30 / 80
第一章
第29話 町を守る戦い 〜その2〜
しおりを挟む
中央広場には、今だ逃げ惑う人たちが多くいた。
空を飛び交う人翼滑空機はコウモリの様に巧みに旋回しながら、腰に下げている小瓶を落とす。
落ちた小瓶は割れると同時に炎を巻き上げ、建物に火をつけた。
炎に驚き足を止めた住人目掛けて、一機の人翼滑空機が急降下してくる。操舵レバーで機体を操作し、右手に固定された小型のボウガンを放つ。
背中に矢を受けた住人は、そのままうつ伏せに崩れ落ちた。
な、なんなんだよ……これは……!
毎日炊き出しや夕餉の買い物で賑わう広場が、今は恐怖の坩堝と化していた。
あまりにも突然の事すぎて、CRF250Rを停め広場を眺めるボクの体は鉛の様に動かない。
だけど悔しさや怒りやもどかしさが混ざり合い、ジワジワと心の底から湧き上がる。
ボクの目の前で、泣きながら逃げる女の子が躓いて転んだ。
一機の人翼滑空機が猛禽類の如く急降下してきた。
硬直した体がようやく動いた。CRF250Rが転倒する事を躊躇せず、ボクは女の子に飛びついた。
———あの子を守らないと!
だけど、現実は無情だ。
差し出したボクの手が届く前に、人翼滑空機を操る空賊の魔手が一瞬早かった。
女の子を小脇に抱え、そのまま上昇していく。
「いやー! だ、誰か! た、助けてー!」
女の子の叫び声が、上空からボクの頭上に降り注がれた。
———ま、待って! その子を離して!
膝を付いて見上げる事しかできない自分に、ほとほと嫌気がさしてくる。
———なんて無力なんだボクは。何が保安部だよ。……チクショウ! チクショウ! チクショウ!!
背後から放たれた風の飛礫が、拳で地面を叩きつけるボクの髪を巻き上げた。
それが人翼滑空機の翼に命中すると、機体はバランスを失い、抱えていた女の子と一緒に落下する。
唖然と見上げるボクの脇を、アルフォンスが駆け抜ける。巧みに手綱を操り落下地点に到達すると、女の子をしっかりと受け止めた。
「あ、アルフォンスさん……!」
助けられた女の子が、その顔を見上げて「ひぅ」っと息を飲む。自分の顔を見てさらに泣き出しそうになる前に、女の子を部下に手渡しアルフォンスがボクに言う。
「カズキ……主は優しすぎるな。我ら保安部は『モン・フェリヴィント』の住人を守るのが任務だが、ままならない事もある。より一人でも多くの人を助ける為、時には冷酷な判断を下す事もある。一人の命に一喜一憂している様では、多くの命は救えない。保安部員としては失格だ」
冷徹な表情で見下すアルフォンスは、口の端を上げて言葉を続けた。
「だけど……俺は嫌いじゃないぞ、そういう熱い奴は。……ここは任せろ。カズキたちはヴェルナード様に協力して、逃げる住人を誘導するのだ」
———アルフォンスさん!
ボクはコクリと頷くと、倒れたマシンを素早く起こした。それを見てジェスターがボクの後ろに飛び乗ってくる。
「……カズキ。俺たちにできる事だけをやろう。カズキの特技はなんだ?」
「ボクの特技は……誰よりも速く走る事だよ!」
アクセルを全開に前輪を浮かせつつ、広場を突っ切り町の西へと走らせた。
アルフォンスたちが中央広場で応戦してくれるおかげで、上空の人翼滑空機は町中央に固まっている。だけど人翼滑空機は他にもいる。
ボクたちは所々で聞こえてくる叫声目掛けて突き進んだ。
「中央広場は危険だよ! 迂回して東の出口に向かうんだ!」
「待て! そっちは上空に空賊がいる! もう二つ向こうの路地から逃げた方がいい!」
CRF250Rを走らせながら、町中で当てもなく逃げ惑う人たちに声をかけ東口へと誘導していると、一機の人翼滑空機がボクらの上空に近寄ってきた。
このまま放っておいたら、逃げる人たちを追いかけていきそうだ。
「カズキ! あれ! アイツ、逃げる人たちの方へ向かうぞ!」
「わかってる! ……やるよジェスター!」
「……え? 何を」
ジェスターの言葉を最後まで聞かず、ボクは道の目立つ場所までCRF250Rを走らせる。
アクセルを空吹かして、エンジンをガルンガルンと響かせた。
「やーい! こっちこっち! ボクとどっちが速いか勝負してみない? どうせアンタが負けるに決まってるけどね。……悔しかったら、追いかけてきなよ!」
上空で旋回しながら獲物を吟味していた人翼滑空機を挑発して、逃げる人たちと逆方向にCRF250Rを走らせる。
自信たっぷりな物珍しい獲物の登場に、案の定、人翼滑空機はボクらに目標を変えた。
よし! 予定通りだよ! あとはコイツを振り切って……。
追ってきた人翼滑空機が火炎瓶を一つ、二つと投げつけてきた。
「「うわわわっ!?」」
走るマシンのすぐ横で、ボン! ボン! と小さな炎が炸裂した。
慌てたボクは、それでもなんとかマシンを立て直す。巻き上がる火の粉を掻い潜り、後輪を滑らせながら素早く路地へと身を隠した。
そのまま建物の影でCRF250Rを停める。
ボクらを見失った人翼滑空機は二度、三度旋回して、そのまま上空から去って行った。
「ふぃー! 危ない危ない。まさか火炎瓶を投げつけてくるなんて思わなかったよ」
「おいカズキ! もうちょっと考えて行動しろよな! さっきやれる事だけをしようって、俺、言ったよな!? 自殺行為はやめてくれ!」
「ま、まあまあ。逃げる人たちの時間を稼いだし、無事だったんだから結果オーライって事で許してくれよ」
どうやらジェスターとボクの間でやれる事の認識が食い違っていたらしい。
ボクはあんなハンググライダーもどきくらい、余裕でぶっちぎれる自信がある。だけどバディのジェスターにこうも涙目で言われたら、これからは自粛するしかない。
「あいつらは武器を持っているからな。そのつもりで……」
ジェスターの言葉を掻き消すくらいの大きな叫び声が、風を切り裂き聞こえてきた。
会話を中断してボクたちは、周りに意識を集中させる。するともう一度、同じ声色の悲痛な声が響く。
「……左隣の通りだ! カズキ! 来た道を戻った方が早い!」
ジェスターの声に反応して、CRF250Rの後輪を滑らせてドリフトターンで180度回頭する。
路地を出て道を戻り左折を二回、左の通りに差し掛かる。
少し細いその通りの道半ばには、一人の女性が倒れていた。その奥からは人翼滑空機が低空で、女性目掛けて迫ってくる。
「ジェスター! 一旦降りてくれ! 障害物が多すぎる!」
「……ええいくそっ! どうせ行くなと言っても聞かないんだろっ! いいか、絶対無茶だけはするなよなっ!」
空を飛び交う人翼滑空機はコウモリの様に巧みに旋回しながら、腰に下げている小瓶を落とす。
落ちた小瓶は割れると同時に炎を巻き上げ、建物に火をつけた。
炎に驚き足を止めた住人目掛けて、一機の人翼滑空機が急降下してくる。操舵レバーで機体を操作し、右手に固定された小型のボウガンを放つ。
背中に矢を受けた住人は、そのままうつ伏せに崩れ落ちた。
な、なんなんだよ……これは……!
毎日炊き出しや夕餉の買い物で賑わう広場が、今は恐怖の坩堝と化していた。
あまりにも突然の事すぎて、CRF250Rを停め広場を眺めるボクの体は鉛の様に動かない。
だけど悔しさや怒りやもどかしさが混ざり合い、ジワジワと心の底から湧き上がる。
ボクの目の前で、泣きながら逃げる女の子が躓いて転んだ。
一機の人翼滑空機が猛禽類の如く急降下してきた。
硬直した体がようやく動いた。CRF250Rが転倒する事を躊躇せず、ボクは女の子に飛びついた。
———あの子を守らないと!
だけど、現実は無情だ。
差し出したボクの手が届く前に、人翼滑空機を操る空賊の魔手が一瞬早かった。
女の子を小脇に抱え、そのまま上昇していく。
「いやー! だ、誰か! た、助けてー!」
女の子の叫び声が、上空からボクの頭上に降り注がれた。
———ま、待って! その子を離して!
膝を付いて見上げる事しかできない自分に、ほとほと嫌気がさしてくる。
———なんて無力なんだボクは。何が保安部だよ。……チクショウ! チクショウ! チクショウ!!
背後から放たれた風の飛礫が、拳で地面を叩きつけるボクの髪を巻き上げた。
それが人翼滑空機の翼に命中すると、機体はバランスを失い、抱えていた女の子と一緒に落下する。
唖然と見上げるボクの脇を、アルフォンスが駆け抜ける。巧みに手綱を操り落下地点に到達すると、女の子をしっかりと受け止めた。
「あ、アルフォンスさん……!」
助けられた女の子が、その顔を見上げて「ひぅ」っと息を飲む。自分の顔を見てさらに泣き出しそうになる前に、女の子を部下に手渡しアルフォンスがボクに言う。
「カズキ……主は優しすぎるな。我ら保安部は『モン・フェリヴィント』の住人を守るのが任務だが、ままならない事もある。より一人でも多くの人を助ける為、時には冷酷な判断を下す事もある。一人の命に一喜一憂している様では、多くの命は救えない。保安部員としては失格だ」
冷徹な表情で見下すアルフォンスは、口の端を上げて言葉を続けた。
「だけど……俺は嫌いじゃないぞ、そういう熱い奴は。……ここは任せろ。カズキたちはヴェルナード様に協力して、逃げる住人を誘導するのだ」
———アルフォンスさん!
ボクはコクリと頷くと、倒れたマシンを素早く起こした。それを見てジェスターがボクの後ろに飛び乗ってくる。
「……カズキ。俺たちにできる事だけをやろう。カズキの特技はなんだ?」
「ボクの特技は……誰よりも速く走る事だよ!」
アクセルを全開に前輪を浮かせつつ、広場を突っ切り町の西へと走らせた。
アルフォンスたちが中央広場で応戦してくれるおかげで、上空の人翼滑空機は町中央に固まっている。だけど人翼滑空機は他にもいる。
ボクたちは所々で聞こえてくる叫声目掛けて突き進んだ。
「中央広場は危険だよ! 迂回して東の出口に向かうんだ!」
「待て! そっちは上空に空賊がいる! もう二つ向こうの路地から逃げた方がいい!」
CRF250Rを走らせながら、町中で当てもなく逃げ惑う人たちに声をかけ東口へと誘導していると、一機の人翼滑空機がボクらの上空に近寄ってきた。
このまま放っておいたら、逃げる人たちを追いかけていきそうだ。
「カズキ! あれ! アイツ、逃げる人たちの方へ向かうぞ!」
「わかってる! ……やるよジェスター!」
「……え? 何を」
ジェスターの言葉を最後まで聞かず、ボクは道の目立つ場所までCRF250Rを走らせる。
アクセルを空吹かして、エンジンをガルンガルンと響かせた。
「やーい! こっちこっち! ボクとどっちが速いか勝負してみない? どうせアンタが負けるに決まってるけどね。……悔しかったら、追いかけてきなよ!」
上空で旋回しながら獲物を吟味していた人翼滑空機を挑発して、逃げる人たちと逆方向にCRF250Rを走らせる。
自信たっぷりな物珍しい獲物の登場に、案の定、人翼滑空機はボクらに目標を変えた。
よし! 予定通りだよ! あとはコイツを振り切って……。
追ってきた人翼滑空機が火炎瓶を一つ、二つと投げつけてきた。
「「うわわわっ!?」」
走るマシンのすぐ横で、ボン! ボン! と小さな炎が炸裂した。
慌てたボクは、それでもなんとかマシンを立て直す。巻き上がる火の粉を掻い潜り、後輪を滑らせながら素早く路地へと身を隠した。
そのまま建物の影でCRF250Rを停める。
ボクらを見失った人翼滑空機は二度、三度旋回して、そのまま上空から去って行った。
「ふぃー! 危ない危ない。まさか火炎瓶を投げつけてくるなんて思わなかったよ」
「おいカズキ! もうちょっと考えて行動しろよな! さっきやれる事だけをしようって、俺、言ったよな!? 自殺行為はやめてくれ!」
「ま、まあまあ。逃げる人たちの時間を稼いだし、無事だったんだから結果オーライって事で許してくれよ」
どうやらジェスターとボクの間でやれる事の認識が食い違っていたらしい。
ボクはあんなハンググライダーもどきくらい、余裕でぶっちぎれる自信がある。だけどバディのジェスターにこうも涙目で言われたら、これからは自粛するしかない。
「あいつらは武器を持っているからな。そのつもりで……」
ジェスターの言葉を掻き消すくらいの大きな叫び声が、風を切り裂き聞こえてきた。
会話を中断してボクたちは、周りに意識を集中させる。するともう一度、同じ声色の悲痛な声が響く。
「……左隣の通りだ! カズキ! 来た道を戻った方が早い!」
ジェスターの声に反応して、CRF250Rの後輪を滑らせてドリフトターンで180度回頭する。
路地を出て道を戻り左折を二回、左の通りに差し掛かる。
少し細いその通りの道半ばには、一人の女性が倒れていた。その奥からは人翼滑空機が低空で、女性目掛けて迫ってくる。
「ジェスター! 一旦降りてくれ! 障害物が多すぎる!」
「……ええいくそっ! どうせ行くなと言っても聞かないんだろっ! いいか、絶対無茶だけはするなよなっ!」
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
田舎暮らしの貧乏令嬢、幽閉王子のお世話係になりました〜七年後の殿下が甘すぎるのですが!〜
侑子
恋愛
「リーシャ。僕がどれだけ君に会いたかったかわかる? 一人前と認められるまで魔塔から出られないのは知っていたけど、まさか七年もかかるなんて思っていなくて、リーシャに会いたくて死ぬかと思ったよ」
十五歳の時、父が作った借金のために、いつ魔力暴走を起こすかわからない危険な第二王子のお世話係をしていたリーシャ。
弟と同じ四つ年下の彼は、とても賢くて優しく、可愛らしい王子様だった。
お世話をする内に仲良くなれたと思っていたのに、彼はある日突然、世界最高の魔法使いたちが集うという魔塔へと旅立ってしまう。
七年後、二十二歳になったリーシャの前に現れたのは、成長し、十八歳になって成人した彼だった!
以前とは全く違う姿に戸惑うリーシャ。
その上、七年も音沙汰がなかったのに、彼は昔のことを忘れていないどころか、とんでもなく甘々な態度で接してくる。
一方、自分の息子ではない第二王子を疎んで幽閉状態に追い込んでいた王妃は、戻ってきた彼のことが気に入らないようで……。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜
みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。
…しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた!
「元気に育ってねぇクロウ」
(…クロウ…ってまさか!?)
そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム
「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ
そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが
「クロウ•チューリア」だ
ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う
運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる
"バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う
「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と!
その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ
剣ぺろと言う「バグ技」は
"剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ
この物語は
剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語
(自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!)
しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる