【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常

ちょす氏

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白波ホールディングス編

論ッ破

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 「さて──」

 ビルの外観は微妙だったのに、中はエライ豪華だ。

 トーンも高級感溢れる黒。
 ん、いやここはブラック!とか言ったほうがいいのか?

 テーブルの上にあるグラス、家具までもがしっかりとしている。

 向こうでも装飾が得意な人間が居たが、これも正直悪くないと思った。

 うむ。秘密基地に持って帰りたいくらいだ。

 「まぁまぁ、とりあえず座ろう座ろう」

 近くを見渡して、俺の分の椅子を発見。
 もたれると、中々心地がいい。
 
 「⋯⋯どうした?」

 顔が真っ青だ。
 
 「お、お前⋯⋯な、なんでここにいる」

 「こ、こいつが伊崎言うやつですか? 力坊っちゃん」

 「なんでって──。それ俺に聞いたら駄目だろう」

 思わず吹いてしまう。

 「あー、酒とかない? 結構良いの、あるんじゃないのー? 密会してたくらいなんだしさ」
 
 二人は無言で目を合わせながらも、深呼吸してそれぞれの椅子に座る。

 「ど、どうぞ」

 雑務用に黒服の一人を連れてきて正解だ。

 「良かったよ。アイツの部下の中で一番使えそうな奴を連れてきてさ。名前は?」

 「い、石田っす⋯⋯」

 注ぎながら俺の顔色を伺い、平静を装ってる。

 頑張ってる方だ。

 「年齢は?」

 「25に今年なるんで、24ッス」

 「そうかそうか。最初の一撃で吹っ飛んだ奴だよな?喧嘩は苦手か?」

 「は、はい。自分はシノギを考えたり、組がより良くなる為の案を出したりするのが主な仕事ッス」

 ほぉ。2012年だというのに、もうインテリヤクザなんて居たのか。

 「一応、聞いても大丈夫?」

 「断ったら──やっぱり⋯⋯」

 「あぁ、大丈夫大丈夫。そんくらいでとうこうしないからさ。

 そこの二人の事は気にしなくていいから」
 
 注がれたグラスを手にとって、くるくる回して香りとか嗅ぐ。

 んっ! これ結構いいやつじゃんね?

 「流行ってるオレオレ詐欺とかっす。未成年のガキに出し子と受け子やらせて、俺達が上前ハネるって感じっすね」

 「それだけか? まぁ、名簿は多分どっかから買ってるんだろ?」

 「そうっす! あとは、俺の知り合いにゴトとかチップのテックが得意なやつがいるんで、ソイツに裏ゴトとかやらせて景品代行とかそのチップとかを販売させたりとかっすね」

 25でこんだけ悪い方に頭が回るとはな。
 勉強してないだけで結構レベル高いな。

 「月どれくらいだ?」

 うめぇな、これ。

 「最高が一億行かないくらいで、下が5000とかッスね」

 「結構。石田くん、どうもありがとう」

 手招きで彼を呼ぶ。
 ジャージのポケットから取り出した50万円を彼の胸ポケットに入れて、外に出す。

 「さて、まずは軽い自己紹介といこうか」

 少し前屈み気味に手を差し出す。
 
 「伊崎湊翔だ。年齢は今年で15になる。そして、右でビクビクどうしたらいいかわからんと思ってる依頼の対象者で。そちらは?」

 「大和田組組長の大和田昭輝だ。関東だと二番目にデカイ組になる」

 握手を交わしてグラスで乾杯。

 「二番目。一番はなんていうところで?」

 「今は風間組だ。あそこには人が集まりすぎだ。うちももっと恵まれていたら、なんてな」

 「真壁クラスの人間が向こうに?」

 「いやぁ。アレは幸運だったよ。うちが二番手なのはそれが理由だからな」

 「なるほど⋯⋯」

 まぁ、あんなのが何人もいたら、それこそ終わりだろうな。

 「ほら、お前は何をやってるんだ」

 下を向いて小学生みてぇな神代を顎で呼ぶ。

 「な、なんだよ」

 「なんだよ、じゃねぇよ。もう分かっててここに座ってるんだからお前もそんな顔してねぇで会話するぞ」
 
 さて。どんくらい"やろう"かな。
 脚を組替えて、尋ねてやる。

 「組長さんは一旦部外者だからいいとして、お前は腹を割って喋ってもらう」

 組長さん。
 何か言いたげな顔をしているけど、まぁいいか。

 コイツの目的はある程度理解しているが、聞いてやらんと面倒になりそうだ。

 「目的は?」

 「⋯⋯⋯⋯」

 沈黙、か。

 「三回まで聞いてやる。目的は?」

 「⋯⋯⋯⋯」

 「最後だ。──目的は?」

 10秒程の沈黙を破り、神代は口を開いた。

 「事故を装った乗っ取りだ。お前のせいで台無しになったが」

 「ふむ。乗っ取りか。どうするつもりだったんだ?」
 
 「今の会長は保守すぎる。何をやるにも慎重になり過ぎだ」

 「それで自分達が会長になって変えるつもりだったと?」

 「父上が代わって会長になる予定だった。俺も適当なポストでやって行って、ある程度のタイミングで役員の予定だった」

 うん。
 確かにニュースで見たのはコイツではないが、似ていた。

 つまり、本来であれば上手く行ってあぁなったと。

 「な、なぁ!」

 「⋯⋯ん?」

 「俺は──どうなる?」

 最期を悟っている者特有のギョロギョロ泳がせた両目。

 俺が何度も見たことある光景。

 「さぁ、どうしようかなぁと、考えているところだ。

 お前は私情で俺をどうするつもりだったのかはなんとなく聞いただけで想像に容易いし、お前から金を取るのはありだな」

 「か、金なら払う!好きな額を払う!!」

 んー⋯⋯。

 「そうだ。お前に選ばせてやる──」

 「え?」

 「お前が俺を納得させてみせろ⋯⋯どんなやり方でもいい。俺がお前をどうこうしなくてもいいやり方があるかもしれんぞ? 少しくらい待ってやる」
 
 言ってやるとさすが早い。
 真剣に何やら高速で頭を回している。





 そうしてしばらく甘ーいワインを頂いていると。

 「計画はまだ終わってない」

 「ほう?」

 「あくまで狙っているのは会長。白波であって、お前が敵ではない。だが、俺がこうなった以上、決めた」

 そう言うと神代はガラケーで何かを見ている。

 「よし」

 ⋯⋯ん?

 「白波の企業価値は知っているか?」

 「そこまでは」

 「──大体10兆だ」

  両指で10を作り、ニヤリと笑う神代。

 「しかもこれは水だけでそれだ。
 技術や別の事業ではまた増える。
 
 もしここで一旦流してくれるのであれば、お前にその後のポスト、要は将来だな。
 
 その約束をする事もできるし、女も融通してやる。好きな女の部下をつかせることも可能だ」

 「将来の為に金を捨てるのはなぁ」

 「だと思った。お前は頭がいい。

 望むなら高校はうちが全額援助してやるし、大学も適当なところでも行ってくれればうちがコネ入社の後、人事を少し体験してすぐに役員コースまっしぐらに出来る」

 「一先ず分かった」

 「な、納得できないのであれば、乗っ取った後、子会社の持ち株をいくつか渡してやれる。

 白波の子会社とはいえ、持ってるだけで毎日女を抱けるぞ。

 今の時期なんてヤりたくて仕方ないだろう?俺の息のかかった店がいくつもある。  

 未成年も働いてるし、お前にとっても悪くない条件じゃないか?一人で悲しく弄くり回すこともないんだから」

 言い切った神代に、俺は少し前屈みになりながら言ってやる。

 「──それは悪くないな」

 「だ、だろ!? 大和田さんも協力してくれますよね?」

 「力坊っちゃんなら大歓迎ですよ。今まで沢山お世話になってますし、女を欲しているのはどこもかしこもみんな一緒ですからね。暴力が必要ならいつでも」

 「ただ、一つ気になってる」

 「なんだ?」

 「この前提は乗っ取りができる前提で進んでるな? どういう算段で進めるつもりだ?」

 一瞬動揺していたが、すぐに口が動く。

 「株式の事は詳しいか?」

 「まぁない方かな」

 「今、俺は系列の株を少しずつ買い漁ってる。25%全部とは言えないが、いくつかの株をかなりの割合でこっちの物にしてる」

 「それで?」

 「つまり、乗っ取るための議決権を手に入れる最低条件はもうほぼ取れたと言っても過言じゃない」

 「そうなのか?」

 「あぁ。配当ってあってよ。持ってるだけで年どれだけ入ってくると思う?70億は当然だぜ?」

 「70億もあったら、結構色々やれそうだな」

 「そうだぜ? 俺も数年前まで酷いもんだったぜ? 実家のせいもあるが、子会社の株を持ってからは毎日クラブ行ってキャバ行っての繰り返しだったよ」

 「石田~!入っておいでー!」

 拍手を二回してから呼ぶ。
 やって来たのは、俺のnacを持った石田の姿だ。

 「これでいいんですか?」

 「石田、お前⋯⋯勉強したことあるか?」

 「ないっす。うちの親が勉強するより仕事しろって感じだったんで」

 「よし、お前俺の後ろに立って聞いてろ。お前の分のPCもあるな?」

 「へっ?あ、は、はい!」

 慌てて取りに行った石田。

 「サイトは開いたな?」

 「はい!」

 「まぁ専門用語は車で説明したな?」

 「はいっす!」

 「目の前の神代が言ってるのは、ざっくり言えば──白波の株式をある程度持っていて、役員とか色々自分側につけてグループ全体の過半数を取れれば会長を降ろすこともできるって事だ。
 
 理解できるか?」

 「な、なんとなくっす! つまり、限りある株式の結構な数を集めた奴が運営に文句を言えるってことすか?辞めさせたり」

 「おぉ、さすが頭良いな」

 舌を鳴らし、ゲッツを見せる。

 「それで必要な事は集めること──神代はそれを終えたと言ってるわけだけど、大事な事をアレは言ってない」

 「それは?」

 「今の話を聞いたら、誰でも神代に付くと思わないか?お前だったら?」

 「⋯⋯正直、条件はいいはずなので、付いちゃうと思います」

 「落とし穴。この話は白波アクアホールディングスの持ち株の過半数を集めれたら、の話だ」

 「どういう事ですか?」

 「サイトを見ろ。かなり分散しているだろう?」

 「はい」

 「多分、海外ファンド名が多い⋯⋯多分これが所謂神代の言う買い集めてるのだろう。仮名でも買ってるだろうし。そっちは個人だから表立っては付かない」

 「じゃあ落とし穴じゃないんじゃないんすか?」

 「だが──この会社は白波の会社ではあるが、会社そのものではなく、子会社だろう?白波アクアホールディングス株式会社が本来の会社だな?」

 「た、確かに!」

 「神代が買ってるであろうファンドが多い所、この白波ウォーターテック株式会社、ここの会社ではないよな?」

 「⋯⋯そうっすね」

 「要は、このウォーターテックの会社であれこれするのには多大な影響を与える事はできるが、親元の会社ではなんの役にも立たないって事だ。

 自分がタバタの車を持ってるからと言って隣の奴が乗ってる似てる車種のハンドルを握ったって意味がないのと同じだ」

 丁寧に石田に説明してやって正面を向くと、ギリギリ歯軋りしながら俺をガンつける神代が居た。

 「オイオイ、何怒ってるんだ」

 「知ってて聞いてたのか?」

 「当たり前だろ。並の中学生なら知らんだろうが、俺を騙すにはあと数百年生きないと駄目だな、渋みが足らん」

 数百年経って性欲だ云々言ってるやつのセリフではないわな。

 いや、逆に若いのか?
 んふふ。いいじゃないか。

 「それで? 俺を納得させる事は愚か、騙そうとした奴の末路ってどうなると思う?」

 脂汗が止まらない神代を見て、内心嬉しくてたまらない。

 やっぱり人間っていうのはこうじゃないとなぁ!!
 興奮が冷めない冷めない。

 「だから人生って刺激がないとすーぐ歳を取るんだ。覚えておくといいよ、若者よ」

 「⋯⋯いや15歳じゃないっすか」

 「──確かに。いいツッコミだ。あとで俺特製のカレーライスを作ってやろう。光栄に思うがいい」

 王族ですら俺の手料理は絶賛だったんだからな。
 楽しみにしていろよ。

 「さて、もう手は無いかな?」

 怒りで爆発寸前の神代だが、その拳は震えながらも、笑っているようにも感じた。

 「切り札を持ってる。白波会長も動かざるを得ない重要な案件だ」

 「⋯⋯ほぉ? それは?」

 「コレだ」

 聞こえるのは、女の甘い吐息と息遣いが聞こえる音声。

 「会長の弱点だ。なんで僕僕言わせてると思う? 娘しかいないから、支配できない。だから男として生活をさせたいんだよ。徹底してな。
 
 そんな風に育てられたせいで──裏ではこんな一人で暴走する女子に育ったってわけ!

 クラスで人気らしいな? 
 最悪業者に売り飛ばす事もできるし、色々出来るな。

 どうだ? あれ、そっちは学年のアイドルとかじゃないか?どうだ? 動画見るか?」

 「⋯⋯おぉ、どれどれ」

 この時、別に大したことはなかった。
 感覚と、気持ちは。

 だが俺はそれを見た時、ほんの一瞬──突然意識が消失した気がした。
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