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第三話A
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昼下がりの静けさが、アパートの廊下に満ちていた。おーくんは、ルカの部屋のドアの前で、小さく息を吸い込む。ピンポーン、と鳴らそうとしたその時、ガチャリ、とドアが内側から開いた。
「いらっしゃい、おーくん……」
ルカの声が、いつもより甘く、とろけるように響いた。その姿を見た瞬間、おーくんは息を呑む。
そこには、いつもの華やかな女装姿のルカはいなかった。
裸だった。
ブロンドの髪が乱れたまま、肩から滑り落ちていく。その視線は、熱を帯びていて、おーくんの全てを吸い込むようだった。
「え、ルカ……っ!?」
おーくんが驚きの声を上げる間もなく、ルカは素早く、しかし流れるような動きで、部屋の中へと入っていく。そして、まるで獲物を狩る獣のように、おーくんの腕を掴んだ。
「ひゃっ!?」
おーくんの身体が、ルカの力に引き寄せられる。その腕は、見た目からは想像できないほど強かった。ルカはそのまま、おーくんを部屋の奥へと連れていく。
リビングには、ふかふかのソファが置いてあった。
ルカは、おーくんの身体をひょいと持ち上げ、そのままソファへと投げ捨てた。柔らかいクッションに、おーくんの身体が沈み込む。
「ちょ、ルカ!何するんだよ!?」
おーくんの声が、少し震えていた。その上から、ルカが覆い被さるようにして、囁いた。
「……何って、おーくん。今日は、私のお腹、ゆるゆるなんだよ?」
その言葉の響きに、おーくんの頬がみるみるうちに赤く染まっていく。
「それに……」
ルカの唇が、おーくんの耳元に近づく。
「……すごく、おーくんの体で、いっぱいになりたい気分なの。ね、良いでしょ?」
その挑発的な言葉と、ルカの熱い吐息が、おーくんの理性を焼き尽くしていく。
だが、その瞬間だった。
くんくん、と、ルカが犬のように鼻を鳴らした。
「……んー、ちょっと。おーくん、今日部活帰りじゃん」
途端に、ルカの表情が、甘いものから、いたずらっぽいものへと変わる。
「……ちゃんと汗、拭いてないでしょ。ダメだよ、そんなままで私を抱いたら。」
ルカは、おーくんの額に指を当て、軽く叩いた。
「……先に、お風呂。ほらっ!」
おーくんが反論する間もなく、ルカは彼の身体を掴み、そのままバスルームへと押し込んだ。
湯気が立ちのぼる浴室。二人は、狭い浴槽の中で向かい合って座っていた。シャワーの温かい水が、おーくんの肩を優しく叩く。ルカは、おーくんの背中にぴったりと密着して、その広い背中を、手のひらでゆっくりと撫でた。
「……ひゃっ!」
おーくんの身体が、ビクリと震える。
「ふふっ、なに驚いてるの。……ちゃんと洗ってあげるから、じっとしてて。」
ルカの指が、泡立てたスポンジを滑らせる。背中の筋肉のラインを、一つ一つ、丁寧に辿っていく。その指先が、時折、皮膚の下を走る骨や筋肉に触れるたび、おーくんは息を詰めた。
「……ルカ、あんま変なことすんなよ……」
おーくんの声は、少しだけ上擦っていた。
「変なことなんてしてないよ。……ただ、おーくんの背中が、綺麗だなって思ってるだけ。」
ルカの吐息が、おーくんの耳元にかかる。熱い湯気と、ルカの甘い声に包まれて、おーくんの身体は、完全にルカの支配下に置かれていた。
「……それに、おーくん。さっき、私、ちょっと興奮しちゃったからさ……」
ルカの指が、おーくんの腰に回り、その柔らかな曲線に沿って、ゆっくりと動く。
「……今度は、おーくんを、もっともっと、興奮させてあげるね。」
その言葉に、おーくんの身体が、再び大きく跳ね上がった。
浴室からリビングに戻ると、身体は湯冷めすることなく、熱を帯びていた。おーくんは、ソファの前に立ち尽くしたまま、行き場のない視線を彷徨わせている。
「おーくん、どうしたの?ほら、こっちおいで。」
私が優しく手招きすると、おーくんは戸惑いながらも、ゆっくりとソファへと向かってきた。
