141 / 163
第三部 元悪役令嬢は原作エンドを書きかえる
26 確認作業
しおりを挟む
龍王の痕跡を探しつつ我々がおこなったのは妖精の王子から賜った加護の確認だ。
アイリスは結界魔術、私は結界破壊魔術、ということでわりと名前通り単純明快な能力と判断した。試してみると、アイリスの結界は一度展開するとどんな強力な攻撃も通さない。私の結界破壊魔術を除いて。
「防御魔法も一発ね」
結界魔術の下位互換である防御魔術はもはや楽々解除できた。
(つまり万が一私が封印されても打開策があるってことなんだけど……)
この件についてはどちらも触れない。あと一年足らずでやってくるかもしれない未来。アイリスは簡単に触れてはいけないと感じているのだろう。実際あまり考えたくない事柄なのでちょっと安心している。
魔術の難易度的には防御魔術、封印魔術、結界魔術……といった順ではあるが、私の加護は難易度に関係なく淡々とその全ての魔術を無効化した。
(まさか妖精の王子様、こっちの未来を知ってたり……?)
助けたお礼に、ということなのでもしかして私のためなんじゃあ……とついつい都合のいい考えが浮かぶ。
「結界楽しい~~~! 結界内外の条件付けがこんなに簡単だなんて~~~!」
悶々と考える私とは裏腹に、聖女の末裔であるアイリスすらこれまで簡単には使えなかった結界魔術が乱発し放題なことに本人はキャイキャイと興奮気味になっている。
「普通の結界魔術とはやっぱり違う?」
「広範囲で細かい条件付けは無理!」
ハッキリと言い切った。複雑な条件付け、というのが加護と魔術との大きな違いとなる。
「叔母様がいる教会とアイリスの村の結界ってそんな感じでできてるもんね」
「そうそう。村の存在隠す結界なんてどんな練度だよって思ってたんだけど、妖精の加護を使った結界なのかも~……つーか結界魔術は結界の加護を元に人間が作り上げた魔術なのかも!」
「ありえる~~~!」
私とアイリスはテンション高めに二人で盛り上がった。原作ファンとして裏設定が判明するためにこうやってキャッキャと楽しんでいる。こればっかりはルカとも共有できない感覚なので、学院に入学して以来の新たな楽しみでもあった。
一方で男性陣は健康長寿という、なんとも具体性に欠けるネーミングの加護。もちろんジェフリーが調べているが、そういったネーミングの加護は見つかっていなかった。なので私とアイリスは、
「風邪ひかないとか?」
「お腹下さないとかじゃない?」
「単純に治癒師いらずってことかな~」
曖昧な想像をしていた。本人達も最初はこれといった変化を感じていないらしく、何事もなければ長生きできそうだな、くらいの感覚でいたのだが、
「我々を毒殺することは不可能です!」
ある日の朝、ジェフリーが血走った眼で報告してきたのだ。非常に珍しい。後先考えない発言だ。
「ちょっと……それ、確認したってこと?」
「もちろんですっ!!! ……あっ」
嘘でしょ勘弁してよと、私がとんでもないものを見る目をしていたせいかすぐに気が付いたのだ。自分の発言がどういうことになるか。
彼はよっぽど嬉しかったのだろう。なんせあの王城での毒撒き事件からずっと心配していた。レオハルトが毒殺されてしまうことを。その心配が綺麗サッパリなくなったのだ。
「ジェフリー……」
このレオハルトの悲しそうな顔を見てジェフリーは反省するしかない。彼は従者が自分のために危険を冒したのを理解している。
「勝手なことをしてしまい申し訳ありません! しかし即効性のある治療薬も用意しておりましたし可能な限り安全な方法で……」
「治癒師のいないところでやったのか!!?」
さらに悲壮感に溢れたレオハルトを見てジェフリーはハワハワと慌てている。本来ならこんな軽率なミスをすることはない。バレないようにうまくやっただろう。
(とはいっても、ジェフリーって原作じゃ喧嘩っ早いキャラだったもんな……)
理性的であり直情的な二面性のあるキャラだった。原作の私と睨み合ってるシーンが何度もあったし。今でもたまにそういった面が見える。
「いや……俺が不甲斐ないせいだな。心配かけて悪かった。教えてくれて助かるよ」
レオハルトも本来のジェフリーを知っているだけに、彼がポカをするほどこの加護の効果を喜んでいるとわかったのだ。素直に感謝の気持ちを伝えると、やっとホッとしたような顔つきになっていた。隣にいるフィンリー様とルカがやれやれとお互いの顔を見合わせている。
(ん……?)
なんだ今の感じ。
「まさか……まさかフィンリー様……」
ギクリと体が震えたのを見た。
「……いや、ほら……実験する人数は多いほどいいだろう? 毒耐性が加護なのか本人の体質かわからないし……」
「待って……まさかルカも……!!?」
「僕は一応止めたんだよ~~~そしたら二人だけでやるっていうからさ~~~僕が意気地なしみたいになるのも嫌だしさ~~~」
この後は容赦なく叱り飛ばす。せめて私かアイリスが側にいる時にすべきだし、それをしなかったのは私達が止めるとわかっていたからだろうと。無事だったのは結果論。二度と勝手なことをしてはいけませんとギチギチに詰め寄った。
「助かったよ。リディがあれだけ怒れば今後は心配ない」
ゴメンナサイ……としょんぼりした三人の言葉を聞いたあと、レオハルトは気の毒そうに、だが少し笑っていた。
「矛先が自分じゃないと安心してリディの怒りを見ていられるな~」
という感想付きで。
その数日後ジェフリーが(今回は)控え目に、
「初代アーチボルト王は我々と同じ加護を授かっていたのではないかと思われます」
という報告をしてきた。控え目ではあるが明らかに嬉しそうだ。いやわかるよ、有名人とか人気者と同じもの持ってると嬉しいよね。それも意図的にではなく偶然だったら運命感じちゃうよね!
「確かに病気には無縁だったときう記録があるな」
亡くなる前日まで初代国王はシャキシャキと歩き回っていた、というのは私も聞いたことがある。
「怪我をしても翌日には戦場に出ていたって話、まさか誇張ではなくその通りだったとは……」
レオハルトもフィンリー様もルカも同じようにちょっぴり誇らしそうな表情になっていた。伝説級の人物を身近に感じて加護のすごさを改めて実感もしているようだ。
「やったことは極端だったけどビクビクして暮らす必要がなくなったのはやっぱデカいよね~。不意打ちの心配ほぼいらないってことっしょ?」
話を聞きながらヨカッタヨカッタと笑顔のアイリスだが、ルカとジェフリーが『どうか例の実験について掘り返さないで……!』と懇願するような視線を送ったのを見て思わず吹き出して笑ってしまう。
(それにしても……やっぱり妖精の王子様、気を利かせてくれたのかな)
妖精は気まぐれということだが、結果的に私達にとって必要な加護を与えてくれた。それぞれに心の安定をもたらしてくれるような加護だ。
「……全部うまくいったら、レイフリアン様になにかお礼したいですね」
「そうだな」
レオハルトも穏やかな笑みでそう答えた。
「うまくいくことは決まってるから何か考えとかなきゃね」
「調べておきます」
「アイリスは何か知ってる?」
「え~妖精は人と同じで個人差あるけど~だいたいは見た目綺麗な物が好きっぽい! キラキラしてるの!」
「そうなの!?」
ワイワイと贈り物を考える。久しぶりに心からの笑い声が漏れた日だった。
アイリスは結界魔術、私は結界破壊魔術、ということでわりと名前通り単純明快な能力と判断した。試してみると、アイリスの結界は一度展開するとどんな強力な攻撃も通さない。私の結界破壊魔術を除いて。
「防御魔法も一発ね」
結界魔術の下位互換である防御魔術はもはや楽々解除できた。
(つまり万が一私が封印されても打開策があるってことなんだけど……)
この件についてはどちらも触れない。あと一年足らずでやってくるかもしれない未来。アイリスは簡単に触れてはいけないと感じているのだろう。実際あまり考えたくない事柄なのでちょっと安心している。
魔術の難易度的には防御魔術、封印魔術、結界魔術……といった順ではあるが、私の加護は難易度に関係なく淡々とその全ての魔術を無効化した。
(まさか妖精の王子様、こっちの未来を知ってたり……?)
助けたお礼に、ということなのでもしかして私のためなんじゃあ……とついつい都合のいい考えが浮かぶ。
「結界楽しい~~~! 結界内外の条件付けがこんなに簡単だなんて~~~!」
悶々と考える私とは裏腹に、聖女の末裔であるアイリスすらこれまで簡単には使えなかった結界魔術が乱発し放題なことに本人はキャイキャイと興奮気味になっている。
「普通の結界魔術とはやっぱり違う?」
「広範囲で細かい条件付けは無理!」
ハッキリと言い切った。複雑な条件付け、というのが加護と魔術との大きな違いとなる。
「叔母様がいる教会とアイリスの村の結界ってそんな感じでできてるもんね」
「そうそう。村の存在隠す結界なんてどんな練度だよって思ってたんだけど、妖精の加護を使った結界なのかも~……つーか結界魔術は結界の加護を元に人間が作り上げた魔術なのかも!」
「ありえる~~~!」
私とアイリスはテンション高めに二人で盛り上がった。原作ファンとして裏設定が判明するためにこうやってキャッキャと楽しんでいる。こればっかりはルカとも共有できない感覚なので、学院に入学して以来の新たな楽しみでもあった。
一方で男性陣は健康長寿という、なんとも具体性に欠けるネーミングの加護。もちろんジェフリーが調べているが、そういったネーミングの加護は見つかっていなかった。なので私とアイリスは、
「風邪ひかないとか?」
「お腹下さないとかじゃない?」
「単純に治癒師いらずってことかな~」
曖昧な想像をしていた。本人達も最初はこれといった変化を感じていないらしく、何事もなければ長生きできそうだな、くらいの感覚でいたのだが、
「我々を毒殺することは不可能です!」
ある日の朝、ジェフリーが血走った眼で報告してきたのだ。非常に珍しい。後先考えない発言だ。
「ちょっと……それ、確認したってこと?」
「もちろんですっ!!! ……あっ」
嘘でしょ勘弁してよと、私がとんでもないものを見る目をしていたせいかすぐに気が付いたのだ。自分の発言がどういうことになるか。
彼はよっぽど嬉しかったのだろう。なんせあの王城での毒撒き事件からずっと心配していた。レオハルトが毒殺されてしまうことを。その心配が綺麗サッパリなくなったのだ。
「ジェフリー……」
このレオハルトの悲しそうな顔を見てジェフリーは反省するしかない。彼は従者が自分のために危険を冒したのを理解している。
「勝手なことをしてしまい申し訳ありません! しかし即効性のある治療薬も用意しておりましたし可能な限り安全な方法で……」
「治癒師のいないところでやったのか!!?」
さらに悲壮感に溢れたレオハルトを見てジェフリーはハワハワと慌てている。本来ならこんな軽率なミスをすることはない。バレないようにうまくやっただろう。
(とはいっても、ジェフリーって原作じゃ喧嘩っ早いキャラだったもんな……)
理性的であり直情的な二面性のあるキャラだった。原作の私と睨み合ってるシーンが何度もあったし。今でもたまにそういった面が見える。
「いや……俺が不甲斐ないせいだな。心配かけて悪かった。教えてくれて助かるよ」
レオハルトも本来のジェフリーを知っているだけに、彼がポカをするほどこの加護の効果を喜んでいるとわかったのだ。素直に感謝の気持ちを伝えると、やっとホッとしたような顔つきになっていた。隣にいるフィンリー様とルカがやれやれとお互いの顔を見合わせている。
(ん……?)
なんだ今の感じ。
「まさか……まさかフィンリー様……」
ギクリと体が震えたのを見た。
「……いや、ほら……実験する人数は多いほどいいだろう? 毒耐性が加護なのか本人の体質かわからないし……」
「待って……まさかルカも……!!?」
「僕は一応止めたんだよ~~~そしたら二人だけでやるっていうからさ~~~僕が意気地なしみたいになるのも嫌だしさ~~~」
この後は容赦なく叱り飛ばす。せめて私かアイリスが側にいる時にすべきだし、それをしなかったのは私達が止めるとわかっていたからだろうと。無事だったのは結果論。二度と勝手なことをしてはいけませんとギチギチに詰め寄った。
「助かったよ。リディがあれだけ怒れば今後は心配ない」
ゴメンナサイ……としょんぼりした三人の言葉を聞いたあと、レオハルトは気の毒そうに、だが少し笑っていた。
「矛先が自分じゃないと安心してリディの怒りを見ていられるな~」
という感想付きで。
その数日後ジェフリーが(今回は)控え目に、
「初代アーチボルト王は我々と同じ加護を授かっていたのではないかと思われます」
という報告をしてきた。控え目ではあるが明らかに嬉しそうだ。いやわかるよ、有名人とか人気者と同じもの持ってると嬉しいよね。それも意図的にではなく偶然だったら運命感じちゃうよね!
「確かに病気には無縁だったときう記録があるな」
亡くなる前日まで初代国王はシャキシャキと歩き回っていた、というのは私も聞いたことがある。
「怪我をしても翌日には戦場に出ていたって話、まさか誇張ではなくその通りだったとは……」
レオハルトもフィンリー様もルカも同じようにちょっぴり誇らしそうな表情になっていた。伝説級の人物を身近に感じて加護のすごさを改めて実感もしているようだ。
「やったことは極端だったけどビクビクして暮らす必要がなくなったのはやっぱデカいよね~。不意打ちの心配ほぼいらないってことっしょ?」
話を聞きながらヨカッタヨカッタと笑顔のアイリスだが、ルカとジェフリーが『どうか例の実験について掘り返さないで……!』と懇願するような視線を送ったのを見て思わず吹き出して笑ってしまう。
(それにしても……やっぱり妖精の王子様、気を利かせてくれたのかな)
妖精は気まぐれということだが、結果的に私達にとって必要な加護を与えてくれた。それぞれに心の安定をもたらしてくれるような加護だ。
「……全部うまくいったら、レイフリアン様になにかお礼したいですね」
「そうだな」
レオハルトも穏やかな笑みでそう答えた。
「うまくいくことは決まってるから何か考えとかなきゃね」
「調べておきます」
「アイリスは何か知ってる?」
「え~妖精は人と同じで個人差あるけど~だいたいは見た目綺麗な物が好きっぽい! キラキラしてるの!」
「そうなの!?」
ワイワイと贈り物を考える。久しぶりに心からの笑い声が漏れた日だった。
176
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
王子の片思いに気付いたので、悪役令嬢になって婚約破棄に協力しようとしてるのに、なぜ執着するんですか?
いりん
恋愛
婚約者の王子が好きだったが、
たまたま付き人と、
「婚約者のことが好きなわけじゃないー
王族なんて恋愛して結婚なんてできないだろう」
と話ながら切なそうに聖女を見つめている王子を見て、王子の片思いに気付いた。
私が悪役令嬢になれば、聖女と王子は結婚できるはず!と婚約破棄を目指してたのに…、
「僕と婚約破棄して、あいつと結婚するつもり?許さないよ」
なんで執着するんてすか??
策略家王子×天然令嬢の両片思いストーリー
基本的に悪い人が出てこないほのぼのした話です。
他小説サイトにも投稿しています。
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる