レンタル従魔始めました!

よっしぃ

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酒と紫色のスライム

第167話 どうしようかと悩んでしまいますね

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 どうやらスラムに住む人々と、道を挟んだ場所に集まっている人々では状況が違うようです。

 先ず診死を挟んだ側にいる、比較的裕福そうな人々の集団を見ると、どうやら酒蔵の親方達がいるようです。
 それに明らかに商人と思われる方々がいます。
 それ以上に気になったのが、女性の割合が多い事です。
 開拓なので力仕事が中心なのですが、どうした事でしょう。

 それよりもスラムの住民です。
 あきらかに人数がおかしいです。

 それにまだまだ集結しています。どうなっているの?

 僕はレネーさんに聞いてみます。
 レネーさんも手慣れたもので、2人で天ちゃんに乗っていても、こんなに高い場所にいるのに落ち着いているんです。

「ええ、スラムの住民達はどうしたのかしらね?まさかと思うけれど、動ける人、全てやってくるんじゃないでしょうね?」
「まさか?まだ開墾すらしていないから、人が住むには相当時間がかかるはず。」
「だけどもう後戻りが出来ないところまで追い込まれているのかもしれないわね。まあ様子を見ましょう。それと道を挟んだ側にいるのはどうした訳か商人が沢山いるわね。後親方達がいるわ。それよりも、女性が多いわね。スライム目当てなのかしら。」

 スライム目当てって・・・・

 これは困りました。
 だって道を挟んでそれぞれどう見ても目的が違うからです。

 これは絶対にもめる。そう確信しました。
 じゃあそれぞれ役割分担を決める?
 それはそれで問題になりそう。

 それに双方目的が違うような。
 僕はスラムの人々に声を掛けたのに、どうして親方達が集まっているのでしょう。
「レネーさん、親方達ってどうしてあの場に居るんでしょうね?僕はスラムの人々には声を掛けましたが、親方達には声を掛けていないんですよね。」
 勝手に集まってもらっても困ります。

 そもそも開拓がスタートしていない、開墾何かまだやっていない状態で、親方達は何をするつもりなのでしょう。
 レネーさんはスライムと言っていましたが、スライムをどうするのですか?
「それよりもこの前レネーさんが開拓民を募ると言ってくれていたのって、もうやっているんですか?」
「既に募り始めたけれど、昨日の事よ?それも夕方ようやく第一報を発した程度。なのでっ私が募ったからと集まったとは思えないわ。それにしては集まり過ぎだもの。」
 それぞれ勝手に集まっちゃったんだね。
 自分が何をするのか知らないで。
 それにスラムから集った人の中には子供が沢山居るんです。それも幼児と思う小さな子まで。

「困りました。でも声はかけた方が良いですよね?僕の勘違いかもしれませんし。」

 そんな訳はないだろうとレネーは思ったが、口に出しては、
「ロキュスさんの気持ちは分かるけれど、できれば全員連れて行ってね。その間では厳しいけれど、リーフェさんの教えてくれた場所へ一緒に連れて行って、それから決めても遅くないと思うのよ。軽い、浮ついた気持ちで集まったのだとしたら、現地に到着するまでに気持ちも変わると思うし、到着すればしたで、現実を見ればまた変化もあると思うの。」
 大規模農園の開拓。
 いきなり問題にぶつかってしまい困惑するロキュス。しかも想定外の問題。
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