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第三部 元悪役令嬢は原作エンドを書きかえる
21 後宮入り
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レオハルトが学院長室から戻って来たのは午後の講義が始まる直前だった。
(表情が硬い……)
学院長との話がいいものではなかったと察しが付く。
(生徒総代の話じゃなかったか)
三年次、原作ではレオハルトが学院の総代、所謂生徒会長のポジションにつくのだが、今回一度それを断っていた。これは忖度ではなく、総合成績で判断されたものだ。彼の努力の賜物である。
『魔封石事業に集中したいので』
ということにしているが、もちろんルーベル家や第一王妃や龍王絡みで大忙しだからだ。都合いいことに彼の父、現王のランベールも学生時代に先王からの命を受けて公共事業に取り組んでいた。そのためレオハルト同様、生徒総代の打診を受けたものの辞退している。歴史上、似たような王族も多い。打診があったという事実だけで評価としては十分というのもある。
(原作ルートでは王位につけるか微妙だったから少しでも目立っておきたかったんだろうな~)
なんて、やってこなかった別の未来を考えたりもする。
「……ルイーゼのことだった……」
講義終了後、足早に廊下を歩きながらレオハルトが小さな声を漏らした。
ルイーゼは今朝早く王都にある屋敷に戻っている。アリアもそうだ。別に珍しいことではない。家庭内の行事だったり、それこそ婚姻の打ち合わせだったりと、学年が上がるにつれ卒業後に絡んだ予定が増えていく。
「……オルデン家の妖精の呪いの件がルーベル家に知られている」
寒空の下、園庭の東屋の近くには私達しかいない。
レオハルトは珍しく困惑を露わにしていた。
(もちろんルーベル家や第一側妃から嫌がらせされるのは覚悟してたけど)
今やレオハルトは彼らにとっては目の上のたんこぶ。自分や婚約者の私ならともかく、まさかルイーゼを狙って来るとは思っていなかったのだ。不意を突かれた。もちろんこのままにはしておけない。
オルデン家はエルディア王国に危機が訪れると必ずルイーゼのような『救国の騎士』が生まれる。またの名を『呪われし者』……。これは大昔に妖精姫がオルデン家に加護を授け、その後呪ったためにおこったことだ。歴代の『呪われし者』は最期、狂ったように暴れ死ぬため味方にも被害が出ることが多い。今はもう呪いの部分はなくなっているので問題はないのだが。
(その事を知っているのは極一部だけだしな……)
ルーベル家はオルデン家のことを『国を乱す血筋』と言って糾弾しようとしていた。この件を黙っていた王もろとも。
「散々国を救ってきた一族なのに……!」
「『呪い』ってだけでビビるなんて情けないんだから!」
私もルカも腹が立って仕方がない。歴代の『救国の騎士』達はその呪いに怯えながらも国の為に命を尽くしていた。ルイーゼだって、必死の思いで呪いを解いたのに。
「ルーベル家は覚悟を決めたのでしょうね」
ジェフリーの低い声が響く。
ここまで王に喧嘩を売って何事もなく終われるわけがない。ルーベル家はラストスパートをかけてきた。このまま最後までいくつもりだろう。
「それは学院長が教えてくれたのか?」
フィンリー様も無関係ではない。ルイーゼの姉ダリアはライアス家に嫁いでいる。
「ああ。これは独り言だと言って……学院長はルイーゼや俺達のことを心配してくださっているようだ」
「まさかアリア……!」
アイリスもすぐに気が付いた。アリアはルイーゼの兄ヴィルヘルムと婚約している。アリアの実家はアリアのことを家の力を強める駒として見ているので、オルデン家に難があると思えばすぐにでも解消するよう言うに決まっている。
「情報源は教えてもらえなかったが、生徒の誰かのようだ。おそらく王もすでにこの件を知っている」
「そっか。学院長は学園で得た情報を王へ伝える義務があるんだもんね」
その代わり、この学院内の決定権は全て学院長にある。そういう取り決めをしていると言うことだった。
(だから私達に話すかどうか、学院長が決められるんだ)
だからといってペチャクチャあちこちに話すような人ではない。私達ならきっと公にしない方法を思ってくれているのだろう。なによりルイーゼを助けるために。
「……今から王城へ戻ろうと思う。まずは陛下が……父がどうするかすぐに確認して……」
その時、ルカが急にシッとレオハルトの言葉を止めた。足音が一つだけ。誰かがこちらに近付いてくる。
「本当に君は面白い魔道具を作るな。是非卒業後はうちの国に勉強に来るといい。いい刺激になるぞ!」
一瞬ポカンとしてしまったのは、ジュードが一人でいたからだ。従者も、いつも侍らせている女子生徒達もいない。
「ジュード様。どうされたのですか?」
アイリスが一番に話しかけた。ちょっと強気だ。ルイーゼを助ける算段をつけている最中を邪魔されたくないというのがありありとわかる。
「ハハッ! 君達の作戦に混ぜてもらえないかと思ってね」
「ご存知なんですね」
「私がルイーゼ嬢に夢中なのは知っているだろう? 彼女のピンチに何もできない男になりたくないさ」
正確にはルイーゼ嬢にも夢中というのが正しいが。
「なにかお考えがあるのですね」
「簡単なことだ。私の後宮に入ればいい」
「ハァ!!? っと失礼……」
とんでもない解決法が出てきて思わず素に戻ってしまった。
つまり次期皇帝の妻の一人になって、簡単に批判できない相手にしてしまえという話なのだ。
(ルーベル家の最終目的がなんであれ、ヴィンザー帝国に喧嘩売るような真似はしたくないだろうし)
少なくとも今は。国内と国外同時に相手をする余裕があれば別だが……。
「アッハッハッハ! 相変わらずリディアナ嬢は威勢がいいなぁ」
ジュードは強引だが、女性に対して決して無理強いすることはない。彼が愛し、彼のことを愛してくれる女性だけを受け入れている。
「表向きは後宮だが、彼女には後宮付きの騎士に……私の騎士として我が国に招き入れようと考えている。実はこの件、今日の早朝に彼女には打診済みだ」
「……いつお知りになったのですか?」
レオハルトが鋭い目になっていた。
「匿名で知らせが届いたんだ。よっぽどルーベル家を嫌っている人間がこの学院内にはいるんだろう」
他人事というか他国事だからか、ジュードはちょっぴり面白そうな口ぶりだ。
(マジで誰!!?)
私達以外にルーベル家を探っている人間がいるのだろうか。彼らの思惑に気付いている誰かが?
「ルイーゼの答えは?」
フィンリー様の口調も厳しい。
「申し出に対して驚いていたようだが、感謝の言葉と少し考える時間が欲しいと」
そこでジュードは少し切なそうな微笑になった。
「これを君達に伝えたのはルイーゼ嬢がたった一人で悩み苦しんで欲しくないからなんだ。彼女だけに背負って欲しくない……一番は私が一緒に背負えればいいんだろうが……」
(これ原作で見たやつだ!)
と、アイリスとアイコンタクトを取ってしまった。つまり、ヴィンザー帝国のジュードはルイーゼに対してマジになっているということだ。自分より誰より、想い人の幸せを願う。原作ではアイリスだったが……。
ならば彼の言葉を信じて大丈夫だろう、という空気が私とアイリスの間では流れた。
「君達が今何をしているのかは知らない。いや、正確には詳しくは知らない。それを私をかき乱すことはしないし、必要があれば力にもなろう。だから、ルイーゼ嬢のことを考えてもらいたい」
これまでの上から目線とは違う。どうにか私達に誠実な気持ちが伝わるよう、真剣な表情だった。
「彼女の力がこの国とって貴重だということは理解している。必要なら期間を設定しても……」
「わかりました。今からオルデン家へ行きましょう」
えっ!!? と目を見開いて男性陣が私の方を見た。ガルガルせずにジュードの案を唐突に受け入れたのが意外でしかたないといった具合に。
(おそらくルイーゼの反応は悪くなかったんだわ)
だから柄にもなく一歩踏み込んで私達のところにやってきた。彼女を助けるためにプライドも捨てた。私の返事にホッと表情を緩めている。
「失礼ながら申し上げますが、あまり私達を血も涙もない人間だと思わないでくださいませ」
ルイーゼのあの力が惜しくてどうしよう、と慌てているわけではない。政治闘争の駒として利用され消耗していくルイーゼの姿なんて見たくない。龍王を……正妃シャーロットの件が上手くいった後で一緒に笑いあっていたい人だ。このままではそうはいかなくなる。
「失礼した。私は学院でこの国の人達の愛情深さを学んだつもりだったんだが……」
そんなことを学んでいたとは。
(ジュードにはジュードの物語が確かに存在するんだ)
当たり前のことにハッとさせられたのだった。
(表情が硬い……)
学院長との話がいいものではなかったと察しが付く。
(生徒総代の話じゃなかったか)
三年次、原作ではレオハルトが学院の総代、所謂生徒会長のポジションにつくのだが、今回一度それを断っていた。これは忖度ではなく、総合成績で判断されたものだ。彼の努力の賜物である。
『魔封石事業に集中したいので』
ということにしているが、もちろんルーベル家や第一王妃や龍王絡みで大忙しだからだ。都合いいことに彼の父、現王のランベールも学生時代に先王からの命を受けて公共事業に取り組んでいた。そのためレオハルト同様、生徒総代の打診を受けたものの辞退している。歴史上、似たような王族も多い。打診があったという事実だけで評価としては十分というのもある。
(原作ルートでは王位につけるか微妙だったから少しでも目立っておきたかったんだろうな~)
なんて、やってこなかった別の未来を考えたりもする。
「……ルイーゼのことだった……」
講義終了後、足早に廊下を歩きながらレオハルトが小さな声を漏らした。
ルイーゼは今朝早く王都にある屋敷に戻っている。アリアもそうだ。別に珍しいことではない。家庭内の行事だったり、それこそ婚姻の打ち合わせだったりと、学年が上がるにつれ卒業後に絡んだ予定が増えていく。
「……オルデン家の妖精の呪いの件がルーベル家に知られている」
寒空の下、園庭の東屋の近くには私達しかいない。
レオハルトは珍しく困惑を露わにしていた。
(もちろんルーベル家や第一側妃から嫌がらせされるのは覚悟してたけど)
今やレオハルトは彼らにとっては目の上のたんこぶ。自分や婚約者の私ならともかく、まさかルイーゼを狙って来るとは思っていなかったのだ。不意を突かれた。もちろんこのままにはしておけない。
オルデン家はエルディア王国に危機が訪れると必ずルイーゼのような『救国の騎士』が生まれる。またの名を『呪われし者』……。これは大昔に妖精姫がオルデン家に加護を授け、その後呪ったためにおこったことだ。歴代の『呪われし者』は最期、狂ったように暴れ死ぬため味方にも被害が出ることが多い。今はもう呪いの部分はなくなっているので問題はないのだが。
(その事を知っているのは極一部だけだしな……)
ルーベル家はオルデン家のことを『国を乱す血筋』と言って糾弾しようとしていた。この件を黙っていた王もろとも。
「散々国を救ってきた一族なのに……!」
「『呪い』ってだけでビビるなんて情けないんだから!」
私もルカも腹が立って仕方がない。歴代の『救国の騎士』達はその呪いに怯えながらも国の為に命を尽くしていた。ルイーゼだって、必死の思いで呪いを解いたのに。
「ルーベル家は覚悟を決めたのでしょうね」
ジェフリーの低い声が響く。
ここまで王に喧嘩を売って何事もなく終われるわけがない。ルーベル家はラストスパートをかけてきた。このまま最後までいくつもりだろう。
「それは学院長が教えてくれたのか?」
フィンリー様も無関係ではない。ルイーゼの姉ダリアはライアス家に嫁いでいる。
「ああ。これは独り言だと言って……学院長はルイーゼや俺達のことを心配してくださっているようだ」
「まさかアリア……!」
アイリスもすぐに気が付いた。アリアはルイーゼの兄ヴィルヘルムと婚約している。アリアの実家はアリアのことを家の力を強める駒として見ているので、オルデン家に難があると思えばすぐにでも解消するよう言うに決まっている。
「情報源は教えてもらえなかったが、生徒の誰かのようだ。おそらく王もすでにこの件を知っている」
「そっか。学院長は学園で得た情報を王へ伝える義務があるんだもんね」
その代わり、この学院内の決定権は全て学院長にある。そういう取り決めをしていると言うことだった。
(だから私達に話すかどうか、学院長が決められるんだ)
だからといってペチャクチャあちこちに話すような人ではない。私達ならきっと公にしない方法を思ってくれているのだろう。なによりルイーゼを助けるために。
「……今から王城へ戻ろうと思う。まずは陛下が……父がどうするかすぐに確認して……」
その時、ルカが急にシッとレオハルトの言葉を止めた。足音が一つだけ。誰かがこちらに近付いてくる。
「本当に君は面白い魔道具を作るな。是非卒業後はうちの国に勉強に来るといい。いい刺激になるぞ!」
一瞬ポカンとしてしまったのは、ジュードが一人でいたからだ。従者も、いつも侍らせている女子生徒達もいない。
「ジュード様。どうされたのですか?」
アイリスが一番に話しかけた。ちょっと強気だ。ルイーゼを助ける算段をつけている最中を邪魔されたくないというのがありありとわかる。
「ハハッ! 君達の作戦に混ぜてもらえないかと思ってね」
「ご存知なんですね」
「私がルイーゼ嬢に夢中なのは知っているだろう? 彼女のピンチに何もできない男になりたくないさ」
正確にはルイーゼ嬢にも夢中というのが正しいが。
「なにかお考えがあるのですね」
「簡単なことだ。私の後宮に入ればいい」
「ハァ!!? っと失礼……」
とんでもない解決法が出てきて思わず素に戻ってしまった。
つまり次期皇帝の妻の一人になって、簡単に批判できない相手にしてしまえという話なのだ。
(ルーベル家の最終目的がなんであれ、ヴィンザー帝国に喧嘩売るような真似はしたくないだろうし)
少なくとも今は。国内と国外同時に相手をする余裕があれば別だが……。
「アッハッハッハ! 相変わらずリディアナ嬢は威勢がいいなぁ」
ジュードは強引だが、女性に対して決して無理強いすることはない。彼が愛し、彼のことを愛してくれる女性だけを受け入れている。
「表向きは後宮だが、彼女には後宮付きの騎士に……私の騎士として我が国に招き入れようと考えている。実はこの件、今日の早朝に彼女には打診済みだ」
「……いつお知りになったのですか?」
レオハルトが鋭い目になっていた。
「匿名で知らせが届いたんだ。よっぽどルーベル家を嫌っている人間がこの学院内にはいるんだろう」
他人事というか他国事だからか、ジュードはちょっぴり面白そうな口ぶりだ。
(マジで誰!!?)
私達以外にルーベル家を探っている人間がいるのだろうか。彼らの思惑に気付いている誰かが?
「ルイーゼの答えは?」
フィンリー様の口調も厳しい。
「申し出に対して驚いていたようだが、感謝の言葉と少し考える時間が欲しいと」
そこでジュードは少し切なそうな微笑になった。
「これを君達に伝えたのはルイーゼ嬢がたった一人で悩み苦しんで欲しくないからなんだ。彼女だけに背負って欲しくない……一番は私が一緒に背負えればいいんだろうが……」
(これ原作で見たやつだ!)
と、アイリスとアイコンタクトを取ってしまった。つまり、ヴィンザー帝国のジュードはルイーゼに対してマジになっているということだ。自分より誰より、想い人の幸せを願う。原作ではアイリスだったが……。
ならば彼の言葉を信じて大丈夫だろう、という空気が私とアイリスの間では流れた。
「君達が今何をしているのかは知らない。いや、正確には詳しくは知らない。それを私をかき乱すことはしないし、必要があれば力にもなろう。だから、ルイーゼ嬢のことを考えてもらいたい」
これまでの上から目線とは違う。どうにか私達に誠実な気持ちが伝わるよう、真剣な表情だった。
「彼女の力がこの国とって貴重だということは理解している。必要なら期間を設定しても……」
「わかりました。今からオルデン家へ行きましょう」
えっ!!? と目を見開いて男性陣が私の方を見た。ガルガルせずにジュードの案を唐突に受け入れたのが意外でしかたないといった具合に。
(おそらくルイーゼの反応は悪くなかったんだわ)
だから柄にもなく一歩踏み込んで私達のところにやってきた。彼女を助けるためにプライドも捨てた。私の返事にホッと表情を緩めている。
「失礼ながら申し上げますが、あまり私達を血も涙もない人間だと思わないでくださいませ」
ルイーゼのあの力が惜しくてどうしよう、と慌てているわけではない。政治闘争の駒として利用され消耗していくルイーゼの姿なんて見たくない。龍王を……正妃シャーロットの件が上手くいった後で一緒に笑いあっていたい人だ。このままではそうはいかなくなる。
「失礼した。私は学院でこの国の人達の愛情深さを学んだつもりだったんだが……」
そんなことを学んでいたとは。
(ジュードにはジュードの物語が確かに存在するんだ)
当たり前のことにハッとさせられたのだった。
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