94 / 200
王都ルーペルト
第94話 呪いの理由
しおりを挟む
「おい、あの女達は誰だ?今すぐ俺の所に連れてくるがいい。」
「アルテュール様、少々お待ち下さい。私の知る限り今すぐに連れてくるのはまずいと思われます。」
「俺が連れて来いって言っているんだ。何故まずいんだ?だ
「2人の少女は知りませんが、あの少年は知っています。」
「は?野郎なんてどうでもいい。」
「しかし、2人の少女は少年の付き添いのようで、少年は陛下おん自ら招致したようですので、今すぐ何かを致しますと、後々厄介な事になります。」
「なんとかしろ。2人は俺好みの顔をしていた。冴えない野郎にはもったいない。」
「現在陛下に会うため、既に謁見の間へ案内されております。恐らく明日もう一度ここへ来ると思われますので、それまでに準備を整えてはいかがでしょう?」
「何故余が待たねばならぬのだ?」
「残念ながら対象はアルテュール様より唯一身分の高い、つまり国王陛下の招いた人物でした、万が一何かあればすぐに調べがつきます。ですのでもし何時ものような事をお望みでしたら・・・・」
「それ以上は言うな。だが・・・・ほんの数秒見ただけだが、やはり2人は欲しい。父の招いたガキは後で始末を・・・・・どんな理由で呼んだんだ?」
「はあ・・・・王妃の呪いを解くために呼び寄せたようです。」
「あの呪いがあんなガキに解呪できるものか!」
「そうなのですが、今回あの少年と共にランメルト伯爵が招かれています。あれの妻は王妃と同じ呪いを受けておりましたが、その・・・・」
「あ?あれか?確か数年前に効果を確かめる為に大叔父が試したってのか?」
注:アルテュールからすれば叔父にあたる人物が公爵しかいないのでこう呼んでいます。正確には大叔父ではありません。この話の最後に改めて記載します。
「はい。これに関しては直接アルテュール様は関わってはおられません。しかしアルテュール様を支持されておられる公爵様の手によって事は成されました。」
「ああ、それは聞いている。」
因みに死んだ王妃の相手は公爵の跡取り。
現国王とその死んだ後取りの父親・つまり公爵は再従弟の間柄だった。
つまり公爵と国王は曾祖父を一緒とする王族。
つまりアルテュールにとっては【いとこ違い】にあたり、その妻は黒髪だったのだ。で、生まれた子は黒髪。
現国王には兄弟はいない。
もし亡くなった王妃がよからぬなにかで・・・・
それでも生まれてきた子は、国王の子でなかったとしても王族だと皆が知っている。
ここが問題をややこしくしているのだ。
で、万が一にも国王に新たな子が生まれては、次期国王を継ぐ存在が怪しくなる。
国王の再従弟である公爵は考えた。
殺してしまうと後々厄介な事になる。
であるならば、呪って子を産ませなければいい。
だからと言って国王を呪うのは至難の業。
だったら王妃になる女を、王妃になる前に呪ってしまえばいい。
こうしてとばっちりを受けたのが、国王の学友だったランメルト伯爵。
その妻が狙われ、呪われたのだ。
この呪いは国を挙げて解呪をしようとしたが駄目だった。
そんな折り、ランメルト伯爵の妻が解呪できたとの知らせが公爵の元に入ったのだ。
それを成しえたのがスライムだったと。
● もう一度記載していきます。
現国王と公爵は曽祖父が一緒のはとこです。
誰を基準にするのかで言い方が変わってしまうので、分かりにくく申し訳ありません。
こんな感じだと、さらっと流して頂ければ、と思います。
「アルテュール様、少々お待ち下さい。私の知る限り今すぐに連れてくるのはまずいと思われます。」
「俺が連れて来いって言っているんだ。何故まずいんだ?だ
「2人の少女は知りませんが、あの少年は知っています。」
「は?野郎なんてどうでもいい。」
「しかし、2人の少女は少年の付き添いのようで、少年は陛下おん自ら招致したようですので、今すぐ何かを致しますと、後々厄介な事になります。」
「なんとかしろ。2人は俺好みの顔をしていた。冴えない野郎にはもったいない。」
「現在陛下に会うため、既に謁見の間へ案内されております。恐らく明日もう一度ここへ来ると思われますので、それまでに準備を整えてはいかがでしょう?」
「何故余が待たねばならぬのだ?」
「残念ながら対象はアルテュール様より唯一身分の高い、つまり国王陛下の招いた人物でした、万が一何かあればすぐに調べがつきます。ですのでもし何時ものような事をお望みでしたら・・・・」
「それ以上は言うな。だが・・・・ほんの数秒見ただけだが、やはり2人は欲しい。父の招いたガキは後で始末を・・・・・どんな理由で呼んだんだ?」
「はあ・・・・王妃の呪いを解くために呼び寄せたようです。」
「あの呪いがあんなガキに解呪できるものか!」
「そうなのですが、今回あの少年と共にランメルト伯爵が招かれています。あれの妻は王妃と同じ呪いを受けておりましたが、その・・・・」
「あ?あれか?確か数年前に効果を確かめる為に大叔父が試したってのか?」
注:アルテュールからすれば叔父にあたる人物が公爵しかいないのでこう呼んでいます。正確には大叔父ではありません。この話の最後に改めて記載します。
「はい。これに関しては直接アルテュール様は関わってはおられません。しかしアルテュール様を支持されておられる公爵様の手によって事は成されました。」
「ああ、それは聞いている。」
因みに死んだ王妃の相手は公爵の跡取り。
現国王とその死んだ後取りの父親・つまり公爵は再従弟の間柄だった。
つまり公爵と国王は曾祖父を一緒とする王族。
つまりアルテュールにとっては【いとこ違い】にあたり、その妻は黒髪だったのだ。で、生まれた子は黒髪。
現国王には兄弟はいない。
もし亡くなった王妃がよからぬなにかで・・・・
それでも生まれてきた子は、国王の子でなかったとしても王族だと皆が知っている。
ここが問題をややこしくしているのだ。
で、万が一にも国王に新たな子が生まれては、次期国王を継ぐ存在が怪しくなる。
国王の再従弟である公爵は考えた。
殺してしまうと後々厄介な事になる。
であるならば、呪って子を産ませなければいい。
だからと言って国王を呪うのは至難の業。
だったら王妃になる女を、王妃になる前に呪ってしまえばいい。
こうしてとばっちりを受けたのが、国王の学友だったランメルト伯爵。
その妻が狙われ、呪われたのだ。
この呪いは国を挙げて解呪をしようとしたが駄目だった。
そんな折り、ランメルト伯爵の妻が解呪できたとの知らせが公爵の元に入ったのだ。
それを成しえたのがスライムだったと。
● もう一度記載していきます。
現国王と公爵は曽祖父が一緒のはとこです。
誰を基準にするのかで言い方が変わってしまうので、分かりにくく申し訳ありません。
こんな感じだと、さらっと流して頂ければ、と思います。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,422
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる