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外伝 リュークとエリザヴェータ

勝手に倒れてるんじゃねえ!

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「おらあ!」
 ザシュ!!
「グハッツ!」
 ドサッ

「おい!イディオ!勝手に倒れてるんじゃねえ!おいアルフォンシーナ!イディオを回復させろ!前衛が俺一人じゃあどうにもならん!」

「しかし勇者様、もう殆んど魔力がありません。後一度しか回復させる事ができないのですが・・・・」
「おいおい、今やらなくていつやるンda?今でsyo!」
「勇者様・・・・言葉が少し変ですが・・・大丈夫ですか?」
「気にすんなyo!それより早くsiro!」
「ビーチェはいいのですか?」

「今はイディオだろ!あの鎧を倒さないとどうにもならん!おいリューク!ビーチェはお前が守ってろ!荷物持ちでもそれぐらいはできるだろう!」
「は、はい!」

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 今更ですが自己紹介と現状報告です。

 僕の名前はリューク・キッケルト。
 最近16歳になった・・・・と思う。
 15歳?でスキルの確認をしてから1年近く経ってるからたぶん16歳。
 孤児の僕には誕生日なんてわからないし。

 で、今僕は勇者さまのサポートをしているんだけど。
 現在はとあるダンジョンで中層と呼ばれているに場所にいて、鎧の化け物と対峙していてパーティーの中堅ビーチェが負傷して、僕が防御をしている。

 ビーチェは聖女さまのお付きらしいんだけど、聖女さまをかばって倒れてしまって。
 今は僕と聖女さまがビーチェの近くに。
 で、目の前で勇者さまと勇者さまの幼馴染である戦士イディオさんが鎧、つまりリビングアーマーに挑んで、イディオさんが負傷しちゃった所なんだ。

 そして、僕の後ろには魔法使いのレーツェルと呼ばれている・・・・本名は分からない・・・・女性が何か魔法を展開しながら後方に。

「それでは回復魔法をかけます。リュークさん、私は魔力の枯渇により暫く身動きが取れなくなると思うので、後は宜しくお願いします・・・・」

 そう言って聖女さまはイディオさんに回復魔法を唱えて・・・・倒れちゃった。
 2人も守れるだろうか・・・・

 前線に復帰したイディオさんは・・・・何やら勇者さまとニヤニヤしながら目配せみたいにしてるように見えたんだけど、気のせいだよね?

 あ、女性タイプの鎧が倒れた・・・・そして暫くして、もう一体の鎧が倒れた。
 何だかんだで流石は勇者さま。
 そう、今回は女性の姿をしているリビングアーマーが出現していたんだ。
「フーやっと倒れたか・・・・あーアルフォンシーナも倒れちゃったか・・・・」

 うーん、何か勇者さまの雰囲気に違和感を覚える・・・・

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