1 / 80
第一章
プロローグ
しおりを挟む
同僚の気持ちよさそうな寝顔を軽く一瞥し、いい加減重くなった目蓋をコシコシと擦る。
頬を軽く叩いて気合を入れ直すと、改めて眼前に広がる青々とした空に目を移した。
「今日も変わらず異常なし、ってか」
櫓のように組まれた高さ15mはある監視台の上で、男は眠気覚ましに独りごちた。
ここから眺める空は静謐で、うっかりすると何もかも吸い込まれてしまいそうだと、いつも男は思う。
男が『製造部』からこの『索敵部』に転属となって丸一年が経とうとしていた。
主な任務は監視台からの索敵任務だ。バディを組み二人一組で仮眠や食事を交互に摂りながら、24時間体制で、決められた範囲を監視する。
転属前に所属していた『製造部』とは異なる任務体系に、最初のうちこそ戸惑いはしたものの、今では概ね順調だ。
だが、任務を共に遂行するバディは、最低でも半年間変更はない。
男は足元でしゃがみ込んだまま、何やら寝言を言っているそろそろ見飽きた相棒を爪先で軽くこずくと、この相棒が新婚だったのを、ふと思い出した。
ようく聞いてみると、以前に相棒から何度も聞かされたことのある愛妻の名が、だらしなく開けた口から涎と共に漏れている。
「……へっ。夢の中までもそんなに女房に会いたいのかね」
結婚10年目の男にとって、それは少しだけ羨ましくも思えた。
そういえば俺にもそんな時期があったかな、と過去を思い返してみる。
だけど、脳裏に浮かぶのは娘の事ばかりだ。
今日の任務が終わった後、前々から欲しがっていた手鏡を一緒に買いにいく約束をしている、小さな娘の綻んだ笑顔。
「……一丁前に色気付きやがって」
憎まれ口とは裏腹に、男は娘の成長を頼もしく、そして誇りに思っていた。
最近少しずつ女房に似てきたところが少々不安だけどな。……そんな事もついでに付け足して。
「さあてと、もう一踏ん張りだ」
両腕を上げ硬直した筋肉をほぐしながら再び空を見上げると、一瞬キラリと光る何か見えた。
男は監視台の手すりに身を乗り出すと、慣れた手つきで木製の望遠鏡を操作して三枚のレンズを重ね合わせ、ピントを最大望遠に調整していく。
そして、喉の奥から掠れた声を絞り出した。
「っ……! お、おいおいマジかよ……あれは『落人』じゃねーか!」
男は先程までとはうって変わった機敏な動きで、備え付けの伝声管の蓋を跳ね上げた。
「こちら第11番監視台! 二時の方向に落下物! 高度はおよそ三千! おそらく『落人』かと!」
しばらく置いて隣の受信用伝声管から小さく「了解」と聞こえると、男は素早く次の行動に移す。
『落人』発見時はそれを確認した監視員も、現場に急行しなければならないのだ。したがって。
「おい! いい加減に起きやがれ!」
男は未だ夢の中の相棒の腿あたりを、今度は強めに蹴り上げた。
「……うひゃ! な、なんですか。びっくりさせないでください……もう任務終了の時間ですか?」
「馬鹿野郎! それどころじゃねーよ! 『落人』だ! 俺は落下地点まで急ぐから、お前はここの監視を継続しててくれ!」
「え……えええ! お、『落人』? 最近じゃそんな話、めっきり聞かなかったのに、よりによって僕らの任務中になんだってまた!」
「ああ、まったくだよ。あと二時間で非番だったのにな。……ここは任せたぞ。『航行部』との連絡をよろしく頼むぞ!」
同僚の返答よりも先に、男は梯子をつたい監視台を降り、望遠鏡で再び空を確認した。
なんとか人の形と分かる『落人』は、なぜかチカチカと光を反射している。
男は落下地点に向かって走り出した。
吹き付ける風で草原は、波の様に靡いている。
走りながら男の頭には、娘のふてくされた顔が浮かんできた。
(約束破っちまって、きっとむくれやがるんだろうなぁ)
『落人』を確認した後は、現場の被害把握、そして後から駆けつける『保安部』に状況報告の引き継ぎが責務となる。
その後は、腱鞘炎ができるほどの書類作成地獄。いつもなら「今日も一日良い天気でした」程度の子供の日記と見紛う任務日報が、泣きたくなる位の枚数になる。
半日は時間を費やす望まない作業が、この後に待ち構えているのだ。
そしてそれとは別に男の気持ちに暗い影を落としているのは、落下現場の確認だ。
高度から落下し地面に叩きつけられた『落人』は、もはや人の形をなしていない。そんなもの、誰だって見たくない。
空を見上げると、『落人』の高度はかなり下がっていた。おそらくは『東の森』あたりに落下するだろう。
凄まじい速度で落下する『落人』が、ついに森の木々の先端に飲み込まれたあたりで男は、鼻に皺を深く刻むほど強く目を閉じて、落下の衝撃に身構える。
しかし衝突音はしなかった。
変わりに激しい光が目蓋に突き刺さる。男はたまらず両腕で顔をガードした。
そして『落人』に関するマニュアルを、記憶の棚から漁り始めるが。
(……いや、ねえし! 『落人』が光るなんて話、やっぱ聞いた事ねえし!)
閃光はゆっくりと消滅した。
男は木々から垂れる蔦を払い、枝を潜り、森の奥へと進んでいく。
「お、おい。どうなってんだこりゃ……」
光の発生源と思しき場所は、木々が全て外側に向かって傾いていた。そしてその中心には。
———人の形を残した『落人』が、草の生い茂った地面に仰向けで倒れていた。
男は恐る恐る覗き込む。不思議な事に外傷は見当たらない。
赤のテラテラとした素材の上着に同じ素材の紺のズボン。短髪黒髪でまつ毛が長いその顔は、中性的な顔だちをしている。
何故だか分からないが全身がしっとりと濡れていて、黒い兜の様な物が地面に転がっていた。
「ま、まだ子供じゃねーか……それにあの高さから落ちて傷一つないなんて……」
男がそう口にした瞬間、倒れている『落人』の指がピクリと小さく動いた。
自分の顔を寄せてみる。そして微かに聞こえる呼吸音。
「こ、コイツ……い、生きている……!」
男は驚きのあまり二、三歩後ずさると、草の根に足を取られて尻餅をついた。
地面にへたり込むと、長時間の任務と全力疾走の疲労がどっと押し寄せる。
(……ああ。今日は疲れたなぁ。早く女房に会いてえなぁ)
柄にもなく男は、妻の顔を思い浮かべた。
何だかんだと言ってみても男と言う悲しい生き物は結局、最後に行き着く先は惚れた女の元なのかもしれない。
地面に付いた掌から小刻みに振動が伝わってきた。しばらくすると馬蹄の音も耳に届く。
きっと『保安部』がこちらに向かっているのだろうと、男は悟った。
そうして現実に引き戻された男は、尻餅を着いたまま深い深い溜息を一つ吐いた。
「……こりゃ今日は確実に、家に帰れそうもないな……」
頬を軽く叩いて気合を入れ直すと、改めて眼前に広がる青々とした空に目を移した。
「今日も変わらず異常なし、ってか」
櫓のように組まれた高さ15mはある監視台の上で、男は眠気覚ましに独りごちた。
ここから眺める空は静謐で、うっかりすると何もかも吸い込まれてしまいそうだと、いつも男は思う。
男が『製造部』からこの『索敵部』に転属となって丸一年が経とうとしていた。
主な任務は監視台からの索敵任務だ。バディを組み二人一組で仮眠や食事を交互に摂りながら、24時間体制で、決められた範囲を監視する。
転属前に所属していた『製造部』とは異なる任務体系に、最初のうちこそ戸惑いはしたものの、今では概ね順調だ。
だが、任務を共に遂行するバディは、最低でも半年間変更はない。
男は足元でしゃがみ込んだまま、何やら寝言を言っているそろそろ見飽きた相棒を爪先で軽くこずくと、この相棒が新婚だったのを、ふと思い出した。
ようく聞いてみると、以前に相棒から何度も聞かされたことのある愛妻の名が、だらしなく開けた口から涎と共に漏れている。
「……へっ。夢の中までもそんなに女房に会いたいのかね」
結婚10年目の男にとって、それは少しだけ羨ましくも思えた。
そういえば俺にもそんな時期があったかな、と過去を思い返してみる。
だけど、脳裏に浮かぶのは娘の事ばかりだ。
今日の任務が終わった後、前々から欲しがっていた手鏡を一緒に買いにいく約束をしている、小さな娘の綻んだ笑顔。
「……一丁前に色気付きやがって」
憎まれ口とは裏腹に、男は娘の成長を頼もしく、そして誇りに思っていた。
最近少しずつ女房に似てきたところが少々不安だけどな。……そんな事もついでに付け足して。
「さあてと、もう一踏ん張りだ」
両腕を上げ硬直した筋肉をほぐしながら再び空を見上げると、一瞬キラリと光る何か見えた。
男は監視台の手すりに身を乗り出すと、慣れた手つきで木製の望遠鏡を操作して三枚のレンズを重ね合わせ、ピントを最大望遠に調整していく。
そして、喉の奥から掠れた声を絞り出した。
「っ……! お、おいおいマジかよ……あれは『落人』じゃねーか!」
男は先程までとはうって変わった機敏な動きで、備え付けの伝声管の蓋を跳ね上げた。
「こちら第11番監視台! 二時の方向に落下物! 高度はおよそ三千! おそらく『落人』かと!」
しばらく置いて隣の受信用伝声管から小さく「了解」と聞こえると、男は素早く次の行動に移す。
『落人』発見時はそれを確認した監視員も、現場に急行しなければならないのだ。したがって。
「おい! いい加減に起きやがれ!」
男は未だ夢の中の相棒の腿あたりを、今度は強めに蹴り上げた。
「……うひゃ! な、なんですか。びっくりさせないでください……もう任務終了の時間ですか?」
「馬鹿野郎! それどころじゃねーよ! 『落人』だ! 俺は落下地点まで急ぐから、お前はここの監視を継続しててくれ!」
「え……えええ! お、『落人』? 最近じゃそんな話、めっきり聞かなかったのに、よりによって僕らの任務中になんだってまた!」
「ああ、まったくだよ。あと二時間で非番だったのにな。……ここは任せたぞ。『航行部』との連絡をよろしく頼むぞ!」
同僚の返答よりも先に、男は梯子をつたい監視台を降り、望遠鏡で再び空を確認した。
なんとか人の形と分かる『落人』は、なぜかチカチカと光を反射している。
男は落下地点に向かって走り出した。
吹き付ける風で草原は、波の様に靡いている。
走りながら男の頭には、娘のふてくされた顔が浮かんできた。
(約束破っちまって、きっとむくれやがるんだろうなぁ)
『落人』を確認した後は、現場の被害把握、そして後から駆けつける『保安部』に状況報告の引き継ぎが責務となる。
その後は、腱鞘炎ができるほどの書類作成地獄。いつもなら「今日も一日良い天気でした」程度の子供の日記と見紛う任務日報が、泣きたくなる位の枚数になる。
半日は時間を費やす望まない作業が、この後に待ち構えているのだ。
そしてそれとは別に男の気持ちに暗い影を落としているのは、落下現場の確認だ。
高度から落下し地面に叩きつけられた『落人』は、もはや人の形をなしていない。そんなもの、誰だって見たくない。
空を見上げると、『落人』の高度はかなり下がっていた。おそらくは『東の森』あたりに落下するだろう。
凄まじい速度で落下する『落人』が、ついに森の木々の先端に飲み込まれたあたりで男は、鼻に皺を深く刻むほど強く目を閉じて、落下の衝撃に身構える。
しかし衝突音はしなかった。
変わりに激しい光が目蓋に突き刺さる。男はたまらず両腕で顔をガードした。
そして『落人』に関するマニュアルを、記憶の棚から漁り始めるが。
(……いや、ねえし! 『落人』が光るなんて話、やっぱ聞いた事ねえし!)
閃光はゆっくりと消滅した。
男は木々から垂れる蔦を払い、枝を潜り、森の奥へと進んでいく。
「お、おい。どうなってんだこりゃ……」
光の発生源と思しき場所は、木々が全て外側に向かって傾いていた。そしてその中心には。
———人の形を残した『落人』が、草の生い茂った地面に仰向けで倒れていた。
男は恐る恐る覗き込む。不思議な事に外傷は見当たらない。
赤のテラテラとした素材の上着に同じ素材の紺のズボン。短髪黒髪でまつ毛が長いその顔は、中性的な顔だちをしている。
何故だか分からないが全身がしっとりと濡れていて、黒い兜の様な物が地面に転がっていた。
「ま、まだ子供じゃねーか……それにあの高さから落ちて傷一つないなんて……」
男がそう口にした瞬間、倒れている『落人』の指がピクリと小さく動いた。
自分の顔を寄せてみる。そして微かに聞こえる呼吸音。
「こ、コイツ……い、生きている……!」
男は驚きのあまり二、三歩後ずさると、草の根に足を取られて尻餅をついた。
地面にへたり込むと、長時間の任務と全力疾走の疲労がどっと押し寄せる。
(……ああ。今日は疲れたなぁ。早く女房に会いてえなぁ)
柄にもなく男は、妻の顔を思い浮かべた。
何だかんだと言ってみても男と言う悲しい生き物は結局、最後に行き着く先は惚れた女の元なのかもしれない。
地面に付いた掌から小刻みに振動が伝わってきた。しばらくすると馬蹄の音も耳に届く。
きっと『保安部』がこちらに向かっているのだろうと、男は悟った。
そうして現実に引き戻された男は、尻餅を着いたまま深い深い溜息を一つ吐いた。
「……こりゃ今日は確実に、家に帰れそうもないな……」
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる