114 / 200
ロキュス・目覚める
第114話 ロキュス・エルメリンス
しおりを挟む
私はつい予知の事を思い出していたからちゃんと見ていなかったけれど、セルファースと呼ばれていた男性は鏡を動かしていたわ!そうよ!スライドだったわ!
「これが隠し通路の入り口か。」
父はそう言っているけれど、
【あれ?もう帰ってきてくれたの?私はアスワムって言うの!今スラが主を囲んでいるの!でも私には解除の仕方がわからないの!スラって主を囲っているスライムだよ!】
え?今のは何?君誰?アスワムって名前なの?
【そうだよ!私はワームのアスワム!スライムは全部スラの命令に従ったけど、私はワームだから主の命令しか聞かないんだよ!それに私は数百年生きるし、時間停止は効かないからこうしてずっと主を見守っていたんだよ!】
なになに?ごめんねちょっと理解できないの!それより其処にロキュスって子がいるのね!私で何とかなる?
何故か会話が出来ているわ。
【わかんない!雌の力で何とかなるのかなあ?】
雌?私の事?
【雌は雌だからね!】
分かんないけれど、そっちに行くね!
私は隠し通路へ入った。
どうやら周りはクズ兄を取り囲んでいて私に気が付かなかったようだ。
で・・・・あった。これがそうね。
でも私に気が付いたのか、あいつが意外な速さで立ち塞がったわ!
仕方がない。声を掛けておこう。
「兄さま、これは何ですか!」
妹に見つかってしまったアルテュール。
「お、お前が知るひ、必要はない!」
「こんな・・・・物かしら?何故このようなものがここにあるのですか?」
「そ・・・・それは・・・・」
もう先程のやり取りで分かっているのだけど。それにこの物体を見るのは2度目だし?
私が何かを言おうとしたら、もうあいつは何処かへ連れ出されていたわ。いい気味よ!
「これがそうか?うーん、確かに小さな子供であればこの中に収まっていても・・・・」
「どうやってこれを?これは・・・・スライムかしら?」
私は無意識に塊を触っていた。
『君はスラって言うの?もう君のご主人さまに危険はないから、そろそろ出してくれないかなあ?』
こんな呼びかけでどうにかなるのかしら?一応念話みたいにしたつもり。
そう思ったのだけど、意外な反応が返って来たわ!
【本当に?確かにメスから危険な感じはないのが分かるよー!】
『君も私をメスって思うのね?』
【メスはメスだよ!わかったよー!じゃあご主人!そろそろだねー!あれ―起きないなあ?ねえそこのメス、ご主人を起こしてくれない?】
確かスラという名のスライムよね?そのスライムが私に何か念話のような意志を送って来たと思ったけれど、私が起こすの?それにやっぱり念話が成立しているのよね?
『初めまして?私はレネーって言うのよロキュスさん。もう安全だからそろそろ起きてくれないかなー?』
こんな呼びかけで起きるの?そう思っていたのだけど急にピカッと光ってね!
急に目の前にあった塊が消えて、中からもうひうとつ塊が現れたわ。そしてその塊も無くなって、小さなスライムとワームかしら?可愛らしいスライムとワームが沢山現れて・・・・目の前に私と同じぐらいの男の子も現れたわ!
何だかキョロキョロしているわね。
「あれ?此処は何処で、君は誰?」
どうやら気が付てくれたようね。一応この子がロキュスさんかどうか聞いておきましょう。
「貴方こそどなたですの?噂に聞く失踪したロキュス様ではありませんか?」
何だか不思議そうにしていますわね!
「僕が失踪?何を言っているんだい?だって僕は・・・・あれ?確か切られてその後・・・・どうしてたっけ?」
【ご主人!やっと目を覚ましたんだね!このメスが起こしてくれたの?】
「スラちゃん?何だか大きくなっていない?後目を覚ましたってどういう事?」
どうやら塊の中に居た記憶は無いようね?それともずっと時が止まっていたのかしら?
「改めまして、初めましてと言った方がいいかしら?私はレネー・ルーペルトと申しますの。貴方がロキュス・エルメリンス様でしょうか?」
「えっと・・・・はい、僕の名前は確かにロキュス・エルメリンスです。そして確かに初めまして?ですよね?何だかさっき貴女の声が聞こえた様な気がします。そして、その、僕さっぱりわからないんですよ。確か荘園・・・・じゃない、苑囿に居たと思ったのですけれど、うーん・・・・斬られたような気もしますし、何故ここに居るのかわからないんですよ。」
「では、そう言ったお話は後でしましょうか?今はちょっと場所を移動して、ゆっくりお話をしましょ?」
あれ?何だかこの子ってとても惹きつけられるわ!うーん・・・・ごめんね、その、見た目には全くと言っていいほど魅力を感じないのよ!ごめんね?だけど、何だか魂が惹きつけられる?そんな気がするのよ!
ロキュス・エルメリンス発見される!
この一報は瞬く間にルーペルト中を駆け巡った。
● 作者からのお知らせ ●
直ぐにロキュスを登場させたかったのですが、時間がかかってしまいました。
今後はまた従魔とのお話と・・・・やっと出会った主人公とヒロイン。
今後に期待!続きが気になる!応援したい!
そんな気持ちになって下されば作者として大変うれしいです!そしてできればお気に入りに入れて下さります様お願いします!
「これが隠し通路の入り口か。」
父はそう言っているけれど、
【あれ?もう帰ってきてくれたの?私はアスワムって言うの!今スラが主を囲んでいるの!でも私には解除の仕方がわからないの!スラって主を囲っているスライムだよ!】
え?今のは何?君誰?アスワムって名前なの?
【そうだよ!私はワームのアスワム!スライムは全部スラの命令に従ったけど、私はワームだから主の命令しか聞かないんだよ!それに私は数百年生きるし、時間停止は効かないからこうしてずっと主を見守っていたんだよ!】
なになに?ごめんねちょっと理解できないの!それより其処にロキュスって子がいるのね!私で何とかなる?
何故か会話が出来ているわ。
【わかんない!雌の力で何とかなるのかなあ?】
雌?私の事?
【雌は雌だからね!】
分かんないけれど、そっちに行くね!
私は隠し通路へ入った。
どうやら周りはクズ兄を取り囲んでいて私に気が付かなかったようだ。
で・・・・あった。これがそうね。
でも私に気が付いたのか、あいつが意外な速さで立ち塞がったわ!
仕方がない。声を掛けておこう。
「兄さま、これは何ですか!」
妹に見つかってしまったアルテュール。
「お、お前が知るひ、必要はない!」
「こんな・・・・物かしら?何故このようなものがここにあるのですか?」
「そ・・・・それは・・・・」
もう先程のやり取りで分かっているのだけど。それにこの物体を見るのは2度目だし?
私が何かを言おうとしたら、もうあいつは何処かへ連れ出されていたわ。いい気味よ!
「これがそうか?うーん、確かに小さな子供であればこの中に収まっていても・・・・」
「どうやってこれを?これは・・・・スライムかしら?」
私は無意識に塊を触っていた。
『君はスラって言うの?もう君のご主人さまに危険はないから、そろそろ出してくれないかなあ?』
こんな呼びかけでどうにかなるのかしら?一応念話みたいにしたつもり。
そう思ったのだけど、意外な反応が返って来たわ!
【本当に?確かにメスから危険な感じはないのが分かるよー!】
『君も私をメスって思うのね?』
【メスはメスだよ!わかったよー!じゃあご主人!そろそろだねー!あれ―起きないなあ?ねえそこのメス、ご主人を起こしてくれない?】
確かスラという名のスライムよね?そのスライムが私に何か念話のような意志を送って来たと思ったけれど、私が起こすの?それにやっぱり念話が成立しているのよね?
『初めまして?私はレネーって言うのよロキュスさん。もう安全だからそろそろ起きてくれないかなー?』
こんな呼びかけで起きるの?そう思っていたのだけど急にピカッと光ってね!
急に目の前にあった塊が消えて、中からもうひうとつ塊が現れたわ。そしてその塊も無くなって、小さなスライムとワームかしら?可愛らしいスライムとワームが沢山現れて・・・・目の前に私と同じぐらいの男の子も現れたわ!
何だかキョロキョロしているわね。
「あれ?此処は何処で、君は誰?」
どうやら気が付てくれたようね。一応この子がロキュスさんかどうか聞いておきましょう。
「貴方こそどなたですの?噂に聞く失踪したロキュス様ではありませんか?」
何だか不思議そうにしていますわね!
「僕が失踪?何を言っているんだい?だって僕は・・・・あれ?確か切られてその後・・・・どうしてたっけ?」
【ご主人!やっと目を覚ましたんだね!このメスが起こしてくれたの?】
「スラちゃん?何だか大きくなっていない?後目を覚ましたってどういう事?」
どうやら塊の中に居た記憶は無いようね?それともずっと時が止まっていたのかしら?
「改めまして、初めましてと言った方がいいかしら?私はレネー・ルーペルトと申しますの。貴方がロキュス・エルメリンス様でしょうか?」
「えっと・・・・はい、僕の名前は確かにロキュス・エルメリンスです。そして確かに初めまして?ですよね?何だかさっき貴女の声が聞こえた様な気がします。そして、その、僕さっぱりわからないんですよ。確か荘園・・・・じゃない、苑囿に居たと思ったのですけれど、うーん・・・・斬られたような気もしますし、何故ここに居るのかわからないんですよ。」
「では、そう言ったお話は後でしましょうか?今はちょっと場所を移動して、ゆっくりお話をしましょ?」
あれ?何だかこの子ってとても惹きつけられるわ!うーん・・・・ごめんね、その、見た目には全くと言っていいほど魅力を感じないのよ!ごめんね?だけど、何だか魂が惹きつけられる?そんな気がするのよ!
ロキュス・エルメリンス発見される!
この一報は瞬く間にルーペルト中を駆け巡った。
● 作者からのお知らせ ●
直ぐにロキュスを登場させたかったのですが、時間がかかってしまいました。
今後はまた従魔とのお話と・・・・やっと出会った主人公とヒロイン。
今後に期待!続きが気になる!応援したい!
そんな気持ちになって下されば作者として大変うれしいです!そしてできればお気に入りに入れて下さります様お願いします!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,422
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる