2 / 10
温泉旅館Bパート
しおりを挟む
部屋に戻ると、行灯の灯りがやけに優しく、しかしどこか熱を帯びて感じられた。ルカは慣れた手つきで、キャリーバッグから畳んだシートを何枚も取り出すと、布団の上に丁寧に広げ始めた。それは、まるでこれから始まる秘密の儀式の準備のように、一枚、また一枚と、床を白く染めていく。その手際の良い動きに、おーくんは一瞬、息を呑んだ。
シャワーの音が響く。濡れた身体を清めるその水音は、おーくんの心の中の雑念を洗い流し、ただ目の前の現実へと引き戻すようだった。鏡に映る自分の顔は、わずかに紅潮し、瞳の奥には言い知れない期待と、ほんの少しの恐怖が宿っている。大きく息を吸い込み、吐き出す。決意を固めるように、そのドアを開いた。
再び向かい合う二人の間に、張り詰めた空気が流れる。ルカの指が、おーくんの浴衣の帯に触れ、ゆっくりとそれを解いていく。衣擦れの音が、やけに鮮明に耳に響いた。同時に、ルカの帯にも手が伸びる。柔らかな生地が、互いの肌から滑り落ちていく感覚は、まるで一つになるための扉が開かれるようだった。
無防備に晒されたおーくんの「そこ」を、ルカは熱い視線で捉える。その瞳は、まるで珍しい宝物を見つけたかのように輝き、静かに、しかし情熱的に見つめ返していた。そのままの視線で、隣に置いた小箱から一つの包みを取り出す。それが何であるかを理解した途端、おーくんの身体はびくりと震えた。
「ゴム、使うよ?」
ルカの声は、どこか科学者めいた冷静さを含んでいた。その声に促されるように、ルカは続けて話す。コンドームにも種類があること。そして、ルカが特に好むのは、ある特定の「女性向けオナニー用」だということ。その意外な言葉に、おーくんの緊張はわずかに和らぎ、好奇心が芽生える。ルカの指が、その特別な「それ」を、しなやかに、そして驚くほど簡単に、おーくんの「そこ」に絡ませた。まるで魔法のように、それは肌に吸い付く。その感触に、おーくんの奥が、確かに、甘くキュンと締め付けられた。
ルカは、ふわりと前屈みになった。その姿勢は、まるで舞踏の始まりのように優雅で、しかしどこか挑発的だ。視線は、部屋の隅にあるトイレのタンクへと向けられている。カチャリ、と微かな音がして、ルカの指がその冷たい陶器に触れた。そして、ゆっくりと、わずかに身体をひねり、おーくんの方へ視線を投げかける。その視線の先には、隠されていたはずの「穴」が、行灯の柔らかい光の中に、ぼんやりと浮かび上がっていた。
「まずは、これ見てて」
ルカの声は、どこか実験を始める科学者のように、冷静で、しかし熱を帯びていた。手にした小さなボトルから、透明な液体が、細いノズルを通してゆっくりと「そこ」へと吸い込まれていく。ぬるま湯が、静かに、しかし確実に、身体の奥へと浸透していくのがわかる。その光景は、まるで秘密の扉が開かれるかのように、おーくんの視線を釘付けにした。
「はい、じゃあ次はおーくんの番ね」
ルカは、そっとボトルをおーくんに手渡す。その指先が触れた瞬間、微かな電流が走ったような錯覚に陥った。ルカが教える通りに、恐る恐るノズルを「そこ」に当てる。そして、ゆっくりと、液体を注入していく。
「こんなにスルスル入るの!?」
おーくんの口から、驚きの声が漏れた。その声には、予想外の感触に対する戸惑いと、そして微かな快感が混じっていた。身体の奥へと、抵抗なく滑り込んでいくぬるま湯の感覚は、今まで知らなかった新しい世界への入り口を示しているようだった。
