799 / 901
外伝 リュークとエリザヴェータ
勇者さまが止めてきました
しおりを挟む
「そっち行ったぞ!」
「任せろ勇者!」
「頼んだイディオ!こっちはもうすぐ終わる!!」
「気にするんじゃない、この数だ!勇者一人で全部仕留めようってのがそもそも無理がある。こういう時は俺を頼るんだ。」
「そうさせてもらおう・・・・ふう、終わったぜ!」
今僕達はミノタウロス・つまり半人半牛の魔物と戦っています。
そして中衛のはずの勇者さまはビーチェさんと共に最前列で戦っています。
そして何故かイディオさんが中衛。
多分突出した勇者さまとポジションチェンジした感じだと思うんです。
しかし途中でビーチェさんが負傷し、後退した所にミノタウロスが勇者さまの横を通り抜け、聖女さまの所に突進してきたのですがそれをイディオさんが防いだ感じです。
「ビーチェしっかり!」
「こんな事で魔法を使わせてしまい申し訳ありません。」
「何を言っているのビーチェ。貴女は前衛なのです。貴女が怪我を負ったのはそれを補佐しきれなかった私のせいなのです。」
「そ、そんな事はありません!」
「いえ、そうなのですわ。それより今は回復を・・・・うう、もうこれ以上は・・・・」
ビーチェさんを回復させたはいいのですが、どうやら聖女さまの魔力が尽きたようです。
代りに僕が回復させようとすると、
「てめえは何もすんな。これはパーティーにとって大事な事だ!分かるよな?」
僕が回復魔法を使おうとすると、勇者さまが止めてきました。
何故?理解できない。
「おっとリューク、こんな所で貴重なポーションを使うんじゃないぞ。」
そして魔法が駄目なら持ってきた物資、今回の場合魔力を回復させるポーションを取り出すとイディオさんに止められました。
「先はまだ長い。暫く休めば魔力は回復する。ここぞという時まで使うんじゃねえ!」
ここぞという時って今じゃないのかな?と思いましたが、僕にはわからない基準で勇者さまは考えているいるようです。
アイテムを消費しないで済むに越した事はないのですが、僕は大量に持って来ているんです。
勇者さまは僕が持って来た数を把握しているのでしょうか?
レーツェルさんに相談しようにも、いくら声を掛けても終始無言です。
レーツェルさんはよくわからいのですが、何だか気分の波とでもいうのでしょうか、そういう波が激しい気がします。
気兼ねなくとはいきませんが、それとなく饒舌になる時もあるんです。
僕に何かを教えてくれる時なんかがそうです。
今は何やら難しい顔をして勇者さまとイディオさんを見ているようですが。
「ほらさっさと安全地帯へ移動するぞ!」
うーん、僕には勇者さまが何をしたいのか理解できません。
聖女さまとビーチェさんに経験を積ませているという話ですが、そうは感じられません。
何だろうこの違和感は。
「任せろ勇者!」
「頼んだイディオ!こっちはもうすぐ終わる!!」
「気にするんじゃない、この数だ!勇者一人で全部仕留めようってのがそもそも無理がある。こういう時は俺を頼るんだ。」
「そうさせてもらおう・・・・ふう、終わったぜ!」
今僕達はミノタウロス・つまり半人半牛の魔物と戦っています。
そして中衛のはずの勇者さまはビーチェさんと共に最前列で戦っています。
そして何故かイディオさんが中衛。
多分突出した勇者さまとポジションチェンジした感じだと思うんです。
しかし途中でビーチェさんが負傷し、後退した所にミノタウロスが勇者さまの横を通り抜け、聖女さまの所に突進してきたのですがそれをイディオさんが防いだ感じです。
「ビーチェしっかり!」
「こんな事で魔法を使わせてしまい申し訳ありません。」
「何を言っているのビーチェ。貴女は前衛なのです。貴女が怪我を負ったのはそれを補佐しきれなかった私のせいなのです。」
「そ、そんな事はありません!」
「いえ、そうなのですわ。それより今は回復を・・・・うう、もうこれ以上は・・・・」
ビーチェさんを回復させたはいいのですが、どうやら聖女さまの魔力が尽きたようです。
代りに僕が回復させようとすると、
「てめえは何もすんな。これはパーティーにとって大事な事だ!分かるよな?」
僕が回復魔法を使おうとすると、勇者さまが止めてきました。
何故?理解できない。
「おっとリューク、こんな所で貴重なポーションを使うんじゃないぞ。」
そして魔法が駄目なら持ってきた物資、今回の場合魔力を回復させるポーションを取り出すとイディオさんに止められました。
「先はまだ長い。暫く休めば魔力は回復する。ここぞという時まで使うんじゃねえ!」
ここぞという時って今じゃないのかな?と思いましたが、僕にはわからない基準で勇者さまは考えているいるようです。
アイテムを消費しないで済むに越した事はないのですが、僕は大量に持って来ているんです。
勇者さまは僕が持って来た数を把握しているのでしょうか?
レーツェルさんに相談しようにも、いくら声を掛けても終始無言です。
レーツェルさんはよくわからいのですが、何だか気分の波とでもいうのでしょうか、そういう波が激しい気がします。
気兼ねなくとはいきませんが、それとなく饒舌になる時もあるんです。
僕に何かを教えてくれる時なんかがそうです。
今は何やら難しい顔をして勇者さまとイディオさんを見ているようですが。
「ほらさっさと安全地帯へ移動するぞ!」
うーん、僕には勇者さまが何をしたいのか理解できません。
聖女さまとビーチェさんに経験を積ませているという話ですが、そうは感じられません。
何だろうこの違和感は。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
3,917
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる