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厨房へ
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僕は執事さんに案内されてイアン様たちと厨房へ向かった。
イアン様も着いてきている。
「さ、こちらです」
侯爵家の厨房とあって広い、そうだよね、パーティーとかするんだもんね、うわ~、コンロが十口もある、オーブン五台、流しも五つ、ふわぁ~、あれって冷蔵庫?氷室って言うのかな?
「ケイン様?」
「あ、すみません、厨房の機材がすごくて見入っちゃいました」
顔を前に向けると、シェフたちが並んでいた。
「こちらが当屋敷のシェフたちです、皆さん、こちらが本日イアン様のお気に入りの料理を教えていただくケイン様です」
「こんにちは、ケインです、平民なので様は無しでお願いします」
「ここで料理長をしているザックだ、俺も平民出身だから気にしないでくれ」
「えっ?」
「料理のスキルはほとんど平民だからな、副料理長だけ貴族だ、まあ、ここにいる時は平民だけどな」
「副料理長のシオンだ、イアンのすぐ上の兄だ、よろしく」
「え?お兄様ですか?」
「そうだよ、六男のシオン、料理のスキルがあって十歳の時から厨房に入り浸っていて、十六歳で副料理長なんだ」
「よろしくお願いします」
それからホワイトソースを作り、シチューやグラタンなど幅広く使えることを教えたり、ハンバーグを作り、その後カツ作りの時に同じようにパン粉を付けてあげても美味しいことを教えたり、オークだけでなくて他の肉でも海鮮でも美味しいことを教え、デミソースやケチャップ、マヨネーズや、からのタルタルソースも教えた。
最後にプリンとクレープを作り、そのデザートを持って侯爵様にご挨拶に行った。
侯爵様と奥様、長男と六男、八男、九男と子沢山なことが知れた。
次男は領地にいて、三男は商会をやっていて、四男と五男は冒険者として世界を旅しているらしい。
八男は僕より年下の九歳、九男は七歳、デザートを頬張る顔が可愛い。
侯爵家の方々は使用人も含め皆いい方ばかりで、平民だと下に見る人はいなかった。
弟くんたちには「また来てね」って言われちゃった、胃袋を掴んでしまったかな。
イアン様も着いてきている。
「さ、こちらです」
侯爵家の厨房とあって広い、そうだよね、パーティーとかするんだもんね、うわ~、コンロが十口もある、オーブン五台、流しも五つ、ふわぁ~、あれって冷蔵庫?氷室って言うのかな?
「ケイン様?」
「あ、すみません、厨房の機材がすごくて見入っちゃいました」
顔を前に向けると、シェフたちが並んでいた。
「こちらが当屋敷のシェフたちです、皆さん、こちらが本日イアン様のお気に入りの料理を教えていただくケイン様です」
「こんにちは、ケインです、平民なので様は無しでお願いします」
「ここで料理長をしているザックだ、俺も平民出身だから気にしないでくれ」
「えっ?」
「料理のスキルはほとんど平民だからな、副料理長だけ貴族だ、まあ、ここにいる時は平民だけどな」
「副料理長のシオンだ、イアンのすぐ上の兄だ、よろしく」
「え?お兄様ですか?」
「そうだよ、六男のシオン、料理のスキルがあって十歳の時から厨房に入り浸っていて、十六歳で副料理長なんだ」
「よろしくお願いします」
それからホワイトソースを作り、シチューやグラタンなど幅広く使えることを教えたり、ハンバーグを作り、その後カツ作りの時に同じようにパン粉を付けてあげても美味しいことを教えたり、オークだけでなくて他の肉でも海鮮でも美味しいことを教え、デミソースやケチャップ、マヨネーズや、からのタルタルソースも教えた。
最後にプリンとクレープを作り、そのデザートを持って侯爵様にご挨拶に行った。
侯爵様と奥様、長男と六男、八男、九男と子沢山なことが知れた。
次男は領地にいて、三男は商会をやっていて、四男と五男は冒険者として世界を旅しているらしい。
八男は僕より年下の九歳、九男は七歳、デザートを頬張る顔が可愛い。
侯爵家の方々は使用人も含め皆いい方ばかりで、平民だと下に見る人はいなかった。
弟くんたちには「また来てね」って言われちゃった、胃袋を掴んでしまったかな。
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