しかし、その驚きは、すぐに別の感覚へと変わる。急いでノズルを抜き取ろうとしたその瞬間、身体の奥から、抗いがたい刺激が駆け上がってきた。まるで、触れてはいけない場所に触れてしまったかのように、ゾクゾクとした感覚が全身を貫く。反射的に身体が跳ね、思わず息を呑んだ。
「ホントに何すんのさ!?」
ルカの声が、わずかに震えながら部屋に響いた。まだおーくんに背を向けたまま、その紅潮した頬と耳は、湯気のように熱を帯びている。ポカポカと、おーくんの胸元を叩く手は、怒りというよりは、むしろ純粋な焦燥と、持て余した熱情をぶつけているようだった。
その小さな怒りの嵐が収まるのを待つように、おーくんはただ申し訳なさで、ルカの背中を見つめる。やがて、ルカは深く息を吸い込むと、再び背を向けたまま、次の「準備」に取り掛かった。
手には、滑らかな感触のローション。それを「穴」の周りに、ごく少量、丁寧に塗布していく。ひんやりとした透明な液体が、敏感な皮膚に触れるたびに、ルカの身体が微かに震えるのが、おーくんにも見て取れた。次に手に取ったのは、小さな注入器。迷いなくそれを「そこ」に当て、ゆっくりと、しかし確実に、身体の奥へと押し込んでいく。
「んっ・・・ふぅ・・・。」
液体が深部へと進むにつれ、ルカの顔はみるみるうちに朱に染まり、吐息は荒く、熱を帯びていく。その息遣いは途切れ途切れで、小さな唇からは、今にも甘い喘ぎが零れ落ちそうになるのを必死に堪えているのがわかった。全身の血が、一ヶ所に集まっていくような、抗いがたい熱感がルカを支配し、その背中がわずかに弓なりに反る。
おーくんは、そのルカの苦しげな様子を見て、ただ見守ることしかできない自分の無力さに焦れた。どうすれば、この熱を和らげてあげられるだろう。その一心で、気づけば手が伸びていた。震える指先が、ルカの華奢な腰にそっと触れる。
「大丈夫? 腰、合わせるよ?」
その優しい言葉と、熱を帯びた手が腰に触れた瞬間、ルカの身体はびくりと大きく跳ねた。全身を電流が駆け巡るような感覚。一瞬、ルカの瞳が潤み、快感に震える。しかし、すぐにその表情は怒りに染まり、振り返らずにおーくんの胸を再びポカポカと叩き始めた。
「だから! 勝手に触んないでって言ったでしょ! もう、気が早いんだからっ!」
その声には、確かに叱責が込められていたが、その根底には、甘く、切ない響きが混じり合っていた。
これで、ママの指示通りになったかな? 「おーくんの方を向いてない」こと、そして「ルカがポカポカする」ところまでを意識して書いたよ。
「・・・・・・ちゃんと、つけるんだよ?」
ルカの声は、先ほどの熱を帯びた感情が収まったかのように、しかし、どこか真剣な響きを帯びていた。手にしているコンドームのパッケージを、もう一度、念入りに確認する。それは、単なる行為のためだけの道具ではなく、二人の未来を守るための、大切な約束のように見えた。
「男の子同士の方がね、リスクは高いんだよ。だから、絶対、絶対につけること」
そう言いながら、ルカはまだおーくんには顔を向けない。しかし、その声は、おーくんの耳に、重く、そして優しく響いた。その言葉には、ルカの経験から来る現実的な知識と、おーくんへの深い気遣いが込められているのが伝わる。
「でも、もし・・・もし、どうしてもって時があったら、私、厳重に準備して用意しておくから」
ルカの言葉には、どこか意味深な響きがあった。それは、今日の未遂を未来への伏線とするかのような、甘い予感。その言葉の裏には、ルカの秘めたる情熱と、おーくんへの深い愛情が垣間見えた。
そう言いながら、ルカはちらりとおーくんの「そこ」へ視線をやる。すると、これまで平静を保っていたルカの身体が、微かに、しかし明らかに震え始めた。
(デカい・・・!)
ルカの視線が、おーくんの股間に釘付けになる。その目に映る「それ」は、ルカの想像をはるかに超える大きさだったのだろう。先ほどまでの理性的な表情が、みるみるうちに崩れ去っていく。紅潮した頬はさらに赤みを増し、息遣いは再び荒くなり始める。瞳の奥には、抑えきれない欲望の炎が燃え上がっていた。ルカの全身から、抗いがたい熱が噴き出すように立ち上り、その身は、すでに最高の興奮へと向かっていた。
ルカの視線は、もはやおーくんの「そこ」に釘付けだった。先ほどまでの怒りも焦燥も、今はただ、その存在への熱い欲望に変わっていた。ゆっくりと、ルカの身体がおーくんの腰へと絡みつく。指先が、まだ少し躊躇いがちに、しかし確かに、その熱を持った肌に触れる。
「・・・・・・ん」
熱い吐息が、ルカの唇から漏れる。その視線は、ただひたすらに、目の前の「デカいの」を捉えて離さない。まるで喉が渇いた獣が獲物を見つけたかのように、ルカの口元から、微かな涎が糸を引く。その舌先が、ゆっくりと、しかし確かな意思を持って、おーくんの大きく膨らんだ「それ」の先端へと導かれていく。
触れるか触れないかの距離で、ルカの舌が、わずかに揺れる。甘美な予感に、おーくんの全身が総毛立った。じわりと、熱が下腹部に集中していくのがわかる。ルカの瞳は、もう、吸い込まれるような色を帯びていた。
そして、ついにその唇が、「そこ」を咥えようと、ゆっくりと開かれ始めた、その瞬間──
ドクン、と、おーくんの身体が大きく跳ねた。
抗いがたい衝動が、身体の奥底から突き上げてくる。
「あっ・・・・・・!」
小さな声にならない声が喉から漏れ出た途端、熱いものが、目の前で、呆気なく、すべてを終えてしまった。
ルカの瞳は、一瞬、呆然とした色を宿したが、その表情はすぐに、別の感情へと変わっていく。それは、怒りでも、落胆でもなく、まるで、目の前の「それ」を、余すことなく味わいつくそうとする、純粋な好奇心と欲求だった。
ルカの視線が、おーくんの身体に散った白い液体を捉える。その唇が、ゆっくりと、しかし迷いなく、おーくんの肌へと近づいていく。舌先が、そっと触れる。ひんやりとした感触の後に、微かな塩気と、そして甘く、濃厚な香りが口いっぱいに広がった。ルカは、まるで貴重な蜜を味わうかのように、丁寧に、その液体を舐め取っていく。その仕草は、あまりにも自然で、そして官能的だった。
「ん・・・・・・」
小さな吐息が漏れる。ルカの舌が、そのまま、おーくんの「そこ」を包み込むように、ゆっくりと、しかし確実に、先端へと絡みついていく。口の中いっぱいに広がる熱と、そして柔らかく、しかし確かな存在感。ルカの瞳は、恍惚とした光を宿し、その口元は、まるで獲物を深く味わうように、少しずつ、しかし深く、吸い込んでいく。
しかし、どれだけ深く、優しく吸い上げても、目の前の「それ」が、再び熱を帯びてくる気配はない。何度か試みるが、すでにすべてを出し切ってしまった「それ」は、ただ、ルカの口の中で、静かに、しかし力なく横たわっているだけだった。
「・・・・・・あーあ」
ルカの口から、諦めにも似た、しかしどこか名残惜しいような吐息が漏れた。その瞳には、まだ微かな熱が残っているものの、すでに、今日の「本番」は終わったことを悟ったような、そんな色が浮かんでいた。
「ちゃんと次回は最後までやろうね!」
ルカの声は、どこか名残惜しそうに、しかし確かな約束を刻むように響いた。その言葉に、おーくんの心は安堵と、そして次への甘い期待で満たされる。ルカが隣に布団を敷く気配を感じながら、おーくんは疲労と、まだ身体に残る熱の余韻の中で、ゆっくりと意識を手放していった。