「……ルカ……その……」
おーくんの言葉を遮るように、私は彼の身体を引き寄せ、ソファへと押し倒した。柔らかなクッションに、二人の身体が沈み込む。
そして、向き合った瞬間、おーくんの瞳が大きく見開かれた。
その日の私は、いつもの女装もせず、ただ、おーくんのシャツを羽織っただけの姿だった。けれど、その姿が、おーくんの心を、最も強く揺さぶった。
「ルカ……っ」
おーくんの声が、熱を帯びていた。
「……ふふっ、何?そんなに緊張してるの?」
私がそう言うと、おーくんは、私の髪に顔を埋め、深く息を吸い込んだ。
「……すごく、いい匂い。」
その言葉に、私の胸が締め付けられる。
「……ありがと。」
私はそう言って、おーくんの首筋に、そっと唇をつけた。
おーくんの身体が、ビクリと震える。
「……ルカ、俺……」
おーくんの言葉を遮るように、私は彼の唇を、私の指でそっと塞いだ。
「大丈夫。……今日は、私が全部教えてあげるから。」
私の言葉に、おーくんは、ただ頷くことしかできなかった。
こうして、二人の休日が、静かに、そして熱く始まった。
ソファの上で、私たちは、互いの肌を重ね、熱を分け合った。
おーくんが、私の上に覆いかぶさるようにして、ゆっくりと、私の中へと入ってくる。
「……っ」
その瞬間、私の身体が、大きく、激しく跳ね上がった。
今まで、女の子のペニバンやディルドでしか感じたことのなかった「奥」の快感。それが、今、おーくんの「本物」によって、初めて満たされていく。
「んんっ……おーくん……っ!」
私の声が、リビングに響き渡る。ここは自分の家。誰にも聞かれる心配はない。だから、私は躊躇なく、心のままに、声を上げた。
(違う……全然違う……!)
いつも感じていた「前立腺」の快感とは、全く違う。もっと奥。もっと深く。身体の芯を、直接、突き上げられるような、強い快感。
「あぁ……っ、おーくん……っ!」
私の身体は、おーくんの動きに合わせて、激しく揺れる。その揺れに合わせて、奥が、締め付けられる。
「もっと……っ、もっと強く……っ!」
私は、おーくんの背中に爪を立てて、しがみつく。彼の動きが、少しでも緩むと、物足りなさに、体が震える。
「すき……っ、おーくん……っ、すきだよ……っ!」
私は、何度も何度も、おーくんに「好き」と告げた。それは、普段の私では、恥ずかしくて口にできない言葉。でも、今は、そんなことも気にせず、ただ、溢れ出す感情のままに叫んでいた。
おーくんの身体が、私の内側で、大きく、大きく、膨らんでいく。
「……っ、ルカ……っ!」
おーくんの最後の叫びと共に、熱い液体が、私の身体の奥深くまで、深く、深く、注ぎ込まれていく。
「あぁ……っ!」
私の身体は、その熱に包まれて、全身が痺れるような快感に包まれた。
──ソファの上で、二人の身体は、一つになっていた。
「おーくんと、どれにしようか」
と、二人が並んでタブレットを見ている。画面には、様々なジャンルの動画のサムネイルが並んでいる。
「これなんか、どう?……あっ、でも、これはちょっとハードかな?」
私がそう言うと、おーくんは、少しだけ頬を赤くしながら、画面を指差した。
「……これ、なんか、いいかも。……あの、ルカに、似てて……」
おーくんが指差したのは、男の娘が、胸を揉まれながら、お尻を責められている動画だった。
「ふふっ、おーくん、意外とそういうの好きなんだ?」
私がからかうように笑うと、おーくんはさらに顔を赤くして、そっぽを向いた。
「ち、違う!ただ……その、参考にしようかなって……」
「わかった、わかった。じゃあ、これにしようね?」
私はにこにこと笑いながら、その動画を再生した。
「……っ!」
動画が始まると、おーくんの視線は、画面に釘付けになった。そして、私は、そんなおーくんの様子を見ながら、そっと、彼に手を伸ばした。
「……ね、おーくん。動画だけ見てても、つまんないでしょ?」
私がそう言うと、おーくんの身体が、びくりと震える。
「え……でも、ルカ……」
「大丈夫。……動画の通りに、やってあげるから。」
私はそう言って、おーくんの身体に乗り上げるようにして、彼の唇を塞いだ。
──そして、二人の「研究」は、始まった。
「んんっ……おーくん……っ!」
私が、おーくんの胸を、優しく、しかし確かな力で揉みしだく。その指先が、乳首に触れるたび、おーくんの身体が、大きく跳ね上がる。
「あぁ……っ、ルカ……っ!」
おーくんの声が、苦しげに、しかし喜びに満ちて響く。
「……っ、ふふっ、可愛い……っ!」
私は、おーくんの反応を楽しみながら、もう片方の手で、彼の腰に回り、そっと、お尻の入り口へと、指を忍ばせた。
「……ひゃっ!?」
おーくんの声が、震える。
「……ね、おーくん。おっぱいと、お尻と、どっちが気持ちいい?」
私が囁くと、おーくんは、顔を真っ赤にして、言葉にならない声を上げた。
「……っ、どっちも……っ、だめ……っ!」
その言葉に、私の口元が、にやりと弧を描く。
(ふふっ、やっぱり……同時攻めに弱いんだね、おーくん)
私は、おーくんのおっぱいと、お尻の入り口を、同時に、優しく、しかし確かな力で、刺激し続けた。
「あぁ……っ、ルカ……っ、るかぁ……っ!」
おーくんの身体は、快感と、そして少しの戸惑いの中で、激しく震える。その様子は、まるで、初めて知る新しい快感に、溺れていくようだった。
おーくんの身体が、快感に震えながら、大きく、大きく、膨らんでいく。その熱と存在感に、私の理性は、もう限界だった。
「んもう、我慢できない……っ!」
私はそう言って、彼の身体から離れる。
「……ちょ、ルカ……っ、どこ行くんだよ!?」
おーくんの焦ったような声が、背中に響く。私は、そんなおーくんの声を無視して、彼の隣に座り、自分の身体を、彼の正面に晒した。
「ね、おーくん。どっちが大きくなったか、比べっこしようよ。」
私の言葉に、おーくんの頬が、さらに赤く染まる。しかし、その言葉の意味を理解した瞬間、彼の瞳は、好奇心と、そして少しの戸惑いで揺れた。
「……え、ルカ……っ」
「ほら、おーくん。こっちの方が、簡単でしょ?」
私が指差したのは、自分のもの。それは、おーくんのものと比べると、半分程度の大きさだった。その小ささが、まるで、おーくんに向けての挑戦状のように感じられた。
「……っ、でも、お尻、硬いよ……」
おーくんの声は、諦めと、少しの不安が混じっていた。
「大丈夫。私みたいに、何ヶ月も解してないから、硬くて当たり前でしょ?でも、指が入るなら……」
私の指が、おーくんのお尻の入り口にそっと触れる。
「……前立腺は、開発できる。大丈夫。私が、ちゃんと応援してるから。」
その言葉に、おーくんは、小さく頷くことしかできなかった。
(男女っぽい仲じゃ、つまらないんだ)
私は、心の中で呟く。ルカが攻めて、おーくんが受ける。おーくんが攻めて、ルカが受ける。そんな風に、どっちもできる関係になりたい。
私は、おーくんの「本命」を、優しく、そして確かな力で、包み込んだ。
「……ふふっ、おーくん……やっぱり、すごいね。」
私がそう言うと、おーくんの頬が、さらに赤く染まる。その熱と、その存在感に、私の身体は、応えるように熱を帯びていった。
(……あれ?)
おかしい。
私は、おーくんの「本命」を触っているはずなのに、それ以上に、自分の身体が熱くなっている。
下腹部が、じんわりと温かくなる。お尻の入り口が、きゅっと締め付けられるような、甘い感覚。
(……嘘……っ、私、おーくんを触ってるのに……っ!)
私は、自分の手が、彼の「本命」を包んでいることを確認する。そして、もう片方の手で、自分の秘部に触れる。
そこに広がるのは、ひんやりとしたジェルではなく、熱い、とろとろとした愛液だった。
「……っ!」
私は、自分の身体が、おーくんへの想像だけで、勝手に興奮していることに、愕然とする。
「……ルカ、どうしたの?」
おーくんが心配そうに、私を見つめる。
「な、なんでもない……っ!」
私はそう言って、慌てて、自分の愛液を拭った。
(ダメだよ……っ、私の方が、興奮しちゃって……っ!)
私は、おーくんの「本命」を触っているはずなのに、それ以上に、自分のお尻が、愛液を垂らして、おーくんの進入を待ち望んでいることに、気づいてしまう。
「いらっしゃい、おーくん……」
ルカの声が、いつもより甘く、とろけるように響いた。その姿を見た瞬間、おーくんは息を呑む。
そこには、いつもの華やかな女装姿のルカはいなかった。
裸だった。
ブロンドの髪が乱れたまま、肩から滑り落ちていく。その視線は、熱を帯びていて、おーくんの全てを吸い込むようだった。
「え、ルカ……っ!?」
おーくんが驚きの声を上げる間もなく、ルカは素早く、しかし流れるような動きで、部屋の中へと入っていく。そして、まるで獲物を狩る獣のように、おーくんの腕を掴んだ。
「ひゃっ!?」
おーくんの身体が、ルカの力に引き寄せられる。その腕は、見た目からは想像できないほど強かった。ルカはそのまま、おーくんを部屋の奥へと連れていく。
リビングには、ふかふかのソファが置いてあった。
ルカは、おーくんの身体をひょいと持ち上げ、そのままソファへと投げ捨てた。柔らかいクッションに、おーくんの身体が沈み込む。
「ちょ、ルカ!何するんだよ!?」
おーくんの声が、少し震えていた。その上から、ルカが覆い被さるようにして、囁いた。
「……何って、おーくん。今日は、私のお腹、ゆるゆるなんだよ?」
その言葉の響きに、おーくんの頬がみるみるうちに赤く染まっていく。
「それに……」
ルカの唇が、おーくんの耳元に近づく。
「……すごく、おーくんの体で、いっぱいになりたい気分なの。ね、良いでしょ?」
その挑発的な言葉と、ルカの熱い吐息が、おーくんの理性を焼き尽くしていく。
だが、その瞬間だった。
くんくん、と、ルカが犬のように鼻を鳴らした。
「……んー、ちょっと。おーくん、今日部活帰りじゃん」
途端に、ルカの表情が、甘いものから、いたずらっぽいものへと変わる。
「……ちゃんと汗、拭いてないでしょ。ダメだよ、そんなままで私を抱いたら。」
ルカは、おーくんの額に指を当て、軽く叩いた。
「……先に、お風呂。ほらっ!」
おーくんが反論する間もなく、ルカは彼の身体を掴み、そのままバスルームへと押し込んだ。
湯気が立ちのぼる浴室。二人は、狭い浴槽の中で向かい合って座っていた。シャワーの温かい水が、おーくんの肩を優しく叩く。ルカは、おーくんの背中にぴったりと密着して、その広い背中を、手のひらでゆっくりと撫でた。
「……ひゃっ!」
おーくんの身体が、ビクリと震える。
「ふふっ、なに驚いてるの。……ちゃんと洗ってあげるから、じっとしてて。」
ルカの指が、泡立てたスポンジを滑らせる。背中の筋肉のラインを、一つ一つ、丁寧に辿っていく。その指先が、時折、皮膚の下を走る骨や筋肉に触れるたび、おーくんは息を詰めた。
「……ルカ、あんま変なことすんなよ……」
おーくんの声は、少しだけ上擦っていた。
「変なことなんてしてないよ。……ただ、おーくんの背中が、綺麗だなって思ってるだけ。」
ルカの吐息が、おーくんの耳元にかかる。熱い湯気と、ルカの甘い声に包まれて、おーくんの身体は、完全にルカの支配下に置かれていた。
「……それに、おーくん。さっき、私、ちょっと興奮しちゃったからさ……」
ルカの指が、おーくんの腰に回り、その柔らかな曲線に沿って、ゆっくりと動く。
「……今度は、おーくんを、もっともっと、興奮させてあげるね。」
その言葉に、おーくんの身体が、再び大きく跳ね上がった。
浴室からリビングに戻ると、身体は湯冷めすることなく、熱を帯びていた。おーくんは、ソファの前に立ち尽くしたまま、行き場のない視線を彷徨わせている。
「おーくん、どうしたの?ほら、こっちおいで。」
私が優しく手招きすると、おーくんは戸惑いながらも、ゆっくりとソファへと向かってきた。
「……ルカ……その……」
おーくんの言葉を遮るように、私は彼の身体を引き寄せ、ソファへと押し倒した。柔らかなクッションに、二人の身体が沈み込む。
そして、向き合った瞬間、おーくんの瞳が大きく見開かれた。
その日の私は、いつもの女装もせず、ただ、おーくんのシャツを羽織っただけの姿だった。けれど、その姿が、おーくんの心を、最も強く揺さぶった。
「ルカ……っ」
おーくんの声が、熱を帯びていた。
「……ふふっ、何?そんなに緊張してるの?」
私がそう言うと、おーくんは、私の髪に顔を埋め、深く息を吸い込んだ。
「……すごく、いい匂い。」
その言葉に、私の胸が締め付けられる。
「……ありがと。」
私はそう言って、おーくんの首筋に、そっと唇をつけた。
おーくんの身体が、ビクリと震える。
「……ルカ、俺……」
おーくんの言葉を遮るように、私は彼の唇を、私の指でそっと塞いだ。
「大丈夫。……今日は、私が全部教えてあげるから。」
私の言葉に、おーくんは、ただ頷くことしかできなかった。
こうして、二人の休日が、静かに、そして熱く始まった。
ソファの上で、私たちは、互いの肌を重ね、熱を分け合った。
おーくんが、私の上に覆いかぶさるようにして、ゆっくりと、私の中へと入ってくる。
「……っ」
その瞬間、私の身体が、大きく、激しく跳ね上がった。
今まで、女の子のペニバンやディルドでしか感じたことのなかった「奥」の快感。それが、今、おーくんの「本物」によって、初めて満たされていく。
「んんっ……おーくん……っ!」
私の声が、リビングに響き渡る。ここは自分の家。誰にも聞かれる心配はない。だから、私は躊躇なく、心のままに、声を上げた。
(違う……全然違う……!)
いつも感じていた「前立腺」の快感とは、全く違う。もっと奥。もっと深く。身体の芯を、直接、突き上げられるような、強い快感。
「あぁ……っ、おーくん……っ!」
私の身体は、おーくんの動きに合わせて、激しく揺れる。その揺れに合わせて、奥が、締め付けられる。
「もっと……っ、もっと強く……っ!」
私は、おーくんの背中に爪を立てて、しがみつく。彼の動きが、少しでも緩むと、物足りなさに、体が震える。
「すき……っ、おーくん……っ、すきだよ……っ!」
私は、何度も何度も、おーくんに「好き」と告げた。それは、普段の私では、恥ずかしくて口にできない言葉。でも、今は、そんなことも気にせず、ただ、溢れ出す感情のままに叫んでいた。
おーくんの身体が、私の内側で、大きく、大きく、膨らんでいく。
「……っ、ルカ……っ!」
おーくんの最後の叫びと共に、熱い液体が、私の身体の奥深くまで、深く、深く、注ぎ込まれていく。
「あぁ……っ!」
私の身体は、その熱に包まれて、全身が痺れるような快感に包まれた。
──ソファの上で、二人の身体は、一つになっていた。
「おーくんと、どれにしようか」
と、二人が並んでタブレットを見ている。画面には、様々なジャンルの動画のサムネイルが並んでいる。
「これなんか、どう?……あっ、でも、これはちょっとハードかな?」
私がそう言うと、おーくんは、少しだけ頬を赤くしながら、画面を指差した。
「……これ、なんか、いいかも。……あの、ルカに、似てて……」
おーくんが指差したのは、男の娘が、胸を揉まれながら、お尻を責められている動画だった。
「ふふっ、おーくん、意外とそういうの好きなんだ?」
私がからかうように笑うと、おーくんはさらに顔を赤くして、そっぽを向いた。
「ち、違う!ただ……その、参考にしようかなって……」
「わかった、わかった。じゃあ、これにしようね?」
私はにこにこと笑いながら、その動画を再生した。
「……っ!」
動画が始まると、おーくんの視線は、画面に釘付けになった。そして、私は、そんなおーくんの様子を見ながら、そっと、彼に手を伸ばした。
「……ね、おーくん。動画だけ見てても、つまんないでしょ?」
私がそう言うと、おーくんの身体が、びくりと震える。
「え……でも、ルカ……」
「大丈夫。……動画の通りに、やってあげるから。」
私はそう言って、おーくんの身体に乗り上げるようにして、彼の唇を塞いだ。
──そして、二人の「研究」は、始まった。
「んんっ……おーくん……っ!」
私が、おーくんの胸を、優しく、しかし確かな力で揉みしだく。その指先が、乳首に触れるたび、おーくんの身体が、大きく跳ね上がる。
「あぁ……っ、ルカ……っ!」
おーくんの声が、苦しげに、しかし喜びに満ちて響く。
「……っ、ふふっ、可愛い……っ!」
私は、おーくんの反応を楽しみながら、もう片方の手で、彼の腰に回り、そっと、お尻の入り口へと、指を忍ばせた。
「……ひゃっ!?」
おーくんの声が、震える。
「……ね、おーくん。おっぱいと、お尻と、どっちが気持ちいい?」
私が囁くと、おーくんは、顔を真っ赤にして、言葉にならない声を上げた。
「……っ、どっちも……っ、だめ……っ!」
その言葉に、私の口元が、にやりと弧を描く。
(ふふっ、やっぱり……同時攻めに弱いんだね、おーくん)
私は、おーくんのおっぱいと、お尻の入り口を、同時に、優しく、しかし確かな力で、刺激し続けた。
「あぁ……っ、ルカ……っ、るかぁ……っ!」
おーくんの身体は、快感と、そして少しの戸惑いの中で、激しく震える。その様子は、まるで、初めて知る新しい快感に、溺れていくようだった。
おーくんの身体が、快感に震えながら、大きく、大きく、膨らんでいく。その熱と存在感に、私の理性は、もう限界だった。
「んもう、我慢できない……っ!」
私はそう言って、彼の身体から離れる。
「……ちょ、ルカ……っ、どこ行くんだよ!?」
おーくんの焦ったような声が、背中に響く。私は、そんなおーくんの声を無視して、彼の隣に座り、自分の身体を、彼の正面に晒した。
「ね、おーくん。どっちが大きくなったか、比べっこしようよ。」
私の言葉に、おーくんの頬が、さらに赤く染まる。しかし、その言葉の意味を理解した瞬間、彼の瞳は、好奇心と、そして少しの戸惑いで揺れた。
「……え、ルカ……っ」
「ほら、おーくん。こっちの方が、簡単でしょ?」
私が指差したのは、自分のもの。それは、おーくんのものと比べると、半分程度の大きさだった。その小ささが、まるで、おーくんに向けての挑戦状のように感じられた。
「……っ、でも、お尻、硬いよ……」
おーくんの声は、諦めと、少しの不安が混じっていた。
「大丈夫。私みたいに、何ヶ月も解してないから、硬くて当たり前でしょ?でも、指が入るなら……」
私の指が、おーくんのお尻の入り口にそっと触れる。
「……前立腺は、開発できる。大丈夫。私が、ちゃんと応援してるから。」
その言葉に、おーくんは、小さく頷くことしかできなかった。
(男女っぽい仲じゃ、つまらないんだ)
私は、心の中で呟く。ルカが攻めて、おーくんが受ける。おーくんが攻めて、ルカが受ける。そんな風に、どっちもできる関係になりたい。
私は、おーくんの「本命」を、優しく、そして確かな力で、包み込んだ。
「……ふふっ、おーくん……やっぱり、すごいね。」
私がそう言うと、おーくんの頬が、さらに赤く染まる。その熱と、その存在感に、私の身体は、応えるように熱を帯びていった。
(……あれ?)
おかしい。
私は、おーくんの「本命」を触っているはずなのに、それ以上に、自分の身体が熱くなっている。
下腹部が、じんわりと温かくなる。お尻の入り口が、きゅっと締め付けられるような、甘い感覚。
(……嘘……っ、私、おーくんを触ってるのに……っ!)
私は、自分の手が、彼の「本命」を包んでいることを確認する。そして、もう片方の手で、自分の秘部に触れる。
そこに広がるのは、ひんやりとしたジェルではなく、熱い、とろとろとした愛液だった。
「……っ!」
私は、自分の身体が、おーくんへの想像だけで、勝手に興奮していることに、愕然とする。
「……ルカ、どうしたの?」
おーくんが心配そうに、私を見つめる。
「な、なんでもない……っ!」
私はそう言って、慌てて、自分の愛液を拭った。
(ダメだよ……っ、私の方が、興奮しちゃって……っ!)
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