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騒動
第106話 ランメルト伯爵とルーペルト国王
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ランメルトは控えの間を出て直ぐに、突進していくスライムを目撃してしまった。
確かにスライムだった。しかも灰色に見えた。
つまり呪いを何とかしてくれるはずのスライムだ。
解呪専門である灰色のスライム。
自分の妻であるシャンタルは以前呪われていた。その呪いは灰色のスライムに解呪してもらった経緯もあり、ランメルトは灰色のスライムに詳しい。
そう、自分が灰色のスライムを見誤る筈がない!
それが恐らく国王夫妻が居た場所から飛び出してきたのだ。状況から考えると、間違い無くロキュス殿に何かあったのだろう。では何が?
考えられる事は・・・・あの時王子に命令に等しい要請でしぶしぶロキュス殿を残した事が悔やまれる・・・・つまり何かあったという事だ。しかし何故灰色のスライムが?
考えても始まらない。実際に当事者と思われる国王夫妻に会うしかない。
ランメルトは国王夫妻の元へ向かった。
・・・・
・・・
・・
・
何故か扉は開け放たれており、ランメルトは誰にも呼び止められる事なく、国王夫妻の所へ辿り着いた。
それは元々この時間、ロキュスによるスライムの解呪に時間を割いており、誰も会う予定が無かったからに他ならない。
それ故に何もないままランメルトは国王の前に。
しかし、そこには陛下をお護りすべく騎士が立ちふさがり、一時的に拘束されるも、陛下の言葉で解放される。
注:102話参照
この後王妃様は検診を受けられ、
「わが友ランメルト!妻の呪いは先程のスライムが解呪してくれた!」
陛下はランメルトに近づきそう伝える。
内心どうなる事やらと思っていたのでここで少し気を緩めてしまった。
「そ、それはよう御座いましたな・・・・今は青いスライムによる・・・・あれは治療ではなく、肌のお手入れですな。」
あきらかに王妃の顔色は良くなっている。
ランメルトは妻シャンタルと同じだと感じた。
だが何故灰色のスライムだけ・・・・ではなく白と青のスライムもいるようだが・・・・スライムだけでやってきて、そのまますさまじい勢いで去って行ったのか。
「時にランメルトよ、昨日の話ではロキュスというテイマーが一緒に来るのではなかったのか?スライムだけでやってきて心底驚いたぞ。」
スライムだけでやってきた!
やはり何か起こった。
「陛下、その事でございますが・・・・」
ランメルトは王子に呼び止められ、ロキュスと別れたいきさつを簡潔に話した。
「アルテュールの仕業か・・・・灰色のスライムは凄い勢いで出て行った。一度その場所へ皆で向かおう。勿論余も向かう!」
そういう国王に対し、王妃は、
「ロキュス様が心配ですわ。私の為にひどい仕打ちに会っていなければよいのですが・・・・」
王妃も向かおうとしたが、流石にこの後に医師による診察があるので止められた。
居合わせた家臣は国王を諫めようとするも、国王の意志は強くランメルトと共に苑囿へ向かう。
確かにスライムだった。しかも灰色に見えた。
つまり呪いを何とかしてくれるはずのスライムだ。
解呪専門である灰色のスライム。
自分の妻であるシャンタルは以前呪われていた。その呪いは灰色のスライムに解呪してもらった経緯もあり、ランメルトは灰色のスライムに詳しい。
そう、自分が灰色のスライムを見誤る筈がない!
それが恐らく国王夫妻が居た場所から飛び出してきたのだ。状況から考えると、間違い無くロキュス殿に何かあったのだろう。では何が?
考えられる事は・・・・あの時王子に命令に等しい要請でしぶしぶロキュス殿を残した事が悔やまれる・・・・つまり何かあったという事だ。しかし何故灰色のスライムが?
考えても始まらない。実際に当事者と思われる国王夫妻に会うしかない。
ランメルトは国王夫妻の元へ向かった。
・・・・
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何故か扉は開け放たれており、ランメルトは誰にも呼び止められる事なく、国王夫妻の所へ辿り着いた。
それは元々この時間、ロキュスによるスライムの解呪に時間を割いており、誰も会う予定が無かったからに他ならない。
それ故に何もないままランメルトは国王の前に。
しかし、そこには陛下をお護りすべく騎士が立ちふさがり、一時的に拘束されるも、陛下の言葉で解放される。
注:102話参照
この後王妃様は検診を受けられ、
「わが友ランメルト!妻の呪いは先程のスライムが解呪してくれた!」
陛下はランメルトに近づきそう伝える。
内心どうなる事やらと思っていたのでここで少し気を緩めてしまった。
「そ、それはよう御座いましたな・・・・今は青いスライムによる・・・・あれは治療ではなく、肌のお手入れですな。」
あきらかに王妃の顔色は良くなっている。
ランメルトは妻シャンタルと同じだと感じた。
だが何故灰色のスライムだけ・・・・ではなく白と青のスライムもいるようだが・・・・スライムだけでやってきて、そのまますさまじい勢いで去って行ったのか。
「時にランメルトよ、昨日の話ではロキュスというテイマーが一緒に来るのではなかったのか?スライムだけでやってきて心底驚いたぞ。」
スライムだけでやってきた!
やはり何か起こった。
「陛下、その事でございますが・・・・」
ランメルトは王子に呼び止められ、ロキュスと別れたいきさつを簡潔に話した。
「アルテュールの仕業か・・・・灰色のスライムは凄い勢いで出て行った。一度その場所へ皆で向かおう。勿論余も向かう!」
そういう国王に対し、王妃は、
「ロキュス様が心配ですわ。私の為にひどい仕打ちに会っていなければよいのですが・・・・」
王妃も向かおうとしたが、流石にこの後に医師による診察があるので止められた。
居合わせた家臣は国王を諫めようとするも、国王の意志は強くランメルトと共に苑囿へ向かう。
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