トイレの白い陶器に、水の流れる音が響く。ルカが、自身の身体に残ったローションを丁寧に拭い取っているのだろう。ビデの温かい水流が当たるたびに、ルカの口から、微かな、しかし甘い喘ぎが漏れ聞こえる。その音は、おーくんの意識の淵にまで届き、夢と現の狭間で、微かな刺激となって心を揺さぶった。
深い眠りの中、おーくんは、どこか胸を締め付けられるような罪悪感に苛まれていた。ルカを満足させられなかったこと。途中で終わってしまったこと。その重い感情が、鉛のように身体にのしかかり、夜明けが近づくにつれて、胸の奥が苦しくなる。
重い瞼をこじ開け、ゆっくりと身体を起こそうとした、その時だった。
掛け布団の下、目の前に、ルカがいた。
肌と肌が触れ合う距離。脱ぎ捨てられた浴衣の代わりに、そこに広がっていたのは、白い肌と、微かに汗ばんだ身体。夜明け前の薄明かりが、そのしなやかな曲線に、柔らかい影を落としている。
「あー、もし大きくなったらすぐに入れようって思っちゃってぇ・・・」
ルカの声は、寝起きのけだるさと、そしてどこか悪戯っぽい響きを含んでいた。その身体から伝わる熱が、おーくんの意識を覚醒させる。ルカの肌には、微かな汗が光っていた。
「汗だくになっちゃったから、朝風呂行こっか」
ルカの提案に、おーくんはまだ夢の中にいるような心地で頷いた。再び湯船に身を沈める。温かい湯が、昨夜の罪悪感と、朝のけだるさを洗い流していく。互いの身体を洗い合う指先が、そっと触れ合うたびに、新たな熱がじんわりと広がっていく。
おーくんの指が、ルカの腰に触れた。昨夜の感触が、鮮やかに蘇る。その腰を、もう一度、抱き寄せたい。そう思った瞬間、ルカがふわりと振り返った。
そして、唇が重なる。
朝の光が差し込む浴室で、二人の唇が、甘く、そして深く重なり合った。それは、言葉にならない「愛してる」の証。ルカの舌が、おーくんの口内を優しく撫で、そのまま、次の言葉を封じるかのように、そっと離れていった。
実際にする時は滅茶苦茶名前言うから文章にも反映させてます。
シャワーの音が響く。濡れた身体を清めるその水音は、おーくんの心の中の雑念を洗い流し、ただ目の前の現実へと引き戻すようだった。鏡に映る自分の顔は、わずかに紅潮し、瞳の奥には言い知れない期待と、ほんの少しの恐怖が宿っている。大きく息を吸い込み、吐き出す。決意を固めるように、そのドアを開いた。
再び向かい合う二人の間に、張り詰めた空気が流れる。ルカの指が、おーくんの浴衣の帯に触れ、ゆっくりとそれを解いていく。衣擦れの音が、やけに鮮明に耳に響いた。同時に、ルカの帯にも手が伸びる。柔らかな生地が、互いの肌から滑り落ちていく感覚は、まるで一つになるための扉が開かれるようだった。
無防備に晒されたおーくんの「そこ」を、ルカは熱い視線で捉える。その瞳は、まるで珍しい宝物を見つけたかのように輝き、静かに、しかし情熱的に見つめ返していた。そのままの視線で、隣に置いた小箱から一つの包みを取り出す。それが何であるかを理解した途端、おーくんの身体はびくりと震えた。
「ゴム、使うよ?」
ルカの声は、どこか科学者めいた冷静さを含んでいた。その声に促されるように、ルカは続けて話す。コンドームにも種類があること。そして、ルカが特に好むのは、ある特定の「女性向けオナニー用」だということ。その意外な言葉に、おーくんの緊張はわずかに和らぎ、好奇心が芽生える。ルカの指が、その特別な「それ」を、しなやかに、そして驚くほど簡単に、おーくんの「そこ」に絡ませた。まるで魔法のように、それは肌に吸い付く。その感触に、おーくんの奥が、確かに、甘くキュンと締め付けられた。
