115 / 200
ロキュス・目覚める
第115話 混乱してしまいました
しおりを挟む
僕の名前はロキュス・エルメリンスと言います。
かなり不思議な出来事が起こった為、混乱しています。
誰かに切られた、そして痛みで意識が遠くなっていくまでは覚えていたのですが、目覚めたら全く見知らぬ少女に声を掛けられていたので驚いています。
レネーという名前らしく、恐らく僕と同じ12歳ぐらいだと思いますが、苗字をルーペルトと名乗っていましたので、王家に連なる少女らしくどう対応したらいいか迷っています。
そして何故か僕の手を取り何処かへ連れて行ってくれるようです。
周囲に沢山の大人が居ます。
但し見知った顔はありません。
何となく王様や王妃様に似た方がいらっしゃるようですが、残念ながら国王夫妻より年上のようです。
そしてスラちゃんやアスワムちゃんが僕の頭に乗って楽しそうにしています。
あれ?かばんは何処へ行ったのかな?
スライム達を入れてあげないと。
だけど何だか変です。
スライム達は皆凄い勢いで飛び跳ねて僕の後ろを付いてきてくれているんです。
普段あまり動かなかったスライムまで!
そんな事を思いながら歩いていると、
「ロキュス様、サロンですわ。ここで少し落ち着いてお話しをしましょう。」
かわいい。
とっても素敵です。
何となく王妃様に似ています。
ただ、そう何度も王妃様をお見かけした訳ではありませんので思い込みかもしれません。
王家の人ってどうして美男美女ばかりなんだろう?
「あのロキュス様?私の顔に何かおかしな所がありましたか?」
あ!思わず見惚れてしまっていました!
「そ、そのごめんなさい!あまりにも可愛すぎてつい見惚れてしまいました。」
「まあ!ロキュス様もそういう事お仰るのですわね!」
あ、これは駄目な感じだ!
女の子の顔をジーって見ちゃいけなかったんだ!
そりゃあ庶民が、それも孤児出身の人間がそんな事をしちゃいけないよね!
僕は急に怖くなり、
「ご、ごめんなさい!もうしませんからどうかお許しを!」
こういう時は素早く謝らなくちゃ!
睨んでいるよね?無言でジーって見つめられると・・・・
「きゃあ!謝っては駄目ですロキュス様!私は怒っていませんし!見たいのであればその、ずっと見ていても宜しいのですわ?ほら、こうして・・・・」
顔が近いです。
何故僕の顔を両手で挟むの?
「おほん!レネーよ、一旦そこまでにしてくれぬか。余もロキュス殿と話がしたい。」
「は、はいお父さま!そういう訳でロキュス様、こちらへどうぞ!」
何故か椅子に座らされました。
そして僕は足元のスライム達を見て・・・・あれ?と思う事がありました。
見た事のないスライムが数体居たからです。
それもスラちゃんを小さくしたような子が数体。
そしてさっきも思ったのですが、スラちゃんが一回り大きくなっているんです。
僕は状況が分かっていなかったのですけど、またもや新たな情報が入って来たので混乱に拍車がかかったようです。
「久しいなロキュス殿。」
誰このイケメンおじさん。
「申し訳ありませんが、どちら様でしょうか?僕は貴方を存じません。」
「おっとそうか。君の時間は止まっていたのだな。見た目から気が付けばよかった。まずは自己紹介だ。余がシュールト・ルーペルト。ルーペルトの王だ。そして隣にいるのは妻のリーフェ・ルーペルト。ロキュス殿のおかげで呪いは解呪され、こうして健康を取り戻し、子宝にも恵まれた。」
え?目の前に居るのは国王夫妻?
おかしい。明らかに年齢が・・・・
「そしてロキュス殿の隣にいるのが我が娘レネーだ。」
僕は考える事を止めました。
僕はどうなっているの?
かなり不思議な出来事が起こった為、混乱しています。
誰かに切られた、そして痛みで意識が遠くなっていくまでは覚えていたのですが、目覚めたら全く見知らぬ少女に声を掛けられていたので驚いています。
レネーという名前らしく、恐らく僕と同じ12歳ぐらいだと思いますが、苗字をルーペルトと名乗っていましたので、王家に連なる少女らしくどう対応したらいいか迷っています。
そして何故か僕の手を取り何処かへ連れて行ってくれるようです。
周囲に沢山の大人が居ます。
但し見知った顔はありません。
何となく王様や王妃様に似た方がいらっしゃるようですが、残念ながら国王夫妻より年上のようです。
そしてスラちゃんやアスワムちゃんが僕の頭に乗って楽しそうにしています。
あれ?かばんは何処へ行ったのかな?
スライム達を入れてあげないと。
だけど何だか変です。
スライム達は皆凄い勢いで飛び跳ねて僕の後ろを付いてきてくれているんです。
普段あまり動かなかったスライムまで!
そんな事を思いながら歩いていると、
「ロキュス様、サロンですわ。ここで少し落ち着いてお話しをしましょう。」
かわいい。
とっても素敵です。
何となく王妃様に似ています。
ただ、そう何度も王妃様をお見かけした訳ではありませんので思い込みかもしれません。
王家の人ってどうして美男美女ばかりなんだろう?
「あのロキュス様?私の顔に何かおかしな所がありましたか?」
あ!思わず見惚れてしまっていました!
「そ、そのごめんなさい!あまりにも可愛すぎてつい見惚れてしまいました。」
「まあ!ロキュス様もそういう事お仰るのですわね!」
あ、これは駄目な感じだ!
女の子の顔をジーって見ちゃいけなかったんだ!
そりゃあ庶民が、それも孤児出身の人間がそんな事をしちゃいけないよね!
僕は急に怖くなり、
「ご、ごめんなさい!もうしませんからどうかお許しを!」
こういう時は素早く謝らなくちゃ!
睨んでいるよね?無言でジーって見つめられると・・・・
「きゃあ!謝っては駄目ですロキュス様!私は怒っていませんし!見たいのであればその、ずっと見ていても宜しいのですわ?ほら、こうして・・・・」
顔が近いです。
何故僕の顔を両手で挟むの?
「おほん!レネーよ、一旦そこまでにしてくれぬか。余もロキュス殿と話がしたい。」
「は、はいお父さま!そういう訳でロキュス様、こちらへどうぞ!」
何故か椅子に座らされました。
そして僕は足元のスライム達を見て・・・・あれ?と思う事がありました。
見た事のないスライムが数体居たからです。
それもスラちゃんを小さくしたような子が数体。
そしてさっきも思ったのですが、スラちゃんが一回り大きくなっているんです。
僕は状況が分かっていなかったのですけど、またもや新たな情報が入って来たので混乱に拍車がかかったようです。
「久しいなロキュス殿。」
誰このイケメンおじさん。
「申し訳ありませんが、どちら様でしょうか?僕は貴方を存じません。」
「おっとそうか。君の時間は止まっていたのだな。見た目から気が付けばよかった。まずは自己紹介だ。余がシュールト・ルーペルト。ルーペルトの王だ。そして隣にいるのは妻のリーフェ・ルーペルト。ロキュス殿のおかげで呪いは解呪され、こうして健康を取り戻し、子宝にも恵まれた。」
え?目の前に居るのは国王夫妻?
おかしい。明らかに年齢が・・・・
「そしてロキュス殿の隣にいるのが我が娘レネーだ。」
僕は考える事を止めました。
僕はどうなっているの?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,422
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる