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第三章:作戦会議
京_3-1
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「事前に伝えたとおり、今回の警備ではユースティティアから特務課以外の人材も派遣する。特務課の命令を聞くように伝えているので、自由に上手く使ってくれ」
佐倉がその人材のリストを有栖と反保に配る。京は既に手に持っており、内容も把握していた。
「特務課の命令ですけど、聞いてくれますか?」
有栖の皮肉に佐倉は小さく笑う。
「佐倉さんが上層部に掛け合って集めてくれた人材だから、業務はしっかりやってくれるはずよ。不満はあるかもしれないけど」
「京さん、それフォローになってます?」
有栖が苦笑いし、今度は反保が資料で顔を隠して笑っている。
「とはいえ、貴女達に命令されると反感を抱く人もいるでしょうから、私を経由して指示をするようにしましょう。こういうときに課長って肩書きが役に立つでしょうから」
「現場では京さんとの連携を大切にするんだぞ。俺も行ければ良いんだが……」
「佐倉さんには充分協力してもらっています。あまり特務課に付きっきりでは社内で怪しむ隊員も出てくるでしょう。それは目立つ行為になります」
現在、佐倉が協力してくれているのは警察――いや、天使への対抗措置が最重要だと判断しているからだ。しかし、それは口外していない。ユースティティア内では特務課に対して監視の目を光らせているように見えているだろう。
「今回の任務。他の隊員への指示系統は私が行います。有栖さんと反保くんは自由に動けるように計らうので、情報を集めつつ、今回の目的を達成させましょう」
京の言葉に有栖と反保が強く頷いた。
佐倉がその人材のリストを有栖と反保に配る。京は既に手に持っており、内容も把握していた。
「特務課の命令ですけど、聞いてくれますか?」
有栖の皮肉に佐倉は小さく笑う。
「佐倉さんが上層部に掛け合って集めてくれた人材だから、業務はしっかりやってくれるはずよ。不満はあるかもしれないけど」
「京さん、それフォローになってます?」
有栖が苦笑いし、今度は反保が資料で顔を隠して笑っている。
「とはいえ、貴女達に命令されると反感を抱く人もいるでしょうから、私を経由して指示をするようにしましょう。こういうときに課長って肩書きが役に立つでしょうから」
「現場では京さんとの連携を大切にするんだぞ。俺も行ければ良いんだが……」
「佐倉さんには充分協力してもらっています。あまり特務課に付きっきりでは社内で怪しむ隊員も出てくるでしょう。それは目立つ行為になります」
現在、佐倉が協力してくれているのは警察――いや、天使への対抗措置が最重要だと判断しているからだ。しかし、それは口外していない。ユースティティア内では特務課に対して監視の目を光らせているように見えているだろう。
「今回の任務。他の隊員への指示系統は私が行います。有栖さんと反保くんは自由に動けるように計らうので、情報を集めつつ、今回の目的を達成させましょう」
京の言葉に有栖と反保が強く頷いた。
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