変わらないから、今までとは全く違った美意識と言うか価値観になっちゃうからそこは何とかしなさいね。流石にこれに関しては暴走じゃないし、この世界の主神と言うべき存在の介入だから、私じゃあそこまでは干渉できないからね。」

 何だかサバサバしていてこうして話すと何だか不思議とワクワクします。

 明らかに女性なんだけど、そう言ったのを超越した不思議な気持ち。

「ねえ、今私の事女扱いしなかったよね!」
「え。いやあ、してますよ?何だかベティー「ベティって呼んで!」な・・・・ベ、ベティと話していると不思議な気分になるんだ。」
「そ、そう?それはきっと過去にそう言った深いつながりがあったのよ!って今はそんな話をする時じゃないわね!じゃあ今から私の力を開放するから気を付けてね!」

 気を付けるってどうしたら?
 そう言おうとしたんだけど、もう既にベティーナ様は自身の力を開放しちゃってるし!

「そこベティだ!」

 神様はエスパーなんですかね。

「はううんん!!!」

 へ?

 何だか悩ましい声が聞こえたかと思うと、ベティ・・・・って思わないとまた変な突込みがありそうだからそうするけれど、何だか神々しい光がベティの周囲から放出していくのがわかります。

「こ、これは中々きっついかも?ちょ!あ、あへえ?ら、らめええ!!!!」

 何だかビクンビクンしているけど大丈夫なの?

 見ていると突然ぴんと真っ直ぐに棒立ちになったベティが、そのまま後ろに倒れそうになったので急いで支えます。

「あへええ。」

 年頃の女性がしてはいけない表情をしながらベティは意識を失ったようです。
 気を失っただけだよね?

 手を取ると脈を感じるので問題ないでしょう。
 あれ?神様って僕らと同じ体の造りをしているの?

 時間にしてほんの10分程でベティは目を覚ましました。

「終わったわよ。」

 僕はそんなベティの口を拭いてあげました。その、涎が。




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