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よっしぃ

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騒動

第105話 ランメルト伯爵一行は

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 こちらも少し時は戻り、ロキュスと別れた時となる。 
 
 ランメルト伯爵とカトリナ、そしてプリスカは国王夫妻に会うべく女性に案内され控えの間に案内されていた。

 謁見の間とは目と鼻の先。

 暫くすると場内にどうやら問題が発生したようで、周囲は色めき立っていた。

 通常伯爵ほどの身分であればお付きの者が傍に控えているのだが、城内ではそれは禁止されている。
 仕方がないので案内の女性に、
「一体何の騒ぎだ?それと王子が先にこちらへ向かうよう言われたとはいえ、ロキュス殿が遅すぎる。」
「は、はい!少々お待ちを!見てまいります!」
 案内の女性は慌てて部屋を出て行く。

「カトリナ、そしてプリスカ嬢、どうやら何かあったようだ。通常こんな騒ぎはあり得ぬ。場合によってはこのまま城内を去らねばならぬ。」
 するとプリスカが、
「ロキュスさんはどうなるのでしょう!絶対ロキュスさんがらみですよね!」
「そうよお父様!先ほどのアルテュール様の様子も不自然でしたわ!」
 伯爵も間違いなくそうだとは思っている。それにアルテュール王子の出自に関しては、伯爵も疑問に感じていたうえに、その出自には公爵が絡んでいる可能性もあり・・・・
「巻き込まれたか?」
 王妃の不妊・・・・呪いにより引き起こされた症状と思われるが、それを解呪できる可能性を秘めたロキュスのスライム。
 そして王妃の呪いが解呪されると困るのは誰か・・・・

 ここまだ考えた時、先ほど出て行った女性が戻って来た。

「伯爵様、大変でございます!スライムが王妃様を襲ったようにごぁいございます!」

 慌てた女性は思わず噛んでしまった。
 は、恥ずかしい・・・・

 しかし事態はそんな事を誰も気に留めないほど深刻だ。
「スライムが襲っただと!有り得ぬ!ロキュス殿は王子と共にいた!」
 何が起こった?
 スライムが王妃を襲った?
 そんな事をしてロキュス殿に何の得がある?
 やはり巻き込まれた!

「カトリナ、プリスカ嬢、直ぐに城内を出、ロキュス殿から借り受けている天馬に乗り脱出せよ!儂は陛下と謁見してみるつもりだ。但し、何があっても戻ってくるな。そこの女性、2人を門の外へ連れて行ってくれ。」
 2人を巻き込ませる訳にはいかぬ。
「伯爵様、私はロキュスさんが戻るまでご一緒します!」
「それはいけないわ。ロキュス様が無事だったらまた会えますからここは一度戻りましょう。」

 何かを察したカトリナ。
「・・・・わかったわ。では案内をお願いね。」
 2人を気に留める人が城内にいなかった事が幸いし、2人は無事城内を脱出、天馬に乗って何処かへ去って行った。

 覚悟を決めたランメルトは、国王に会うべく部屋を出たが・・・・目の前を凄い勢いで何かが突進していくのを目撃した。
【デュデュデュ!!!】

 ・・・・スライム?


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