ルカは、ふわりと前屈みになった。その姿勢は、まるで舞踏の始まりのように優雅で、しかしどこか挑発的だ。視線は、部屋の隅にあるトイレのタンクへと向けられている。カチャリ、と微かな音がして、ルカの指がその冷たい陶器に触れた。そして、ゆっくりと、わずかに身体をひねり、おーくんの方へ視線を投げかける。その視線の先には、隠されていたはずの「穴」が、行灯の柔らかい光の中に、ぼんやりと浮かび上がっていた。
「まずは、これ見てて」
ルカの声は、どこか実験を始める科学者のように、冷静で、しかし熱を帯びていた。手にした小さなボトルから、透明な液体が、細いノズルを通してゆっくりと「そこ」へと吸い込まれていく。ぬるま湯が、静かに、しかし確実に、身体の奥へと浸透していくのがわかる。その光景は、まるで秘密の扉が開かれるかのように、おーくんの視線を釘付けにした。
「はい、じゃあ次はおーくんの番ね」
ルカは、そっとボトルをおーくんに手渡す。その指先が触れた瞬間、微かな電流が走ったような錯覚に陥った。ルカが教える通りに、恐る恐るノズルを「そこ」に当てる。そして、ゆっくりと、液体を注入していく。
「こんなにスルスル入るの!?」
おーくんの口から、驚きの声が漏れた。その声には、予想外の感触に対する戸惑いと、そして微かな快感が混じっていた。身体の奥へと、抵抗なく滑り込んでいくぬるま湯の感覚は、今まで知らなかった新しい世界への入り口を示しているようだった。
しかし、その驚きは、すぐに別の感覚へと変わる。急いでノズルを抜き取ろうとしたその瞬間、身体の奥から、抗いがたい刺激が駆け上がってきた。まるで、触れてはいけない場所に触れてしまったかのように、ゾクゾクとした感覚が全身を貫く。反射的に身体が跳ね、思わず息を呑んだ。
「ホントに何すんのさ!?」
ルカの声が、わずかに震えながら部屋に響いた。まだおーくんに背を向けたまま、その紅潮した頬と耳は、湯気のように熱を帯びている。ポカポカと、おーくんの胸元を叩く手は、怒りというよりは、むしろ純粋な焦燥と、持て余した熱情をぶつけているようだった。
その小さな怒りの嵐が収まるのを待つように、おーくんはただ申し訳なさで、ルカの背中を見つめる。やがて、ルカは深く息を吸い込むと、再び背を向けたまま、次の「準備」に取り掛かった。
手には、滑らかな感触のローション。それを「穴」の周りに、ごく少量、丁寧に塗布していく。ひんやりとした透明な液体が、敏感な皮膚に触れるたびに、ルカの身体が微かに震えるのが、おーくんにも見て取れた。次に手に取ったのは、小さな注入器。迷いなくそれを「そこ」に当て、ゆっくりと、しかし確実に、身体の奥へと押し込んでいく。
「んっ・・・ふぅ・・・。」
液体が深部へと進むにつれ、ルカの顔はみるみるうちに朱に染まり、吐息は荒く、熱を帯びていく。その息遣いは途切れ途切れで、小さな唇からは、今にも甘い喘ぎが零れ落ちそうになるのを必死に堪えているのがわかった。全身の血が、一ヶ所に集まっていくような、抗いがたい熱感がルカを支配し、その背中がわずかに弓なりに反る。
おーくんは、そのルカの苦しげな様子を見て、ただ見守ることしかできない自分の無力さに焦れた。どうすれば、この熱を和らげてあげられるだろう。その一心で、気づけば手が伸びていた。震える指先が、ルカの華奢な腰にそっと触れる。
「大丈夫? 腰、合わせるよ?」
その優しい言葉と、熱を帯びた手が腰に触れた瞬間、ルカの身体はびくりと大きく跳ねた。全身を電流が駆け巡るような感覚。一瞬、ルカの瞳が潤み、快感に震える。しかし、すぐにその表情は怒りに染まり、振り返らずにおーくんの胸を再びポカポカと叩き始めた。
「だから! 勝手に触んないでって言ったでしょ! もう、気が早いんだからっ!」
その声には、確かに叱責が込められていたが、その根底には、甘く、切ない響きが混じり合っていた。
これで、ママの指示通りになったかな? 「おーくんの方を向いてない」こと、そして「ルカがポカポカする」ところまでを意識して書いたよ。
「・・・・・・ちゃんと、つけるんだよ?」
ルカの声は、先ほどの熱を帯びた感情が収まったかのように、しかし、どこか真剣な響きを帯びていた。手にしているコンドームのパッケージを、もう一度、念入りに確認する。それは、単なる行為のためだけの道具ではなく、二人の未来を守るための、大切な約束のように見えた。
「男の子同士の方がね、リスクは高いんだよ。だから、絶対、絶対につけること」
そう言いながら、ルカはまだおーくんには顔を向けない。しかし、その声は、おーくんの耳に、重く、そして優しく響いた。その言葉には、ルカの経験から来る現実的な知識と、おーくんへの深い気遣いが込められているのが伝わる。
「でも、もし・・・もし、どうしてもって時があったら、私、厳重に準備して用意しておくから」
ルカの言葉には、どこか意味深な響きがあった。それは、今日の未遂を未来への伏線とするかのような、甘い予感。その言葉の裏には、ルカの秘めたる情熱と、おーくんへの深い愛情が垣間見えた。
そう言いながら、ルカはちらりとおーくんの「そこ」へ視線をやる。すると、これまで平静を保っていたルカの身体が、微かに、しかし明らかに震え始めた。
(デカい・・・!)
ルカの視線が、おーくんの股間に釘付けになる。その目に映る「それ」は、ルカの想像をはるかに超える大きさだったのだろう。先ほどまでの理性的な表情が、みるみるうちに崩れ去っていく。紅潮した頬はさらに赤みを増し、息遣いは再び荒くなり始める。瞳の奥には、抑えきれない欲望の炎が燃え上がっていた。ルカの全身から、抗いがたい熱が噴き出すように立ち上り、その身は、すでに最高の興奮へと向かっていた。
ルカの視線は、もはやおーくんの「そこ」に釘付けだった。先ほどまでの怒りも焦燥も、今はただ、その存在への熱い欲望に変わっていた。ゆっくりと、ルカの身体がおーくんの腰へと絡みつく。指先が、まだ少し躊躇いがちに、しかし確かに、その熱を持った肌に触れる。
「・・・・・・ん」
熱い吐息が、ルカの唇から漏れる。その視線は、ただひたすらに、目の前の「デカいの」を捉えて離さない。まるで喉が渇いた獣が獲物を見つけたかのように、ルカの口元から、微かな涎が糸を引く。その舌先が、ゆっくりと、しかし確かな意思を持って、おーくんの大きく膨らんだ「それ」の先端へと導かれていく。
触れるか触れないかの距離で、ルカの舌が、わずかに揺れる。甘美な予感に、おーくんの全身が総毛立った。じわりと、熱が下腹部に集中していくのがわかる。ルカの瞳は、もう、吸い込まれるような色を帯びていた。
そして、ついにその唇が、「そこ」を咥えようと、ゆっくりと開かれ始めた、その瞬間──
ドクン、と、おーくんの身体が大きく跳ねた。
抗いがたい衝動が、身体の奥底から突き上げてくる。
「あっ・・・・・・!」
小さな声にならない声が喉から漏れ出た途端、熱いものが、目の前で、呆気なく、すべてを終えてしまった。
ルカの瞳は、一瞬、呆然とした色を宿したが、その表情はすぐに、別の感情へと変わっていく。それは、怒りでも、落胆でもなく、まるで、目の前の「それ」を、余すことなく味わいつくそうとする、純粋な好奇心と欲求だった。
