177 / 200
酒と紫色のスライム
第177話 4つの区画
しおりを挟む
何かが違う。
開墾をするつもりの開拓計画だったのですけれど、いつの間にか街づくりになっていました。
あれ?
どうしてこうなったの?
最初はスラムの人々が全てを捨てて集った事に起因していると思っています。
しかし無計画に、適当に住居を建てちゃうと後々厄介なんです。
そこで商人さんは開拓する場所を4つの区画に分けてくれました。
最初の目的である作物を育てる区画。
人が生活できる住居を建てる区画。
お店や作業場、工房など、商業、工業区画。
最後は行政区画。
但し区画毎の広さはそれぞれ違い、行政区画は4つの中で最も狭いです。
そして圧倒的な広さを誇るのが、栽培を目的とした区画です。
開拓する8割を占めているのではないでしょうか。
所謂農地ですが、これはさらに細かく分け、樹木などの区画と、普通の畑、そして水を多く使う作物用の区画だったり色々です。
後は住居。
いずれたてなおしたりするかの言う性もありますが、今の所開墾時に得た石材や材木をふんだんに用い、しっかりとした造りになっています。
どうやら立て直す必要はなさそうですね。
「まあこんな感じなのですが、如何なさいますか?」
いつの間にやら都市開発計画書なる企画書が出来上がっていた事に僕は心底驚きました。
「いい感じね。ただ、道はもっと太くしましょう。あ、ロキュスさん、道は大事なのよ?特に馬車は荷台が余裕をもってすれ違えるだけの太さが無いと、後々もめるのよ。」
「僕はこう言った知識が無いので、お任せします。アスワムちゃん達に伝えればいいのかな?」
道おw慣らすのはどうかと思うけれど、地面に障害となる物は無い方がいいよね?
「お願いするわ。これはロキュスさんにしかできない事ですもの。」
そんな事をレネーさんに言われると、何だか僕が特別な人間になった錯覚に陥ってしまいます。
「そんな事はないと思うんだけど。」
「そんな事あるのよ!ロキュスさんはもっと自分を評価すべきよ。」
「評価と言っても、僕自体は何もできないんだ。やってくれるのは従魔達だからね。」
「だからこそよ。あんな優秀な従魔、テイマーは誰一人テイムしていないわ。あ、言わなくてもいいのよ。ロキュスさんが頑張ってここまで育てた従魔達ですもの。」
スラちゃんとアスワムちゃんは本当に頑張ってくれています。
そして天ちゃんもね。
勿論リーフェさんも。
僕は沢山の従魔と、そして沢山の人に支えられてここまでやってこれました。
「レネーさんありがとう。」
「え??私こそ何もしていないのだけど。」
「そんな事はないと思うんだけど。色々な交渉を一手に引き受けてくれているし。これが一番重要なんじゃないかな?」
この後開拓は順調に進み、半年もするともう何年も前から存在している街のような都市が出来上がっていた。
開墾をするつもりの開拓計画だったのですけれど、いつの間にか街づくりになっていました。
あれ?
どうしてこうなったの?
最初はスラムの人々が全てを捨てて集った事に起因していると思っています。
しかし無計画に、適当に住居を建てちゃうと後々厄介なんです。
そこで商人さんは開拓する場所を4つの区画に分けてくれました。
最初の目的である作物を育てる区画。
人が生活できる住居を建てる区画。
お店や作業場、工房など、商業、工業区画。
最後は行政区画。
但し区画毎の広さはそれぞれ違い、行政区画は4つの中で最も狭いです。
そして圧倒的な広さを誇るのが、栽培を目的とした区画です。
開拓する8割を占めているのではないでしょうか。
所謂農地ですが、これはさらに細かく分け、樹木などの区画と、普通の畑、そして水を多く使う作物用の区画だったり色々です。
後は住居。
いずれたてなおしたりするかの言う性もありますが、今の所開墾時に得た石材や材木をふんだんに用い、しっかりとした造りになっています。
どうやら立て直す必要はなさそうですね。
「まあこんな感じなのですが、如何なさいますか?」
いつの間にやら都市開発計画書なる企画書が出来上がっていた事に僕は心底驚きました。
「いい感じね。ただ、道はもっと太くしましょう。あ、ロキュスさん、道は大事なのよ?特に馬車は荷台が余裕をもってすれ違えるだけの太さが無いと、後々もめるのよ。」
「僕はこう言った知識が無いので、お任せします。アスワムちゃん達に伝えればいいのかな?」
道おw慣らすのはどうかと思うけれど、地面に障害となる物は無い方がいいよね?
「お願いするわ。これはロキュスさんにしかできない事ですもの。」
そんな事をレネーさんに言われると、何だか僕が特別な人間になった錯覚に陥ってしまいます。
「そんな事はないと思うんだけど。」
「そんな事あるのよ!ロキュスさんはもっと自分を評価すべきよ。」
「評価と言っても、僕自体は何もできないんだ。やってくれるのは従魔達だからね。」
「だからこそよ。あんな優秀な従魔、テイマーは誰一人テイムしていないわ。あ、言わなくてもいいのよ。ロキュスさんが頑張ってここまで育てた従魔達ですもの。」
スラちゃんとアスワムちゃんは本当に頑張ってくれています。
そして天ちゃんもね。
勿論リーフェさんも。
僕は沢山の従魔と、そして沢山の人に支えられてここまでやってこれました。
「レネーさんありがとう。」
「え??私こそ何もしていないのだけど。」
「そんな事はないと思うんだけど。色々な交渉を一手に引き受けてくれているし。これが一番重要なんじゃないかな?」
この後開拓は順調に進み、半年もするともう何年も前から存在している街のような都市が出来上がっていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,422
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる