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謎の少女ィメㇾイ
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「どういうことだよ…。」
突然のことに困惑する。これが神社のパワーなのか…?
突然出てきて、誰も見向きもしないような僕のところに来る時点でそもそもわからない。
そもそも誰だよ…。
見かけたことも無いんだけど…。
「分からないことがあるの?」
「いや全部…。全部分かんないよ…。」
まずどういうことだ…?【願いによって生まれた存在】ってどういうことだよ…。
「そうか、解説が必要みたいだね…。」
「そりゃあそうだろ…。」
____________________
「よし、じゃあ最初の質問。まず、お前は誰だ?」
「わたしはィメㇾイ。」
「いや、それは知ってるって…。」
「文字で表すと…」
ィメㇾイ
「どういうこと?最初のイと三文字目のレが小さい…?」
「うん。」
「どうしてそんな名前になったんだよ…。」
「解説は難しいな…。まあ、細かいことはいいじゃん!」
「そもそも小文字のレってなんだよ…。」
「アイヌ語カナだよ。」
「どういうことだよ…。」
「名前を決めるときの表記ミスがそのまま名前になったんだよ。」
「……?」
「埒が明かないから、次!」
「……【願いによって生まれた存在】ってどういうことだ?」
「そのまんまさ。わたしは厳密には人じゃない。」
「う…ん……?」
「まあ簡単に言うと、願いを具現化したカタチかな?」
「つまり、人が願った姿があんただと…。」
「まあそういうことかなぁ…。今はきみの、なりたいと願った姿だけど…。」
「つまり僕は女になりたいと…?」
「ん、いや違うよ。過去にそういう人もいたけど…。」
「服装とかの見た目はほぼ完全に私が勝手に決めてるんだけど、
言動とかが相手の願った姿になるのさ。」
「うーん、つまり…?」
「きみが願ったのは、【人と話せるようになりたい】って感じだったはず。
たぶんきみが直接願ったのは違うことだけど、人の深い心の声には自分自身じゃ気づかないからね。」
「うーん…?つまり、人と話せるっていうのが君の今の姿ってこと?」
「まあそうだね。厳密には【相手と普通に喋ることができる】ってとこかな。
現に今コミュ障のきみと普通に喋ることができてるし。」
「凄く失礼なこと言ってる気がするけど、要するに、自分も喋れるし、相手もスムーズに喋られるようになっていると…?」
「そうだね。相手も喋りやすくなるね。」
「ほう…。」
「質問は終わり?」
「いや、最後にいちばん気になることが…。」
「君って周りの人たちには見えてるの?」
「そこは優遇仕様だね。他の人には一切見えないよー。」
「つまり、僕は周りからは無に話してるように見えると…。」
「そうだね。まあいっつも独り言言ってるしいいんじゃない?」
「凄く失礼だな…。
それで、君は何かしてくれるのか?」
「わたしのアシストで、君には人に話せるようになってもらうよ!」
「えっ…!?」
突然のことに困惑する。これが神社のパワーなのか…?
突然出てきて、誰も見向きもしないような僕のところに来る時点でそもそもわからない。
そもそも誰だよ…。
見かけたことも無いんだけど…。
「分からないことがあるの?」
「いや全部…。全部分かんないよ…。」
まずどういうことだ…?【願いによって生まれた存在】ってどういうことだよ…。
「そうか、解説が必要みたいだね…。」
「そりゃあそうだろ…。」
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「よし、じゃあ最初の質問。まず、お前は誰だ?」
「わたしはィメㇾイ。」
「いや、それは知ってるって…。」
「文字で表すと…」
ィメㇾイ
「どういうこと?最初のイと三文字目のレが小さい…?」
「うん。」
「どうしてそんな名前になったんだよ…。」
「解説は難しいな…。まあ、細かいことはいいじゃん!」
「そもそも小文字のレってなんだよ…。」
「アイヌ語カナだよ。」
「どういうことだよ…。」
「名前を決めるときの表記ミスがそのまま名前になったんだよ。」
「……?」
「埒が明かないから、次!」
「……【願いによって生まれた存在】ってどういうことだ?」
「そのまんまさ。わたしは厳密には人じゃない。」
「う…ん……?」
「まあ簡単に言うと、願いを具現化したカタチかな?」
「つまり、人が願った姿があんただと…。」
「まあそういうことかなぁ…。今はきみの、なりたいと願った姿だけど…。」
「つまり僕は女になりたいと…?」
「ん、いや違うよ。過去にそういう人もいたけど…。」
「服装とかの見た目はほぼ完全に私が勝手に決めてるんだけど、
言動とかが相手の願った姿になるのさ。」
「うーん、つまり…?」
「きみが願ったのは、【人と話せるようになりたい】って感じだったはず。
たぶんきみが直接願ったのは違うことだけど、人の深い心の声には自分自身じゃ気づかないからね。」
「うーん…?つまり、人と話せるっていうのが君の今の姿ってこと?」
「まあそうだね。厳密には【相手と普通に喋ることができる】ってとこかな。
現に今コミュ障のきみと普通に喋ることができてるし。」
「凄く失礼なこと言ってる気がするけど、要するに、自分も喋れるし、相手もスムーズに喋られるようになっていると…?」
「そうだね。相手も喋りやすくなるね。」
「ほう…。」
「質問は終わり?」
「いや、最後にいちばん気になることが…。」
「君って周りの人たちには見えてるの?」
「そこは優遇仕様だね。他の人には一切見えないよー。」
「つまり、僕は周りからは無に話してるように見えると…。」
「そうだね。まあいっつも独り言言ってるしいいんじゃない?」
「凄く失礼だな…。
それで、君は何かしてくれるのか?」
「わたしのアシストで、君には人に話せるようになってもらうよ!」
「えっ…!?」
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