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ロキュス・目覚める
第119話 進化
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僕が天ちゃん達とお話をしていたり、レネー様も話に加わっていたりしていた頃、2体の従魔・スラちゃんとアスワムちゃんは眷属スライムを自らの体内に取り込んでいました。
但し、今まで一緒に居た眷属スライムではなく、最近新たに増やした子を取り込んでいるようです。
古参の眷属達は身体も一回り大きくなっているので、見分けは容易です。
ワームのアスワムちゃんは今の所見た目のかわらない眷属ワームしか増えていないのですが、スライムのスラちゃんに関しては違います。
取り込んで物質によって増える眷属スライムに違いが出ています。
雑食なのかな?
ワームは主に土の中で活動するので、取り込む物質も土・・・・取り込んでいるのかな?
暫くしていると、2体とも体を震わせ始めました。以前にもこんな事があったよね?
「ロキュス様、これは一体何事でしょう?」
レネー様が質問をしますが、僕にも分かりません。
こんな事は初めてですし、そもそもの話、進化って何だろう?
「レネー様申し訳ありません、こんな事は初めてで分かりません。」
するとその信じられないぐらい整った顔で僕をじーっと見つめてきますので、狼狽えてしまいました。
何だか全てを見透かしているような、そんな感覚がしたからです。
しかも僕の両手を取って、
「ロキュス様、レネーと呼んで下さいまし。」
いやいや何言っているのこのお姫様は!
「いけません。身分が違いすぎて、恐れ多くもお姫様を呼び捨てなどできません。」
「そこを何とかロキュス様!」
凄い食い付きでもう僕駄目・・・・
「しかしレネー様も僕をロキュス様と呼んでいますよ?」
またもやじーっと・・・・そんな風に見られると、勘違いしてしまいます。
「分かりましたわロキュス様。今後はロキュスさんとお呼びしますわ。ですから私の事もレネーさんと呼んで下さいね。そしてもっと親密になった暁には・・・・」
「暁には?」
「私ロキュスとお呼びいたしますので、ロキュスさんもレネーと呼んで下さると大変うれしゅうございますわ!」
そのまま抱き付かれてしまいました。
こ、こんな時はどうすれば!
考えろ僕!
さっきはできない子だと思ったけれど、ここは挽回のチャンス!
でも・・・・よくよく考えたら、孤児院では王族との付き合いの仕方なんか誰も教えてくれませんでした!
そもそも貴族と接する機会もほぼ無いに等しいですから、王族と親密になるとか想定外。
結局僕はできない子だと改めて認識しました。
ただ今できる事は・・・・王族であるレネー様・・・・レネー姫を少しでも満足して頂く事。
「そ、その・・・・レネーさ・・・・ん・・・・あの・・・・」
「まあ嬉しいですわ!今後はもっと自然に呼んで下さいね、私のロキュスさん!」
抱き着かれたまま更に顔を近づけて来るので・・・・近い近い!
は!スラちゃん達の様子が変わった!
「レネーさん!離れて下さい!従魔の様子が変わったので確認します!」
「分かりましたわロキュス様!お仕事をする姿も素敵ですわ!」
よくわかりませんが無事離れて下さいました。
じーっと動かなくなったスラちゃんとアスワムちゃん。
手前に居たアスワムちゃんから見てみると・・・・さらに大きくなっています。
今まで手のひら2つサイズだったのが、今や僕の肘から掌ぐらいの大きさがあります。
注:感覚的に35~40センチぐらいの全長です。
次にスラちゃん。
スラちゃんもずいぶん大きくなって、僕の両掌を目一杯広げて繋げたぐらいはあります。
注:感覚的に30センチぐらいの幅です。
暫くして、何か頭の中に入ってきました。
【スライムの進化が完了いたしました。】
【ワームの進化が完了いたしました。】
あ、終わったんだ!
【ご主人様、進化が完了いたしました。今後もスラを宜しくお願いいたします。】
【主様、進化が完了いたしました。今後もアスワムは主様にお仕えいたします。】
あれ?性格が変わった?
この後従魔達の新たに得た能力が凄すぎて僕は思わず隣に居たレネーさんに抱き着いてしまいますが、これは次のお話。
そしてその行動に我が国のプリンセス・レネーさんは、
「きゃあ!ロキュスさんから求められましたわ!幸せですわ!」
だそうです。
但し、今まで一緒に居た眷属スライムではなく、最近新たに増やした子を取り込んでいるようです。
古参の眷属達は身体も一回り大きくなっているので、見分けは容易です。
ワームのアスワムちゃんは今の所見た目のかわらない眷属ワームしか増えていないのですが、スライムのスラちゃんに関しては違います。
取り込んで物質によって増える眷属スライムに違いが出ています。
雑食なのかな?
ワームは主に土の中で活動するので、取り込む物質も土・・・・取り込んでいるのかな?
暫くしていると、2体とも体を震わせ始めました。以前にもこんな事があったよね?
「ロキュス様、これは一体何事でしょう?」
レネー様が質問をしますが、僕にも分かりません。
こんな事は初めてですし、そもそもの話、進化って何だろう?
「レネー様申し訳ありません、こんな事は初めてで分かりません。」
するとその信じられないぐらい整った顔で僕をじーっと見つめてきますので、狼狽えてしまいました。
何だか全てを見透かしているような、そんな感覚がしたからです。
しかも僕の両手を取って、
「ロキュス様、レネーと呼んで下さいまし。」
いやいや何言っているのこのお姫様は!
「いけません。身分が違いすぎて、恐れ多くもお姫様を呼び捨てなどできません。」
「そこを何とかロキュス様!」
凄い食い付きでもう僕駄目・・・・
「しかしレネー様も僕をロキュス様と呼んでいますよ?」
またもやじーっと・・・・そんな風に見られると、勘違いしてしまいます。
「分かりましたわロキュス様。今後はロキュスさんとお呼びしますわ。ですから私の事もレネーさんと呼んで下さいね。そしてもっと親密になった暁には・・・・」
「暁には?」
「私ロキュスとお呼びいたしますので、ロキュスさんもレネーと呼んで下さると大変うれしゅうございますわ!」
そのまま抱き付かれてしまいました。
こ、こんな時はどうすれば!
考えろ僕!
さっきはできない子だと思ったけれど、ここは挽回のチャンス!
でも・・・・よくよく考えたら、孤児院では王族との付き合いの仕方なんか誰も教えてくれませんでした!
そもそも貴族と接する機会もほぼ無いに等しいですから、王族と親密になるとか想定外。
結局僕はできない子だと改めて認識しました。
ただ今できる事は・・・・王族であるレネー様・・・・レネー姫を少しでも満足して頂く事。
「そ、その・・・・レネーさ・・・・ん・・・・あの・・・・」
「まあ嬉しいですわ!今後はもっと自然に呼んで下さいね、私のロキュスさん!」
抱き着かれたまま更に顔を近づけて来るので・・・・近い近い!
は!スラちゃん達の様子が変わった!
「レネーさん!離れて下さい!従魔の様子が変わったので確認します!」
「分かりましたわロキュス様!お仕事をする姿も素敵ですわ!」
よくわかりませんが無事離れて下さいました。
じーっと動かなくなったスラちゃんとアスワムちゃん。
手前に居たアスワムちゃんから見てみると・・・・さらに大きくなっています。
今まで手のひら2つサイズだったのが、今や僕の肘から掌ぐらいの大きさがあります。
注:感覚的に35~40センチぐらいの全長です。
次にスラちゃん。
スラちゃんもずいぶん大きくなって、僕の両掌を目一杯広げて繋げたぐらいはあります。
注:感覚的に30センチぐらいの幅です。
暫くして、何か頭の中に入ってきました。
【スライムの進化が完了いたしました。】
【ワームの進化が完了いたしました。】
あ、終わったんだ!
【ご主人様、進化が完了いたしました。今後もスラを宜しくお願いいたします。】
【主様、進化が完了いたしました。今後もアスワムは主様にお仕えいたします。】
あれ?性格が変わった?
この後従魔達の新たに得た能力が凄すぎて僕は思わず隣に居たレネーさんに抱き着いてしまいますが、これは次のお話。
そしてその行動に我が国のプリンセス・レネーさんは、
「きゃあ!ロキュスさんから求められましたわ!幸せですわ!」
だそうです。
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