レンタル従魔始めました!

よっしぃ

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王都ルーペルト

第91話 魔物の襲撃

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 青いスライムを胸に抱きご満悦の女性陣ですが、何かを察したようで新たな子の所へやってきます。

「ねえロキュス君、このスライムって臭いを消してくれるの?白いスライムは汚物を処理してくれるのよね?ただその、既に染みついた臭いは正直取れていないのよね。もしかしてかなり役立つんじゃないの?」
「青いスライムは肌をきれいにしてくれるけれど、臭いまでは取ってくれないのよね。一日外で活動すると、どうしても汗臭くなっちゃうし。」
 メラニーさんとアンベルさんです。
 こういう所に敏感な女性。男性は多少自分が臭くても無頓着な方が多いんですよね。
 偏見だよって?だって明らかに女性の方が身綺麗にしていますよ?

 まあこの薄黄色の子は、後で色々確認してみよう。誕生したばかりではどこまで頑張ってくれるのかわからないし。

 そして意外な事にゾーイさんは薄茶色の子を・・・ってうわ!
 舐めているし。何故?
「このスライム甘―――――い!」
 甘いんだ。
「え?ゾーイどういう事よ甘いって。」
「このスライム甘い匂いがしたから舐めてみた。」
「舐めてみたって・・・・いいのかしらロキュス君?」
 女性は甘い物に目が無いと聞いた事があります。
 3人共舐め始めたのでちょっと驚いています。
「あーあれっすね。甘味のある草も生えているんすよ、この辺りって。ただ頑張ってもほんの僅かな甘味しか採れないってなもんで、誰も見向きをしていないんすよ。スライムにかかれば・・・・凄いっすよこれは!」
 ケフィンさんまで興奮していますね。
「甘味は高い。特に砂糖と言われる調味料は王都では相当高額で取引されている。これは・・・・商人ギルドが黙ってはいないだろうね。」
 そうなんだ。流石はリーダーさん。
「おめでとうロキュス殿。」
 ピムさんにおめでとうって言われちゃった。
 普段あまり喋らないような人なので、ピムさんに言われると、何だかその発言に重みがあるような気がします。

 この後何かに引き寄せられるかのように、多数の魔物が現れてしまいました。
「この程度の魔物を相手にするのはね、僕達だと何の問題もないんだ。但しロキュス君を守りながらだとそうはいかない。そこは察してほしいな。僕達はこのままここで狩りをする事にするから夕方に冒険者ギルドで会おう。そんな顔をするもんじゃないよ。天馬殿、ロキュス君を頼んだよ。」
 僕はトーンさんとピムさんに持ち上げられてしまい、天ちゃんに無理やり乗せられ、この場を去る事になってしまいました。
「気にせずにこの場を離れるのだ。この辺りの魔物は我等には問題ない。」
 そうピムさんに言われ、そのまま王都まで戻ってきました。

《王都・冒険者ギルド》
 プリスカ様が出迎えてくれました。
 一通り説明をしましたが、
「あの方達だったら問題ないですよ。」
 どうやら僕は【幻影神話】のパーティーを過小評価してしまっていたようです。
 この後商人ギルドに向かい、再び冒険者ギルドへ戻ると、何事もなかったかのように【幻影神話】のパーティーは全員無事に戻っていました。
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