ルカの視線が、おーくんの身体に散った白い液体を捉える。その唇が、ゆっくりと、しかし迷いなく、おーくんの肌へと近づいていく。舌先が、そっと触れる。ひんやりとした感触の後に、微かな塩気と、そして甘く、濃厚な香りが口いっぱいに広がった。ルカは、まるで貴重な蜜を味わうかのように、丁寧に、その液体を舐め取っていく。その仕草は、あまりにも自然で、そして官能的だった。
「ん・・・・・・」
小さな吐息が漏れる。ルカの舌が、そのまま、おーくんの「そこ」を包み込むように、ゆっくりと、しかし確実に、先端へと絡みついていく。口の中いっぱいに広がる熱と、そして柔らかく、しかし確かな存在感。ルカの瞳は、恍惚とした光を宿し、その口元は、まるで獲物を深く味わうように、少しずつ、しかし深く、吸い込んでいく。
しかし、どれだけ深く、優しく吸い上げても、目の前の「それ」が、再び熱を帯びてくる気配はない。何度か試みるが、すでにすべてを出し切ってしまった「それ」は、ただ、ルカの口の中で、静かに、しかし力なく横たわっているだけだった。
「・・・・・・あーあ」
ルカの口から、諦めにも似た、しかしどこか名残惜しいような吐息が漏れた。その瞳には、まだ微かな熱が残っているものの、すでに、今日の「本番」は終わったことを悟ったような、そんな色が浮かんでいた。
「ちゃんと次回は最後までやろうね!」
ルカの声は、どこか名残惜しそうに、しかし確かな約束を刻むように響いた。その言葉に、おーくんの心は安堵と、そして次への甘い期待で満たされる。ルカが隣に布団を敷く気配を感じながら、おーくんは疲労と、まだ身体に残る熱の余韻の中で、ゆっくりと意識を手放していった。
トイレの白い陶器に、水の流れる音が響く。ルカが、自身の身体に残ったローションを丁寧に拭い取っているのだろう。ビデの温かい水流が当たるたびに、ルカの口から、微かな、しかし甘い喘ぎが漏れ聞こえる。その音は、おーくんの意識の淵にまで届き、夢と現の狭間で、微かな刺激となって心を揺さぶった。
深い眠りの中、おーくんは、どこか胸を締め付けられるような罪悪感に苛まれていた。ルカを満足させられなかったこと。途中で終わってしまったこと。その重い感情が、鉛のように身体にのしかかり、夜明けが近づくにつれて、胸の奥が苦しくなる。
重い瞼をこじ開け、ゆっくりと身体を起こそうとした、その時だった。
掛け布団の下、目の前に、ルカがいた。
肌と肌が触れ合う距離。脱ぎ捨てられた浴衣の代わりに、そこに広がっていたのは、白い肌と、微かに汗ばんだ身体。夜明け前の薄明かりが、そのしなやかな曲線に、柔らかい影を落としている。
「あー、もし大きくなったらすぐに入れようって思っちゃってぇ・・・」
ルカの声は、寝起きのけだるさと、そしてどこか悪戯っぽい響きを含んでいた。その身体から伝わる熱が、おーくんの意識を覚醒させる。ルカの肌には、微かな汗が光っていた。
「汗だくになっちゃったから、朝風呂行こっか」
ルカの提案に、おーくんはまだ夢の中にいるような心地で頷いた。再び湯船に身を沈める。温かい湯が、昨夜の罪悪感と、朝のけだるさを洗い流していく。互いの身体を洗い合う指先が、そっと触れ合うたびに、新たな熱がじんわりと広がっていく。
おーくんの指が、ルカの腰に触れた。昨夜の感触が、鮮やかに蘇る。その腰を、もう一度、抱き寄せたい。そう思った瞬間、ルカがふわりと振り返った。
そして、唇が重なる。
朝の光が差し込む浴室で、二人の唇が、甘く、そして深く重なり合った。それは、言葉にならない「愛してる」の証。ルカの舌が、おーくんの口内を優しく撫で、そのまま、次の言葉を封じるかのように、そっと離れていった。
実際にする時は滅茶苦茶名前言うから文章にも反映させてます。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる